薬師岳、黒部五郎岳、雲ノ平

2019年08月09日(金) 〜 2019年08月11日(日)

• GPS: 35:58
• 距離: 48.9km
• 登り: 3,886m
• 下り: 3,842m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:51
• 休憩: 1:45
• 合計: 10:36

7:15 折立
7:20 7:20 十三重之塔 慰霊碑
8:12 8:13 太郎坂(アラレちゃん)
8:49 8:49 青淵三角点(青淵山)
9:11 9:12 積雪深計測ポール
10:29 10:37 五光岩ベンチ
11:01 11:01 太郎兵衛平
11:34 11:46 太郎平小屋
12:12 13:00 薬師峠
13:33 13:33 薬師平
14:25 14:28 薬師岳山荘
15:10 15:10 薬師岳避難小屋跡
15:35 15:53 薬師岳
16:10 16:11 薬師岳避難小屋跡
16:40 16:52 薬師岳山荘
17:25 17:26 薬師平
17:51 薬師峠

2日目

• 山行: 8:35
• 休憩: 0:39
• 合計: 9:14

4:53 薬師峠
5:13 5:21 太郎平小屋
5:32 5:32 太郎山
7:22 7:22 神岡新道分岐
7:34 7:34 北ノ俣岳
8:22 8:23 赤木岳
9:14 9:15 中俣乗越
11:15 11:16 黒部五郎の肩
11:26 11:35 黒部五郎岳
11:44 12:03 黒部五郎の肩
14:07 黒部五郎小舎

3日目

• 山行: 14:47
• 休憩: 1:10
• 合計: 15:57

3:22 黒部五郎小舎
5:38 5:39 三俣蓮華岳巻道分岐
6:36 6:40 三俣山荘
7:42 7:44 黒部川水源地標
9:52 9:52 祖父岳分岐
10:35 10:36 スイス庭園
11:02 11:18 雲ノ平山荘
11:52 11:52 奥日本庭園
12:21 12:22 アラスカ庭園
13:58 14:25 薬師沢小屋
14:36 14:37 カベッケが原
15:21 15:22 第三徒渉点
15:44 15:46 第二徒渉点
15:51 15:52 第一徒渉点
16:46 16:55 太郎平小屋
17:11 17:11 太郎兵衛平
17:27 17:28 五光岩ベンチ
18:12 18:13 積雪深計測ポール
18:20 18:21 青淵三角点(青淵山)
18:40 18:41 太郎坂(アラレちゃん)
19:19 19:19 十三重之塔 慰霊碑
19:19 ゴール地点

天候

全日快晴
稜線上は日影がないので、しっかりと日差しと暑さの対策をしたほうがよいでしょう。水もしっかり持ちましょう。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

【有峰林道】
有峰林道は6：00〜20：00まで通行可。通行料1900円
ありみネット　有峰林道の状況がわかります。　
http://www.arimine.net/access.html
2019/8/11現在岐阜側からは通行止めなので、富山側から回る必要があります。

【折立】
駐車場 100台 臨時駐車場200台 無料
トイレとキャンプ場、自動販売機があります。
平日でしたが、問答無用で臨時駐車場へ。

コース状況／危険箇所等

〇コース概略
＜折立〜太郎平小屋＞
1869mの三角点までは割と急です。もう、暑さで汗が噴き出てました。
それ以降は緩やかな登りです。

＜薬師峠〜薬師岳＞
薬師平までは大きな石がゴロゴロとして割と急登です。
それ以降は歩きやすいですが、避難小屋後がある偽ピーク（個人的には前薬師岳）に騙されながら延々と登ります。

＜太郎小屋〜黒部五郎岳＞
太郎山、北ノ俣岳、赤木岳とあと一つ二つぐらいピークがあるので
アップダウンを繰り返します。稜線上を歩くので今回のように晴れた日は暑くてバテてしまうくらいです。途中水場もないのでしっかりと必要量を持ちましょう。

＜黒部五郎岳〜黒部五郎小屋＞
下りがメインなので黒部五郎カールや高山植物を見ながらある程度余裕をもって歩けます。

＜黒部五郎小屋〜三俣山荘＞
2661mのピークまではある程度の登り。
ただし、日の出前から歩き始めたので暑さはましでした。
それ以降は巻道を使ったのでほぼ下り。この巻道には多くの高山植物が咲いてました。

＜三俣山荘〜黒部川源流の標識〜雲ノ平小屋＞
黒部川源流から雲ノ平へのは相当の急登。
すれ違う登山者の方に「この登りは大変だよね〜」って何人にも言われました。
そのあとはボーナスって感じで登りも下りも緩やかです。

＜雲ノ平小屋〜薬師沢小屋＞
雲ノ平はほぼ木道がメインです。アラスカ庭園をちょっと進むと
薬師沢小屋までは超が付くほどの激下り。すれ違う登山者の方に「あとどのくらいで雲ノ平ですか？」が合言葉なくらい聞かれました。個人的には・・・絶対に登りたくないぐらいです。
なお、この日は300人ぐらいとすれ違ったんじゃないかなぐらい
人が多かったですね。

＜薬師沢小屋〜太郎小屋＞
第一渡渉点までは緩やかな木道も含めた登りです。それ以降は割と登ります。

その他周辺情報

＜薬師峠キャンプ場＞
太郎平小屋にてテント場の受付をしようとしたら、
現地にて13〜17時の間となります。この間は売店機能もあるようです。
もしも、17時を過ぎると、小屋で受付してくださいとのこと。
ということで、受付してから薬師岳へ出発しました。
料金1泊 1000円 トイレは洋式です。水場は大量にあり豊富。

＜黒部五郎小屋（キャンプ場）＞
料金1泊 1000円 トイレは洋式です。水場もあります。

その他の水場
三俣山荘、薬師沢小屋、雲ノ平小屋（ここだけは雨水なので500mlが50円）

写真

8/9 7:14

折立にやってきました。

8/9 7:15

登山口です。

8/9 8:51

三角点（1870.6m) 　ここから緩やかな登りになります。

8/9 8:52

視界が開けた三角点からは、剱岳（左）と立山（右）が見えました。

8/9 9:04

有峰湖

8/9 10:13

キンコウカ

8/9 10:37

わりと平坦な道が続きます。あくまで割とです。

8/9 10:38

太郎平小屋がようやく見えてきました。

8/9 10:42

ニッコウキスゲ

8/9 10:58

ミヤマリンドウ

8/9 11:19

薬師岳がみえてきました。一番右が高く見えますが山頂（避難小屋がある）ではないんですよね。勝手に前薬師岳と名付けたい気分です。

8/9 11:35

太郎平小屋に着きました。長かった〜

8/9 11:35

さてと、どんな風景でしょうか。

8/9 11:31

薬師岳・・・山頂は見えてないので、やはり偽ピークにみえるので前薬師岳と名付けたい。

8/9 11:36

水晶岳。山奥にあるので他の山から見ても山頂しか見えないのですが、太郎平小屋からは山容がわかりますね。

8/9 11:36

雲ノ平

8/9 12:05

薬師峠キャンプ場が見えてきました。

8/9 13:33

テントを立ててから薬師岳に向かいます。ここは薬師平

8/9 13:34

8/9 13:39

お！槍ヶ岳ですね。

8/9 13:47

ハクサンフウロ

8/9 13:48

ワタゲー

8/9 13:48

薬師岳のカールは見事ですねぇ。

8/9 14:01

シナノキンバイかな。

8/9 14:16

まだまだ登ります

8/9 14:18

黒部五郎岳

8/9 14:24

薬師岳山荘です。

8/9 15:10

登っているときはピークに見えていましたが、違うのでがっかりします。もう勝手に前薬師岳と呼んじゃいます。

8/9 15:14

カールは大きかったなぁ。

8/9 15:14

東のほう・・・

8/9 15:30

ようやく薬師岳の山頂が見えてきました。

8/9 15:53

薬師岳山頂です。

8/9 15:52

北薬師岳

8/9 15:53

赤牛岳

8/9 15:53

さてと下山します。

8/9 16:06

8/9 16:08

イワギキョウ

8/9 17:01

8/9 17:08

ハクサンイチゲ

8/9 17:08

チングルマ

8/9 17:09

8/9 17:10

イワカガミ

8/9 17:11

ツガザクラ

8/9 17:19

ヨツバシオガマ

8/9 17:50

薬師峠まで戻ってきました。1日目は終わりです。

8/10 5:29

2日目。薬師峠を出発してまずは太郎山へ。振り返って太郎平小屋とその後ろに薬師岳

8/10 5:33

太郎山の山頂です。

8/10 5:33

お、白山がみえましたよ。

8/10 5:38

次は北ノ俣岳を目指します。

8/10 5:38

歩いていると日の出の時間は既に過ぎていましたが、ご来光ということで。

8/10 5:39

キリンソウかな。

8/10 5:51

イワショウブ

8/10 5:52

わたげー

8/10 5:52

雲の上に浮かんだかの如くの白山

8/10 5:56

池塘もちらほらと。

8/10 6:54

笠ヶ岳

8/10 7:03

ウサギギク

8/10 7:03

ニガナ

8/10 7:04

コバイケイソウ

8/10 7:09

北ノ俣岳へ

8/10 7:24

緑色〜

8/10 7:25

雄大な山並みの奥に・・・

8/10 7:25

槍ヶ岳

8/10 7:32

北ノ俣岳

8/10 7:33

北ノ俣岳の山頂から左から黒部五郎岳、笠ヶ岳、乗鞍岳、御嶽山です。

8/10 7:34

黒部五郎岳

8/10 7:34

笠ヶ岳

8/10 7:34

御嶽山

8/10 7:34

乗鞍岳

8/10 7:33

白山と別山（左）

8/10 7:37

左から、笠ヶ岳、乗鞍岳、御嶽山。うーん、この並びがなんともいえないなぁ

8/10 7:51

この景色をバックに撮ってほしいという同行者

8/10 8:23

うーん、アップダウンが多いな。

8/10 8:32

赤木岳山頂となっていましたが、ここよりも高いところありましたよね。

8/10 8:56

後ろに黒部五郎岳が控えていますが、登って下るがあと一回。

8/10 10:09

カラマツソウ

8/10 10:21

トウヤクリンドウ

8/10 10:31

黒部五郎岳への最後の登り・・・

8/10 11:14

と思って着いたのが、黒部五郎の肩でした。山頂を見上げます。

8/10 11:25

黒部五郎岳の山頂です。山頂からの展望を楽しみましょう。

8/10 11:26

眼下に黒部五郎カール。水晶岳とか鷲羽岳とか三俣蓮華岳とか。

8/10 11:26

鷲羽岳

8/10 11:26

水晶岳

8/10 11:30

薬師、剱岳、立山、赤牛

8/10 11:33

薬師岳

8/10 11:32

剱岳と立山

8/10 11:26

赤牛岳。なんかこの赤茶けた山容に惹かれちゃいますね〜

8/10 11:33

本日来た道を振り返ります。もう、日差しは強く暑いし、アップダウンもかなりあるのでかなり疲れました。

8/10 11:51

山頂から戻ってきて、黒部五郎の肩で休んでいると穂高岳が雲の切れ間からちらりと見えました。

8/10 12:07

カールへ

8/10 12:16

黒部五郎岳の山頂方面

8/10 12:38

黒部五郎カールってほんと四方に囲まれた感あります。（見上げて左側）

8/10 12:38

見上げて右側

8/10 13:01

カールを振り返ります。

8/10 13:03

8/10 13:57

黒部五郎小屋です。

8/10 13:57

黒部五郎小屋のテント場。2日目終了です。

8/11 4:42

3日目。2661mの地点からの黒部五郎岳

8/11 4:45

2661mの地点をちょっと進みましたが、ご来光はみえなそうなので元の場所に引き返しました。ちなみに右が鷲羽岳。

8/11 5:04

雲海の向こうに白山

8/11 5:05

笠ヶ岳

8/11 5:05

薬師岳に日が当たり始めました。

8/11 5:20

鷲羽岳のちょっと横からご来光

8/11 5:29

8/11 5:36

三俣蓮華岳との分岐点

8/11 5:37

三俣蓮華岳は巻いて、三俣山荘を目指します。

8/11 5:41

この巻道は高山植物がたくさん咲いていました。

8/11 5:41

ハクサンイチゲ

8/11 5:43

ヨツバシシオガマ

8/11 5:43

8/11 5:51

ミヤマキンポウゲ

8/11 5:55

8/11 6:13

鷲羽岳と雪渓

8/11 6:26

鷲羽岳とコバイケイソウ

8/11 6:30

三俣山荘のテント場です。

8/11 6:37

三俣山荘に着きました。見上げると、三俣蓮華岳がなかなか素敵です。

8/11 6:39

そして、槍ヶ岳。

8/11 6:38

うーん、いいですね。

8/11 6:39

そして、鷲羽岳。

8/11 7:04

三俣山荘から黒部川源流のへ向かいます。

8/11 7:06

8/11 7:07

鷲羽岳

8/11 7:24

トリカブト

8/11 7:25

マルバダケブキ

8/11 7:27

8/11 7:27

クルマユリかな。

8/11 7:31

雲ノ平へは、、、急登ですね。。。

8/11 7:33

黒部川水源地標

8/11 7:37

ここを渡って雲ノ平への急登を登ります。

8/11 7:38

8/11 7:58

雲ノ平への登り中。急登できついですね。振り返ると槍と三俣山荘が同じ高さっぽく見えます。

8/11 8:27

登っていくとさらに槍の姿が見えてきますね。

8/11 8:27

三俣蓮華岳

8/11 9:00

急登を登り終えて、祖父岳

8/11 9:07

槍・穂高連峰

8/11 9:17

日本庭園の付近でしょうかねぇ。標識がなかったのでわかりませんね。

8/11 9:24

それともここ？

8/11 9:25

池塘の痕跡があったので日本庭園はこのあたりかなぁ。ちなみに後ろは黒部五郎岳

8/11 9:48

祖父岳との分岐

8/11 9:50

水晶岳

8/11 9:51

薬師岳。手前に雲ノ平のテント場。雲ノ平山荘も見えます。

8/11 9:50

ほんとに雄大な景色だなぁ〜

8/11 10:09

8/11 10:21

薬師岳の手前に見えるのはスイス庭園。

8/11 10:30

スイス庭園の標識

8/11 10:31

スイス庭園

8/11 10:38

正面に雲の平のテント場ですが、小屋とはかなり遠いですね。

8/11 10:40

雲ノ平を歩きます。

8/11 10:44

8/11 10:48

雲ノ平小屋が見えてきました。

8/11 11:33

雲ノ平小屋。中は綺麗でおしゃれで音楽も流れていました。

8/11 11:18

雲ノ平小屋で昼食を取りました。これはチキンライス大盛

8/11 11:18

カレーライス。テント泊だとお湯をかけて食べる食事ばかりなので、もう正直贅沢な感じ。

8/11 11:37

さぁ、残りも頑張って歩きましょう

8/11 11:38

ヨツバシオガマ

8/11 11:40

雲ノ平を歩きます。

8/11 11:41

祖母岳

8/11 11:43

8/11 11:52

奥日本庭園

8/11 11:52

8/11 12:20

アラスカ庭園。

8/11 12:20

アラスカ庭園の少し先からは、激急降下でした。登るはちょっと嫌かなぁ。

8/11 14:20

そんな激急降下を終えて薬師沢小屋です。暑いので川の水の冷たさが気持ちいいですよ。

8/11 14:22

薬師沢小屋への吊り橋。結構揺れます。

8/11 15:22

第三渡渉点

8/11 16:35

太郎平小屋が見えてきました。あとは折立まで黙々と下山したのでした。

撮影機器：

PowerShot SX620 HS CANON

TORQUE G03 au 京セラ

感想

purasan

　さあ、やってきました。今年一番（？）の夏ですよ。
今年は6・7月の週末は天気が悪くてほぼどこにも行けず。。。
その鬱憤を今回の3日間ですべて忘れさせてくれるぐらいに
晴れに恵まれて素晴らしい時間を過ごすことができました。
もう、景色でおなか一杯になりましたよ〜

さてさて、今回の目的は薬師岳と黒部五郎岳。そして、雲ノ平です。

　薬師岳は、今までの登山で見てきましたがとても大きな山容で
どっしりと構えた感がありました。実際に大きな素敵な山でした。

　黒部五郎岳はやはりカールでしょうか。
四方八方が囲まれていて（正確には違いますが）見上げると、
氷河で削られた見事な地形とそこに咲く多くの高山植物が印象的でした。

　そして、日本最後の秘境と言われる雲ノ平・・・憧れますよね〜
6年前に水晶岳に登ったときに雲ノ平小屋が見えていつか行きたいなぁと
思っていました。
　でも、個人的な感想で申し訳ないのですが、雲ノ平を歩いているときは
「最後の秘境」は言いすぎな感があるんじゃないかと思って・・・
池塘は干上がっているし、池塘だけなら東北の山とかのほうがいいかも。
たしかに標高は2,600mある高所だし、周りの高い山々に囲まれてる感は
秘境かな〜と言えると思うのですが・・・
でも、下山してわかりました。アクセスが良くないのです。
たどり着くまでに登って下って。。。ある程度体力がないと行けません。
そう考えるとまさに秘境と言えますね。間違いありません。
個人的見解ですが、やっぱり自分の目で見るのはいいことですね。

　ちなみに計画では2日目三俣山荘まで行く予定でしたが、暑くてバテて余裕がなくなってしまい黒部五郎小屋までとして、ゆっくり休むことにしました。
また、遅い時間に三俣山荘に着いてもテント場が埋まっていて落ち着かなくなる
ような場所にテントを設営することにもなりそうというのも理由の一つです。

　おかげさまで3日目は早く出発しましたが、折立まではとても長かったなぁ〜
自身の1日の最長行動時間といえるぐらいですね。
気持ちに余裕がなくなっちゃうのであまりよくありませんね。

　最後に落ちのようで申し訳ないですが、雲ノ平への登りの途中で
時計を無くしたのは痛かったなぁ。ま、途中で戻って探しましたが見当たらず。
もったいなかったかな。