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Yamareco

記録ID: 217820
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

北穂東稜の雲上ウォーク

2012年08月18日(土) 〜 2012年08月19日(日)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
tanoo その他3人
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
34:23
距離
36.8km
登り
1,978m
下り
1,970m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

8/18 6:25 上高地着/6:50発−7:40 明神−8:30 徳沢−9:35 横尾−10:37 本谷橋/10:50発−12:05涸沢(テント泊)

8/19 3:00 起床・準備/4:00 涸沢発−5:00 南稜分岐−5:48 東稜稜線(ヘルメット・ハーネス装着)/6:05発−6:40 ゴジラの背(ザイル準備)−8:00頃核心部終了のコル−8:35 北穂高小屋/8:50発−8:55 北穂高山頂−11:00 涸沢(下山準備)/11:30 発−12:38 本谷橋/12:46発−13:45 横尾/13:53発−14:42 徳沢/14:55発−15:37 明神/15:46発−16:48上高地
天候 18日:晴れ時々雨(12時〜13時頃に雷雨)
19日:晴れ時々雨
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
松本〜新島々までの電車はシーズン中、日によって早朝臨時列車(4:45松本発)の便あり。接続の新島々〜上高地の路線バスは5:20新島々発、6:25上高地着。

松本〜上高地の電車・バス乗継運賃:大人片道1人2400円、往復4400円

※上高地→新島々の路線バスの乗車には事前に乗車整理券の取得が必要との事です(詳しくは松本電気鉄道にて要check)。
コース状況/
危険箇所等
・上高地−涸沢までは危険箇所なし。

・涸沢から北穂南稜ルートを進むと1時間ほどで東稜への取り付き分岐点。ここからはガレたルンゼをトラバース気味に登る。途中10mほど距離の雪渓を渡った。アイゼン無しでも通過できるが、自身の無い人には怖い。雪渓のふちを回って通過することもできる。

・稜線へ最後の登りもかなりガレている。かなり大きな岩でも不安定で大きな落石を起こす(または起こされる)可能性が高いので注意。パーティーで行く場合は1人1人の間隔を詰めた方が安全。

・稜線に出てからは岩は安定している。踏み跡も所々しっかりしている。ゴジラの背からはナイフリッジの通過が30m程続く。ホールドをしっかりとらえれば問題ないが、高度感は相当あるので慣れていない人はザイル必須。ナイフリッジを通過すると20m程の下降ポイント。慣れていればクライムダウンも可能だが、懸垂下降が無難。下降してから北穂高山荘までの登り返しは多少岩が不安定だが、取り付き箇所よりは大分歩きやすい。

・北穂高山頂から涸沢までは一般ルート。鎖場が数箇所あるが、特別危険なポイントはない。
予約できる山小屋
横尾山荘
思っていたよりも静かだった河童橋。
2012年08月18日 06:55撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/18 6:55
思っていたよりも静かだった河童橋。
ここの川の水はいつ見ても透き通っていて綺麗です。
2012年08月19日 23:44撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/19 23:44
ここの川の水はいつ見ても透き通っていて綺麗です。
木漏れ日のさす道を歩きます。気分はまったり観光モード。
2012年08月19日 23:44撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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8/19 23:44
木漏れ日のさす道を歩きます。気分はまったり観光モード。
2012年08月18日 09:41撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/18 9:41
屏風岩。
2012年08月18日 10:18撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/18 10:18
屏風岩。
ぽつぽつ雨が降り出した頃に涸沢に到着。
2012年08月18日 12:08撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/18 12:08
ぽつぽつ雨が降り出した頃に涸沢に到着。
探していたテント発見!
2012年08月19日 23:47撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/19 23:47
探していたテント発見!
雨が一旦止んでから、涸沢ヒュッテで音楽祭がありました。
どこかで聴いたエーデルワイスが流れて、某ガイドの先輩の見事な歌いっぷりを思い出しました。
2012年08月18日 13:55撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/18 13:55
雨が一旦止んでから、涸沢ヒュッテで音楽祭がありました。
どこかで聴いたエーデルワイスが流れて、某ガイドの先輩の見事な歌いっぷりを思い出しました。
昼寝岩あたりで涸沢を眺めてみたり。
2012年08月18日 15:20撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/18 15:20
昼寝岩あたりで涸沢を眺めてみたり。
長野県警のヘリが涸沢ヒュッテ脇のヘリポートに何度か降りてきました。
2012年08月18日 15:22撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/18 15:22
長野県警のヘリが涸沢ヒュッテ脇のヘリポートに何度か降りてきました。
まさかの唐揚げとフライドポテト。フライドオニオン付き。もちろん揚げたて。
2012年08月18日 17:42撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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8/18 17:42
まさかの唐揚げとフライドポテト。フライドオニオン付き。もちろん揚げたて。
豆カレーも美味しくできました。
2012年08月18日 18:13撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/18 18:13
豆カレーも美味しくできました。
日が沈んだ頃に虹がでてきました。
2012年08月18日 18:34撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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8/18 18:34
日が沈んだ頃に虹がでてきました。
2日目の朝。
取り付き開始時点ではまだガスが濃く周りが見えませんでした。
どこを歩けばいいんだ・・・
2012年08月19日 05:11撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/19 5:11
2日目の朝。
取り付き開始時点ではまだガスが濃く周りが見えませんでした。
どこを歩けばいいんだ・・・
と思っているうちに朝日が射してきました。
2012年08月19日 05:16撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/19 5:16
と思っているうちに朝日が射してきました。
どんどんガスが晴れてきました。
2012年08月19日 05:27撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/19 5:27
どんどんガスが晴れてきました。
あっという間に視界がすっきり。
2012年08月19日 05:29撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/19 5:29
あっという間に視界がすっきり。
話に聞いていた通り、稜線に上がる直前のガレ場がこのルートで一番の核心部でした。
2012年08月19日 23:50撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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8/19 23:50
話に聞いていた通り、稜線に上がる直前のガレ場がこのルートで一番の核心部でした。
稜線に出たら、どわーっと雲海!
2012年08月19日 05:49撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/19 5:49
稜線に出たら、どわーっと雲海!
雲で下が見えないので、自分たちだけしかいないような気分です。
2012年08月19日 23:51撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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8/19 23:51
雲で下が見えないので、自分たちだけしかいないような気分です。
すっきりの快晴も良いけど、こういう雲海が広がっている方が山の上にいるな〜という感じがして好きです。
2012年08月19日 05:50撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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8/19 5:50
すっきりの快晴も良いけど、こういう雲海が広がっている方が山の上にいるな〜という感じがして好きです。
槍ヶ岳の先が見えてきた!
2012年08月19日 06:06撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/19 6:06
槍ヶ岳の先が見えてきた!
稜線の上の岩場を進んでいきます。
2012年08月19日 23:51撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/19 23:51
稜線の上の岩場を進んでいきます。
何故か選ぶルートがいつも岩を攀じ登るような感じになってしまいました。
探せばもっと楽なルートがあるんでしょうけど・・・
2012年08月19日 23:51撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/19 23:51
何故か選ぶルートがいつも岩を攀じ登るような感じになってしまいました。
探せばもっと楽なルートがあるんでしょうけど・・・
槍からすらーっと伸びる東鎌尾根。
2012年08月19日 06:24撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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8/19 6:24
槍からすらーっと伸びる東鎌尾根。
ゴジラの背にやってきました。
2012年08月19日 23:52撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/19 23:52
ゴジラの背にやってきました。
ジャンダルムが覗いて応援してくれていました。
2012年08月19日 06:46撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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8/19 6:46
ジャンダルムが覗いて応援してくれていました。
セカンドで通過のOさん。
2012年08月19日 23:53撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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8/19 23:53
セカンドで通過のOさん。
ロープダウンするごとにロープが引っかかって、懸垂下降に余計な時間が掛かりすぎました。
ロープが遠くに投げられないのです(涙)
2012年08月19日 23:53撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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8/19 23:53
ロープダウンするごとにロープが引っかかって、懸垂下降に余計な時間が掛かりすぎました。
ロープが遠くに投げられないのです(涙)
振り返って見るゴジラ。
2012年08月19日 23:53撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/19 23:53
振り返って見るゴジラ。
北穂の小屋まであと少し!・・・に見えない登り。
2012年08月19日 23:53撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/19 23:53
北穂の小屋まであと少し!・・・に見えない登り。
登りつめると大キレットへのルートに合流しました。
2012年08月19日 23:53撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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8/19 23:53
登りつめると大キレットへのルートに合流しました。
北穂高の山頂に到着!
2012年08月19日 23:53撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/19 23:53
北穂高の山頂に到着!
滝谷をチラ見しにいきました。
「一生チラ見でいいや」と思える光景でした。
2012年08月19日 08:56撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
1
8/19 8:56
滝谷をチラ見しにいきました。
「一生チラ見でいいや」と思える光景でした。
ゴジラがガスに囲まれておどろおどろしくなってきています。後続のパーティー、大丈夫だったかな。
2012年08月19日 09:08撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/19 9:08
ゴジラがガスに囲まれておどろおどろしくなってきています。後続のパーティー、大丈夫だったかな。
雷鳥発見!
毛づくろいしていました。かわいいなあ^^
2012年08月19日 09:16撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/19 9:16
雷鳥発見!
毛づくろいしていました。かわいいなあ^^
木苺で疲れた身体にビタミンチャージ。
2012年08月19日 10:24撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/19 10:24
木苺で疲れた身体にビタミンチャージ。
〆は徳沢の濃厚ソフトクリームでした。
行きにも食べていたのは内緒です(笑)
2012年08月19日 23:54撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
8/19 23:54
〆は徳沢の濃厚ソフトクリームでした。
行きにも食べていたのは内緒です(笑)
撮影機器:

感想

世間ではお盆休みのシーズンで長期休暇を取れる人が多い中、自分はいつもと変わらず休みは土日のみ。
時間は押すけれども1泊2日で上高地まで行って戻ってこれる北穂東稜にトライしてきました。

先行の山仲間と涸沢で落ち会う事になっており、涸沢までは1人でゆっくり観光気分。
涸沢で難なく先行仲間が設営したテントを発見。

先行の皆さんはこの日は前穂北尾根を登っていたのですが、昼になってから激しい雷雨が始まりました。自分はテントの中で1人待機。
せわしなく飛び回っているヘリの音に「まさか誰かに何かあったんじゃ・・・」とか「もしみんな帰ってこなかったら、このテント全部自分で撤収して帰らなければならないのかなあ・・・」などと心配したものの、幸い1時間ちょっとで雷雨は止み、皆さんは無事に日が暮れるまでに涸沢に戻ってきました。

(ちなみにこの日は槍ヶ岳と東鎌尾根で落雷があり、2人死傷者が出たそうです。
涸沢ヒュッテ脇のヘリポートにヘリが行ったり来たりしていました。落雷の可能性は決して低くはないですね。。。)

翌日はリーダーのアツい指示の下、3時起床・4時出発をパンクチュアルに遂行。
そのお陰でこの日、東稜には私たちが1番乗りでした。

稜線に出た瞬間、広がる雲海が見えて大はしゃぎ。前日ハードな北尾根でボロボロになっていたメンバーも「来て良かった〜!」と言っていました。

自分は去年もこのルートを歩いていたので、今回はトップをやらせてもらうことになりました。
核心部の『ゴジラの背』は特に問題は無かったのですが、前後の岩稜歩きではなかなか良いルートを進むことができず、他の皆さんに辛い思いをさせてしまったのが反省点。
それと、懸垂下降でのロープダウンのあまりの下手さに猛反省・・・。
もっと練習を重ねなければ。

北穂高の山頂に着いた頃には大分ガスも出てきていました。ちょうど良いタイミングに東稜を歩けてラッキーだったと思います。

2日間の短い穂高山行でしたが、とても充実した時間が過ごせました。
ご一緒していただいた皆さん、どうもありがとうございました!


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