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Yamareco

記録ID: 141834
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

北岳 間ノ岳

2011年08月14日(日) 〜 2011年08月16日(火)
情報量の目安: A
都道府県 山梨県 静岡県
 - 拍手
GPS
56:00
距離
18.2km
登り
2,226m
下り
2,208m

コースタイム

8月14日
11:17広河原-11:41大樺沢分岐-13:30白根御池小屋
8月15日
5:30白根御池小屋-5:51二俣6:00-7:47八本歯のコル7:53-8:20トラバース分岐-8:55北岳山荘9:40-10:03中白根山10:08-10:54間ノ岳11:22-12:13中白根山12:20-12:47北岳山荘
8月16日
5:32北岳山荘-6:18吊尾根分岐-6:37北岳7:53-8:23肩の小屋8:38-8:58小太郎尾根分岐9:01-9:20草すべり分岐-10:26二俣10:37-12:05大樺沢分岐-12:21広河原
天候 8月14日 晴れのち曇り 夕方雨
8月15日 晴れ後曇り
8月16日 曇りときどき晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
大阪梅田発の夜行バス・クリスタルライナーで甲府駅に。
甲府駅着6:43が定刻でしたが、6:30ごろには到着。
甲府駅発9:00の南アルプス登山バスで広河原着10:56。

甲府駅でタクシーの運転手が「芦安まで行くよ」と声をかけてきました。確かにうまくいけば、市営芦安駐車場発7:40 or 9:00のバスでより早く広河原に着くのですが、タクシー代が高そうです。
コース状況/
危険箇所等
特に危険箇所はないと感じましたが、吊尾根分岐-北岳の岩場は注意が必要。
また、間ノ岳は山頂付近が広く、ガス時はルート迷いに注意。

白根御池小屋
 水無料。とてもきれいで、小さな乾燥室もあり。
 ドコモは通話不可、公衆電話設置。
北岳山荘
 水1ℓ100円。夏季は昭和大学医学部が無料診療所を開設。
肩の小屋
 水1ℓ100円。

上記山小屋のチップ制トイレ(宿泊者は無料)のほか二俣にもあり(100円)。 

甲府市内の銭湯にて入浴。
広河原の吊橋。
2011年08月14日 11:21撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
8/14 11:21
広河原の吊橋。
白根御池小屋にて、朝日に輝く北岳。
2011年08月15日 05:30撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
8/15 5:30
白根御池小屋にて、朝日に輝く北岳。
大樺沢より、頂上とバッドレス。
2011年08月15日 05:57撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
8/15 5:57
大樺沢より、頂上とバッドレス。
池山吊尾根にかかる朝日。
2011年08月15日 06:03撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
8/15 6:03
池山吊尾根にかかる朝日。
大雪渓。「だいぶ小さくなっている」とある方がコメント。
2011年08月15日 06:17撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
8/15 6:17
大雪渓。「だいぶ小さくなっている」とある方がコメント。
大樺沢にて、鳳凰三山と八ヶ岳。道中、オベリスクらしきトンガリも見えました。
2011年08月15日 07:22撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
8/15 7:22
大樺沢にて、鳳凰三山と八ヶ岳。道中、オベリスクらしきトンガリも見えました。
北岳、まだ天気はよさそうですが、午後からは雲の中に。
2011年08月15日 07:34撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
8/15 7:34
北岳、まだ天気はよさそうですが、午後からは雲の中に。
八本歯のコル。各方面の展望が得られます。
2011年08月15日 07:49撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
8/15 7:49
八本歯のコル。各方面の展望が得られます。
トラバース分岐への登りにて。
ふと振り返ると・・・日本の最高峰!
2011年08月15日 08:16撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
8/15 8:16
トラバース分岐への登りにて。
ふと振り返ると・・・日本の最高峰!
大きくてどっしりした間ノ岳。手前の赤い屋根の小屋が北岳山荘。
2011年08月15日 08:22撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
8/15 8:22
大きくてどっしりした間ノ岳。手前の赤い屋根の小屋が北岳山荘。
再び、頭を雲の上に出しています。
2011年08月15日 08:33撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
8/15 8:33
再び、頭を雲の上に出しています。
中白根山3055m。ですが、主峰(北岳or間ノ岳or両者)の付属の山とみなされているとか。
2011年08月15日 10:03撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
8/15 10:03
中白根山3055m。ですが、主峰(北岳or間ノ岳or両者)の付属の山とみなされているとか。
間ノ岳山頂。強風とガスの中。とても寒い。
山頂は広く、ガス時は道迷いに注意。
2011年08月15日 10:56撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
8/15 10:56
間ノ岳山頂。強風とガスの中。とても寒い。
山頂は広く、ガス時は道迷いに注意。
日の出。小屋では多くの人が待ち構えていました。山頂はまだ晴れ。
2011年08月16日 05:03撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
8/16 5:03
日の出。小屋では多くの人が待ち構えていました。山頂はまだ晴れ。
山頂にかかるのは傘雲?嫌な予感が。
2011年08月16日 05:37撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
8/16 5:37
山頂にかかるのは傘雲?嫌な予感が。
山頂。
2011年08月16日 06:53撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
8/16 6:53
山頂。
遠路はるばる那智の国から奉納。お金のほかにも缶詰やらが供えられていました。
2011年08月16日 06:54撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
8/16 6:54
遠路はるばる那智の国から奉納。お金のほかにも缶詰やらが供えられていました。
ベタですが、山行のお供を奉納(?)。合田たちは雪の中を走り、広河原から2時間半で山頂へ。到底真似はできません。
2011年08月16日 06:43撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
1
8/16 6:43
ベタですが、山行のお供を奉納(?)。合田たちは雪の中を走り、広河原から2時間半で山頂へ。到底真似はできません。
雲の向こうに仙丈ヶ岳。見えそうで見えない。マークスの見た富士に至っては not at all.
1時間以上粘るも、どの方角も展望得られず。
2011年08月16日 07:00撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
8/16 7:00
雲の向こうに仙丈ヶ岳。見えそうで見えない。マークスの見た富士に至っては not at all.
1時間以上粘るも、どの方角も展望得られず。
クモマベニヒカゲ。同定してもらった方によると極地性の珍しい蝶だとか。
2011年08月16日 09:59撮影 by  FinePix Z10fd, FUJIFILM
8/16 9:59
クモマベニヒカゲ。同定してもらった方によると極地性の珍しい蝶だとか。
撮影機器:

感想

 「マークスの山」(大半は山とは無関係ですが)の北岳、名前がおざなりな感じの間ノ岳、静かに富士見を楽しめそうな南アルプスということで、このコースにしました。夜行バスは眠れないだろうと無理をせず2泊3日したところ、とても楽でした。山小屋では時間があったので、マークスと地図を比べながら「あの尾根の先で○○が…」などと照らし合わせていると結構楽しめました。

 晴れの予報がことごとく外れあまり展望は良くなかったのですが、高所を歩いているという感覚が気分を高揚させます。ちなみに展望でいうと、八本歯のコルから高度を上げる間がベストでした。振り返った時に富士山が目に飛び込んできたときは、自分でも知らずに歓声を上げていました。関西方面にいると、見えるだけでありがたい存在になっているようです。

 北岳山頂は小説のラストシーンように突風がガスを取っ払うことなく、ずーっと白の世界でした。薄くなりかけると歓声が上がり、また覆われてため息がこぼれます。「もう一生来る機会はないかも」なんて大きく考えると踏ん切りなどつけられなくなり、喜憂しながら四方の観察を繰り返すこと1時間あまり。ついには帰りのバスの心配が勝ち、「下りた後に晴れる」という懸念(?)を断ち切ることができました。この点は登ってきた人から「今日は曇りって予報で言っていました」と聞き、妙に安心したのを覚えています(あれだけ天気予報には裏切られたのに現金なものです)。

 パシャパシャと写真を撮りながらのんびりと下りる途中、確か二俣分岐にはまだ距離があるあたりで見たことのない蝶を見かけて追いかけました。詳しい人に写真を送ったところ、クモマベニヒカゲとのこと。「極地性の珍しい蝶」とのコメントが添えられていて嬉しくなりました。

 さて下山時の話に戻りますが、二俣からが長くて足にこたえました。だいぶくたびれたころ、なにやら歩荷する人が向こうから登ってきます。たぶん、肩の小屋の方でしょう。道を譲るとき、顔中に大粒の汗が見えました。荒い息に言葉をかけられず目礼で見送りましたが、缶詰入りの段ボールの背中に書かれていた重量を計算すると40キロ以上。僕から見たら強力です。山小屋でご飯が食べられるのは、こうした方々の苦労のおかげなんだと感謝の念がわいてきました。

 余談ながら、北岳山荘の診療所で熱っぽかったので診てもらいました。するとSPO2が89。肺が変になったのかとびっくりしましたが、医学部生と医師によると、3000mに上がった初日に90前後まで下がるのは珍しくないとか。結局、間ノ岳で冷えたのが良くなかったようで、山小屋で温かくしていたら治りました。

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技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
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北岳 間ノ岳
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
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