初・北ア − 槍穂を眺めながらの常念山脈縦走


- GPS
- 51:45
- 距離
- 31.1km
- 登り
- 2,595m
- 下り
- 2,532m
コースタイム
06:20 中房燕岳登山口発
07:00 第一ベンチ
08:55 合戦小屋着、小休止
09:32 合戦小屋発
10:32 燕山荘着
11:00 燕岳
11:20 燕山荘、昼食
12:00 燕山荘発
12:45 大下りの頭
14:28 大天荘着
【2日目】
06:33 大天荘発
08:04 常念小屋着、小休止
08:15 常念小屋発
09:09 常念岳
12:01 蝶槍着、昼食休止
12:55 蝶槍発
13:18 蝶ヶ岳ヒュッテ着
【3日目】
06:42 蝶ヶ岳ヒュッテ発
07:13 長塀山
08:30 徳沢園
10:00 上高地ビジターセンター
10:05 上高地バスターミナル
天候 | 初日午前は雨、午後は曇り時々晴れ 二日目は快晴 三日目は未明から雨が降り始め終日雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:上高地からバスで新島々駅、電車で松本駅、特急あずさにて新宿方面へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは中房の登山口にあり。郵便ポストがそばにあるので間違わないように。登山ポストは銀色です。 登山道は良く整備されている。特に危険な個所はなし。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
10月から日本を離れる為期せずも今回の縦走が日本での最後の山行となりました。
2泊3日で出発時ザック重量は20kgs。
木曜日の夜新宿発の毎日あるぺん号にて中房温泉直行便を利用。バスは山道を走行する為夜行便にしては小ぶり。面識がない方と隣同士になると少々気を遣うでしょう。アイマスクと耳栓必携。
【1日目】
中房温泉には予定より早い5:20に到着しましたが生憎の雨模様で上下雨具着用、傘を持っていない為合戦小屋までの登りで結構の汗をかいて早速着替えをすることになりました。ビールで乾杯して一息つくと次第に雨は弱くなり、燕岳へ向かう途中にガスも取れ始め燕岳に着いたころには展望が利く天気に。燕山荘に戻って雨具を乾かしながらやっと山のだいご味をあじわいながら気持ちの良い昼食を頂きました。
大天井手前の登りは結構応えましたがビールでの乾杯を目当てにひと踏ん張りして大天荘に到着。テン場に先客はなく、この日は結局私達を含め5張りのみ。明日はこうはいかないだろうと推測、出発遅れない様に7時前に就寝。もちろん、ワインも頂きました。
【2日目】
4時半起床。夜半目を覚ます事無く脅威の9時間半睡眠で体力に問題なし。テン場は夜中若干0度を下回ったらしく寒いので、朝ごはんには辛ラーメンを投入。効果はてきめんでうっすら汗もかきました。
テント撤収してから本日の幕営場所である蝶ヶ岳へ向けて出発。右手に槍穂を眺めながら稜線を進みますがやっぱり北アルプス、ステキです。ちらほら紅葉の始まりも感じられ、次回は紅葉の時期に縦走してみたくなりました。ほどなく大下りに差し掛かると真正面に常念岳がドーンと見えて圧巻ですが、これから下る高度も圧巻。こんなに下らなければ登りが少なくて済むのに!
下りきったところに常念小屋があり綺麗そうですがここに幕営するとどちらも急登で大変そうだな、と相棒と話しつつ小屋前で小休止して一気に常念岳頂上へ。
登りのスピードは早くもなかったけれど着実なペースで気持ちよく登頂!先ほどの常念小屋で買った缶ビールで乾杯、この縦走中、忘れられない最高の一杯でした。ほんとこの相棒と行くと飲みばっかりになっていけません!なんて人のせいにして。
これから蝶ヶ岳までは長い道のり。樹林帯もあって北アっぽくない風情です。樹林帯で風が遮られるとこの季節になってもやっぱり暑く、鳳凰三山で出会った、扇子で扇ぎながら樹林帯を進むKさんを思い出しました、自分も買っておけば良かったと少し後悔。しかし結構汗をかきましたが睡眠も気力も十分な為体力に問題はありません。平日坂道ジョグトレーニングをした成果もあるのかな、と思いますが正直なところ判りません。比較対象としている、いつも私の2倍は早かろう相棒が、なんと遅れ始め要所要所で小休止を繰り返します。どうしたのか聞くとトレーニング不足が理由だろうとの回答。自分が坂道トレーニングをしていると言ってもこんなに差がでるのはおかしいな、と思い少し心配になったので大きく差を広げないように注意して先行。要所要所で相棒を待って進みます。
やっとのことで蝶槍に到着し目の前に蝶ヶ岳ヒュッテが見え始めたので一安心。いつもだったらあと少しだから一気に行こうと言うであろう相棒が食事を取りたいとのこと、よっぽどのことだ。シャリバテの可能性があるので腰を下ろして一緒に十分休憩、自分はカロリーメイトのみにしたが相棒はラーメンを頑張って腹に納めると食事後は元気が戻ってきたように幾分しゃっきり。やっぱりシャリバテだったのだろうか。山でのエネルギー補給の重要性を痛感、自分は辛ラーメンに餅を投入しておいてよかったと胸をなで下ろす。
その後程なくして到着した蝶ヶ岳ヒュッテのテン場は昨夜とうって変わって混んでいるようです。良い場所は先客によって押さえられており、端の方を整地して早速幕営。まあまあの場所を確保できましたがここは手ごろな石が多くテント設営には石をうまく利用。逆に無理してペグを打つと地中が固い場所が多く曲がってしまうので注意、実際私は一本曲げました。ここは料金を支払った手形のような証明は無し。
落ち着いたら早速相棒が担いできた赤ワインで一杯やることに。大したワインじゃ無いけど、山だと何でも有難く頂けます。やっぱり山って、山岳系酒飲みにとっては最高の酒肴です。すぐに1本空けてしまい、結構酔ってしまったのでこりゃまずいと思い夕方まで外にマットを出して小一時間、風も無く最高に気持ちのいいお昼寝を堪能することができました。
夕食は昨日とおなじコンソメスープ。スライス餅も大量投入、結構楽で旨いです。私の持ってきた白ワインの残りも頂き、6時過ぎにテントへ潜り込みました。
夜12時前に目が覚めてトイレへ行ったあと眠れず、2時ころまでウトウト。雨がテントを叩く音が聞こえ始める頃に2度目の眠りに落ちました。
【3日目】
4時半起床。目が覚めたら雨が止んでいることを願っていましたが願い叶わず降り続けています。今日は上高地に下りるだけなので急ぎませんがそれでも予定通り出発しても良い様に食事の支度。ただでさえテント内でのバーナー使用は気を使いますが持参のガソリンバーナーはプレヒーティングの燃料を少なくしないと炎が高く上がり過ぎテントが溶けそうで心配になります。雨に打たれて体力消耗することを考えて醤油ラーメン二玉投入、調理途中お湯がなくなり焼きそばっぽくなってしまった。芯もあって旨くはないけど、エネルギー源として捉えて完食。かなりお腹が膨れました。
気圧計をみると下がったままなので相棒と相談して、雨の中テント撤収を決行。こういうときほど小屋泊まりが羨ましくなります。冷たい雨の中パッキングを終え一路上高地へ足を向ける。
すぐに樹林帯となり展望はなくなり次に槍を見れるのは何年後かなと考えつつ歩を進めるとすぐに長塀山に到達。これから一気に高度を落として行きます。いつものスピードを取り戻した相棒が先行し足取りに注意しながらも順調に進み途中何組かを追い抜き、無事徳沢園到着。一旦ザックを下して汗を拭き、降りやまぬ雨の中残された林道歩き。右手に梓川が流れており平行して進みますが雨で景色を楽しむこともできずバス停までの長い道程はモチベーションが続きません。この日は平地でも気温が下がっており傘なし、雨に打たれての歩きなので身体が冷えます。温泉に入って温まるのを唯一の楽しみとして、約1時間半かけて上高地ビジターセンターに到着しましたが近辺の施設は10時過ぎの時点では一つも空いていないことが判明。肩を落として真っすぐバスターミナルへ向かいました。
新島々駅行きバスは30分後、相棒はシャワーを浴びに行きましたが自分は着替えが半袖のみであり気温の低さでシャワー断念。次回は着替えの予備についても再考が必要であることを痛感させられた。
松本駅からはタイミング良く特急あずさをつかまえることができ、八王子でジョッキを片手に反省会をして気持ちよく無事帰宅となりました。
やっぱり山は、良かったです。
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