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Yamareco

記録ID: 147820
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

北沢峠〜仙丈ケ岳〜仙塩尾根〜白根三山縦走

1996年09月02日(月) 〜 1996年09月06日(金)
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motch その他1人
GPS
104:00
距離
40.9km
登り
3,605m
下り
4,821m

コースタイム

9/2 北沢峠(入山)→北沢長衛小屋(現北沢駒仙小屋)TS1⇔仙水峠
9/3 TS1→藪沢大滝ノ頭→小仙丈ケ岳→仙丈ケ岳→仙丈避難小屋(現仙丈小屋)TS2
9/4 TS2→仙丈ケ岳→大仙丈ケ岳→伊奈荒倉岳→横川岳→野呂川越→野呂川両俣→両俣小屋TS3
9/5 TS3→左俣大滝〜白根沢ノ頭→北岳→北岳山荘TS4
9/6 TS4→中白根山→間ノ岳→農鳥小屋→西農鳥岳→農鳥岳→大門沢分岐→大門沢小屋→奈良田(下山)
天候 9/2 晴
9/3 晴のち曇
9/4 晴時々曇
9/5 晴のち曇
9/6 晴のち曇
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
アクセス方法は3つあります。

1.中央東線・甲府駅から
甲府駅南口から山梨交通バスの広河原行のバスに乗り、終点で下車。
大人1,900円。約2時間。
夜叉神峠から南アルプス市営バスの北沢峠行のバスに乗り換え、終点で下車。
大人750円(荷物料金200円込)+利用者協力金100円。約25分。
【参考HP】
http://www.minamialps-net.jp/ACCESS/bustime_3.htm
http://www.minamialps-net.jp/ACCESS/bustime_4.htm
http://yamanashikotsu.co.jp/noriai/timetable03.htm

2.飯田線・高遠駅から
伊那市営バスの長谷循環バスに乗り、仙流荘バス停で下車。約40分。大人300円。
仙流荘バス停で北沢峠行きのバスに乗り換えて終点で下車。約1時間。大人1200円。
【参考HP】
http://www.city.ina.nagano.jp/view.rbz?nd=699&of=2&ik=1&pnp=21&pnp=612&pnp=699&cd=9298
http://www.city.ina.nagano.jp/view.rbz?nd=86&of=1&ik=1&pnp=38&pnp=74&pnp=86&cd=1263

3.身延線・身延駅から
山梨交通バスの広河原行きに乗り、終点で下車。
大人2,300円。約2時間半。
広河原からは甲府側からのアクセスと同じ。
【参考HP】
http://www.minamialps-net.jp/ACCESS/bustime_6.htm
http://yamanashikotsu.co.jp/noriai/timetable03.htm

※シーズンオフ(11月下旬〜6月中旬)
バスの多くは季節運休します
1.甲府側から
夜叉神峠までは自家用車で乗り入れ可。そこから先は冬期閉鎖します。
夜叉神峠からの入山は可能です。
http://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/kisei.php?id=4
タクシーの場合も同様に夜叉神峠まで。
甲府駅の2つ松本寄りの塩崎駅からが最寄。約7,000円。
甲府駅からだと8,000円で定額だそうです。

2.伊那側から
仙流荘までは通年でバスが運行。自家用車の乗り入れも仙流荘まで可。
(仙流荘脇のバス営業所のところに350台の無料駐車場がある)
仙流荘〜北沢峠間の林道は冬期閉鎖します。
この間、距離が大変長い(20km程度ある)ため、
冬期における伊那側から北沢峠へのアクセスは極めて困難です。

3.身延側から
奈良田までは通年運行のバスあり(1日4往復)
http://www.minamialps-net.jp/ACCESS/bustime_6.htm
奈良田から大門沢を遡上しての入山が可能ではありますが、
沢沿いは雪崩のリスクが高く、また、急斜面の樹林帯であるため、
沢沿いを避けるとラッセルが非常に厳しく、一般的ではありません。
コース状況/
危険箇所等
1.北沢峠〜仙水峠
傾斜もそこそこで、多くの観光客が身軽な格好で訪れる。

2.北沢峠〜仙丈ケ岳
稜線ルートと藪沢遡上ルートがある。
どちらもそこそこの傾斜が延々と続くが、ルートがよく整備されているので、
肉体的なストレスは少ない。天候不順の日や雨の後の日は、稜線ルートを強く推奨。
稜線ルートからだと、晴れた日は仙丈の大カールがよく見えるので、往路はオススメ。
復路は藪沢を下るルートでも良いが、増水に注意。

3.仙丈ケ岳〜仙塩尾根〜野呂川越〜両俣小屋
仙丈からは稜線歩き。幾度もアップダウンを繰り返しながら、標高を下げていく。
ところどころにガレ場があり。特に大仙丈が岳付近はかなりガレている上、
一部ルートが不明瞭なところがあり。迷い道に注意。
苳ノ平(ふきのだいら)〜伊那荒倉岳付近から森林限界から樹林帯に入り、
展望があまりなくなる。
野呂川越から尾根を外れて野呂川へ下る。非常に急な下りなので、
滑らないように注意。ガレはほとんどないが、急なので脚を痛めやすい。
下りきったところが野呂川両俣。そこから左岸の広い道を僅かに下ると、すぐ両俣小屋。

4.両俣小屋〜左俣大滝〜中白根沢ノ頭〜北岳
この行程の最難関ルート。
ルートそのものに危険はないが、急な上りが延々と続くので、
とにかく体力が必要。ペース配分に注意。
左俣の滝までは緩やかな沢沿いの登り。
滝が見えるところから本格的な登りに入る。
左俣の滝から中白根沢ノ頭までが山場。
ひたすら樹林帯の登りで、展望なし、登りも急、水場もないので、
左俣の滝で補水しておくこと。
2kmそこそこで約700m上がる。
中白根沢ノ頭からは展望が開け、登りもいくらか緩やかになり、
北岳が見えるので意気が上がるが、北岳稜線に近づくにつれ、
ややルートが峻険になる。疲れているところなので、
集中力を切らさないよう、慎重に登る。
稜線まで出れば、あともう少し。日本第二の高峰の頂上に向けて、着実に歩こう。

5.北岳〜北岳山荘〜中白根山〜間ノ岳〜農鳥小屋〜西農鳥岳
基本的に稜線歩きで、危険箇所は少ないが、ところどころガレている。
農鳥小屋までは非常によく整備された広いルートで、歩きやすく、
特に朝の間ノ岳からの展望は素晴らしい。
農鳥小屋から西農鳥岳はやや急登だが、尾根通しなので見晴らしがよく、
快適な登山が出来るだろう。

6.西農鳥岳〜農鳥岳〜大門沢分岐
西農鳥岳〜農鳥岳間は稜線の南側をトラバースする形だが、
全体的にガレていて、稜線ルートの中ではかなり歩きにくく、注意が必要。
農鳥岳を過ぎると、再び広い稜線歩きとなる。

7.大門沢分岐〜奈良田
大変な急斜面で知られる。標高差は実に2000m。
奈良田から大門沢を遡上しようとすると、地元のひとに止められる場合があるほどで、
下りも非常に歩きにくい。
殊に沢の源流がある大門沢小屋(標高1776m)までが急で、
この間は一時も油断できない。雨が降り出すと、かなり辛い。
また、大門沢小屋からは傾斜こそ緩むが、とにかく登山口までが長い。
水は大門沢で随時補給できるのが救いだが、最終バスが夕方なので、
(現在は17:05、当時は16時半ごろだった)
あまり遅くなるようであれば、大門沢小屋で泊まったほうがよい。
テントサイトもある。
シャワーが浴びられ、食事もうまいという、隠れた名小屋。
http://www.daimonzawa.com/

奈良田には秘湯奈良田温泉があり、日帰り入浴が可能な温泉も数箇所あるが、
早川町営の「奈良田の里温泉」がコストパフォーマンスに優れる。
http://www.navi-city.com/yu/narada/
当時は400円だったが、今でも500円という破格値。
予約できる山小屋
北沢峠 こもれび山荘
仙水峠。有名な「原口国秋君の碑」。
仙水峠。有名な「原口国秋君の碑」。
北沢長衛小屋(現北沢駒仙小屋)のテントサイトにて。
北沢長衛小屋(現北沢駒仙小屋)のテントサイトにて。
小仙丈から仙丈ヶ岳。
小仙丈から仙丈ヶ岳。
仙丈ピーク。
仙丈ピークから甲斐駒。
仙丈ピークから甲斐駒。
仙塩尾根を歩くパートナー。
仙塩尾根を歩くパートナー。
仙丈カール。
大仙丈ケ岳付近。
大仙丈ケ岳付近。
野呂川左俣の滝。ここからが激しい急登となる。
野呂川左俣の滝。ここからが激しい急登となる。
左俣の滝を上から見る。
左俣の滝を上から見る。
急登を抜けて中白根沢ノ頭にて間ノ岳。
急登を抜けて中白根沢ノ頭にて間ノ岳。
北岳ピークを指す。長い急登も、まもなく終わる。
北岳ピークを指す。長い急登も、まもなく終わる。
そしてようやく踏んだ北岳ピーク。長かった。
そしてようやく踏んだ北岳ピーク。長かった。
間ノ岳から仙塩尾根。
間ノ岳から仙塩尾根。
間ノ岳ピークにて北岳をバックに。
間ノ岳ピークにて北岳をバックに。
間ノ岳よりご来光。
間ノ岳よりご来光。
間ノ岳よりご来光。
間ノ岳よりご来光。
間ノ岳ピークより北岳。
間ノ岳ピークより北岳。

感想

中学時代の幼馴染とともに登山。

先に北アルプスを長期縦走したばかりだったので、
今度は南アルプスを縦走しようと計画した。

今思えば、若気の至りだったのだろう、
仙塩尾根を南下した後、
野呂川へ下ってから北岳へ登り返すという無茶をやったのは、
我ながら驚きだし、当時は山の経験があまりなかった幼馴染を、
このルートに道連れしたのは結構ひどいなあと思った。

けれど、仙丈から仙塩尾根を下ると、次に宿泊できるところが
両俣小屋以外では、三峰岳→間ノ岳経由で農鳥小屋あるいは北岳山荘、
あとは塩見方面へ行って熊ノ平小屋しかなく、
行程的にかなり長くなってしまってしまう、あるいはピストンが発生する関係上、
このルート選択が妥当であったと今は思う。

最終日、計画では大門沢小屋でテント泊する予定だったのだが、
奈良田の終バスに間に合いそうだったので、そのまま下りてしまった。
今思えば、この小屋は結構評判がよかったので、もったいないことをしたものだ。

奈良田下山というマイナールートをたどったことで、
白根三山の稜線を丸々南北縦走することができたので、
非常に満足行く登山だったことをよく覚えている。

そして、このときの縦走が、3年後の南アルプス全百名山単独縦走を行う
大きな契機となった。

それにしても、こうして昔のルートを懐古するのは、なかなか面白い。

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