裏劔と仙人池~予想に反して好天に恵まれました。
- GPS
- 24:25
- 距離
- 30.7km
- 登り
- 2,698m
- 下り
- 4,506m
コースタイム
- 山行
- 3:06
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 3:30
- 山行
- 6:20
- 休憩
- 2:07
- 合計
- 8:27
- 山行
- 5:42
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 6:35
天候 | 初日・2日目:晴れ 3日目:曇り/晴れ 4日目:雨/曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
劔沢小屋から先は、全コースを通じて、急傾斜のガレ、ザレ、ゴーロ、鎖場、梯子等々、何でもありです。気を抜けないルートが延々と続きます。要所々々に鎖やロープが設置してありますが、支点(アンカー)が緩んでいるところもあり、全体重をかけるのはリスクが大きい、あくまでもバランスを取るために補助的に使用すること、と現地ガイドさんのアドバイスです。 また、扇沢平蔵谷出会の先にある、傾斜角45度を超えると思われる一枚岩の大スラブは足掛かりが全くなく、岩盤に打ち込まれた鉄杭を頼りに下りる難所です。 水平歩道は一部道幅の狭いところを除けば、概ね1m程度の道幅がありますが、路肩を踏み外すと、奈落の底へ真っ逆さまなので、気が抜けません。途中にある志合谷トンネルは真っ暗になるので、ヘッドランプ必須です。路面もかなりの部分漏水で冠水しています。また、このトンネルに限らず水平歩道は頭を岩にぶつけることが多いのでヘルメットも必須。 |
その他周辺情報 | 下山後は、宇奈月駅から約15分の黒部川明日温泉元湯・バーデン明日で汗を流してさっぱりしました。 |
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
写真
装備
個人装備 |
半袖ドライメッシュ
長袖インナー
薄手フリース
ズボン
靴下
雨具
防寒着(薄手ダウンジャケット)
着替え一式
帽子
防水手袋
靴(3シーズン)
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
テルモス
地図(地形図)
コンパス
非常笛
エマージェンシーシート
ヘルメット
ヘッドランプ
予備電池
ツエルト
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
スマートフォン(GPS)
時計
サングラス
タオル
カメラ
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感想
ツアーに参加しての裏劔山行です。男性4名、女性14名という圧倒的に女性優位の登山客に、添乗員2名、現地ガイド2名、総勢22名という陣容です。
出発前、台風18号の影響を後半もろに受ける進路予想だったので、かなりの悪天候を覚悟して行きましたが、結果的には、最初2日間は晴れ、夕方より曇り、3日目晴れたり曇ったりと絶好の登山日和に恵まれました。最終日は、小雨が降ったり止んだりの天気でしたが、大降りになることもなく、また風もなかったので、非常にラッキーだったと言えます。台風の進行速度が予想よりかなり遅かったようです。台風の影響を感じたのは、山を下りてから帰路のバスで。日本海近くのサービスエリアでバスを降りたときには非常に強い風が吹いていて、体が吹き飛ばされそうになることも。温帯低気圧に変わったとはいえ、まだまだ台風の威力を残していました。
室堂から劔沢小屋までは普通の登山道ですが、そこから先は、劔沢、仙人新道、雲切新道、水平歩道を通って欅平まで、急坂のガレ、ザレ、ゴーロ、等々、難路、悪路が続きます。
劔沢雪渓は融雪がかなり進んでおり、雪渓上を歩くのは無理、ほとんどが夏道(悪路)で、雪渓歩行は平蔵谷出会と長次郎谷出会の2か所のトラバースだけでした。雪渓上をまともに歩ければ30分くらいで降りられるところだそうです。今回は1時間ほど余計にかけて降りた勘定になります。
水平歩道は大正時代に工事着手したそうです。全長13km。電源開発のための調査路として作ったそうですが、岩盤だらけの、しかも急峻なこんな地形にどんな工事方法で道を開いたのでしょうか。感心します。こんなところに道が作れると判断し、道を作ろうとした人の決断力にも感心します。
室堂から劔沢小屋までの初日、紅葉がとても見事でした。カメラの扱いにまだよくなれていないため、写真の発色があまり良くなかったのが残念です。花はほとんど終わり、わずかに竜胆や大文字草が残っているのみでした。その代わりに葉っぱの紅葉が素晴らしく、特にチングルマと大甕の木の鮮やかな紅色が印象に残っています。
この山行のハイライトともいえる、仙人池と裏劔の景色は、3日目曇りの予想が出ていたので初めから諦めていたのですが、運よく日の出頃に丁度雲が切れ、モルゲンロートに輝く裏劔とそれを映す仙人池の絶景を望むことが出来ました。それもほんの数分の出来事で、直ぐに消えてしまいました。非常にラッキーでした。
阿曽原温泉は、小屋から10分程山道を歩いて下ることになりますが、気持ちの良い露天風呂です。対岸はまだ緑一色ですが、11月頃になると見事に紅葉するそうです。地元から何度もきているという方の話です。
紅葉シーズンで込むのではないかとある程度覚悟していたのですが、全行程平日だったせいか、山小屋はどこも空いていてゆったりと眠ることが出来ました。
SANCJさん
このような難ルートを、山行頻度、ご年齢からしてもすごいです。感服します。そして憧れますね。
仙人池と逆さ剣の写真、素晴らしいです。光景もアングルも写真技術も。
SANCJさんの後半ルートの下の廊下にツアーで10日から行く予定です。ちょっと天気が心配ですが。
ところで、メールをしたのですが、受信側サーバーの容量オーバーのエラーメッセージが出ました。心当たりはありますか。
kashiwatanisanより。
kashiwatanisan
コメント、有難うございます。
台風の影響がどうなるか、行く前はちょっと心配でしたが、結果的にはラッキーでした。10日からの下の廊下には私も参加予定です。2件続けてどうかな、とも思いましたが、あと何年山に登れるか分からないので、行けるうちに行っておこうか、と思いました。
今度も最終日に台風が懸念されますね。18号に比べると段違いに強烈な台風のようですから、どうなるかなぁ。もし、催行中止にならなければお会いできますね。楽しみです。
(メールの件、心当たりがあります。その前に大量の添付写真の付いたメールが入っていました。今は大丈夫です。)
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