北鎌尾根初挑戦‼️上高地〜


- GPS
- 58:00
- 距離
- 48.4km
- 登り
- 3,075m
- 下り
- 3,068m
コースタイム
- 山行
- 10:14
- 休憩
- 3:05
- 合計
- 13:19
- 山行
- 7:57
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 9:43
- 山行
- 6:07
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 8:05
天候 | 1日目:晴れ時々曇り 2日目:晴れ後曇り、一時雨、夜雨 3日目:未明より豪雨⇒雨⇒曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
水俣乗越から先、槍の穂先までは全域で非常に危険です。また、その中に更に異常に危険な場所もあります(笑) ルートを巻けば巻くほどドツボにはまるので巻いたあとはなるべく早く稜線復帰が鉄則です。 |
その他周辺情報 | 今回は前日まで台風15号の影響もあり、北鎌沢の水は最上部の辺りまでありましたが、非常に登り難かった。場合によっては尾根上で何回かビバークする可能性もあるので食料、水は多めに‼️ 一旦尾根上に上がると槍ヶ岳山荘まで行くか登ってきた沢を下る(ラッペルの装備がなければほぼ不可能)しか家に帰る方法はありませんので、覚悟が必要です。 |
写真
装備
備考 | 今回念のためハーネス、スリング、ロープ、カラビナ等持っていきました。 結果ハーネスを使っての確保はしませんでしたが、スリングは一ヶ所使いました。残置スリングがそろそろ危ないものがあるのでいざという時用に持っていた方が安心です。 |
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感想
初の北鎌尾根行ってきました‼️
直後の素直な感想は、どうにか行けた・・・。死なずにすんだ。生きてて良かった〜。と言う感じです。時間がたてばまた行きたくなるかも知れませんが・・・(笑)
皆さん詳しく書いていませんが、北鎌沢の登りもかなりヤバイです。クライマーホイホイに気をつけて登りましたが、どこがソレなのかは不明のまま。3ヶ所ほど結構厳しいクライムがあります。重いザックを背負っているとなおさらキツイ。私は1ヶ所相方に先にザックをあげてもらいました(汗)
更に、時間がかかりすぎて最上部で陽が暮れて踏みあとが見えなくなり、一瞬沢登り途中でのビバークも考えてしまいました。結果どうにかコルまでは行けましたが😅
翌日、幸い天気も良く、予定通りスタート。
最初のうちは植物もたくさん生えており、林のなかのキツイ登り下りを繰り返す。
そのうち植物は少なくなりハイ松と下草程度になって来ると岩場の始まり。ハイ松の枝をつかんでとにかく落ちないように這い上がって行きます。
独標までは踏みあとは明瞭だが、安心出来る場所は少ない。所々にビバークポイントがあり、休もうと思えば休める。
独標手前では完全に岩オンリーになります。
私たちに直登は無理そうなのでトラバースルートを選びます。足場はガレていて悪く上の岩も飛び出しているが、気をつけて行けば難なくクリアできます。そのつぎのザックが引っ掛かりそうな飛び出た岩のトラバースも、良く見れば下に足場があり、そこを使えば簡単に抜けれます。ただしどこも高度感は半端なく、非常に怖い((( ;゜Д゜)))
その先は稜線通しを意識して行きましたが、登れそうにない岩をみて、ついついトラバースルートへ。これが失敗😵どんどん稜線から離れてとうとう稜線の50m位下のルートに迷い込む。しかもココのトラバースルート、ヤバすぎる(汗)垂直の岩壁にあるほんの少しの踏みあとをたどるが、岩は脆く足場もガレていて最悪の状況に💦意を決して稜線復帰を目指して登れそうなルートを見つけてどうにか正規ルートへ。
怖いのは怖いけど、トラバースルートよりよっぽどマシで簡単です。
そしてとうとうラスボスの槍直下へ。どこから登ればいいのやら、地形図をを見ながらルーファイ。槍を正面にみて左側から回り込むとケルンがあり、カニの爪も見つかる。そこから右上に登っていきます。良くみて行けば踏みあとがあり、それをたどっていきますが、正直どこでも登れそうに見えるので余計に迷う。実工の看板と石盤と残置ザックを見つけ、その上に残置スリングを発見。登れるコースを慎重に見極め上がって行くとチムニーらしきものが、今回はたぶん左側を登りました。2個目のチムニーは頼りない残置スリングで、しかも短かったので自前のスリングを使用、登ったあと回収しました。無くても登れると思うのですが、万が一の手がかりとしては使った方が無難です。
そのあとは上に向かって登れるところを登って行くと、ホントにひょっこり祠の横に出ます‼️
※今回はまわり込みすぎて南側から頂上に出ました💦
頂上には韓国の方しか居なかったので拍手はありませんでしたが、ワンダホー‼️と言ってもらえました(笑)
この時点で一般登山道に復帰。生きて戻った感が半端ありませんでした(笑)
達成感を噛み締めながら就寝。
槍ヶ岳山荘のテン場で迎えた翌朝は大雨。3日目は北穂
までいく予定でしたが、岩場に満腹感を感じ、天候も回復しそうにないのでヒュッテ巡りをしてその日のうちに下山。上高地まで終始雨。
北鎌縦走中の雨ではなく、運が良かった山行となりました。
少なくとも私はサクッと行けませんでしたし、命の危険を何度も感じました。
十分な経験、体力、装備、いざというときのバックアップ(保険や同行者、水、食料、連絡手段)を確保して挑んで下さい‼️
中途半端な気持ちでは進退極まることがあります。
それだけに達成感は素晴らしいですが、、、(笑)
〜オマケ動画〜
参考になれば幸いです😑
北鎌沢登り
北鎌のコル〜スタート
独標トラバース
トラバースルートから稜線復帰
コメント
この記録に関連する登山ルート

FBより凄い写真ばかり。無事に下山された事と計画変更正解ですね??
台風一過
で晴れているかと思いきや悪天候の中、御疲れです。
バリルートは大変ですね??
Vも有りそうですがyoutube へは投稿されませんのですか?
ありがとうございます‼️
どうにか家に戻ることが出来ました😅
これぞ北アルプスのバリエーションルートというものを堪能することが出来ました。経験値は確実に上がったと思われますが、この経験をもとに更なる安全登山を目指します👍️
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