槍ヶ岳〜北鎌尾根〜


- GPS
- 56:40
- 距離
- 40.6km
- 登り
- 3,226m
- 下り
- 3,619m
コースタイム
05:50 上高地BT
07:13 徳沢
08:10 横尾
09:26 槍沢ロッヂ
10:43 水俣分岐
11:50 水俣乗越
13:08 ヒュッテ大槍
14:00 槍ヶ岳山荘
2012.09.02
06:48 槍ヶ岳山荘
08:25 水俣乗越
09:45 北鎌沢出合
10:19 左右俣分岐
12:28 北鎌沢コル
13:37 P8手前ビバークポイント
2012.09.03
06:15 P8手前ビバークポイント
07:19 独標基部
07:48 独標ピーク
08:50 P13
09:30 P14?
09:33 諸君頑張れレリーフ
09:50 P15?
09:53 北鎌平?
10:52 槍ヶ岳山頂
11:06 槍ヶ岳山荘
12:30 槍平山荘
14:30 新穂高温泉
天候 | 2012.09.01 晴れ後雨 2012.09.02 曇り後晴れ 2012.09.03 晴れ後雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地→水俣乗越 夏道。 水俣乗越→ヒュッテ大槍 ヤセ尾根あり。注意。 ヒュッテ大槍→槍ヶ岳山荘 すれ違い注意。 ※ここから先は登山道ではありません。 練習積んでガイド雇うか、山岳会入ってしごかれてから行った方が良いと思います。 水俣乗越→天上沢 とてもとても酷いザレの降り。 北鎌沢出合→北鎌沢コル 左俣に誘われないよう注意。上部はガレ急登。途中水あり。 北鎌コル→独標基部 踏み跡あり。 独標→P11 直登ルートとトラバースルートあり。 P11→P13 岩稜の尾根道。ルートファインド注意。 P13→P15 巻道から適当に尾根に登る。ガレ、スラブ、浮石となんでもござれ。 P15→山頂 真っ白で不明。とにかく浮石・落石注意。雨天時はさらに注意。 槍ヶ岳山荘→新穂高温泉 夏道。雨天時スリップ注意。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
初めての槍ヶ岳は北鎌尾根から。
去年そんな事を言ってた山仲間がいる。
その時はふーん?としか思わなかった。北鎌って何?って感じだった。
奥穂→西穂や大キレットなどこなすにつれ、いつの間にか自分もそんな風に思うようになっていた。8月に挑戦するも天候不順でアプローチすら出来なかった。
それから3週間。天気予報を見ながら決意した。よし、行こう。
※北鎌尾根は所謂バリエーションルートで遭難多発です。ガイド雇うなり、山岳入ってしごかれてから挑む事を強くお勧めします。
2012.09.01
05:50 上高地BT。重太郎新道から奥穂へ向かう山仲間と出発。河童橋でお互いの成功を祈って別れる。
09:30 槍沢ロッヂ。天気予報だと、今日はあまり芳しくない。水俣乗越からヒュッテ大槍か、可能なら槍ヶ岳山荘まで行く事にする。
11:50 水俣分岐から乗越へ。けっこうな急登でひーこらしながら到着。なかなかのヤセ尾根や難所を楽しみながら北鎌のカッコよさに狂喜しながら山荘を目指す。
13:08 ヒュッテ大槍。思わずコーラを買って飲む。美味すぎる!半分飲んで残りは水筒へ。東の空の雲行きが怪しい。怪しいを通り越してダメだ、あれは。槍ヶ岳山荘へ急ぐ。
14:00 槍ヶ岳山荘到着。ヒュッテを出てすぐに雨が降り出した。今日はこっち来て正解だったかな?
山荘の夕飯は酢豚だった。美味い。明日に備えてカーボローディングだ。その後ネットで明日以降の天気をチェック。
9/2 曇り
9/3 晴れ時々曇り
9/4 曇り時々晴れ
明日は様子を見ながら北鎌尾根に取りついて適当にビバークし、明後日3日に槍を目指そう。そう決めて寝る。
2012.09.02
06:48 槍ヶ岳山荘出発。ガスが酷いが、雨はほとんど降っていない。予定通り水俣乗越へ。
08:25 水俣乗越。さぁ行こうか。ヤバくなったら戻ればいい。そう決めてザレを降る。トレースはあるが酷いザレだ。3回尻もちついた。大丈夫か、俺?
10:00 北鎌沢出合到着。おにぎり食べながら尾根を見上げる。
10:19 左右俣分岐に到着。確かに下ばかり見てたらそのまま左に誘われるかもね。
その後はとにかく本筋を詰めることに意識を集中した。支沢の分岐位置も地形図と高度計で分かった。途中から雨もパラついてきたが、行けそうだ。目印のダケカンバが見えた時に確信した。正解だ。
12:28 北鎌沢コル。雨は止んでいる。少し早いがここでビバークするか先へ進むか悩む。2分位悩む。結論が出ない。
とりあえずカロリーメイトで補給する。よし、先へ進もう。
どうやら腹が減っていただけのようだ。
P9手前まではビバークポイントが何カ所かあるらしい事は分かっていた。
13:20 P8急登基部に極狭いポイントがあり、そこでビバークするか考える。が、良く見るとティッシュが散乱してるではないか。勘弁してくれ。ティッシュは燃やすか持ち帰ってくれよ…ここから先は状況が分からない。仕方ないが、手前のポイントまで戻ることにした。
13:47 5分で戻れて、ビビィを設営。寝袋を太陽に当てる。どうやら天気は少しもちそうじゃないか。雨降ると面倒なんで、さっさと夕飯を作る。アメリカから取り寄せたフリーズドライに胡麻をたっぷり入れたやつだ。ニンニクチューブ忘れたのが痛い。
16:00 することないんで、寝袋に入る。ビビィのネットは閉めて外幕は開けといた。暮れゆく空を眺める。周りに誰もいない山の夜は久々だ。不安と期待とが入り混じってる。
日没後、しばらくは星空が広がっていた。やがて雲に見え隠れしながら東の空から大きな月が上がってきた。美しいな。
21:50 雨が降ってきた。外幕も締め、何とか寝ようとする。
2012.09.03
04:00 目覚める。雨は降っていないがガスで真っ白だ。ここで悩む。0600時の時点で雨が酷かったら撤退しよう。水俣乗越まで6時間あれば帰れる。
05:50 飯を食って撤収してると、太陽が上がってきた。行くしかない。ソロのおじさんと夫妻が通り過ぎてく。挨拶を交わし、互いの健闘を祈る。
06:15 撤収完了。ヘルメットを装着し、出発。今は晴れてるが、午後からは分からない。急ぐに越したことはない。
07:15 独標基部でソロのおじさんを追い越す。夫妻の方はけっこう歳行ってるはずなのに早いの何の。結局このお二方とは北鎌平まで似たり寄ったりのペースだった。
独標巻き道途中、例のオーバーハング気味の場所に何人か見える。パーティーか。
07:25 独標巻き終わりのチムニーで渋滞発生してて笑った。ここ、そういう場所だっけ?
チムニー後は直登ルートを選ぶ。
07:48 独標ピーク。晴れてるなら槍が見えるはずなんだが、真っ白。とりあえず『もう何も怖くない』のポーズは決めとく。
そこから先はルートファインドが大変だった。ガスの中、途中まで夫妻が前で見え隠れしており、精神的には非常に楽だった。
P13は直登し、P14は巻きぎみに尾根へ登る。P15も巻きぎみに早めに尾根へ登った。
途中の『諸君頑張れ』のレリーフは思わず嬉しくなった。オーライ。俺頑張る。
09:53 北鎌平っぽい場所で休憩中の夫妻に追いつく。幕営出来る割と広いスペースだから、多分北鎌平だろう。補給してるとお二方は最後の直登を登っていき、あっという間に見えなくなった。ガスってるのもあるが、末恐ろしい人たちだ。
一息入れて、さて出発と言う所でいよいよ雨が降ってきた。これから先は着る余裕ないだろうし、カッパを着込む。
さぁ。最後の直登だ。この時間なら時間切れはない。濡れた岩に気を付けながら登り始める。
その先は正直よく覚えてない。カニの爪が見えてきたからルートに入ってるのは分かった。チムニーもあったが濡れてるんでパス。巻いて巻いて、上のチムニーぽいのも巻いた。結構際どいホールドも何度か強いられたが、だんだん視界が岩でなく、真っ白な空に変わってきた。ここまで来たんだ。最後まで気を抜かずに。
10:52 祠の裏に出た。これか。これが槍ヶ岳の山頂か。よくやった。ガスと雨で何も見えず、誰もいない。サクッと記念撮影して山荘まで降りる。しかしこの降り怖いな。
11:02 山荘到着。夫妻もいた。互いの成功を喜びあう。なんと二人とも俺の倍の年齢だ。ホント恐ろしい人達。もう達成感しかないんで、下山することにした。
14:30 新穂高温泉到着。ビールが美味いぜ!
来年は晴れてる時にまた行きたいな。そう強く思った。
結構ハードコースではなかったですか?
一度は行ってみたい槍ヶ岳です。
参考にさせて頂きま〜す。
はじめまして。
相当にハードなコースでした。天候不順ならやめた方がいいですね。まぁ、途中で崩れてもエスケープ出来ないんで判断難しいでしょうが。
気を付けて楽しんでください。
初めての北鎌とは思えない速さです。
色々経験を積まれているのでしょうね。
写真を見ているとまた私も行きたくなる、そういうレコでした。
今後も色々なルートに行って山を楽しんでみて下さい。
お疲れ様でした。
北鎌おつかれです。
いいレコですね^^
目標としていた北鎌。
去年からすげ〜な〜っておもってましたけど、まさかほんとに行ってしまうとは・・・。
次はどこをめざすんですか??
また、次に会ったときにでも聞かせてください☆
初めまして。ありがとうございます。
やはり装備などまだまだ課題が多いですが、
とりあえず楽しめました。
我ながら悪くないと思えるスピードで抜けれたのは良かったです。
BIMOTAさんも良い山行を。
ほんとに行っちゃったよ^^;
正解ルートはほぼ頭に入ったんで、次回が楽しみだわ。
まずは月末のジャンダルムだな。
こんばんは
天井沢の雪渓の所でお会いした二人組です。
無事、登頂されたのですね、おめでとうございます。
僕らも近いうちに再チャレンジしたいです。
勇気を貰いました
こんにちわ。
その節はどうも^^
ありがとうございます。あの日上がってた1パーティーは独標手前で幕営したそうです。
これからは寒くなりますのでお気をつけて。
またどこかの山で会いましょう。
ついにやりましたね
おめでとうございます!
やっちゃいましたわ^^;
これでようやく次のステージに移れます。
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