唐松岳〜五竜岳〜八峰キレット〜鹿島槍ヶ岳〜爺ヶ岳


- GPS
- --:--
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 2,754m
- 下り
- 2,991m
コースタイム
八方池山荘(13:00)〜八方池(13:45-14:00)〜唐松岳頂上山荘(16:30)〜唐松岳散策
7/28
唐松岳頂上山荘(4:25)〜五竜山荘(6:35-6:40)〜五竜岳肩(7:30-7:35)〜G5(8:35)〜北尾根ノ頭(9:50-9:55)
〜キレット小屋(11:30-12:25)〜吊尾根(14:00-14:03)〜鹿島槍ヶ岳・北峰(14:09-14:15)〜吊尾根(14:20-14:35)
〜鹿島槍ヶ岳・南峰(15:05-15:35)〜冷池山荘(17:20)
7/29
冷池山荘(6:05)〜爺ヶ岳・中峰(7:05-7:20)〜爺ヶ岳・南峰(7:34-7:36)〜種池山荘(8:06-8:25)
〜登山口(10:30-10:45)〜扇沢(11:00)
天候 | 7/27 晴れのち曇り 7/28 曇り→晴れ→曇り、ときどき霧 7/29 晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
長野駅東口 10:35→11:45 白馬八方(アルピコバス、1500円) 八方→第1ケルン(八方アルペンライン通し券、片道、1400円) 7/29 扇沢 11:25→12:00 信濃大町駅(アルピコバス、1330円) 信濃大町 12:37〜帰路(18切符) |
コース状況/ 危険箇所等 |
八方池山荘〜八方池〜唐松岳 八方池から下は、観光客が多い。石がひかれているが、これがかえって歩きにくい。 雨なんかが降ると滑りそう。 八方池から上は、急に人が減る。頂上山荘近くになると、狭い場所もあるが危険という程ではない。 登山道上の雪は、すべてなくなり、夏道になっている。 唐松岳〜五竜岳 大黒岳と五竜岳の手前に、クサリあり。急斜面もあり、注意。慎重にいけば問題なし。 五竜岳〜八峰キレット〜鹿島槍ヶ岳 クサリ、ハシゴ、ザレたところなど危険箇所あり。方向によって、印象はかなり異なる気がする。 五竜岳から向かうときは、G5付近のザレた場所が滑って怖さも感じるが、キレット自体は上りで そう怖くない。逆に向かったときは、キレットなど、クサリの下りがあり怖いかもしれない。 いずれにしても、落ち着いていけば、危険は回避できる。 小屋は、キレット小屋しかなく、アップダウンも多いので、体力面も必要。 鹿島槍ヶ岳〜冷池〜爺ヶ岳〜種池〜登山口 キレットから来ると、気持ち悪いくらい、道がいい。展望もよい。 柏原新道は、雪を切っていたが問題なし。標高差があるので、ゆっくりと。 テン場など 唐松岳頂上山荘:幕営700円、水(0.5L)80円←煮沸要、ペットボトルの水(0.5L)300円、ビール550円 テン場は小屋下で遠いが、喧騒から離れていい感じ。シーズン中は混雑する。 冷池山荘:幕営500円、水(1L)150円、ビール550円(生ビールもあり) テン場は登山道上にあり、せまく、すぐにいっぱいになる。早めに到着する方がベター。 キレット小屋:カップラーメン300円、ポンジュース500円、水(1L)200円、みかんの缶詰400円 ※ GPSログ ・・・ DIY GPS+iPhone 4Sを使用。 2日目、ログを入れるのを忘れてしまい、大黒岳を越えてから、気づいてログを取りなおしました。 今回は2日目のログのみ入れています。 北アルプスでも、DIY GPSは、うまく作動してくれ、満足のいくものでした。 ただ、圏外でのiPhone 4Sのバッテリーの消費は早く、大容量の外付けバッテリーを持参しても 冷池で、残り17%になり、3日目はログすら、取ることができませんでした。 |
写真
感想
アルプスに行く前に、足慣らし山行をやっておきたかったけど、花のある夏山は待ってくれないし
五竜〜八峰キレット〜鹿島槍のルートは、2年前に暴風雨で撤退しているので、天気のいいときに
やりたいと思っていたので、運動不足でも決行となりました。
夜行で現地入りして朝から歩きたいところですが、出発も都合で朝となり、現地に昼入り、2日目のコースタイムが
12時間の強行軍となってしまいました。
<一日目>
新幹線、バスを乗り継ぎ、八方に着いたら12時。
ローソンで買い出しをしようと思ったら、おにぎり、サンドイッチはすべて売り切れ。
仕方なく、菓子パン類を補う。
ゴンドラリフト等を乗り継ぎ、13時頃から歩き出した。
金曜日だというのに、ハイシーズンなせいか、八方尾根は観光客がたくさんいる。
たくさんの種類のお花はあるけど、お花畑というほどではないのにね。
八方池は、辛うじて白馬の山々も見えてよかった。
久々のテント山行ということもあって、八方池に着くだけでなんか疲れてしまった。
唐松岳頂上山荘へは2時間半のコースタイムだし、歩いていれば着くだろうし、我慢して歩いた。
途中、雪渓で休憩をとり、山荘の手前で、70歳になるというおばさまと20分くらいお話して
山荘に着いたら、ちょうどコースタイム通りだった。
テントの受付を済まし、テン場を見るとかなり下の方にあるので、ぞっとしたけど
テントをはらないわけにはいかないので、あきらめて下りる。
4回くらい、スイッチバックしたところに設営した。ご近所さんとお話してるとあっという間に
時間がたってしまう。不帰嶮からきた方もいて、今度はこっちに行きたいなと思う。
せっかく唐松岳にきたのに、山頂に行かないのはもったいないので、17時をすぎて重い腰をあげる。
タイミングもよく、剱岳、不帰嶮、五竜岳もよく見えてラッキーでした。
20分くらいまったりして、テント場に戻ったら、薄暗くなって、夕食。
久々で疲れたせいか、そのまま眠ってしまった。
<二日目>
隣のテントが、3時台から話声がするのでついつい起きてしまう。
外の天気は、ガスったり、晴れたりの曇り空。
早々に朝食をとって、ヘッドランプをつけて出発。なんとなく慌ただしく進んでしまい、DIY GPSを
入れるのを忘れる。少し歩いて、足下も見えてきたので、ヘッドランプをはずす。
昨日の昼までは下界では30度くらいあったのに、ここは20度ないくらい、風もあり寒いくらい。
GPSを入れなおして、五竜山荘までは淡々と歩く。
2年前は、雨の中で耐えて歩いたせいか、ほとんど記憶がない。
今日は先が長いし、スタミナ面では自信がないので、コースタイムにあわせて、いかに遅れないように
歩かないといけない。
五竜山荘6:35着。まずは水2.5Lをフルに補給。土曜の朝だというのに、団体さんやら、
五竜岳をめざす人がたくさんいる。五竜岳までは、団体さんが岩場で渋滞してしまい、結局ゆっくり
ついてしまった。
天気はまだ真っ白だったし、団体さんが占拠していたし、一度登っているので、ここは山頂はスルーして
キレット小屋方面に進む。
G4、G5にむけて、どんどん下っていく。ザレた路面で、滑りやすいし、石も落としやすいので
慎重にくだっていく。ミヤマオダマキ等がきれいに咲いている。いつもなら写真を撮りながらいくのだけど
スタミナ面の不安もあって、余裕がないので、ついつい写真も撮らずに進んでいく。
G4あたりになると、ウルップソウが咲いていたけど、花期は終わっていた。このあたりから晴れてきて
五竜や鹿島槍も見えてきた。太陽がでると暑くなるけど、この日は風も強くて、とても心地よかった。
G5の岩峰の山頂についたら、数人いて、休憩できるスペースがなく、仕方なく進む。
このあたりから、なんか眠くなってきて、ちょっと危ないなと思う。相変わらず、ザレた路面は続くので
途中で20分くらい、昼寝してしまう。
北尾根ノ頭9:50着。ここも数人いたけど、山頂は広い。立山、剱岳もよく見えている。
結構アップダウンが続いて、やっぱりつらい感じ。昼寝してここはコースタイムをオーバーしてしまう。
キレット小屋まではコースタイムで1時間50分、お昼には着きそう。
冷池山荘までの時間を考慮すると、最悪、キレット小屋を13時には出発したい。それをオーバーすると
キレット小屋で泊まることになる。余裕がなかったのでキレット小屋でもいいかなと気分になった。
口ノ沢のコルは、休憩する程でもなかったので、そのまま進む。
なだらかな道が続いたが、急な岩場の登りになった。ここで親子とすれ違う。
お子さんは小学生くらいで、よく八峰キレットを越えてきたなぁと感心する。その子は、八峰キレット
怖かったよ、と教えてくれた。やっぱり怖いんだと思った。
下ると怖い岩場も、登りは怖くないもので、気持ちよく通過する。クサリもしっかりしている。
岩場をいくつか通過すると、キレット小屋が見えて一安心する。
キレット小屋11:30着。ベンチに、予約がないと泊まれませんと書いてあり、冷池までいかないと
という気持ちになる。そういえば、団体いたもんなぁ。こんな僻地で恐るべしというか・・・。
とりあえず、カップラーメン、ポンジュース、水(1L)を補給、ちょうど1000円だった。
ここで泊まるという2人組と話していたら、五竜山荘からきたというお兄ちゃんも合流した。
お兄ちゃんは、キレット小屋で泊まりたい感じだったが、キレット怖くないよ、冷池まで行こうよと
煽ってしまった。いろいろ話しているとすぐに時間がすぎるもので、12時を過ぎる。
小屋の方が出てきて、予約がないと泊まれませんを外す。12時を過ぎると、鹿島槍を越えて冷池まで
行くことの方がリスクが高まるので、小屋としては、追い返すわけにはいかないとのことだった。
小屋としては、15時頃までについて欲しいと、言われるけど、今回はどうも無理ですね。
冷池に行っても、17時頃になるわけだから、テントがはれる保証もないし、今回は無理なスケジュール
だったと思う。
キレット小屋12:25発。いきなり八峰キレット核心を進む。
急な登り、クサリが続く、一段落ついたら、ハシゴがでてくる。でもこれって怖いのかなと思った。
ただ、普段の運動不足がたたったのか、ハシゴを下るところで、右足がつった。
ここで遭難?それは情けないけど、鹿島槍越えれるかなと不安になった。
ハシゴはなんとかおりて、狭いところで、足をもんで休憩する。
ビバークするとなれば、テントはれる場所あるのかとか、最悪のケースを想像した。
少しすると痛みも和らいだので、進む。クサリは続く。また眠気も出てくる。
久々じゃなかったら、こんなことないのにね・・・。
五竜山荘からきたお兄ちゃんに抜かれて、数分、昼寝、目をつぶって、体を休めるというか。
調子悪い・・・。
ある程度までくると、見えてくる岩場を登っていく。
吊尾根14:00着。コースタイム2時間半は、どうなんだろうかと思った。結構休んだのに。
ザックを置いて、お兄ちゃんと北峰へ。展望は近いところだけで、南峰は見えない。
よほどのことがない限り、もうここには来ないかなと思った。
ちょうど吊尾根の分岐のところにスペースがあり、雪渓も近くにあったので、ここでビバークするのも
ありかなと思ったけど、時間もあるので進まないとね・・・。
ちょっと休憩して、南峰へ。鹿島槍南峰15:05着。2年前の撤退から、随分苦労した95座目でした。
明日、種池まで歩いたら、蓮華岳までつながるなぁとか思いつつ。後立山はいい山だなと思う。
夏もなんか涼しいし。今度は、不帰嶮にいって、白馬岳〜唐松岳をつなげたいな。
お兄ちゃんとも話していると、ついつい長話になってしまい、30分くらい経過。
ここから、冷池までは1時間半のコースタイムだけど、足が固くなってしまい、なんかぎこちなくなって
しまった。平坦に見える道も、石がいっぱいあって歩きにくいというか。
双六のあたりもこんな道だったなぁ。ラクなはずなのに全然進まない。
冷池にテントをはったペアが、もうテントをはるスペースがないと教えてくれる。
やっぱり、ビバークした方がよかったかなと思った。マナー違反だけど。
布引山を越えて、不帰嶮を越えてきたという、テン泊の方が追いついてきて、抜かれる。
テン場ないらしいという話で、最悪爺ヶ岳でもはりますかという話題に・・・。
一緒に歩いてきた五竜山荘からきたお兄ちゃんも、膝がおかしくなってしまい、大丈夫かなと思ったけど
先行させてもらうことに・・・。
調子がよければフォローするけど、自分も不調なので、それもできず申し訳ないと思いつつ。
冷池キャンプ指定地17:20着。情報通り、満杯のテン場。
ただつめれば、はれるかなというところ。大型テントと小型テントの間に、ご近所さんにお願いして
はらせてもらうことに。なんとか、助かりました。
小屋で水を補給して、テン場に戻るころに、膝を悪くしたお兄ちゃんも下山してきた。無事着いてよかった。
途中では、無理かと思ったけど、無事に終われてよかった。長いこの日の山行でした。
<三日目>
三日目は準備中です。しばらくおまちください。
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