白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)縦走[広河原⇒北岳山荘テン泊⇒奈良田]



- GPS
- 19:40
- 距離
- 28.0km
- 登り
- 3,397m
- 下り
- 4,059m
コースタイム
- 山行
- 6:11
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 7:20
- 山行
- 10:44
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 12:17
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大門沢側に一ヶ所倒木あり。大荷物のテン泊装備だと潜り抜けが厳しいので一旦荷物を降ろしての通過になるかも。低度の高所恐怖症の自分目線では、コース全体を通して大門沢側にある揺れる吊り橋のみ怖かった。もちろん恐怖感は人それぞれなので一概には言えないが、そこ以外は概ね高度感をあまり感じなかった。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉は奈良田の駐車場から歩いてすぐの奈良田の里温泉・女帝の湯。ロッカーは100円返却タイプ。入湯料550円(9/6現在)。9月までは営業時間が19時までながら、10月以降は18時(最終受付17時半)のため、休日の奈良田最終着のバスだと受付がギリギリ間に合わない可能性大です。内風呂のみで掛け流しの湯船が2つ。流し場が5だか6箇所程度なのでバス到着直後の集中する時間は悲惨なことになるかも。 |
写真
感想
北岳に行きたい。去年から密かに計画していたものの足のケガと日常の忙しさの中で「何が何でも行く!」という意志が薄れてしまい、まあ来年でもいい…か?と、なんとなく今年はスルー的な状況だったが、白峰三山縦走のPTにライドシェアでお邪魔する機会を頂き、ついに念願の北岳へ。
雪山も嗜むような自分以外の2名は明らかに格上のため、大樺沢の二股分岐で縦走のお二人と別れて、彼らは縦走、自分は肩の小屋でテン泊北岳ピストンして明日駐車場にて再度合流予定だったのだが、現地までの道中に「一緒に行きたいなー(チラッ」「せっかくなんだから3人で縦走出来たら楽しいだろうなー(チラッ」と熱烈な勧誘を頂き「まて、これは孔明の罠だ」と何とか自制していたのだが、更に別れる予定の分岐までの同行登山中も「諦めんなよ!諦めんなよお前!!どうしてそこで別れるんだよ、そこで!!もう少し頑張ってみろよ!熱い血燃やして3人で進もうぜ…!!人間熱くなったときがホントの自分に出会えるんだ!できる!できる!絶対にできるんだから!」松岡某バリの応援を真に受けたチョロインの俺。まんまと一人テン泊の重装備のくせに宿泊地を北岳山荘に変更(*´Д`)アホダ 二人の先導を受けて八本歯のコル経由で北岳⇒北岳山荘へ。まだ余裕がありそうなベテランをよそに限界まで体力を振り絞って二人に食らいついて登る自分。ハァハァハァハァハァハァハァと息も絶え絶えに登る自分の耳に聞こえてくる「お巡りさんこっちです」の幻聴も、残念ここは北岳。事案なんて何ともないぜ。
写真撮影などして北岳山頂でまったりしてしまい、北岳山荘でのテン場争奪戦に出遅れ、残った場所がごつごつした石ころの場所か、斜めな場所しか残っておらず、石ころ側を選択。シートとマットでなんとか凌ぐ方向で。初めて来たけど情報通り、富士を望める、稜線にある絶景のテン場。素晴らしい。他にもトイレが綺麗で驚いた。宿泊者、テン泊者を含めると相当な人数が利用しているにも関わらずこの清潔感はすごい。尚、北岳山荘でテン泊するなら、先にテン場を確保した上で、デポして北岳を攻めましょう。テン場選びに悩まなくて済みます。
同行の二人は小屋泊ながら、テント設置後にお宅訪問してくれて我が家を内見。壁はレオパ○ス以上に薄いですが眺めだけはどこにも負けない最高の物件です。
その後、同行者のひとりと日没ちょい前まで乾き物を肴にビールを楽しむ。
「俺、明日、奈良田まで縦走できるかな…」
「どうしてもダメだったら迷惑かけるけど荷物とか頼む」
いい歳してるくせに湧き出る「今オレ青春してる」感w
山ではすべてが許されるのである。
10月の3000Mを舐め切った防寒装備で来ているため朝方の寒さが怖かったが概ね5℃程度で許容範囲。氷点下や雨が降ったりしたら多分涙目だったが、自分、日ごろの行いが良いので(・∀・)
2日目のスタートが4:30のところ2:40頃に起床。やはりゴツゴツの下が寝にくい。
朝食は明太子パスタに白湯春雨。肌寒いのでエンジンかかるまでのつなぎでホットコーヒー。さすがに外で料理は気温的にきついのですべてテント内。おかげでフライの内側の結露が凄い。一息ついた3時半ごろより暗い中の撤収準備。周りを見渡すと既にテントが無くなっているところもあるが、イビキの聞こえるテントが大多数。ごそごそと撤収作業。自分、撤収作業苦手なんだよね…。
小屋泊の人にLINE入れてこちらの準備状況を報告。予定通り4:30にスタート。昨日の疲れは多少あるが許容範囲。大門沢の下り一辺倒になる前に、中白根、間ノ岳、西農鳥、農鳥と、いくつか登りがあるのでヒト頑張り。間ノ岳への途中で日の出。雲は厚いが稜線から眺める朝焼けがとにかくイイ。赤焼けする富士の素晴らしさよ。
間ノ岳を踏み、名物・農鳥小屋の親父さんにどんな罵声を浴びせかけられるのかとワクテカしながら向かうも、途中、道連れになった方が名物親父さんとお知り合いで直接紹介までしてもらう状況に。こういう一期一会の出会いがあるから登山は面白い。ちなみに本日のこの酷い自分のパッキングをグゥの音も出ないほど言葉責めされてアッーかと思っていたのだが気さくに対応していただきました。やはり大人の世界で持つべきものはコネクションかw
農鳥小屋の社長様、その節はありがとうございました。健康に気を配って末永く農鳥小屋の名物として登山者を見守ってください。
農鳥小屋から西農鳥岳への登り道が絶望的に急登だが、ここが白峰三山縦走2日目の登りの山場なのでひと踏ん張り。正直、これ登るのかよ…という感じだけど、ここを凌げばキッツイ登りは概ね終了。西農鳥、農鳥を踏んで大門沢下降口へ。そしてここから始まるのが延々と続く下山。個人的に下山の方が得意なので体力的には登りより楽だったけど、ぶっちゃけメンタル責め。ひたすら修行。下りが得意ったって限度があるわ! 疲れも出てきて黙々と下る自分と比べ、会話する余裕のある同行者2人。さすがベテラン。何とはなしにその会話を聞きながら下山できたからよかったけど、一人だと寂しすぎて孤独死しそう。血迷って大声でドラえもんとか歌いだして、そんで他の登山者に聞かれて悶絶。もはや切腹にござる。
下りが長すぎてマジ辛い。各々方御注意召されよ。
大門沢小屋にたどり着き、水を補給させてもらい、下山後の温泉を楽しみに早々に出発。ちなみにここのトイレは「ワイルド」。テレビなら確実に全面モザイク。
それでもまだ下山は続き概ね2時間半後にようやく大門沢ゲートに到着。この間にあった揺れる吊り橋についてはもう思い出したくない。「絶対に揺らしてはいけない」ので揺らした奴はケツバットな。いいか、絶対に揺らすなよ!(泣
大門沢登山道入口からは舗装道路だらけになるので、2日間歩き続けた足に響くがそれでも進まないと温泉に入れないのでとにかく歩く。そしてようやく駐車場に到着。
今回停めた駐車場は奥の第二駐車場(?)だったため、第一駐車場よりも歩く距離が若干短かった。わずか数百メートル程度の差なのだが疲れ切ったこの状況では猛烈にありがたい。縦走の方は手前より奥の駐車場がオススメです、ホント。
今回の登山では、肩の小屋でビールを片手にまったり稜線の雰囲気を楽しみつつ北岳ピストンで満足するつもりだったので、体力的にも1泊2日で歩ききれると思っていなかった白峰三山をテン泊装備で歩破できたのは自分でもびっくり。
今回の山行を完璧なスケジュールで取りまとめていただいた同行者の方へ感謝。そして、あの手この手で強烈に縦走へと誘っていただき、更に、生かさず殺さずのペース(笑)で山行を先導して頂いた同行者の方にも感謝いたします。
ヤマレコマップで「★上級★」コースを無事に歩破できたことはある程度の自信につながります。
自分は雪山はやらないので今期はもうそろそろ山納めですが、来年雪解け以降、またの機会がありましたら是非よろしくお願いします。充実した縦走を共にして頂きありがとうございました。
お疲れさまでした。無理矢理縦走付き合わせてすみません(笑)でも、わいわいやりながら行けて楽しかったですよね。また、蟻の門渡りもよろしくお願いします!その前に雪山デビューも歓迎ですよ!?
こちらこそありがとうございました。ソロでは確実に行かないルートなので良い機会、良いメンバーに恵まれたと思ってます。雑談しながらのPT山行は楽しいですね。脚力面で、また写真撮影などでも時間を取らせてしまいましたが、それでも日没前にしっかり下山できたあたり素晴らしいスケジュール管理でした。ありがとうございました。戸隠山は……頑張ります^^; ヤヴァかったら巻きますがね! 自分はそろそろ冬眠の季節ですが春に目覚めたらまた是非よろしくお願いします。
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