初冬の中央アルプスで半年ぶりの雪にハイテンション!!【千畳敷〜宝剣岳〜空木岳縦走】
- GPS
- 29:50
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 1,213m
- 下り
- 2,992m
コースタイム
菅ノ台バスセンター7:12-(バス)-8:00しらび平 8:05-(ロープーウェイ)-8:12千畳敷駅
千畳敷駅8:30-9:10乗越浄土-宝剣岳-10:30極楽平-12:18濁沢大峰-14:17檜尾岳-16:18熊沢岳-17:50東川岳-18:16木曽殿山荘(冬季小屋泊)
【2日目】
木曽殿山荘6:10-7:41空木岳-8:45分岐-9:50ヨナ沢の頭-10:47マセナギ-11:20池山小屋-タカウチ場-12:34林道終点P-スキー場P-13:37菅ノ台駐車場
天候 | 1日目:快晴 2日目:朝のうち晴れ、午前中曇り、昼過ぎから(麓は)雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
自家用車 菅ノ台駐車場:1回500円 駐車場には、自動ゲートで夜中でも入れる。 トイレの証明は、人が入ると着く。 水道も使える。 【菅ノ台駐車場から千畳敷まで】 駐車場入り口にバスとロープーウェイのチケット売り場あり。 バスとロープウェイ合わせて片道1980円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【菅ノ台バスセンター〜千畳敷駅】 菅ノ台駐車場入り口のバスセンターで、千畳敷駅までのつなぎチケットを購入。 (バスは、道路工事のため乗り換えと聞いていたが、この日は乗り換えせずにしらび平まで乗れた。) http://www.chuo-alps.com/index.html しらび平で15分ほど始発のロープーウェイを待つので、この間にトイレを済ませておくとよい。 【千畳敷駅〜乗越浄土】 整備された登山道で特に危険な箇所はない。 針金で石を囲ってある箇所は、靴先やポールを引っかけないように注意。 この日はアイゼン不要な状況だった。 【乗越浄土〜極楽平】 乗越浄土からはアイゼンを装着。 私は6本爪の軽アイゼン。 同行者のKさんは10本。 宝剣岳越えは、鎖と梯子とステップの連続。 岩自体は滑りやすいわけではないが、慎重に。 この日は、ほとんどすれ違いがなかったので楽だったが、夏場の混雑時は大変だろう。。。 【極楽平〜檜尾岳】 気持ちのいい稜線歩き・・・かと思いきや、アップダウンと鎖場あり。 慎重に進めば危険はないが、アイゼンを履いているとステップは滑りやすいので注意。 【檜尾岳〜熊沢岳】 雪がうっすらかぶっていたため、ペンキが見当たらずルート探しに戸惑った個所がいくつかあった。 ところどころ、ピンクのビニールテープを貼ってくれてあった。 【熊沢岳〜木曽殿山荘】 熊沢岳からは、赤いペンキのマークがはっきりとしていた。 暗くなってもわかりやすかった。 【木曽殿山荘〜空木岳】 コースは明瞭。 迷いはしないが、キツイ登りと鎖場の連続。 【空木岳〜登山道入口】 雪が埋めてくれていたので、比較的降りやすかったが、山頂直下の階段はだいぶトレイルが深くなっている様子だった。 大地獄、小地獄は鎖と階段が整備されているので、慎重に進めば問題ない。 登りは大変だろうと思った。 |
写真
感想
今シーズンのラスト山行をどこにしようか迷っていたら、北アルプスの紅葉祭りでご一緒したKさんにご提案いただき、初冬の中央アルプス縦走にでかけちゃいました!!
私は軽アイゼンしか持っていないので、「6本爪で登れて雪も見られたらいいな」というのが希望だったのですが、今回は見事にベストマッチ。
ただし・・・想像していたより、ずっとハードな登山道でございました。
実は、2008年の8月に富士山以外で初めて登った山らしい山が「宝剣岳」だった私。
あの時は只々必死で怖い思いをしながら通過したことしか覚えていません。
そういや風が強かった。
そして、今回縦走するために地図を買ってびっくり!!
なーんと、ここって破線ルートじゃありませんか。。。
まったく、何にも知らなかった私も私ですが、「大丈夫たった3時間コースww」って連れてったヤツもヤツです(笑)
今回は、計画段階でスタートが遅くなることが分かっていたので宝剣岳はスルーして極楽平に上がり、そこから縦走スタートのつもりでいたのですが・・・
行ってみたら、あまりにも穏やかなお天気で風もない。
同行者と顔を見合わせ・・・「行っちゃいますかww」ってことになりまして、その先の縦走路がけっこうハードなことを知らないままにルートを伸ばしてしまいました。
宝剣岳、前回とは逆ルートで通ったのですが、覚えていたよりよく整備されていて(鎖が新しくなってたのかな?)人も少なくすれ違いもなかったので、落ち着いて歩くことができました。
とはいえ、ところどころに着いた雪に注意しながら、だいぶ慎重に進みました。
夏に北アルプスの不帰ノ嶮やっといてよかったです。
私にとっての難所は、この先、濁沢大峰と檜尾岳の間の鎖場は、宝剣岳よりも苦労しました。
檜尾岳に着いたのがもう14:00ごろで、同行者にちらっと「まだまだですね〜、檜尾岳の避難小屋キレイみたいですよ」っとかわいい蒲鉾小屋を指さして言ってみたのですが「サ〜行くよ」っともちろん直進。。。
檜尾岳から熊沢岳までの間は、少々道がわかりにくい箇所があり、この日のたった一人の先行者の踏み跡を追いかけながら、時々行ったり戻ったりでした。
熊沢岳にたどり着くころには、夕方の風景。
同行者は、暗くなったらヘッドランプ点ければいいだけだからと余裕の表情ですが、私は朝の暗いうちに出発するとき以外ヘッドランプを点けての歩行経験がなかったので、ドキドキ。ちょっと不安。
そんなとき、Kさんが転倒するという事件発生!!
ちょっと急な傾斜を下りているとき、アイゼンの爪が引っかかって前に転倒、体をひねってザックから登山道に落ちたので大した怪我もなく無事でしたが、いや〜〜〜怖かった(汗)
しかし、これで自分はエマージェンシースイッチが入ったみたいで、それまでよりもしっかりした足取りで木曽殿山荘まで進めたのは驚きでした。
人間、火事場のなんとやらってホントにあるんですね。
冬季小屋では、先行者がもうお休み中だったので、外で下界の灯を眺めながらの夕食。星も綺麗でした。
就寝時、モンベルダウンハガー#2とシュラフカバーで、寒くないか心配だったのでエマージェンシーシートを持って行きシュラフの中に入れました。
これ、結果的には失敗です。
保温効果は絶大でしたが、逆に汗をかいてしまい結露を起こしてしまいました。
お勉強になりました。
ダウンとシュラフカバーの間(背中側)に入れたらよかったかも。。。
どうなんだろ、それでもやっぱり結露しちゃうかな?
2日目は、すっかり元気になって出発。
空木岳に向けての急なよじ登り系の道を、一歩一歩進みます。
途中、足の長さがたりなーい!!と叫びたくなる個所がいくつか。。。
ガスがかかる前に山頂に着くことができ、南駒ヶ岳や前日に歩いた峰々をながめてご満悦。
長い下りも、充実感に高揚しているので楽しく降りることができました。
【今回のミッション】
・4年ぶりの宝剣岳で自分の成長を実感すること
・半年ぶりの雪を踏むこと
・避難小屋初体験
・水場もトイレもない1泊2日初体験
・落葉松の絨毯を歩く
・桂の落ち葉の甘い香りをかぐ
全部達成ー!!
Kさんのおかげで、経験値をぐっとアップできた山行でした。
一人だったら、木曽駒登って下山して、温泉入って帰って来てただろうなと思います。
たぶんこれで、名残惜しくも今シーズンは登りおさめ。(天城山は別だけどww)
1月には、雪崩講習会への参加も予約取れたし、ちょっとずつスキルアップして5月にはまた鑓温泉ツアーにでかけたいです。
さて、3連休あたりからはスキーシーズンイン。
夏山がっつりがんばったから、太ももの筋肉は落とさずにすんだはず。
冬のシーズンも楽しみだなー♪♪
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