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Yamareco

記録ID: 2048840
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

裏劔と仙人池~予想に反して好天に恵まれました。

2019年10月01日(火) 〜 2019年10月04日(金)
 - 拍手
sancj その他21人
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
24:25
距離
30.7km
登り
2,698m
下り
4,506m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
3:06
休憩
0:24
合計
3:30
12:50
9
スタート地点
12:59
13:00
4
13:04
13:04
13
13:17
13:18
18
13:36
13:41
94
15:15
15:26
37
16:03
16:03
7
16:10
16:16
4
16:20
2日目
山行
6:20
休憩
2:07
合計
8:27
5:45
65
6:50
7:01
41
7:42
7:44
24
8:08
8:27
8
8:35
8:35
22
8:57
9:06
28
休憩
9:34
9:59
45
10:44
10:55
62
11:57
12:05
24
12:29
12:34
8
12:42
12:57
12
13:09
13:26
26
13:52
13:57
15
3日目
山行
5:42
休憩
0:53
合計
6:35
6:36
6:41
35
休憩
7:16
7:21
32
休憩
7:53
8:05
10
8:15
8:16
23
8:39
8:48
88
10:16
10:20
52
休憩
11:12
11:28
2
11:30
11:30
1
11:31
11:31
36
12:07
12:08
28
4日目
山行
5:40
休憩
0:14
合計
5:54
5:00
116
6:56
7:07
7
7:14
7:15
29
7:44
7:44
50
8:34
8:34
41
9:15
9:16
46
10:02
10:03
51
10:54
天候 初日・2日目:晴れ
3日目:曇り/晴れ
4日目:雨/曇り
過去天気図(気象庁) 2019年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
行きは室堂までバス。帰りは、欅平からトロッコ電車で宇奈月まで(乗車時間約1時間20分)。宇奈月からバス。(バスはツアー会社のバスです。)
コース状況/
危険箇所等
劔沢小屋から先は、全コースを通じて、急傾斜のガレ、ザレ、ゴーロ、鎖場、梯子等々、何でもありです。気を抜けないルートが延々と続きます。要所々々に鎖やロープが設置してありますが、支点(アンカー)が緩んでいるところもあり、全体重をかけるのはリスクが大きい、あくまでもバランスを取るために補助的に使用すること、と現地ガイドさんのアドバイスです。

また、扇沢平蔵谷出会の先にある、傾斜角45度を超えると思われる一枚岩の大スラブは足掛かりが全くなく、岩盤に打ち込まれた鉄杭を頼りに下りる難所です。

水平歩道は一部道幅の狭いところを除けば、概ね1m程度の道幅がありますが、路肩を踏み外すと、奈落の底へ真っ逆さまなので、気が抜けません。途中にある志合谷トンネルは真っ暗になるので、ヘッドランプ必須です。路面もかなりの部分漏水で冠水しています。また、このトンネルに限らず水平歩道は頭を岩にぶつけることが多いのでヘルメットも必須。
その他周辺情報 下山後は、宇奈月駅から約15分の黒部川明日温泉元湯・バーデン明日で汗を流してさっぱりしました。
予約できる山小屋
剱澤小屋
室堂から出発。
2019年10月01日 12:52撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/1 12:52
室堂から出発。
みくりが池。
2019年10月01日 12:56撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/1 12:56
みくりが池。
雷鳥平のテン場はテントも疎ら。
2019年10月01日 13:19撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/1 13:19
雷鳥平のテン場はテントも疎ら。
紅葉がとても奇麗です。
2019年10月01日 14:51撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/1 14:51
紅葉がとても奇麗です。
剱御前小舎にて。
2019年10月01日 15:22撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/1 15:22
剱御前小舎にて。
剱御前小舎にあった山小屋の営業情報。
2019年10月01日 15:18撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/1 15:18
剱御前小舎にあった山小屋の営業情報。
劔岳の片鱗が見える。頂上は雲の中。
2019年10月01日 15:18撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/1 15:18
劔岳の片鱗が見える。頂上は雲の中。
劔沢に向かって下りていく。劔岳が姿を見せた。
2019年10月01日 15:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/1 15:46
劔沢に向かって下りていく。劔岳が姿を見せた。
2019年10月01日 15:59撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/1 15:59
振り返って別山尾根。
2019年10月01日 16:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/1 16:00
振り返って別山尾根。
劔沢小屋近くの池。風一つない。
2019年10月01日 16:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3
10/1 16:10
劔沢小屋近くの池。風一つない。
劔沢小屋。
2019年10月01日 16:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/1 16:34
劔沢小屋。
小屋の中は奇麗です。シャワーもあります。荷物は廊下に設けられた棚に置く。
2019年10月01日 16:39撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/1 16:39
小屋の中は奇麗です。シャワーもあります。荷物は廊下に設けられた棚に置く。
二段ベッドです。
2019年10月01日 16:39撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/1 16:39
二段ベッドです。
朝6時前、劔沢小屋を出発。
2019年10月02日 06:07撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/2 6:07
朝6時前、劔沢小屋を出発。
秋空と紅葉の対比がとても奇麗。
2019年10月02日 06:24撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/2 6:24
秋空と紅葉の対比がとても奇麗。
同じく。
2019年10月02日 06:24撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/2 6:24
同じく。
劔沢雪渓は融雪が進んで上を歩ける状態ではないので、ほとんどが夏道を行くしかない。雪渓上を渡るのは2か所だけ。ここは平蔵谷出会いのトラバース。
2019年10月02日 06:53撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/2 6:53
劔沢雪渓は融雪が進んで上を歩ける状態ではないので、ほとんどが夏道を行くしかない。雪渓上を渡るのは2か所だけ。ここは平蔵谷出会いのトラバース。
渡り終わった。
2019年10月02日 07:02撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/2 7:02
渡り終わった。
10分ばかり行くと、巨大な一枚岩のスラブがある。
2019年10月02日 07:06撮影 by  TG-5, OLYMPUS CORPORATION
10/2 7:06
10分ばかり行くと、巨大な一枚岩のスラブがある。
足掛かりがなく、打ち込まれた鉄杭を手掛かりにして下りていく。ロープをあまり信用してはいけない、とガイドさんのアドバイス。足は、杭に頼らず靴底全面で摩擦を利かして降りていくのが正解らしい。ここを降りるだけで、今日のエネルギーを全部使い果たした感じ。
2019年10月02日 07:15撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/2 7:15
足掛かりがなく、打ち込まれた鉄杭を手掛かりにして下りていく。ロープをあまり信用してはいけない、とガイドさんのアドバイス。足は、杭に頼らず靴底全面で摩擦を利かして降りていくのが正解らしい。ここを降りるだけで、今日のエネルギーを全部使い果たした感じ。
長次郎谷出会。右下に小さく人の隊列らしく見えるのは人ではなく、雪渓のクラックです。
2019年10月02日 07:15撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2
10/2 7:15
長次郎谷出会。右下に小さく人の隊列らしく見えるのは人ではなく、雪渓のクラックです。
長次郎谷出会のトラバース。ほとんど水平に渡るので、アイゼン無しでも大丈夫。
2019年10月02日 07:42撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/2 7:42
長次郎谷出会のトラバース。ほとんど水平に渡るので、アイゼン無しでも大丈夫。
三の窓氷河が見えてきた。それまで日本には現存しないとされていた氷河であることが2012年に学術的に認定されたそうです。
2019年10月02日 09:35撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
4
10/2 9:35
三の窓氷河が見えてきた。それまで日本には現存しないとされていた氷河であることが2012年に学術的に認定されたそうです。
こちらは小窓氷河。これも三の窓氷河と同時期に認定された。
2019年10月02日 10:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/2 10:46
こちらは小窓氷河。これも三の窓氷河と同時期に認定された。
三の窓氷河再び。
2019年10月02日 10:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/2 10:46
三の窓氷河再び。
小窓氷河再び。
2019年10月02日 11:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/2 11:06
小窓氷河再び。
振り返ると鹿島槍の双耳峰。その右側奥は針ノ木岳かな。
2019年10月02日 11:27撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/2 11:27
振り返ると鹿島槍の双耳峰。その右側奥は針ノ木岳かな。
オオカメノキが奇麗に紅葉していた。写真には撮っていないが、チングルマの葉っぱも鮮やかに紅葉していた。
2019年10月02日 11:43撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/2 11:43
オオカメノキが奇麗に紅葉していた。写真には撮っていないが、チングルマの葉っぱも鮮やかに紅葉していた。
振り返ると今度は唐松岳から不帰の嶮、白馬三山が見えてきた。
2019年10月02日 11:53撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/2 11:53
振り返ると今度は唐松岳から不帰の嶮、白馬三山が見えてきた。
仙人峠にザックをデポして、池ノ平小屋から平の池に向かう。
2019年10月02日 12:23撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/2 12:23
仙人峠にザックをデポして、池ノ平小屋から平の池に向かう。
平の池。
2019年10月02日 12:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
3
10/2 12:46
平の池。
紅葉が奇麗です。
2019年10月02日 12:48撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/2 12:48
紅葉が奇麗です。
2019年10月02日 12:57撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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10/2 12:57
平の池からの帰路、池ノ平小屋から見下ろす。
2019年10月02日 13:13撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/2 13:13
平の池からの帰路、池ノ平小屋から見下ろす。
仙人峠、仙人池分岐まで戻って、今夜の宿、仙人池ヒュッテを目指す。
2019年10月02日 13:58撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/2 13:58
仙人峠、仙人池分岐まで戻って、今夜の宿、仙人池ヒュッテを目指す。
向うに仙人池ヒュッテが見えてきた。
2019年10月02日 13:58撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/2 13:58
向うに仙人池ヒュッテが見えてきた。
仙人池ヒュッテ。
2019年10月02日 14:09撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/2 14:09
仙人池ヒュッテ。
仙人池。午後3時14分。
2019年10月02日 15:14撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/2 15:14
仙人池。午後3時14分。
仙人池と逆さ劔(1)。午前5時50分。まだ劔岳に陽は当たっていない。
2019年10月03日 05:50撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/3 5:50
仙人池と逆さ劔(1)。午前5時50分。まだ劔岳に陽は当たっていない。
劔岳が焼けてきた。午前5時52分。
2019年10月03日 05:52撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/3 5:52
劔岳が焼けてきた。午前5時52分。
仙人池と逆さ劔(2)。午前5時53分。
このとすぐに普通の色に変わってしまった。
2019年10月03日 05:53撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6
10/3 5:53
仙人池と逆さ劔(2)。午前5時53分。
このとすぐに普通の色に変わってしまった。
朝焼けの劔の絶景を堪能して、6時過ぎに出発。2時間弱で仙人温泉小屋に到着。一休み。給水場がある。冷たくておいしい。
2019年10月03日 07:52撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/3 7:52
朝焼けの劔の絶景を堪能して、6時過ぎに出発。2時間弱で仙人温泉小屋に到着。一休み。給水場がある。冷たくておいしい。
仙人温泉小屋を出発して雲切新道を行くこと30分。小屋は、もう、あんなに小さくなった。小屋の左に黄色く見えるのは露天風呂(仙人温泉)かな。
2019年10月03日 08:33撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/3 8:33
仙人温泉小屋を出発して雲切新道を行くこと30分。小屋は、もう、あんなに小さくなった。小屋の左に黄色く見えるのは露天風呂(仙人温泉)かな。
仙人ダムに着いた。
2019年10月03日 11:13撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/3 11:13
仙人ダムに着いた。
ダムの水はコバルトブルー。
2019年10月03日 11:13撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2
10/3 11:13
ダムの水はコバルトブルー。
ここからは関西電力さんの管理施設を通過して水平歩道を歩かせて頂く。
2019年10月03日 11:21撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/3 11:21
ここからは関西電力さんの管理施設を通過して水平歩道を歩かせて頂く。
2019年10月03日 11:23撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/3 11:23
阿曽原温泉小屋に着いた。
2019年10月03日 13:17撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/3 13:17
阿曽原温泉小屋に着いた。
この日は12人部屋をゆったりと6人で占領。
2019年10月03日 13:15撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/3 13:15
この日は12人部屋をゆったりと6人で占領。
小屋から歩いて10分。阿曽原温泉は極楽々々。男女1時間づつの交替制です。
2019年10月03日 14:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2
10/3 14:12
小屋から歩いて10分。阿曽原温泉は極楽々々。男女1時間づつの交替制です。
翌日は朝5時に阿曽原小屋を出発。2時間で折尾の大滝に着いた。暫し休憩。
2019年10月04日 06:53撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/4 6:53
翌日は朝5時に阿曽原小屋を出発。2時間で折尾の大滝に着いた。暫し休憩。
折尾大滝アップ。
2019年10月04日 07:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/4 7:00
折尾大滝アップ。
大太鼓。どうやって刳り貫いたんだろう。まさか手斧ではつっていったわけではないでしょうね。
2019年10月04日 08:02撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
10/4 8:02
大太鼓。どうやって刳り貫いたんだろう。まさか手斧ではつっていったわけではないでしょうね。
来た道を振り返る。それにしてもどえらい工事をやったもんです。
2019年10月04日 08:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/4 8:05
来た道を振り返る。それにしてもどえらい工事をやったもんです。
2019年10月04日 08:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/4 8:05
2019年10月04日 08:09撮影 by  TG-5, OLYMPUS CORPORATION
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10/4 8:09
欅平到着。今回の山旅もこれで終了。満足!
2019年10月04日 10:54撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
10/4 10:54
欅平到着。今回の山旅もこれで終了。満足!

装備

個人装備
半袖ドライメッシュ 長袖インナー 薄手フリース ズボン 靴下 雨具 防寒着(薄手ダウンジャケット) 着替え一式 帽子 防水手袋 靴(3シーズン) ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 テルモス 地図(地形図) コンパス 非常笛 エマージェンシーシート ヘルメット ヘッドランプ 予備電池 ツエルト 筆記用具 ファーストエイドキット 保険証 スマートフォン(GPS) 時計 サングラス タオル カメラ

感想

ツアーに参加しての裏劔山行です。男性4名、女性14名という圧倒的に女性優位の登山客に、添乗員2名、現地ガイド2名、総勢22名という陣容です。

出発前、台風18号の影響を後半もろに受ける進路予想だったので、かなりの悪天候を覚悟して行きましたが、結果的には、最初2日間は晴れ、夕方より曇り、3日目晴れたり曇ったりと絶好の登山日和に恵まれました。最終日は、小雨が降ったり止んだりの天気でしたが、大降りになることもなく、また風もなかったので、非常にラッキーだったと言えます。台風の進行速度が予想よりかなり遅かったようです。台風の影響を感じたのは、山を下りてから帰路のバスで。日本海近くのサービスエリアでバスを降りたときには非常に強い風が吹いていて、体が吹き飛ばされそうになることも。温帯低気圧に変わったとはいえ、まだまだ台風の威力を残していました。

室堂から劔沢小屋までは普通の登山道ですが、そこから先は、劔沢、仙人新道、雲切新道、水平歩道を通って欅平まで、急坂のガレ、ザレ、ゴーロ、等々、難路、悪路が続きます。

劔沢雪渓は融雪がかなり進んでおり、雪渓上を歩くのは無理、ほとんどが夏道(悪路)で、雪渓歩行は平蔵谷出会と長次郎谷出会の2か所のトラバースだけでした。雪渓上をまともに歩ければ30分くらいで降りられるところだそうです。今回は1時間ほど余計にかけて降りた勘定になります。

水平歩道は大正時代に工事着手したそうです。全長13km。電源開発のための調査路として作ったそうですが、岩盤だらけの、しかも急峻なこんな地形にどんな工事方法で道を開いたのでしょうか。感心します。こんなところに道が作れると判断し、道を作ろうとした人の決断力にも感心します。

室堂から劔沢小屋までの初日、紅葉がとても見事でした。カメラの扱いにまだよくなれていないため、写真の発色があまり良くなかったのが残念です。花はほとんど終わり、わずかに竜胆や大文字草が残っているのみでした。その代わりに葉っぱの紅葉が素晴らしく、特にチングルマと大甕の木の鮮やかな紅色が印象に残っています。

この山行のハイライトともいえる、仙人池と裏劔の景色は、3日目曇りの予想が出ていたので初めから諦めていたのですが、運よく日の出頃に丁度雲が切れ、モルゲンロートに輝く裏劔とそれを映す仙人池の絶景を望むことが出来ました。それもほんの数分の出来事で、直ぐに消えてしまいました。非常にラッキーでした。

阿曽原温泉は、小屋から10分程山道を歩いて下ることになりますが、気持ちの良い露天風呂です。対岸はまだ緑一色ですが、11月頃になると見事に紅葉するそうです。地元から何度もきているという方の話です。

紅葉シーズンで込むのではないかとある程度覚悟していたのですが、全行程平日だったせいか、山小屋はどこも空いていてゆったりと眠ることが出来ました。

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訪問者数:2386人

コメント

すごいです!!
SANCJさん

このような難ルートを、山行頻度、ご年齢からしてもすごいです。感服します。そして憧れますね。
仙人池と逆さ剣の写真、素晴らしいです。光景もアングルも写真技術も。
SANCJさんの後半ルートの下の廊下にツアーで10日から行く予定です。ちょっと天気が心配ですが。
ところで、メールをしたのですが、受信側サーバーの容量オーバーのエラーメッセージが出ました。心当たりはありますか。
kashiwatanisanより。
2019/10/8 10:09
Re: すごいです!!
kashiwatanisan

コメント、有難うございます。

台風の影響がどうなるか、行く前はちょっと心配でしたが、結果的にはラッキーでした。10日からの下の廊下には私も参加予定です。2件続けてどうかな、とも思いましたが、あと何年山に登れるか分からないので、行けるうちに行っておこうか、と思いました。

今度も最終日に台風が懸念されますね。18号に比べると段違いに強烈な台風のようですから、どうなるかなぁ。もし、催行中止にならなければお会いできますね。楽しみです。

(メールの件、心当たりがあります。その前に大量の添付写真の付いたメールが入っていました。今は大丈夫です。)
2019/10/8 11:31
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [2日]
下ノ廊下(黒部ダム〜阿曽原温泉〜欅平)
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

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