『餓鬼岳〜常念岳』 自力周回


- GPS
- 56:00
- 距離
- 60.9km
- 登り
- 3,808m
- 下り
- 3,810m
コースタイム
08:30 白沢登山口
10:25 最終水場 10:40
12:25 大凪山 12:45
15:15 餓鬼岳テント場
【2日目】
06:40 餓鬼岳テント場
07:25 ケンズリ付近
09:15 東沢岳
09:45 東沢乗越 10:20
12:30 燕岳
13:00 燕山荘テント場
【3日目】
06:30 燕山荘テント場
08:35 切通岩
09:20 大天井岳 10:20
12:20 常念乗越 12:55
13:50 常念岳 14:00
14:40 常念乗越 15:05
17:55 一の沢登山口 18:20
〜餓鬼岳白沢登山口へチャリ移動〜
20:40 白沢登山口
天候 | 1日目 曇り 2日目 曇り 3日目 曇り/晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
写真
感想
予定では・・・
白沢登山口から餓鬼岳に登り、燕岳〜大天井岳〜常念岳の表銀座を縦走し、一の沢に下山。
その後デポしたチャリでスタート地点まで移動。
餓鬼岳〜常念岳、全て自力での周回にチャレンジする計画!
前夜に、常念岳から下山予定の一の沢にチャリをデポ。
下山後、チャリで移動する道を車で下見しながら、餓鬼岳登山口に到着し仮眠。
ここまで距離を測ってみたら約35km・・・
縦走で疲れ切った3日目に、果たしてこの距離をチャリで走れるか少し不安に。
【1日目 白沢〜餓鬼岳】
沢沿いに登るこの登山道はハシゴや桟橋が多い。
何度も渡渉し、最終水場で水を補給。
ここから沢を離れ急登となる。
ひたすら登り大凪山。展望はない樹林帯の山頂。
ここまでがなかなか長く感じる登りで結構疲れる。
さらに前日の台風でぬかるみが多い登山道を登る。
百曲がりの直下で細い沢に水がある。
おそらく普段は水はないはず。
沢の水で顔を洗い気分リフレッシュ。
ガスの中を登りやっと餓鬼岳小屋に到着。
もう登らなくていいと思うと嬉しい。
ひたすら登り続けた7時間だった。
狭いテント場は快適に張れるのは3張りほど。
今日は他に1張りだけ。
ビールを飲んでくつろいでいるとガスが切れ出す。
明日の縦走路、ケンズリ辺りが見えていい眺め。
紅葉も今が一番の見頃で美しい。
【2日目 餓鬼岳〜東沢乗越】
昨日の夕方のガスもなくなり、周りの展望がある。
早速、まだ登っていない餓鬼岳山頂に。
天気は曇り、久々に見る迫力の雲海。
東沢岳〜燕岳までの縦走路が全て見えて、遠くには槍も。
朝日が昇るとドンドン雲海がせり上がってくる。
あっという間に縦走路は雲の中・・・。
テント撤収しガスの中出発、テンションは上がらない。
せっかくの稜線歩き、何も見えない・・・。
紅葉がキレイなのが唯一嬉しい。
鋭い岩峰を縫うようにして進み、ハシゴが多い縦走路。
ケンズリと思われる辺りから急下降開始。
下り続けてコルに到着。そして東沢岳。
ガスで展望もなし・・・晴れていれば素晴らしい絶景のはず。
下って中房温泉への分岐点、東沢乗越。
これからの登り返しに備えて、オニギリとミニラーメンを食べる。
【東沢乗越〜燕岳】
紅葉がキレイな登り坂、調子よくサクサク足が出る。
地図上で稜線まで2時間10分が、1時間15分で到着。
ここで振り返るとケンズリから餓鬼岳がよく見えるはず。
・・・相変わらずのガスで見えないので進む。
ここから登山道は花崗岩に。
途中のコマクサの群生地に一株だけコマクサが。
かなりの時期外れなはず。
ガスの燕岳に到着。
4年ほど前、4月の雪の時期に来ているので、あまり嬉しさはない。
山頂をすぐに出発、ここから一気に人が多くなる。
餓鬼岳から燕岳まで登山者は3組すれ違っただけ。
13時、燕山荘に到着。
大天井岳まで行く予定だったけど、ガスの中縦走しても楽しくないのでここでテント泊に。
【3日目 燕岳〜大天井岳】
夜から風が出て、雨も降り出しイマイチ睡眠不足。
テンションも下がり、このまま中房温泉に下ろうかとも考えたけど、前進決定。
チャリが待っているのでここで下れない。
雨が止んでテント撤収。
水を含んだテントは重い・・・。
雨具を着て歩き始めるが以外にも青空が。
ガスも切れ出し展望もそこそこある。
やる気が出てきて足取りも軽い。
大きなアップダウンもない表銀座縦走路は歩きやすい。
紅葉も今が最高にキレイ。
切通岩から急な登りが始まり槍ヶ岳分岐。
左に進み大天井岳方向へ。
途中、2羽の雷鳥が登山道に居座り進めない。
冬毛が下半分の雷鳥、写真を撮ってくれと言わんばかりのポーズ。
大天井岳に着くと青空と大陽!
やっぱり青空が嬉しい。
山頂から槍を見たかったが雲は切れずに諦めた。
常念岳へと進む。
【大天井〜常念岳】
なだらかな縦走路を快適に歩く。
天気もかなりよくなり晴れ間が多くなる。
奥穂や前穂、涸沢も見えて展望もまずまず。
常念岳が大きく見え出し最後の下りで常念乗越に到着。
小屋前で昼飯のラーメンを煮て食べる。
常念ピストンに向けてエネルギー補給。
濡れたテントを干し、空身でピストン開始。
空身なら45分ぐらいで山頂着くかな。
最初は快調だったが、だんだんペースダウン。
結局55分で山頂到着。
ガスで穂高、蝶の方向は何も見えない。
見えるのは歩いてきた大天井岳方向だけ。
常念乗越に戻り、ようやく下山開始。
チャリが待っている一の沢を下る。
【常念岳〜白沢登山口】
この登山道は沢が多く水が豊富にある。
水にすぐに触れるので夏にはいいコースかもしれない。
長く感じたが、最後は暗くなり林道に18時頃下山完了。
でもこれで終了ではない。
ここから白沢登山口まで35kmのチャリ修行が待っている。
予定ではもっと早く下山し、明るいうちにサイクリング気分で走るつもりだったが・・・。
12時間歩いたあとにチャリ・・・どこまで頑張れるか不安。
疲れてしんどいけど、真っ暗な林道をダウンヒル開始。
ライトを2つ付けているが段差や落石が分かりにくく走りにくい。
8kmの林道を一気に下り、町の道に。
しばらく平坦と下りで快適なナイトラン。
しかし、やっぱり思ったより長い距離。
とにかく推定15kgのザックが重い。
腰が痛くなる。
途中一度だけ休憩し白沢に向かう信号交差点に到着。
ここから登り坂・・・。
タクシーを呼んで行こうか・・・なんてことも考えながらエネルギー補給。
ここで諦めては全てが台無し。
根性でチャリを漕いで走る。
上り坂になり途中で重いザックを草むらにデポ。
身軽になったのでペダルが軽くなる。
真っ暗の細い林道は不気味。
上り坂、ただただペダルを漕ぐ足に意識を集中する。
最後のがとにかく長い。
そしてフラフラになりながら車の駐車地に20時40分に到着。
やり遂げた!嬉しいのひと言。
何とも言えない達成感に浸る。
ほんとに疲れ果てたが、心地いい疲れ。
諦めずに自力で頑張って良かった。
天気はイマイチだったが、計画通り達成できて満足満足。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する