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Yamareco

記録ID: 153205
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

双六岳〜黒部五郎〜太郎平へと花の尾根を縦走

2001年07月19日(木) 〜 2001年07月22日(日)
 - 拍手
GPS
67:30
距離
36.2km
登り
2,873m
下り
2,610m

コースタイム

7/19 13:20新穂高温泉-14:50ワサビ平(泊)
7/20 4:50ワサビ平発-9:20鏡平-9:30弓折分岐-10:40双六小屋
   -12:20-40双六岳-13:40丸山-14:00-20三俣蓮華岳-15:30黒部五郎小屋(泊)
7/21 5:30黒部五郎小屋発-8:10-40黒部五郎岳-11:00赤木岳-11:50北の俣岳
   -13:30太郎平小屋(泊)
7/22 5:30太郎平小屋発-8:20折立着
天候 7/19 晴れのち夕立
7/20 曇りのち晴れ
7/21 晴れのち曇り、霧(夕立)
7/22 晴れ
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
行き;大阪ー(JR)->高山ー(バス)-新穂高温泉
帰り;折立-(バス)->有峰口-(富山地鉄)->富山ー(JR)->大阪
コース状況/
危険箇所等
人気コースなので、全面的に問題なし。
下山口の折立にビールがないのが残念。
(詳細場所不明)新穂高温泉からワサビ平への道より、笠ヶ岳の稜線が見える。
2011年11月26日 12:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:12
(詳細場所不明)新穂高温泉からワサビ平への道より、笠ヶ岳の稜線が見える。
(詳細場所不明)谷沿いにちらりと雪渓が見えてきた
2011年11月26日 12:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:12
(詳細場所不明)谷沿いにちらりと雪渓が見えてきた
(詳細場所不明)ワサビ平小屋あたりから、夏雲湧く稜線を見上げる
2011年11月26日 12:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:12
(詳細場所不明)ワサビ平小屋あたりから、夏雲湧く稜線を見上げる
小池新道、道脇に、キヌガサソウ
2011年11月26日 12:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:12
小池新道、道脇に、キヌガサソウ
小池新道、秩父沢付近、雪渓が出てきた
2011年11月26日 12:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:12
小池新道、秩父沢付近、雪渓が出てきた
鏡平にて
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
鏡平にて
鏡平より少し登って振り返ると、雲間に槍ヶ岳の先端が、ぬっと顔を出した
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
鏡平より少し登って振り返ると、雲間に槍ヶ岳の先端が、ぬっと顔を出した
小池新道、シナノキンバイ(か?)
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
小池新道、シナノキンバイ(か?)
弓折乗越付近より、ハクサンイチゲの群落と、向こうに、鏡平小屋が小さく見える
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
弓折乗越付近より、ハクサンイチゲの群落と、向こうに、鏡平小屋が小さく見える
小池新道、雪田と花々
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
小池新道、雪田と花々
同じく、小池新道の雪田をバックに花々、遠景は鷲羽岳だろうか? 写真を写している人が小さく見える
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
同じく、小池新道の雪田をバックに花々、遠景は鷲羽岳だろうか? 写真を写している人が小さく見える
小池新道の花たち、ハクサンイチゲの群落、遠景は双六岳
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
小池新道の花たち、ハクサンイチゲの群落、遠景は双六岳
小池新道、フウロソウ(紫色)などと、遠く雪渓を望む
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
小池新道、フウロソウ(紫色)などと、遠く雪渓を望む
双六山荘にて、双六岳の上に雲が湧く
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
双六山荘にて、双六岳の上に雲が湧く
双六岳への登りより、槍ヶ岳が見えてきた!
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
双六岳への登りより、槍ヶ岳が見えてきた!
双六岳山頂付近より、槍ヶ岳を望む
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
双六岳山頂付近より、槍ヶ岳を望む
双六岳より、はるかに黒部五郎岳、カールを抱いた独特の山容
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
双六岳より、はるかに黒部五郎岳、カールを抱いた独特の山容
双六岳山頂より、槍ヶ岳とそれにつづく北鎌尾根
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
双六岳山頂より、槍ヶ岳とそれにつづく北鎌尾根
双六岳山頂より北アルプス中核部を望む。三俣蓮華(左前方)の向こうには、水晶岳(中央奥)、鷲羽岳(左奥)が望める
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
双六岳山頂より北アルプス中核部を望む。三俣蓮華(左前方)の向こうには、水晶岳(中央奥)、鷲羽岳(左奥)が望める
雪田を前景に、はるかに遠く槍ヶ岳
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
雪田を前景に、はるかに遠く槍ヶ岳
双六岳からの縦走路より、黒部五郎岳を望む
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
双六岳からの縦走路より、黒部五郎岳を望む
縦走路より、リズミカルな残雪模様
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
縦走路より、リズミカルな残雪模様
縦走路(丸山付近)より、南方遠く、笠が岳も見えた(中央左奥)
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
縦走路(丸山付近)より、南方遠く、笠が岳も見えた(中央左奥)
(撮影場所不明)三俣蓮華からの下りからの風景?
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
(撮影場所不明)三俣蓮華からの下りからの風景?
黒部五郎岳のカールは花盛り
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
黒部五郎岳のカールは花盛り
黒部五郎岳のカールの道を行く
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
黒部五郎岳のカールの道を行く
黒部五郎岳のカール内にある池塘
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
黒部五郎岳のカール内にある池塘
黒部五郎岳のカール壁、残雪と岩のコントラストが素晴らしい
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
黒部五郎岳のカール壁、残雪と岩のコントラストが素晴らしい
黒部五郎岳からの風景、正面は鷲羽岳方向か?
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
黒部五郎岳からの風景、正面は鷲羽岳方向か?
黒部五郎岳山頂より、カール内を見下ろす
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
黒部五郎岳山頂より、カール内を見下ろす
黒部五郎岳山頂より、カール底と、遠方は水晶岳、中景は雲の平
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
黒部五郎岳山頂より、カール底と、遠方は水晶岳、中景は雲の平
黒部五郎岳山頂より、これから行く北の俣岳へのたおやかな縦走路を望む
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
黒部五郎岳山頂より、これから行く北の俣岳へのたおやかな縦走路を望む
黒部五郎岳山頂にて、記念撮影
2011年11月26日 12:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:13
黒部五郎岳山頂にて、記念撮影
チシマイワギキョウ(か?)
2011年11月26日 12:14撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:14
チシマイワギキョウ(か?)
北の俣岳への縦走路にて、ハクサンイチゲの群落と雪渓
2011年11月26日 12:14撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:14
北の俣岳への縦走路にて、ハクサンイチゲの群落と雪渓
北の俣岳への登り、先行する3名は、赤木沢を登ってきた沢登りのパーティ
2011年11月26日 12:14撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:14
北の俣岳への登り、先行する3名は、赤木沢を登ってきた沢登りのパーティ
北の俣岳付近の縦走路にて、チングルマ、ハクサンイチゲの群落が広がる
2011年11月26日 12:14撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:14
北の俣岳付近の縦走路にて、チングルマ、ハクサンイチゲの群落が広がる
太郎平小屋前より、雲をかぶった薬師岳
2011年11月26日 12:14撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:14
太郎平小屋前より、雲をかぶった薬師岳
太郎平にて、夕方には黒雲が湧いて、夕立となった
2011年11月26日 12:14撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:14
太郎平にて、夕方には黒雲が湧いて、夕立となった
早朝の太郎平にて、右手前は太郎山、左奥は黒部五郎岳
2011年11月26日 12:14撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:14
早朝の太郎平にて、右手前は太郎山、左奥は黒部五郎岳
太郎平からの下山路にて、北を望むと、ちょこんと剣岳の頭が見えていた
2011年11月26日 12:14撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
11/26 12:14
太郎平からの下山路にて、北を望むと、ちょこんと剣岳の頭が見えていた

感想

【山行No 291】

※ここ数年の夏山は、北海道などあちこちに行ったが、イマイチの収穫。
 よく考えると、ここ何年も夏の北アルプスには行っていない。
 残っている百名山の黒部五郎岳を一つの目的にして、ひさびさの夏の北アルプスに、3泊4日で行ってみることにした。

7月19日(木)
 ・前日の夜に、単身赴任先の新居浜をフェリーで出発。
  翌朝早く大阪に到着し、新大阪から新幹線にのり、名古屋を経由し、高山本線にて高山へ。

10:50-11:30 高山
 ・高山にくるのも久しぶり。ここからバスで新穂高に向かうが、
  さすがに夏山シーズン到来とあって、バスは満員だった。
13:00-13:20 新穂高温泉
 ・ここから登山開始。青空が広がっていて、笠が岳の稜線がすごく高く見える。
  林道をぽくぽくと歩くが、さすがに標高も低いし日差しがきつくて暑い!
  林道脇にホタルブクロ、アザミなどがパラパラ咲いていた。

14:50 ワサビ平小屋 着
 ・新築のきれいな小屋だ。着いてしばらくすると夕立が来た。タイミングが良くてラッキー。
 ・今日の宿泊客は、約35人。
 ・夕食はヤマメ塩焼きや天ぷらなど結構豪華だった。風呂もあるし良い宿だ。
 ・夜になり、急にお腹がゴロゴロ言い出し、どうしたことか?
  夕食が当たったのか?あるいは途中の水場で飲んだ水のせいか?
  トイレに何回も往復し、ちょっと参った。明日はどうなることやら?

7月20日(金)
 ・早朝4時前には起きたが、お腹の調子もまだ十分良くなっていない感じだし、
  少し風邪気味でノドも痛いし、体調はイマイチだなぁ..
  朝もトイレに何回かいって、出発も予定より遅くなってしまった。

4:50 ワサビ平発(標高=1400m、気温=15℃)
 ・体調がイマイチなので、ゆっくりと歩く。
  今日は、調子が良ければ黒部五郎の小屋まで行くつもりだが、調子次第では、双六小屋までにする予定で行く。
6:10-20 秩父沢出合
 ・水を補給する。
  夏鳥の声がようやく聞こえてきた。
  メボソムシクイ、ルリビタキなどおなじみの夏鳥の声は、夏山の朝を彩る。
6:50-7:00 イタドリヶ原
 ・花がようやく少しでてきた。サンカヨウ、キヌガサソウ、マイズルソウなどが林床に咲いている。
 ・途中、オコジョを見た! 小さくて本当にぬいぐるみのようだった。
9:20-30 鏡平(標高=2280m)
 ・ここから稜線への急登となるが、背後には、雲間に、槍の穂先が鋭く見えて、元気づけられた。
 ・花もだんだん多くなってきた。コイワカガミ、チングルマ、ミヤマキンポウゲ、
  ミヤマスミレ(黄色いスミレ)、ゴゼンタチバナ、クルマユリ、シナノキンバイなどなど..
9:30-40 弓折分岐(標高=2560m、気温=18℃)
 ・ようやく稜線にたどり着いて一安心。
  ここからは起伏の少ない尾根歩きとなる。早朝に出ていた雲も消えていったので、いい感じだ。
 ・稜線は花も多い。ハクサンイチゲが特に多く、ほかに、シナノキンバイ、テガタチドリ、ヨツバシオガマ、ハクサンフウロ、
  シラネニンジン、ハクサンシャクナゲ、ミヤマダイモンジソウ、ミヤマリンドウ、コケモモ、クロユリなど。、、
  ここまでですでに29種を見たことになる。
 ・ずんずん進むと、双六小屋の向こうに、鷲羽岳、水晶岳のどっしりした姿が見えてきて、
  いよいよ北アルプス中央部に来たな、という実感がする。

10:40-11:00 双六小屋(標高=約2600m)
 ・だいぶ青空が広がってきて、今日は夏山にしてはなかなか良い天気になった。
  小屋でものんびりと、屋根に布団を干している。
 ・ここまでワサビ平から6時間弱で到着でき、まだ余裕があるので、当初の予定通り、黒部五郎小屋まで行くことに決定。
 ・ここから双六岳へと、急な道を直登する。
  人影は以外と少なく、風が渡る音だけが響き、なんとなく、奥山を感じさせる道だった。

12:20-40 双六岳山頂(標高=2860m)
 ・山頂には素晴らしい大展望が待っていた。360度の展望。
  特に、槍ヶ岳から北鎌尾根あたりの険しい姿が、丸っこい双六岳の山頂部と対照的で、素晴らしい。
  明日の目標である黒部五郎岳も、ずっしりと重い姿を見せている。
  水晶岳や鷲羽岳、遠くには立山あたりも見え、山の世界に居ることを実感する。
 ・鳥はイワヒバリやカヤクグリが、さえずりながら飛び回って、夏山を謳歌している。アマツバメも風を切りながら飛び回っている。
 ・ここからは、三俣蓮華岳まで尾根筋を、稜線漫歩の気分で歩く。
  この稜線も花が多く、花の図鑑で調べながら歩くので、なかなか足がはかどらない。
  ハクサンイチゲ(多し)、キバナシャクナゲ、ハクサンチドリ、タカネヤハズハハコ、ミヤマダイコンソウ、
  キンポウゲ、イワカガミ、チングルマ、イワツメクサ、ミヤマシオガマなど、、
  ここまで累計で37種の花を見たことになる。
13:40 丸山
 ・三俣蓮華岳の手前の小ピークだが、地図で見ると、標高は三俣蓮華より高い。

14:00-20 三俣蓮華岳(標高=2840m)
 ・この山頂に立つのは、たしか9年ぶり。前回と同じように、青空、白い雲、緑の山々が迎えてくれた。
  爽やかに風が吹き抜けるのさえも、前回と同じようだ。・・山は変わらないなぁ・・・

 ・ここから黒部五郎小屋へのコルへと下る。
  道はしっかりしているが、行き交う人も少なく、静かな道。
  雲が昼ごろよりむしろ少なくなり、夏の日差しがジリジリ照り付けて暑い。
  下りは標高差が約500mもあり、最後はさすがにバテ気味だった。

15:30 黒部五郎小屋 着(標高=2350m)
 ・小さい小屋かと予想していたが、新しい棟が増築されているようで、以外と大きな小屋だった。
  今日の泊り客は約90人、布団は3人で2枚という程度。
 ・さすがに北アルプス最奥部の小屋だけあって、初心者風の人は少なく、ベテランばかりのよう。
  隣で話しているのを、聞くともなく聞いていると、剣岳から8日間かけてここまでやってきて、さらに槍ヶ岳に向かうオジサンとか、
  太郎平からやってきて、明日は野口五郎岳方面へ人とか、結構な縦走をやる人ばかりだ。
  それにしても若い人が少なく、40代になった自分が最年少だった。
 ・夕食は、この付近の定番なのか、また天ぷらだった。今日はお腹の調子も回復して、ほっとした。
 ・夜中、トイレに起きたついでに、外に出てみた。
  すごい星空だ!天の川もくっきり見えているし、星は、数が多すぎて星座の形もむしろ解りにくいくらい。
  宇宙のなかに一人立っているような、不思議な感覚がした。

7月21日(土)

5:30 黒部五郎小屋 発
 ・昨日頑張ってここまで来たので、今日は黒部五郎岳を越えて、太郎平まで半日コース。少し遅めの出発となった。
 ・黒部五郎岳へとさっそくカール沿いに向かう。
  途中の流れで水を約1.5L補給する。
7:20-30 カール底入口
 ・ここから見るカールは、中央アルプスの千畳敷カールにちょっと似ている。
  お花畑と残雪、それに花崗岩の白い岩肌のコントラストが美しい。
  千畳敷と違い、人影がまばらなのはうれしい。
  沢音とイワヒバリの泣き声だけが響く、天上の楽園といった感じ。
 ・カール壁の登りは、急ではあるが、花が続くので、そう疲れる感じはなかった。

8:10-40 黒部五郎岳(標高=2840m)
 ・これで百名山は94個目となるが、久しぶりに満足感のある百名山だ。
  四周の展望も素晴らしく、特に黒部源流を取り巻く薬師岳、水晶岳、雲の平の眺めは、
  さすがに奥深い山の中といった感じ。
  雪渓の沢音、青空から降り注ぐ夏の日差し、やはり北アルプスは良いなぁ、と再認識させられる。
  気持ちの良い山頂なので、少し長居した。

 ・ここからは少しガラガラの道を下る。標高差約300m。
 ・今回は、スピード重視のため、新しく買った軽登山靴(Aku)を履いてきたが、ちょっと足首回りが柔らかすぎるのか、
  かえって足に負担がかかる感じがある。靴下をもう一枚重ねてみる。

10:00-10 中俣乗越
 ・また花がパラパラでてきた。チシマギギョウ、ミヤマキンバイ、ハクサンシャクナゲ、チングルマ、
  ダイコンソウ、ハクサンイチゲ、トウヤクリンドウ、ゴゼンタチバナ、コケモモなど。、、
 ・黒部五郎岳への登りまでは登山者が少なく静かな山だったが、この付近より、対向の登山者が増えてきた。
  北アルプス最奥部にしては以外と多く100人以上はすれ違った。

11:00-11:10 赤木岳
 ・地図上は名前があるが、ピークらしくないピーク。
 ・このピークを過ぎたころから、急に霧が湧いてきて、見通しがあまりなくなった。
  日差しが弱まって少し涼しくなったので、むしろ助かる感じ。
  この付近は、ハイマツが多く、花は少なくなった。
 ・途中で、沢登りの格好をした若者3人組みに追い抜かれた。おそらく黒部源流の赤木沢を登ってきたのだろう。
  短パン姿で、足も速いパーティ、この山行中初めての、若者のパーティだった。

11:50-12:00 北の俣岳(標高=2660m、気温=20℃)
 ・雲がかかっていて涼しいが展望はあまりない山頂。
  眼下の赤木平あたりが良い感じに見えている。
 ・北の俣岳から太郎山を越えて行く縦走路は、ゆるやかでのびのびした、プロムナード風の道。
  再びお花畑が出てきたが、どれも結構、規模が大きく、
  ハクサンイチゲ、チングルマ、ミヤマキンバイを中心とした大群落を形成していた。
 ・太郎山を越え、太郎平に近づくと、ニッコウキスゲもパラパラでてきた。

13:30 太郎平小屋 着
 ・さすがに太郎平小屋の場所は、東西南北の十字路になっていることもあり、小屋の規模も結構大きいし、それにまして登山客も多い。
  この時間ですでに100名ほどいた(最終的には130人の宿泊、布団は1人に1枚の割り当て)。
 ・荷物を部屋においてから、山行中ガマンしていたビールを買い、さっそく飲み干す。
  充実した山行だったので、ビールもひときわ美味しかった。
 ・夕食後には、夕焼けがあるかな?と思い、外に出てみたが、逆に、急に夕立がやってきて、夕焼けは見れなかった。

7月21日(日)
 ・5時前に外に出ると、昨日にまして上天気の朝で、
  薬師岳、水晶岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳、黒部五郎岳が、一望のもとに広がっている。
  山ならではの、さわやかな朝のすてきな朝のパノラマだった。

5:30 太郎平小屋 発
 ・今日は折立に降りて帰るだけの日。下りの最初は、のびやかな草原の下りで、
  前方には富山平野も望めるし、遠くには白山もうっすら見えていた。
  また、2196ピーク付近からは、前山の向こうに、剣岳、大日岳がはるかに見えた。
  槍ヶ岳を望む場所から登り始め、ここまで、はるばると長く縦走したな、と思う。

7:00 三角点ピーク
 ・ここから先は、樹林帯の中の急な下りとなる。花もない。
  鳥の声は、メボソムシクイ、センダイムシクイ、カラ類、コマドリ、ウグイス、ミソサザイ、ホトトギス、カケスなど
 ・今日も登りの人は結構多い、対向者はだいたい100人程度はいた。

8:20-9:20 折立登山口 着(標高=1365m)
 ・ようやく長い縦走も終了。
  バスの時間より1時間前に到着できたが、すでにバスは来ており、バス待ちの行列もできている。
  出発30分前にはすでに満車状態になった。
  待ち時間を利用して、体の汗を拭き、新しいシャツに着替えてスッキリ。
  それにしても、ここにはビールが売ってないのは、ちょっと残念!

10:20-52 有峰口駅
 ・このバスはここで終点。ここから富山地鉄電車に乗り換える。
  立山からの電車も午前中というのに、結構混んでいた。
11;40-12:06 JR富山駅
 ・切符を買って、ばたばたとホームにでて行列に並んでいると、すぐ近くに、知り合いの顔を見かけて、びっくりした。
  大阪の知り合いのパーティで、立山、大日岳に行ってきたとの頃、向こうもびっくりしていた。
  以外と山の世界も狭いもんだ!
 ・大阪へ帰る電車のなかでは、その大阪のパーティとともにビールを飲みながらの昼食、山の話も弾んで、楽しい帰路だった。
  16時には大阪の自宅に帰着。

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体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [5日]
笠ヶ岳・水晶岳
利用交通機関:
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

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