20010503-06中ノ岳→丹後山→巻機山→朝日岳→白毛門、避難小屋+テント泊
- GPS
- 80:00
- 距離
- 48.4km
- 登り
- 5,112m
- 下り
- 4,882m
コースタイム
- 山行
- 18:49
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 19:32
- 山行
- 10:14
- 休憩
- 2:30
- 合計
- 12:44
- 山行
- 9:07
- 休憩
- 1:59
- 合計
- 11:06
- 山行
- 6:07
- 休憩
- 2:21
- 合計
- 8:28
758 1113 1139 1352 1357 1413 1428 1438 1444 1600
→兎岳−→大水上山→利根川水源碑→丹後山→丹後山避難小屋(泊)
1639 1652 1716 1717 1728 1730 1754 1755 1756
010504(金)丹後山避難小屋→越後沢山→本谷山→小穂口ノ頭→1712mP→下津川山
511 648 700 805 809 829 914 950 1152 1159
→小沢岳→1790.4mP→三ツ石山→約1455m鞍部→1686mP→約1750m地点(幕営)
1246 1310 1401 1417 1501 1542 1614 1710 1729 1755
010505(土)約1750m地点→永松岳→稜線・牛ヶ岳→分岐・巻機山最高点→1676m鞍部付近
548 603 604 818 835 847 918 956 1010
→米子頭山→柄沢山−→檜倉山−→1614m鞍部→大烏帽子山の肩(幕営)
1042 1045 1249 1320 1518 1519 1552 1613 1654
010506(日)大烏帽子山の肩→大烏帽子山→朝日岳取り付き付近→JP→朝日岳
459 517 536 630 645 716 718 739 812
→笠ヶ岳避難小屋・笠ヶ岳→白毛門→松ノ木沢ノ頭→土合橋バス停→JR土合駅
923 958 1035 1110 1137 1317 1319 1327
*他にも多数休憩あり
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
新大阪1917→ひかり132→2214東京2224→2238新宿2309→ムーンライトエチゴ→405長岡546→639六日町718→タクシー→743十字峡 20010506(日) JR土合駅1408→バス\1050→1458上毛高原1529→たにがわ448→1644東京1721→ひかり245→2017新大阪 |
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感想
十字峡→中ノ岳→丹後山→巻機山→朝日岳→白毛門→土合
2001年のGWの後半の四連休、昨年の縦走の続きで上越国境稜線付近の中ノ岳〜丹後山〜巻機山〜朝日岳〜白毛門の稜線を踏破してきました。重荷を背負っての縦走は21世紀最初でありかなりヘロヘロになってしまいましたが、天気にまずまず恵まれて素晴らしい残雪の山の縦走を満喫することができました。
5月2日(水)、3日(木)
今回は少しでも早く登山口に着こうと思い、東京経由で六日町到着。丹後山から平ヶ岳を目指す6人パーティにジャンボタクシーに便乗させてもらい、十字峡到着(\7200)。 今年は十字峡までタクシーで入ることができた(^^)。曇ってはいるが天気は予報通り回復傾向にありそう(^_^)。 十字峡の小屋は既に営業しているよう。登山届けを出して登山開始。
最初は雪のない樹林の急登。967m地点から雪の上を歩くことが多くなる。
日向山手前で越後駒方面に向かう6人パーティを抜き、日向山到着。下山してきた男女二人組が休憩していた。鉄塔の付近は雪が消えておりそこで休憩。中ノ岳にはガスがかかってきた。
小天上付近や稜線への急登は夏道が出ている部分も多く、それを辿りガスの中、稜線到着。時間が早いので丹後山を目指すことにし、空荷で中ノ岳を往復。17年振りの中ノ岳はガスで展望ゼロ(;_;)。 避難小屋まで行ってみたが、1階の入口は雪に埋もれ、2階の窓に登る階段は壊れて、中に入るのは非常に難しい状況だった。
分岐に戻ると先程の6人パーティが休憩していた。ここから縦走開始、鞍部まで一気の下り、あとはアップダウンの繰り返し。徐々に疲労でペースが落ちてくる。
傾いた標柱のある小兎岳を越え、頂上は地面が出ている兎岳到着。
大水上山からは昨年辿った平ヶ岳方面に向けてトレースがあった。利根川水源碑は今年は姿を現していた。大水上山→丹後山のコースも夏道が出ている部分が去年よりも多い印象を受けた。丹後山を越えるとすぐに避難小屋到着。丹後山避難小屋小屋の周りの雪も去年より明らかに少ない。この先のルートの藪が気にかかる・・・。
丹後山避難小屋は結構満員、正確にはわからなかったが20数人はいたと思われる。2階の隙間に何とか入ることができた。近くに陣取っていた平ヶ岳を目指す単独行の男性は昨年の私のREPを読んでくれていたとのこと、いまや世間は狭いものである!その登山者はリードオンリーとのこと、今回の山行を機会に是非自己紹介して山行報告をUpして欲しいもの!夜には雨が降っていた。
5月4日(金)
朝、雨はやんでいるがガスの中。でもガスは薄いみたいで、稜線だけガスっているという雰囲気である。
小屋の宿泊者の中で一番に出発、巻機山を目指す。結構暖かくて雪は柔らかくアイゼンは付けなかった。すぐに丹後山西尾根のトレースを分けて下る。1792mP手前にテントが二張り、スキー縦走のようである。やはり巻機山を目指すとのこと。1710mPの南側鞍部にもテントあり。この先は向こうから来るトレースのみとなった。
次の約1720mPで避難小屋泊まりの7人パーティが追いついてきた。以後この日はこのパーティとは抜きつ抜かれつの状態がずっと続いた。
越後沢山で稜線は右折、この先藪を辿るところが出てくるが、稜線は背の低い笹藪で苦労は少なかった。基本的にはこの先は雪面を辿れない所は藪を行く、という感じである。このころから徐々にガスは切れる時が出てくる。利根川源流部を挟んで平ヶ岳、至仏山が見え、去年辿った丹後山−平ヶ岳−景鶴山の稜線が見えると1年前のことが懐かしく思い出される。
1799mPはちょっとした岩峰で右側に下る踏み跡があり、広い鞍部に降り立った。
本谷山でも稜線は右折し、雪の消えた痩せ尾根の道を下っていく。エアリアマップでは本谷山−小穂口ノ頭は登山道があることになっている。この間は痩せ尾根で藪っぽいがこれ位なら登山道と言える、といった感じだった。小穂口ノ頭の頭への登りで中尾ツルネの登ってきた3人パーティとすれ違った。
小穂口ノ頭を越えた肩の所から稜線は左折して下っていく。この辺りから藪が少し濃くなるが下りだしそれほどの苦労はなかった。しかし早くも疲労でペースが落ちる(^_^;)。
下津川山への登りで連続して3パーティとすれ違った!最初にすれ違ったパーティは巻機山の避難小屋からとのこと、速い!!!彼らと情報交換、向こうの方は結構藪がきついみたいだ・・・。
下津川山頂上は雪が消え、三角点が出ていた。ここで尾根は左折し下って行くが、藪の痩せ尾根、鞍部までは距離は短いがうっとしかった。
小沢岳頂上にはテント場の跡が残っていた。ガスが去来し、奥利根の展望を楽しむことができ、疲労もあって腰が重くなる(^^ゞ
小沢岳から稜線は右折し、最初は雪の上を快調に進めた。1869mPの下りは笹の中、適当に前方の雪面に向けて下った。
1790.4mPの肩で稜線は右折して下っていくのだが、間違ってピークに登ってしまいタイムロス(;_;)。
1790.4mPの肩から三ツ石山直下まではずっと雪面を辿れた。抜きつ抜かれつの7人パーティは途中の1597mPで幕営するとのこと。この辺りからまた連続して3パーティとすれ違った!やはり向こうは藪がキツイとのこと・・・。
三ツ石山頂上は笹藪、この辺りから約1440mの最低鞍部までは笹藪がうっとしかった。三ツ石山を下りきった約1500鞍部には笹が途切れた所があり少し傾いて石が転がってはいるが幕営可能。約1440mの最低鞍部も雪の平坦地で幕営可能。
約1440mの最低鞍部からは笹の急斜面をひたすら登る・・・。笹の背が低いので助かるが結構腕力を使って登っていくこととなった。何回も立ち止まりながらようやく約1600mの斜面の傾斜が緩む所に登りつく。ここからは雪面の登りで1686mP到着。ここで幕営のつもりだったが、笹と雪面との間に亀裂があり、気色悪いのでパス。
もう一登りした尾根の傾斜が緩む約1750m地点で一部笹が出ており、その中のわずかな平坦地に無理矢理テントを張った。笹の上のテントは居住性は当然悪いが暖かかったので良しとしよう!
夕方にはガスはほぼ晴れ、夜は満月近い月が明るく明日の好天が期待された(^_^)。
5月5日(土)
朝3時過ぎに起き出すと外は大快晴\(^_^)/。 日の出の後、のんびり用意をして6時前にテント場を出発!雪はクラストしておりアイゼンを付けて雪の痩せ尾根を登る。今日はルンルン気分で巻機山まで行けると思ったが全く甘かった・・・。
1834.7mPの永松岳までは雪の登り、背後遥かに中ノ岳から兎岳、丹後山といった稜線が小沢岳、下津川山の背後にせり上がってくる。ここで初めて間近にたおやかな巻機山が見える。しかし、この先、雪は少なく、一面笹藪・・・。藪を少し下って雪面に出たところでアイゼンを外した。この先は雪庇や雪田をつないで笹藪の中の踏み跡を行くといった感じ。ただ、「背丈を没する」という笹藪ではなく、見通しはきくので助かる。
1896mPは笹藪、1813m鞍部を過ぎて少し登った約1830m付近で笹藪を抜け、笹を回り込みながら雪の斜面を登り、最後は左にトラバースして巻機山の稜線に辿り着いた(^_^)。 巻機山は15年ぶりだ!
木道が出ている所にザックを置き、空荷で牛ヶ岳を往復。丁度避難小屋泊まりの山スキーヤー3人組と同時に牛ヶ岳に到着した。今日は絶好の好天360度のパノラマが広がる!しかし、先はまだ長い。
ザックに戻り最初は夏道を登り、赤旗の立っている朝日岳方面への分岐に登り返す。ここにザックを置き、巻機山最高点らしき所まで足を延ばした。早朝に清水を出発してきた夫婦連れが丁度やってきた。
分岐に戻ると清水峠から縦走してきた大パーティが丁度登ってきたところだった。この先は藪も少なく快適な雪山の縦走だった、とのこと。そういうふうに聞くと思わずホッとしてしまう(^_^)。
縦走再開、1646m鞍部までほぼ一気に下っていく。下り初めてすぐに女性二人組と女性単独行者とすれ違った。これらのパーティは柄沢山の巻機山側で幕営していたとのこと。
この先は、概ね雪面を辿り、雪が途切れた所は藪の中を少し行き、又雪面に戻る、ということの繰り返しだった。その藪の中にもだいたいにおいて踏み跡があった。しかし、三日目ともなると足が重く、登りはかなりペースが遅くなる(;_;)。休憩の回数も時間も増える(^^ゞ。
ようやく登りついた米子頭山には小さな金属板の山名表示があった!
柄沢山でも展望良好!しかし、疲れた、大休止。約1550m鞍部までは快調に下る。登り返し始めてすぐに山スキーの男性二人組とすれ違う。今日は笠ヶ岳避難小屋からとのこと。
檜倉山頂上の南側には池塘が出ておりここは幕営適地。でも、出きれば今日中に朝日岳は無理でも大烏帽子山は越えたいと思いすぐに立ち去った。少し下った所に今朝土合を出てきたという男性単独行者がテントを張っていた。なかなかの快足!
この先は結構藪がうっとしく時間がかかる。1614m鞍部でも大休止。藪の中の急登を何とか登り雪の斜面を登りきると眼前に大烏帽子山の頂上が聳える大烏帽子の肩とも言うべき約1745m地点に到着。相当ヘロヘロであり、時間も17時前、大烏帽子を無理して越えても幕営適地が無いとのことであり、ここを今日のテン場とすることにした。
風が強いとつらい場所だが、この日の夜は風も弱く快適な夜を過ごせた(^_^)。
5月6日(日)
今日は帰宅する日、暗い内から用意を始め、平ヶ岳と至仏山の真ん中あたりから登った朝日を望みながら出発。雪は柔らかくアイゼンは付けなかった。
大烏帽子山頂上付近からは立派な道がある(^_^)。 狭い頂上は雪が消え三角点と山名表示板がある。行く手にたおやかな朝日岳が大きい。背後には越えてきた山々が延々と望めた。しかし、この日は遠方は霞み、中ノ岳はよく見えなかった。
夏道を少し下って雪面に出てシリセードで一気に鞍部に下る。この鞍部はテントを張れそうだ。
次のピーク(地蔵ノ頭)を越え、痩せ尾根の鞍部からようやく朝日岳への登りに取りかかる。休み休みゆっくり登るがペースは遅い。徐々に背後の山がせり上がってくるのを楽しみに頑張る。
やっとこさJPに到着、ここには道標がありやっと一般ルートに出たことがわかる。真っ正面に先月滑った芝倉沢が望める!
ここからは基本的には夏道を辿ることとなった。雪原の朝日ヶ原を越え、雪の消えた8年ぶりの朝日岳頂上からは少し霞んではいるが360度の大展望を独り占め。笠ヶ岳避難小屋ではノートに記帳、笠ヶ岳からは谷川岳東面がすごい迫力。笠ヶ岳の下りはシリセードを交えて下り、白毛門付近まで来ると1day登山の男性二人組とすれ違った。
白毛門で最後の大休止、展望を満喫する。頂上には1day往復の男性単独行者と馬蹄型縦走の仲間のパーティを待っている男性単独行者がいて、少しすると蓬ヒュッテを今朝出てきたという快足の男性単独行者がやってきた。更に1day登山の3人パーティもやってきた。やはり人気の山なのだろう!。
白毛門からの下りは思ったより雪が多く、シリセードを交え、樹林帯に入り約1250m付近までは残雪の上を歩くことができた。
下るにつれ春の雰囲気が強くなり、新緑と春の花を眺めつつヨレヨレになって春爛漫の土合橋バス停到着。バスが来るまで時間があるので土合駅まで歩き、今回の山行を終えた。
二日目後半からは好天に恵まれ、先行者のトレースにも助けられヘロヘロになりながらも予定のコースを踏破することができました\(^_^)/。 これで上越国境稜線は景鶴山〜平標山まで、1993年10月の白毛門→谷川岳→平標山、2000年5月の丹後山→平ヶ岳→景鶴山、今回2001年5月の中ノ岳→丹後山→巻機山→朝日岳→白毛門と3回に分けて継ぐことができました(^_^)。
思っていたより今回のコースを辿るパーティは多く、丹後−巻機で6組、巻機−朝日で5組とすれ違い、踏み跡もしっかりありました!
このあたりではあと荒沢岳−兎岳の稜線を是非踏破してみたいですが、無雪期は藪が深いし、残雪期は前グラの突破が単独では非常に厳しそう・・・。兎岳付近をベースに荒沢岳を往復するという手もあるけども・・・。まぁよく検討してから臨みたいと思ってます。
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