北岳 間ノ岳


- GPS
- 56:00
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 2,226m
- 下り
- 2,208m
コースタイム
11:17広河原-11:41大樺沢分岐-13:30白根御池小屋
8月15日
5:30白根御池小屋-5:51二俣6:00-7:47八本歯のコル7:53-8:20トラバース分岐-8:55北岳山荘9:40-10:03中白根山10:08-10:54間ノ岳11:22-12:13中白根山12:20-12:47北岳山荘
8月16日
5:32北岳山荘-6:18吊尾根分岐-6:37北岳7:53-8:23肩の小屋8:38-8:58小太郎尾根分岐9:01-9:20草すべり分岐-10:26二俣10:37-12:05大樺沢分岐-12:21広河原
天候 | 8月14日 晴れのち曇り 夕方雨 8月15日 晴れ後曇り 8月16日 曇りときどき晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
甲府駅着6:43が定刻でしたが、6:30ごろには到着。 甲府駅発9:00の南アルプス登山バスで広河原着10:56。 甲府駅でタクシーの運転手が「芦安まで行くよ」と声をかけてきました。確かにうまくいけば、市営芦安駐車場発7:40 or 9:00のバスでより早く広河原に着くのですが、タクシー代が高そうです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険箇所はないと感じましたが、吊尾根分岐-北岳の岩場は注意が必要。 また、間ノ岳は山頂付近が広く、ガス時はルート迷いに注意。 白根御池小屋 水無料。とてもきれいで、小さな乾燥室もあり。 ドコモは通話不可、公衆電話設置。 北岳山荘 水1ℓ100円。夏季は昭和大学医学部が無料診療所を開設。 肩の小屋 水1ℓ100円。 上記山小屋のチップ制トイレ(宿泊者は無料)のほか二俣にもあり(100円)。 甲府市内の銭湯にて入浴。 |
写真
感想
「マークスの山」(大半は山とは無関係ですが)の北岳、名前がおざなりな感じの間ノ岳、静かに富士見を楽しめそうな南アルプスということで、このコースにしました。夜行バスは眠れないだろうと無理をせず2泊3日したところ、とても楽でした。山小屋では時間があったので、マークスと地図を比べながら「あの尾根の先で○○が…」などと照らし合わせていると結構楽しめました。
晴れの予報がことごとく外れあまり展望は良くなかったのですが、高所を歩いているという感覚が気分を高揚させます。ちなみに展望でいうと、八本歯のコルから高度を上げる間がベストでした。振り返った時に富士山が目に飛び込んできたときは、自分でも知らずに歓声を上げていました。関西方面にいると、見えるだけでありがたい存在になっているようです。
北岳山頂は小説のラストシーンように突風がガスを取っ払うことなく、ずーっと白の世界でした。薄くなりかけると歓声が上がり、また覆われてため息がこぼれます。「もう一生来る機会はないかも」なんて大きく考えると踏ん切りなどつけられなくなり、喜憂しながら四方の観察を繰り返すこと1時間あまり。ついには帰りのバスの心配が勝ち、「下りた後に晴れる」という懸念(?)を断ち切ることができました。この点は登ってきた人から「今日は曇りって予報で言っていました」と聞き、妙に安心したのを覚えています(あれだけ天気予報には裏切られたのに現金なものです)。
パシャパシャと写真を撮りながらのんびりと下りる途中、確か二俣分岐にはまだ距離があるあたりで見たことのない蝶を見かけて追いかけました。詳しい人に写真を送ったところ、クモマベニヒカゲとのこと。「極地性の珍しい蝶」とのコメントが添えられていて嬉しくなりました。
さて下山時の話に戻りますが、二俣からが長くて足にこたえました。だいぶくたびれたころ、なにやら歩荷する人が向こうから登ってきます。たぶん、肩の小屋の方でしょう。道を譲るとき、顔中に大粒の汗が見えました。荒い息に言葉をかけられず目礼で見送りましたが、缶詰入りの段ボールの背中に書かれていた重量を計算すると40キロ以上。僕から見たら強力です。山小屋でご飯が食べられるのは、こうした方々の苦労のおかげなんだと感謝の念がわいてきました。
余談ながら、北岳山荘の診療所で熱っぽかったので診てもらいました。するとSPO2が89。肺が変になったのかとびっくりしましたが、医学部生と医師によると、3000mに上がった初日に90前後まで下がるのは珍しくないとか。結局、間ノ岳で冷えたのが良くなかったようで、山小屋で温かくしていたら治りました。
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