新雪の北穂高岳
- GPS
- 15:10
- 距離
- 44.4km
- 上り
- 3,384m
- 下り
- 3,372m
コースタイム
- 山行
- 7:54
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 9:10
- 山行
- 5:14
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 5:41
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
小屋閉め前に北穂高岳に登りました。木曜日と金曜日は日本海の高気圧に覆われて快晴の予報が出ていたので、決行する事にしました。
快晴の下、雪をたっぷり纏った吊尾根を望みながら、上高地を出発します。平日なので、人も殆ど居ない静かな雰囲気の中、明神、徳沢、横尾と進んでいきます。途中、真っ白になった大天井岳や前穂高岳の岩峰が綺麗でした。横尾から涸沢への道中の紅葉は終わり、静かな晩秋の雰囲気の中を歩いていると、涸沢手前から雪が現れました。お腹が空いたので、涸沢ヒュッテで名物のおでんを頂きました。初めて頂きましたが、最高です。涸沢を後に北穂南陵に取り付きます。始め疎らだった雪は登るにつれ、一面を覆うようになりました。今季初の冬靴、アイゼン、ピッケル装備の重い荷物と昇温、無風、直射日光に加え、雪の照り返しの暑さで体力をかなり消耗し、ペースを下げざるを得ませんでした。一気に高度を上げると高山病になりそうなので、非常にゆっくりしたペースで写真を撮りながら進んでいきます。上部に行くほど、積雪は増し、多い所では1m近くに達しました。雪も緩み、足を取られながら、涸沢からCT+30分を掛けて北穂高小屋に到着しました。久しぶりにバテました。
この日北穂高小屋宿泊の方は、東京の男性が1名、奈良の女性が1名、東京の女性2名と私の5人だけでした。部屋もツルム「3畳ほどのスペース」を1人で使わせて頂けました。宿泊の皆さんと部屋で楽しく談笑し、16時半頃、夕陽を見に頂上へ。空気が霞んでいましたが、幻想的な夕陽を見る事が出来ました。太陽がだいぶ南へ沈むようになり、光の差す角度が変わるので、穂高の岩峰は5月頃のように真っ赤には焼けませんでしたが、沈み切る瞬間までしっかりと見られ、素晴らしい夕景でした。
小屋へ戻ると、夕食の時間。北穂高小屋名物で中毒グルメの「豚のしょうが焼き」これが食べたくて仕方なかったのです。今回は少人数なので、デザートのオレンジも付いて大満足でした。食事が終わると、「夜メニュー」が登場します。私は北穂ブレンドを頂き、東京の男性は北穂ワイン(赤)で生ハムとチーズの盛り合わせを肴に一緒に1時間程談笑しました。部屋に戻り、コンタクトレンズを外し、20時過ぎに就寝ました、途中目が覚めた時間はありましたが、珍しく小屋で8時間位ぐっすり眠れました。
翌朝、4時過ぎに目が覚め、窓から常念山脈のシルエットや星を眺めながら時間を過ごし、空が白み始めたので、5時過ぎに頂上へ向かいます。東の空が赤く色付き始め、徐々に鮮やかオレンジ色に変わって行きました。上空の高層雲が燃えるように見事に色付き、太陽が昇ってきました。奥穂高岳〜北穂高岳の斜面が美しく染まり、最高のモルゲンロートを見る事が出来ました。小屋に戻ると朝食の時間。目玉焼きとウインナー、煮物など、品数も豊富で美味しく頂きました。8時に小屋を出発し、頂上で30分程ゆっくりと景色を楽しみ、再び南陵を下って行きます。思ったより、凍結は無く、アイゼン無しで下って行きます。しかし、5月に北穂沢を下った時と比べると、この時期は、岩と氷と雪のミックスで、一歩一歩確実なステップが求められるので、体力、気力共に消耗します。涸沢小屋でジュースを買い、横尾へ下りて行きます。途中、登って来られる方と20名位すれ違いましたが、涸沢までの方が殆どでした。横尾を通過し、徳沢園で昼食のカレーライスを頂きました。初めて頂きましたが、美味しかったです。明神を通過し、無事に上高地まで下山しました。
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