西穂奥穂縦走(上高地〜西穂〜ジャンダルム〜奥穂〜パノラマコース)


- GPS
- 52:56
- 距離
- 32.3km
- 登り
- 2,403m
- 下り
- 2,407m
コースタイム
- 山行
- 4:52
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 6:18
- 山行
- 6:49
- 休憩
- 2:23
- 合計
- 9:12
- 山行
- 6:22
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 7:55
上高地バスターミナル07:38→07:58田代橋→08:07ウェストン碑→08:25西穂高岳登山道入口→09:45宝水→10:48焼岳・上高地分岐→11:01西穂山荘(休憩)12:08→12:22▲西穂丸山→13:06▲西穂独標13:19→13:46▲西穂丸山→13:56西穂山荘(幕営)
[TOTAL:6時間18分]
<10/6>
西穂山荘4:50→05:09▲西穂丸山→06:05▲西穂独標→06:33ピラミッドピーク(P8)→07:22▲西穂高岳07:37→08:41▲間ノ岳→09:18逆層スラブ→09:34▲天狗岩→09:57天狗のコル→11:38▲ジャンダルム12:20→13:01馬の背→13:23▲奥穂高岳13:26→14:02穂高岳山荘(幕営)
[TOTAL:9時間12分]
<10/7>
穂高岳山荘04:35→06:23涸沢小屋06:38→06:44涸沢/涸沢ヒュッテ06:55→06:57パノラマコース入口→08:02屏風のコル(休憩)08:21→09:40中畠新道分岐→10:15新村橋→10:30徳澤(休憩)11:00→11:45明神→12:24河童橋→12:30上高地バスターミナル
[TOTAL:7時間55分]
天候 | 10/5(土)晴れ 10/6(日)晴れ/ガス 10/7(月)ガス/曇り/晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
https://www.kamikochi.or.jp/access/sawando 沢渡大橋〜上高地 バス往復¥2,100。 駐車場は6時くらいで6〜7割。バスも並ぶことなく普通に乗れた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山届は上高地バスターミナルでポスト。 <上高地〜西穂山荘> 歩きやすく静かな登山道。すれちがう登山者も2〜3組と少なかった。紅葉は黄色主体でイマイチ。 <西穂山荘〜西穂高岳> けっこうたくさんの人が歩いてるが独標から先はそこそこ悪い。 <西穂高岳〜奥穂高岳> 浮き石も多くて気を抜けないエリア。間ノ岳あたりから奥穂からの登山者とすれ違いはじめた。天狗のコルからジャンダルムへの長い登りが足にきた。 <奥穂高岳〜涸沢> 夜明け前のザイテングラートの下りは気を使った。涸沢は紅葉が見ごろ。 <涸沢〜新村橋(パノラマコース)> 屏風のコルまでは紅葉がきれい。アップダウンあり、崩落箇所のトラバースもあったりと意外と歩きにくい。中畠新道分岐から下はクマのウンコだらけで早朝なんかは通りたくないと思った。 |
その他周辺情報 | さわんど温泉 梓湖畔の湯(日帰り入浴¥730) https://azusakohaann.jimdo.com/ |
写真
ついでにストックも仕舞うようおすすめした。お節介すみません。
感想
今年は岩稜歩きをしてなかったんで、西穂奥穂か不帰キレットをコースに入れた縦走をしたいなと思っていたら好天予報の週末がやってきた。
というわけでクルマで行きやすい(登山口と下山先が同じ)上高地から西穂〜奥穂を縦走して紅葉の涸沢からパノラマコースで下山するルートを計画。
「上高地にむかうバスの列が凄い」みたいなSNSの投稿が見られたし、紅葉時期だから並ぶだろうなー、と思ってたら沢渡大橋の駐車場からはバス待ちの列もなくて拍子抜けした。さすがに上高地につくと登山者や観光客でにぎわっていたけど。
初日は西穂山荘まで4時間足らずのCTなので時間が余りそうってことで、訪れたことのないウェストン碑に寄ったりウロウロしてから、これまた行ったことのない西穂高岳登山口へ。しかし上高地にはあんなに人がいたのに、大半が涸沢や槍に向かうんだな。こっちは歩いてる人がほとんどいない。クマ鈴持ってこなかったのが悔やまれる。
登山口から西穂山荘へは3時間かからずに着いた。テン泊装備でゆっくり歩いてこれだから、ここのCTはずいぶん甘目のような気がする。明日のルートもそうならうれしい。
テントを張ってビール飲んだりしたけどテン場の景色がイマイチだし、まだ時間あるから丸山まで散歩にでかけよう、と思ったらついつい独標まで来てしまった。
まあ明日はこのあたりまで暗い中をヘッデンで歩くから偵察にもなったし、山荘に戻ったら午後2時前で、西穂ラーメンの締め切りに間に合って良かった。おねいさんに聞いたら味噌がお薦めだけど醤油が人気だという。かわいかったのでもちろん味噌にした。間に合わなかったらモツ煮もうまそうだった。こんどはモツ煮にしよう。
この日のテント場は満杯になった。日曜日は登山日和でおすすめ山域と言ってたヤマテンの予報がまた悲観的なことを言い出す。
「早朝は弱い雨が降りやすく、標高の高い稜線では雪になる可能性」
そうなったら西穂あたりで退散して焼岳にでも登るか〜、なんて考えてもしょうがないんで寝る。となりのテントの声のやたらでかいオヤジ、寝ても絶対イビキがうるさいだろうと思ったらやっぱりクソうるさかったけど何年か前に買った”NASAが選んだ”耳栓が活躍した。オヤジに顎で使われてた一緒のテントの弟子っぽい人はよく眠れただろうか。
翌朝3時に起きたら満天の星空。天気予報はいいほうに外れたらしかった(よくある)。とりあえず西穂まで行ってみようとテント撤収して5時前にしゅっぱつ。
独標の手前で明神の肩あたりからご来光。独標からはピラミッドピークから西穂本峰、ジャンダルムまで見渡せた。
西穂高岳山頂には2.5時間くらいで着いた。ここのCTもちょっと甘目みたいでこういうのは助かる。
西穂から先はデンジャラスゾーン。逆層スラブとかいろいろ名物があって楽しい。けど間ノ岳への登り返しはけっこう長くてテント背負ってなんかもう2度とこないぞと思う。このあたりを歩いたら、剱岳とか大キレットはハイキングコースだな。ハイキングコース万歳。
間ノ岳あたりからは奥穂側から西穂に向かう登山者とのすれ違いが始まる。白出沢から登って日帰りで西穂に抜けるというトレラン風のひと(すげー!)、ガイドコンテの熟年パーティー。どうやら奥穂側から歩く人のほうが多いみたいだ。西穂奥穂をピストンするというおじさんもいた(追い越していったのに戻ってきてすれ違った!)。
岩尾根を夢中になって進んでいくといつの間にか西穂もはるか足元に沈み、昼前にジャンダルムに着いた。山頂には先行していたお兄さんがいて、写真を取り合う。奥穂からピストンする人もけっこういるので、ここからはちょっと登山道も賑やかになる。
馬ノ背を登っていたら、向こうから両手ストックの人が突っ込んできたので、ここですれ違いはやめましょうと制止して待ってもらった。ここからストックは要りませんよ、と仕舞ってもらう。あの先大丈夫だったのか少し心配だが、もしかしてストック使いの達人だったら失礼なことをしたと思う。
奥穂山頂は賑やかで、人里に戻ってきた気がした。テレビの撮影なんかもやっているし。映ってたらちょっとうれしいけどカットされてるだろうな。というかそもそもまだ回してなかったような気もする。
穂高岳山荘でも味噌ラーメンを食べた。こっちのほうはゆでタマゴが入ってないけど、味はこっちのほうが好きだなー。西穂より¥100高いけど水が無料だし天命水には感謝しかない。
テントは好きなところに張ることができた。テントを張ったら暖かい山荘の中の食堂スペースで飲む。同じくテン泊の大キレットを越えてきたお二人にお世話になった。ソーセージを差し出してポトフやチーズに生野菜をいただいたわらしべ長者は僕です。本当にありがとうございました。
最終日の朝は風が出て、テントの中は結露が凍った。星も出てたけど小屋を出る頃にはガスってしまい、前日の岩稜歩きでヨレた足にヘッデンでザイテングラートを下るのはなかなか気を使った。
涸沢はナナカマドの紅葉が見頃を向かえていた。初めて歩くパノラマコースはアップダウンが足に堪えるけど屏風のコルまで紅葉がきれい。午後から崩れる予報と曇り空だし、屏風の耳に登るのはやめておく。(ほんとは疲れていたからだけど)
屏風のコルからの下りはデコボコとして苦手な感じの登山道だった。また今度ここを通るんだったら足が元気なうちに、登りのほうがいい。はたしていつかまた来るだろうか。中畠新道と合わせたあと、梓川沿いの林道まではクマの大型ウンコが見たことのないくらいの頻度で落ちている、ある意味デンジャラスゾーンかも知れない。特に早朝ここを通るなら熊鈴は必携だろう。
新村橋を渡ると何度も歩いた上高地への道。いつものように明神から梓川右岸に出て嘉門次小屋で焼きイワナで一杯と行きたいところだが、帰りはクルマだからスルーして上高地へと急ぐ。バスターミナルに着いたらカレーパンをコーラで流し込んで、沢渡行きのバスに飛び乗った。
というわけで、上高地から西穂山荘、西穂独標〜ジャンダルム間、そしてパノラマコースと未踏だったいくつかのルートを歩けたし、楽しい出合いもあって、とても満足の3日間でした。
この土日は台風後(遠く韓国に逸れました)と言うのと、降水確率がどこも不安定であまり山行する人がいなかったのかな?
人気の五竜もめっちゃ人が少なかったです。
私も北アだったのでそれほどお天気に違いはなかったと思うのですが、
あの予報でテン泊、しかもジャン超えとは!
さすがのYOSさんですね
いつかジャンダルム連れてってください(笑)
結露が凍る・・・
もう、そこまで気温が下がっているのですね。
来週4連休になったので、テン泊で縦走を考えていますが、
アイゼン、ピッケルなど冬山装備も必要ですね
noma102さんどうも!
後立のほうが南部より天気予報がいまいちだったんですかね、なので僕は穂高にしました。たしかに人はあまりいなく、西穂山荘は布団1枚/1人だと言ってました。(テン場は満杯でしたが)
穂高岳山荘も、テント場はすきなところに張れる感じだったし。さすがに土日の涸沢は凄かったみたいですが…
来週も北アルプスですか?白馬なんかは雪が降ったみたいですね。でもこの季節の雪はアイゼンもピッケルも役に立たないから厄介です。
ジャンダルムやるなら今度は奥穂からがいいなあ。最初の馬ノ背の下りはビビりますけど体力的に楽です。機会がありましたら!
YOS1967さん
こんにちは。
テント泊で西〜奥〜パノラマ、すごいです!!!!!
今年、西〜奥はずっと計画しながらも、休みと天気が合わず、このまま終わってしまいそうなので、とっても羨ましいです。
寒くもなってきたみたいで、装備もかなり重かったのではないかと、外岩で体幹を鍛えているからできるのかなぁと思ってしまいました。
天使ちゃんとのお写真は、決まってますねぇ(^_-)-☆
わらしべ長者になれたのは、きっとYOSさんのお人柄の良さからですね
maple19さんどうも!
ははは、単独で交通費もかかるので、やむなくのテン泊縦走です(^^;
実は今年は夏の中ごろから体調が悪くて、ちょっと不安もありながら、岩成分も不足していたので、西穂〜ジャンをつなげられたのは良かったです。
荷物ですが、ダウンパンツや保温着が少し増えた分、Tシャツなどの着替えやランタン、テントのグラウンドシート、それにいつも持つお酒 🍶 を間引いたり、テントをヘリテイジのクロスオーバードームにしたり、食料をパンとソーセージ、柿の種とスルメだけにしたり(笑)…、て感じで45Lに収まるよう軽量化したので、普段のテン泊よりは身軽に歩けました。秋は夏より水も少なく済むのも助かりました。
maple19さんもバリ山行が増えてきてすごいですねー。
おたがい安全に気を付けて遊びましょう〜 ??
こんばんは YOSさん
同日も燕岳から常念岳まで歩きながら穂高方面を眺めていたので、なんだか不思議です。しかも私たちのグループの1人が、夏に奥穂からジャン、西穂と縦走したという話を聞いて、うらやましがっていたのです。
YOSさんのレコを訪問して、ドローンで穂高を越えて核心部を覗いたような感覚を持ちましたヨ。
ジャンダルムの天使って、これなのね!
私も岩成分が不足してるかな
luneacielさんどうも!
僕のほうも穂高岳山荘から夕映えの常念山脈 ?? を眺めていました。
去年、表銀座から双六に抜けようとしてたら台風でリスケを余儀なくされ、バスが取れずに槍穂高縦走になってしまったんで、来年こそは表銀座を歩いてみようと思います。
西奥縦走、すっかり岩成分を取れたので今はしばらく行きたいとは思いませんが(笑)、僕もまたいずれ行きたくなるでしょう。
僕は今度は奥穂側からがいいかなー。しっかり準備が必要なところではありますが、luneacielさんもいつかジャンの天使に会いに行ってみてください ??
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