◆この日、剱岳で起きたこと〜剱岳・立山三山縦走・奥大日岳最高点
- GPS
- 24:47
- 距離
- 37.4km
- 登り
- 3,464m
- 下り
- 3,476m
コースタイム
08:50 扇沢駅
09:20 黒部ダム
11:00 室堂ターミナル
12:15 雷鳥沢野営場
14:04 別山乗越(剱御前小屋)
14:50 剱沢野営場
所要時間3時間49分 累積標高差+543m、-415m 移動距離5.0km
▼危険箇所等
○地獄谷遊歩道は、火山ガス大量発生のため平成24年度は通行止め
◆8/29 剱岳登頂〜剣沢野営場〜別山乗越〜雷鳥沢野営場
06:10 剱沢野営場
06:30 剣山荘
06:48 一服剱 2618m
07:27 前剱 2813m
08:30 剱岳 2999m
09:11 カニのよこばい
11:39 剱沢野営場
12:51 別山乗越(剱御前小屋)
14:10 雷鳥沢野営場
所要時間8時間11分 累積標高差+1022m、-1260m 移動距離8.0km
▼危険箇所等
○浮石・落石が多いので、ヘルメットあるとよい。無ければ剣山荘で500円で貸し出しています。
○鎖がかかっている箇所が13箇所くらいあります。難易さまざま。掴んだ鎖は何があっても離さないこと・・・何があっても絶対に。
○切り立った岩稜の通過多数あり。
○事前にネットで「剱岳 ニュース」のキーワードで検索してみることをおすすめします。
▼バッチ
○剣山荘 3種。各500円。
○剱澤小屋 未確認だが、あるらしい。デザインは剣山荘と異なるとか。
◆8/30 雷鳥沢野営場〜室堂〜浄土山〜一ノ越〜雄山〜大汝山〜別山〜別山乗越〜雷鳥沢野営場
06:30 雷鳥沢野営場
07:58 浄土山
08:34 一ノ越
09:23 雄山
10:06 大汝山
10:36 富士ノ折立
10:56 内蔵助カール上部
11:09 真砂岳
11:52 別山(南峰)
12:03 別山(北峰)
13:00 別山乗越(剱御前小屋)
14:01 新室堂乗越
14:23 雷鳥沢野営場
所要時間8時間6分 累積標高差±1178m 移動距離12.6km
▼危険箇所等
○一ノ越から雄山への登りは浮石多し。ジーパンやスニーカーで登る方が多く落石に注意。
○雄山(3003m)の最高点に行くには、社務所にて登拝料500円を払わないと行けません。
登拝料を払うとイケメン神主による登山安全祈願のお払い付き。
○真砂岳周辺はガスが出ているときは、道迷いに注意
▼バッチ
○雄山神社山頂社務所 雄山のものが3種、各500円。
○大汝休憩所 大汝山のものが1種、500円。
○室堂ターミナル どれも「立山」と入ったデザインのみ複数種類。
◆8/31 雷鳥沢野営場〜新室堂乗越〜奥大日岳〜雷鳥沢野営場
06:30 雷鳥沢野営場
07:01 新室堂乗越
08:20 奥大日岳三角点(2605m)
08:54 奥大日岳最高点(2611m)
10:20 雷鳥沢野営場
所要時間3時間49分 累積標高差±486m 移動距離7.4km
▼危険箇所等
○これといって、特別危険と思われる箇所はありませんでした。
○奥大日岳の最高点(2611m)は、稜線に出てから奥大日岳三角点(2605m)のある場所とは反対方向へ100mほど進んだところです。
▼バッチ
○大日小屋まで行けばあると思います。立ち寄った山荘や室堂ターミナルでは売っていませんでした。
◆8/31 雷鳥沢野営場〜室堂ターミナル(参考)
所要時間0時間50分 累積標高差+190m 移動距離2.0km
天候 | 8/28 晴れときどき曇り 8/29 曇りときどき晴れ、午後雨 8/30 曇りときどき晴れ、午後雨、夕方雷雨 8/31 曇りときどき晴れ、午後雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
信州大町・扇沢駅から室堂平まで、順調にいって所要約2時間。4回乗り換え。 往復で8800円。他に10kgを越えるか1メートルを越える手荷物がある場合は、さらに往復1200円かかる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆駐車場・ポスト ○扇沢駅市営無料駐車場 駅ターミナルの一番手前に入り口あり。未舗装。街頭なし。約320台。 トイレは、24時間利用可能で有料駐車場脇か扇沢駅にあり。いずれも無料駐車場から歩くと5分。 ○市営有料駐車場 1日1000円。400台。臨時が600台〜800台も。 これらに置けない場合は、8km手前の籠川臨時駐車場に駐車させられることもあり ポストは至る所にあり。各野営場にも。 ◆キャンプ指定場所 ○剱沢野営場 500円、300張、水無料豊富、トイレは小屋から5分、標高約2400m ○雷鳥沢野営場 500円、2日以上1000円、水無料豊富、トイレあり、標高約2200m 雷鳥沢温泉・雷鳥沢ヒュッテまで歩いて5分程度の理想郷。 ◆水場 ○室堂ターミナル前・玉殿の湧水 無料。 ○雷鳥沢野営場 無料、管理事務所内及び外の水場ともに消毒済 ○剱沢野営場 無料、管理事務所前のみ消毒済。野営場内にある蛇口は沢水のため生飲み不可。 ◆トイレ ○室堂ターミナル内 無料、観光客が快適に利用できるトイレ。 ○雷鳥沢野営場 水洗、紙あり、テント泊者は無料。他チップ。管理小屋併設。 ○剱御前小屋前公衆トイレ 詳細不明。チップ。 ○剱沢野営場 足踏みポンプ式水洗。紙あり。テント泊者は無料。他チップ。管理小屋から5分。 ○一ノ越公衆トイレ 1回100円。足踏みポンプ式水洗。 ◆温泉 ▼雷鳥沢温泉・雷鳥沢ヒュッテ \500 概ね18:00まで 内湯と外湯。石鹸、シャンプーあり。 外湯は地獄谷から100%引湯の源泉掛け流し。 外湯は男女別で周囲が丸見えだから、外からも丸見え。 http://www.raichozawa.net/ ▼みくりが池温泉 \600 9:00-16:00 日本最高所の天然温泉 石鹸、シャンプーあり http://www.mikuri.com/ ▼葛温泉・仙人閣 \700 10:30-19:00 無休 長野県大町市平高瀬入2118 0261-22-3211 http://www.alp.ne.jp/sennin/ ◆参考ホームページ ▼立山黒部アルペンルート http://www.alpen-route.com/access/access/access04.html ▼大町温泉郷 http://www.kanko-omachi.gr.jp/hot_spring/ |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
まず初めに。公開している写真の中に、遭難者を写した写真は一枚もありません。
写っているのは、全て登山者か救助隊の隊員であることを明記しておきます。
▼8月27日 自宅出発〜扇沢駅市営無料駐車場にて車中泊
無料駐車場は深夜に到着するも、ほぼ満車気味でしたが、奥のほうまで行けば、止められるスペースはありました。
ちなみに、一番奥まで行くと扇沢駅までの抜け道があります。
夜間は、静寂そのもので快適でした。
▼8月28日 扇沢駅〜室堂ターミナル〜剱沢野営場へ移動
何といっても、印象的なのが剱沢野営場で、初日から耳栓必須だったこと。
どこかの生徒団が「ぎあああああ!」「ぐぅえええーっ!」「うぉりゃあああ!」等と常に奇声を発し続けておられました。
楽しいのは分かるけどさぁ。いい加減にしてくれ。
▼8月29日 剱岳登頂〜雷鳥沢野営場へ移動
この度の剱岳登山においては、思うことが無数にあり。
その後の立山三山や奥大日岳の登山のおりにも、そのことが頭の片隅に常にあり続け、今こうしていても、心のどこかしらにそのことが引っかかっています。
帰宅し、インターネットで剱岳のニュースを検索すると、60歳代の女性だったとか。
私がカニのよこばいの鎖にしがみついて、足元の10メートル崖下を見ると・・・。
正直、何が起きていたのか、瞬時に理解することはできませんでした。
理解することができなかったというよりも、そんなはずはない、絶対にありえないことだと心の中で必死に否定していたのかもしれません。
三脚がありました。ザックもありました。
大きなザックだな・・・あんなところにデポしたのかな。
でも、あそこはルートではないよな。
あ・・・。
寝ている・・・の・・・かな。
山頂では寝ていた人がいたけど、あんなところで寝る人なんているのかな?
ピクリとも動かないぞ・・・ま・・・さか。
そう、そのまさかでした。
既に上部の岩肌には、救助隊の隊長らしき人が張り付いていて、これからヘリがくるから、姿勢を低くするようにと指示があり。
私はカニのよこばいの比較的足場の安定した箇所で、身をかがめていると、ヘリが急接近して、隊員を一人降ろして、剣沢のほうへと。
ヘリが離れた隙に、難所カニのヨコバイを通り過ぎてしまおうとします。
うっ・・・足をかけるところが・・・きわどい。腕力を頼りに、何とか通り抜ける。
鉄梯子を降りたところで、またヘリが隊員を乗せてやってくる。
岩陰に隠れると、一人の男性が。
聞けば、その方とは山荘で一緒だったとかで、山頂でも一緒になり、共に下山してきたのだとか。
カニのヨコバイで、先ほど私が足の置き場に困った箇所。
そこで、「ここ、気をつけてください」と言った直後だったそうです。
見ず知らずとはいえ、一緒に登頂した仲、様子を見に行ったが・・・もう・・・。
前剱のあたりまで来たところで、その方を収容したヘリが富山市街地方向へ飛び去っていくのを目の当たりにしました。
同じ日に剱岳に登った者として、自然と手を合わせてしまいました。
時間的に剱岳山頂、もしくは山頂の手前ですれ違ったであろう、その方のご冥福を心よりお祈りいたします。
山はどこもそうかもしれませんが、街中にある徹底的に管理され、安心と安全に埋もれたレジャー施設とは異なるということを強く再認識せざるを得ませんでした。
私自身、猛省すべき点は多々あったと考えています。
慢心や過信が全く無かったと言えば嘘になります。
コースタイムを見ればわかりますが、いくら空いていたとはいえ、2時間20分くらいで剣沢野営場から山頂に到達しています。
通常は3時間30分くらいかかる道のりを、1時間ほど短縮して登頂したことに、正直なところ猛烈な慢心を覚えたことは否めない事実です。
その直後、カニのよこばいを通過する前に、遭難事故に気がつきました。
もし、慢心に満ちたままカニのよこばいを通過していたとしたら、あるいは自分が・・・どうなっていたことか。
参考に最近の剱岳の遭難事故について。
▼8月2日 前剱にて女性滑落、死亡
▼8月15日 行方不明の男性、剱岳の西側・標高1830メートル付近で発見、死亡
▼8月27日 カニのよこばいにて女性2名滑落、重症
▼8月29日 カニのよこばいにて女性滑落、死亡
▼9月2日 骨折、転落、転倒による負傷3件
写真コメントの中にも書いていますが、
カニのたてばいの高度感は、四国・石鎚山ほどではありません。
鎖場の通過は、両神山・八丁尾根ほど面倒ではありません。
岩稜の通行は、小鹿野・二子山ほど危険ではありません。
ですが、持てる力の総合力を求められました。もちろん、ロッククライミングほどではありませんが。
上記の3つの山のいずれか一つにでも登ったことがあれば、剱岳の登頂をそれほど困難に感じることはないかと思います。
逆に、上記3つの山は剱岳以上のモノを味わうことになりますが。
最後に、富山県警山岳警備隊のあまりの手際の良さに、剱岳という山の怖さの一端を垣間見た気がしました。
▼8月30日 立山三山縦走(浄土山〜雄山〜大汝山〜富士ノ折立〜真砂岳〜別山)
しっかし、昨日の夜もどこかの生徒団が野営されていまして。
剱沢に続いて二夜連続の奇声が野営場中にこだましていました。
とどめは、夕闇に静まり返った野営場でヘッドランプをつけてアニメ主題歌をみんなで大合唱。
一曲で終了したけども、堪り兼ねた誰かに何か言われたのだろうか。
またしても耳栓の世話になってしまった。耳栓しないで寝たいよぉー。
朝。テントを開くと正面に靄の立山が。ま、晴れるでしょうと準備をして出発。
昨日のことは昨日のこととして、本日は立山三山縦走を満喫しようかと。
ほとんどの人が、まっしぐらに一ノ越を目指していくのを横目に浄土山から登ります。
理由は、単に直接、一ノ越に向かって立山に登ったら物足りないであろうことが予測されたから。
結果、先行者2名だけで静かだし、浄土山からの眺めもよかったので、満足というわけでした。
惜しかったのは、直接、浄土山に登っていった先行者が「あ、雷鳥だ」と言った時には、私は室堂山の展望広場に寄り道しようとしていたため、写真を撮り損ねたくらいですかね。
浄土山からは一ノ越まで降りて登り返します。ここからは、観光客が多く登っています。
落石を発生させやすい箇所なので、周囲にはよく気を配りましょう。
はじめ、ジーパンで登っている人を見た時は、冬山に備えて体を鍛えているのかと思いましたが、そうでもないようでした。
一ノ越からは、あっという間に雄山山頂について、社務所にて日焼け巫女から土産とバッチを買い、登拝料を払って、神域の山頂へ。
日焼けした神主が、ある程度人が集まると、お払いをしてくれます。
後。大汝山を目指します。標高のうえでは、こちらのほうが高いです。
すぐ隣なので、10分くらいで移動できます。観光客はここまでは来ないようです。
富士ノ折立は、オマケみたいなもので、登っても登らなくても。
真砂岳も単に途中にある山といったところです。
別山は、ガスが出ていなければよさそうな雰囲気でした。
次。雷鳥遭遇。メインとなるようなルートをはずすと、いるようですね。
立て続けに3羽見ました。
今回は、雷鳥を見ないままに終了するかと思っていたので、見れてよかったです。
▼8月31日 奥大日岳最高点
本日は最終日。やっと、耳栓なしで眠れた。
テントを出ると快晴。あと一日休暇があれば、大日連山を縦走してしまうのだが。
でも、テントを撤収して大日連山を縦走して、降りたところからバスにでも乗って室堂に戻ってきてもよかったかな。
というのは、帰ってきてから思ったこと。とりあえず、軽量装備で出発です。
人手は立山や剱岳の比ではないが、それでもチョボチョボと。
新室堂乗越を過ぎるあたりからは、ガスが濃くなってくる。奥大日岳の山頂方向は、いつしか雲の中。
気がつけば三角点のある山頂。あっという間でした。
暫く待機していると、富山湾が見えてくる。これ以上、ガスは晴れそうにないと見切りをつけて、今度は最高点のほうへ。
三角点からは、たいして離れていませんので、すぐに到着。
見える光景もたいして変化はありません。ただ、ガスが晴れてきたので、少しばかり視界が開けたかな。
少し戻って下山。テントを撤収してみくりが池温泉へ。入浴する。
内湯だけでしたが、大きなガラス張りの浴槽で、外が丸見え。眺望よし。
地獄谷源泉の見事な硫黄泉でした。
浴後は、十分に時間もあるので、みくりが池温泉のレストランで食事。
『みくり丼(¥980)』を食べる。幻の魚げんげと富山湾名物の白えびのてんぷら丼です。
インスタントな食生活を送っていたので、久しぶりのまともな食事に胃袋がびっくりしました。
その後。観光客でごった返す・・・というほどでもない室堂ターミナルに戻り、立山玉殿の湧水をペットボトルに汲んで、あいかわらずのセコい土産をゲット。
ターミナル内で土産を買ったら、あとは扇沢駅まで一気に帰ります。
駐車場の手前まできて、猛烈な雨に見舞われた。
乗車後。まっすぐ、帰ろうかと思っていたが、前方を走る観光バスの後ろにファミリーカーの大行列ができてしまっている。
そのファミリーカーのうち一台が見通しの悪いカーブで、観光バスに追い越しをかけた。
それを見て、これは巻き込まれては大変だと思い、やっぱり葛温泉・仙人閣に立ち寄って時間調整をしてから帰ることにする。
葛温泉にじっくりつかっていれば、スタントカーもいなくなることでしょう。
葛温泉に向かっていると「七倉」の文字が。そういえば、この辺りに七倉岳があるのか。
登ってしまいたかったが、明日が仕事なのでやめておきました。
葛温泉・仙人閣。見事としか言いようのない露天風呂。4つも湯船がありました。
巨岩の内湯も大胆に扉が取っ払われていて、半露天の様相。良いです。
湯は無色、無臭・・・だったかな。以前は混浴だったようですけど、今は屈強な仕切りができています。
浴後。まっすぐ帰るつもりだったのですが、豊科インターが近くなってきますと、どうも道が混んできた。
少しの渋滞にはまるのも嫌なので、道すがら目についた安曇野にある「そば庄」にて食事をしながら、さらに時間調整してから帰宅。
そうですか。亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
剱岳に最初に登ったのが2008年10月上旬でした。剣山荘で夕食時、騒動が起きていました。連泊の方で剱岳に行かれた方が帰ってこられないと。
周辺の小屋の若い方々が剣山荘に集合してヘッデンを灯して捜索に向かわれました。運よく平蔵の頭あたりでけがをされ動けなくなっているところを救助されました。
10月上旬の平日で人の少ない時期でほぼすべての無線でのやりとりが聞こえていました。
翌日、自分が歩く予定のところでしたから他人ごとではなくヒヤヒヤしましたがそういった経験があります。無事の救助でもいろいろな意味で精神的に引っかかるものがありました。今回のこと心中、お察しいたします。
天候が落ち着かないこの時期の剱岳登山、moglessさんの無事のご帰還何よりです。
奥大日岳ですが、再来週に行こうかと考えています。編集中の感想の完成、お待ちしております。
4日間、まったくメディアに接していなかったので、自宅に戻ってから、すぐにインターネットでニュースを検索してみますと、8月27日に女性二人滑落、重症と。
あれ、ワタクシが登ったのは、8月29日だったけども。
つまりは、二日前にも事故が起きていたというわけですか。
こんなにも剱岳で事故が起きているとは、知りませんでした。
今回の件については、その部分だけを省いて公開しようかとも考えたのですが、剱岳という山の現状を正確に伝えるには、省略すべきではないのではないかと考えたわけです。
単に登りましたということだけではなく、どれほど危険なのかということを伝えたかったというわけです。
正直なところ、剱岳から下山する時、こちらの挨拶を無視して、すれ違っていく方々を見るにつけ、一抹の不安を覚えたのは事実です。
その方の登山歴はどうだったのかなとか。知らせを受けた家族は・・・とか。
その後に立山や奥大日岳に登っていても、そのことが頭から離れず、考えさせられることが多くありました。
北アルプスの挨拶無視率は異常に高いですね。
ワタクシの何が気に入らないのかよくわかりませんが、他の山域ではまず無視されることが珍しいですけどね。
ワタクシが、あんまり北アルプスに足が向かない理由は、コレかなぁ。
剣山荘の方々は、皆、渋い顔をされていました。なぜなのかは、剱岳に登ってよくわかりました。
私の目から見ても、本当にこの先にある山に登るの? という方もチラホラと。
たいていの場合は登れてしまうのでしょうけど、見ているほうが心配になります。
自分で「高所恐怖症なのに、剱岳に来ちゃいました」という方もいたり。
山岳警備隊のヘリが岩場すれすれで決死の活動をしているところで、事故を知ってか知らずか、すぐ脇のカニのたてばいをスルスルと登っていく人がいたり。
信じがたい光景でした。
奥大日岳に再来週行かれるとのことですか。大日連山は、室堂周辺のどこにいても存在感のある山でした。
あと一日の休暇があれば、大日連山を縦走したのですけど、翌日が仕事でしたので、奥大日岳のみの往復となってしまいました。
立山三山と奥大日岳で撮った写真が、あと1500枚くらいあります。
剱岳だけでも1000枚あって、掲載写真を選び出すのに苦労しました。
編集が終わり次第、順次、公開させていただきます。
現代版谷川岳の様相を呈していますね。尤も登攀に対してどの程度備えているのか、雲泥の差があるのでしょうけれど。先日、私たちが歩いているときも毎日のようにレスキューヘリが飛んでいたようでした。報道される事故以外にも相当の救助要請があるのでしょうね。大事な人を連れて行くのなら・・・ロープワーク、クライミングの練習しますさせますと思っています。どんなところかいくら写真見ても想像もつきませんので、身近な秩父の山による比喩は大変有難いです。
ところで、称名から大日〜劔縦走あるのかな、と勝手に想像していました。北海道の前後がシブい記録でしたから・・・
9月2日にも遭難事故が相次いであったそうです。
これでは、もう登山禁止にしたほうがよさそうな様相です。
もしくは、別山乗越に検問所を設けるとか。私が見たって、ちょっと無理でしょうという方もチラホラと。
剱岳の記録については、もっと厳しいことをストレートに書く必要があるのではないかと勝手に思い込んでいるところです。
誰しもが安全に登れる山ではないと思います。
怖いのは、他の人の記録を見ていると、自分にもその山に簡単に登れるような錯覚を覚えてしまうことがあるところです。
私自身、過去に作った記録で反省すべき点がありました。
誰にでも登れますよ〜というような記述は極力避けるよう心がけています。
剱岳には、大切な人は連れて行けませんです。
私自身、もうこのような記憶のある山には足が向くことはないですね。
あ、1955さんは百名山を目指している以上は、剱岳は避けては通れないですね。
ご不幸のあった方は、何度も剱岳に登頂されたベテランの方だったそうです。
何度も剱岳に登頂していても・・・山では何が起こるか分かりませんね。
身近な秩父の山・・・私の乏しい登山経験の中からのご紹介ですので、参考になっているのか、なっていないのか。
でもまあ、何かと具体例を挙げたほうが分かりやすいかと思いまして。
大日岳からの縦走・・・立山もあったので、雷鳥沢野営場に2泊したほうが、重たいザックを背負って歩き回るより、楽だなぁと考えたわけです。
渋い記録ですか? もう近郊のメジャーな山は、ほとんど行ってしまいまして。
日帰りで行けるところは渋い山しか残っていないのです。
はじめまして
コメントありがとうございました
この度、山での残念な事故、悲しいですね
亡くなられた方とはちょっとだけお話していたので、凄くショックでした
私もあの事故からずっと考えながら、下山してきました
亡くなられた方からは自然の厳しさ、もっと謙虚にいかねばいけないと知らせて頂けたと思っております
心よりご冥福をお祈りするばかりです
天気が悪くなくて良かったですね。
午後から天気が崩れたようですが夜は星空見えましたか?
テント場からの剱岳の眺めキレイですね〜。
私はテント場から剱岳を見ているだけでよさそうです。
剱岳ではこんなにも多く事故が起こっていたなんてビックリしました。
日帰りでパパッと剱岳に行っちゃうレコがあったり
登山歴の浅い方も行けちゃったりと危険じゃないのかな
もしかして自分も行けちゃう?なんてちょっと軽々しく思っていたりした自分がいたので
今回このレコを拝見できて本当に良かったです。
残りのレコ楽しみしています。
拍手はその時に〜
今回、考えさせられることがあまりにも多くありました。
山では何が起こるか分からないことなどは頭の中ではわかってはいても、自分は大丈夫だとかいった気持ちがなかったかとか。
山に登り、時が経つにつれて、慢心や過信が少なからず生じてくるものだなと、自分自身を振り返って深く反省しているところです。
今回のことについては、私の胸に刻みつけて、これから登る山に対しては常に謙虚になり、そして事故なくいつまでも山登りを楽しんでいけたらと考えています。
天気は、午前中はそこそこ、昼近くなると小雨がぱらつき。夕方には大粒の雨でした。
テントを打つ雨音が激しく、外に出て夜空を楽しもうという気にはなりませんでした。
晴れるのを待っているより、明日に備えて寝てしまったほうがよろしかろうというわけで。
また、起きていて雨がやんでもいないのに、トイレに行きたくなると困りますし。
山での夜空はきれいですけど、どうも一人だけでは、ちょっと。
周囲のテントが、ほとんどカップルだったのが面白くなく。ふてくされて寝ました。
剱岳は事故が多いようですね。お恥ずかしい話ですが、私も実際に行くまで知りませんでした。
遭難事故の発生件数は、自分に登れるかどうかの判断材料にはなりませんからね。
調べる必要もなかったというわけです。
最初のうちは、自分もそうでしたが名の通った山にばかり目が行きがちでした。
剱岳にいきなり登って取り返しのつかないことになるくらいなら、登るのはずっと後でよいかと思います。
いつの日にか、hanamoiwaさんも剱岳に登る日がくるのですかね。
他の人が作った記録を見ていると、自分にも登れるような気になってしまうのが怖いところですね。
その記録だけでなく、その人が過去に登った山の記録を見てみるとよいかと思います。
自分が登った山と同じ山の記録があれば、コースタイムを見比べてみてください。
その人と自分の差がある程度は分かるでしょうから。
moglessさん、おはようございます。
山での事故、怖いですね。
しかし登山を楽しむ者として、決して他人事ではないです。
今まで一度も遭難や滑落現場に居合わせたことはありませんが、実際にその場にいたら色々考えてしまうと思います。
深く険しい剣岳の頂に想いを馳せる人は少なくないと思いますが、無理をせず、自分の力量に合った登山をして事故の起きないようになってほしいですね。
それにしても、剣岳といい、立山といい、美しいですね。
人気があるのも頷けます。
しかしそれゆえのテント場での耳栓
仕方なく人気スポットでテントを張る時には、あの大きなテントから逃げるようにして張るようにしています。
早めにテント場に着いて、いいロケーションにテントを張れて、のんびり満足げに浸っているところに学生連中がどやどやと隣にテントを張り始めて、がっかりしたことが多々あります。
夜の大合唱、ホント勘弁です。
私のレコにも拍手、いつもありがとうございます。
先月、剱岳に登っただけに。非常に興味深く、読ませていただきました。まずは亡くなられた方に御冥福を祈りたいと思います。
人のレコを見ると、なんだか自分も登れるような気がして。ってことありますよね。
自分のレコも猛省すべきところです。自分の感想より危険だということをまずこれからは、言うべきだと思いました。
剱岳、その知名度から、比較的登山歴の浅い方も来るようですね。ただ、挨拶を交わす余裕を持てなければ、登るべきではないと感じました。ただ、事故は人を選びません。私も気をつけたいと思います。
明日は我が身と申しましょうか、私はすでに某山の雪の大斜面で滑り落ちたことがありまして。
当時のことを思い出すと、今、こうして文章を書いているのが実に不思議です。
ヤマレコ登録以前の話でして、当時の私としては暴挙そのものでした。
現場に居合わせたことが無いというか、私自身が現場の当事者でした。
救助の要請や怪我はありませんでしたが、誰も見ていなかったので、
あのまま、どこまでも滑り落ちていったら、永遠に発見されることはなかったかもしれません。
今にして思うとぞっとします。山は怖いですね。特に冬は。
立山も剱岳もキレイでした。観光客が大挙して押し寄せてくるのもうなずけます。
どこにカメラを向けても絵になります。
でも、四日間もほぼ同じ場所にいると、見飽きてきたとでも申しましょうか。
剱岳は名前が良すぎますね。映画の影響もあるのですかね。
大きなテントからは、極力、遠く離れた場所にテントを張ったのですが、
いかんせん静寂の野営場では、雄々しいオタケビがよく聞こえてきました。
それも、ずっと断続的に叫び続けているのです。人ですかね?
剱岳を目の前にして興奮を禁じえなかったのでしょうか。
楽しいのは分かりますけど。
早めにテント場に着いて、いいロケーションに・・・
くぁー。あります。そんなの。
元々、そういう計画なのか、予定通りに行動できないのか。
夕立に打たれながらやってきては、隣にテント設営開始。
雨が上がった後は、宴会開始。すぐ隣では寝ているのですけどね。
山で耳栓なんか使いたくないですね。
こちらこそ、はじめまして。いつも、拝見させていただいております。
遭難の現場でもっとも印象に残っているのは、山岳警備隊が決死の活動を行っている場所のすぐ隣のカニのたてばいを、他の登山者が何事もなかったかのように、スルスルと登っていく光景ですかね。
目の前で、ヘリがホバリングしているわけですから、何が起こっているのか分からないということはないと思うのですが。
異様な光景として、脳裏に焼きついています。剱岳は怖いです。山だけでなくて。
ヒトサマのレコを参考にする際には、その人の過去の登山暦も合わせて見るようにしています。
そして、自分が記録を作る際には、初心者の目線での記述を心がけています。
というより私自身が初心者なので、そうなっているのですが。
自分の記録を見てその山に興味を持った人が遭難でもしたら、あんまり気分のよいものでもないですから。
挨拶は数えるのも嫌になるくらいに、無視されました。
一度の山行でこんなにも無視されたのは、初めてです。
真横で挨拶しても、そのまま素通りしていきますからね。
日本の方ではないのかな。ま、気にしませんけど。
剱岳は危険な山だと思います。
私は、鎖にたよる方は行かない方が良いと思ってます。
いっそ鎖を取り外した方が事故が減るのではと思います。
挨拶は、無視されても気にしません。
無視されるより、するほうが嫌ですから。
でも、話したくない場合や、挨拶を強要されてると感じる人もいると思いますので、されたらする程度が多いですね。
こちらからする場合は、人を選んだりします。無差別にはしないです。
初めまして!
「挨拶無視率」とのことですが逆の考え方も有るかとコメントいたします。
「挨拶返ってきた率」如何でしょうか?
返ってこないのを気にするのではなく、返ってきたらよろこぶと前向きに
「無視」だと挨拶を強要しているようであまり良い気分にならないな〜と
例えば東京の渋谷を通っている人たち、皆さん渋谷に来ているというのは同じですが挨拶ないですね。
(例えが極端すぎますが)
また人気のある山だとすれ違う人数は、それは大変な数になりますので全員にしていたらとっても大変かなと
例えは違いますがアイドルの握手会なんて想像しちゃいました、大変らしいです。
山登ってる降りている人たちもご苦労されてる方、事情、状況は多々で皆さんが余裕あると言うのは少し違うかな〜
ほら、のどが痛くて返せないとか。。。これも強引ですかね。
先日まで入院してましたが、両隣りの方々の深夜の「いびき」「独り言」 色々です、これも仕方ないと思って耳栓してましたが気になりだすと止まらないので困ります、これもまた仕方ないとガマンしました
取りとめもなくコメントしましたがご無事で何よりです
あえて記録には書きませんでしたが、鎖はなくてもよさそうな印象はありました。
鎖に頼りすぎなければ登れないのであれば、すでに危険ですからね。
いっそ鎖を取っ払ってしまったほうが事故は減る・・・おっしゃるとおりかもしれません。
挨拶無視率という表現に特別、こだわりを持っているわけではありません。
思いついて適当に使ってみた言葉ですので、これこそ無視してもらってけっこうです。
黙って素通りされても、気にしないようにはしているのですが、ここではあまりにも鼻についたもので。
挨拶を強要されていると感じる人がいる・・・というのは、いや、新鮮な驚きでした。
世の中には口唇を動かすことだけでも、大変な思慮をされる人がいらっしゃるのですね。
これからは、そういった方々の口を無駄に動かすことのないように気をつけたいと思います。
この人は挨拶をするか、しないか。たいてい見れば分かりますからね。
全く視線を合わせないようにして、すれ違おうとしている人とか。
こちらの様子をチラチラみているとかで。
実のところ、どうでもよかったりします。景色の一部だと思えば。
勉強になりました。
挨拶無視率は表現の自由というもので、別に深い意味はありません。
単に思いついたから使ってみただけです。特に統計をとっているわけでもありません。
挨拶をしようがしまいが、されようがされまいが、実のところ、どちらでも。
疲れて不愉快なのかどうか知りませんが、他人にまでその感情を御裾分けしてあげる必要はないでしょうね。
ま、声をかけられても黙って素通りする態度が、人にどんな印象を与えているのかを多少なりとも自分なりに考えてみると面白いかもしれませんね。
声をかけられて不愉快ならば、もう日本の山は登らないほうがいいかもしれません。
どうしても登りたければ、ルートのないところを夜間に登るとか。
そうすれば、挨拶をされることもないでしょうしね。
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