餓鬼岳〜燕岳（白沢登山口〜中房温泉）

2020年08月12日(水) 〜 2020年08月13日(木)

• GPS: 32:00
• 距離: 18.2km
• 登り: 2,552m
• 下り: 2,091m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:58
• 休憩: 2:08
• 合計: 10:06

5:49 白沢登山口
6:48 6:48 紅葉の滝
6:48 6:48 魚止めの滝
8:05 8:26 最終水場
10:30 10:45 大凪山
14:07 15:15 餓鬼岳小屋
15:21 15:45 餓鬼岳
15:55 餓鬼岳小屋

2日目

• 山行: 9:39
• 休憩: 0:49
• 合計: 10:28

4:47 餓鬼岳小屋
8:09 8:09 東沢岳
9:05 9:15 東沢乗越
11:09 11:09 平
11:33 11:33 北燕岳
12:17 12:42 燕岳
12:59 13:02 燕山荘
13:33 13:33 合戦小屋
13:48 13:48 富士見ベンチ
14:07 14:18 第３ベンチ
14:35 14:35 第２ベンチ
14:51 14:51 第１ベンチ
15:15 15:15 中房温泉登山口
15:15 ゴール地点

天候

初日：曇→晴　2日：曇⇔雨

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー

■行き
最寄り駅〜
23:05 バスタ新宿（夜行バス。8100円）
05:02 信濃大町駅 05:20（タクシー、4000円）
05:40 白沢登山口
＊タクシーは、餓鬼岳登山口と伝えると間違えないそうです。

■帰り
16:15 中房温泉（バス、1800円）
17:10 穂高駅 17:47
18:12 松本駅 18:40（特急あずさ、6620円）
21:06 新宿〜最寄り駅

コース状況／危険箇所等

・水は、最終水場以降小屋で購入することになります。餓鬼岳小屋500ml100円
・餓鬼岳小屋〜東沢岳、CT2:30は設定厳しめ。実際もっとかかった。
・東沢岳〜夏沢乗越〜ハシゴ（階段）まで、草木、笹薮が生い茂る。
　雨露で全身濡れる。その後北燕山付近稜線で強風となり急速な冷え注意。

その他周辺情報

•餓鬼岳小屋　テント場　1000円
要事前予約、5張程度

•中房温泉（湯原の湯、日帰り専用）800円
https://nakabusa.com/

写真

8/12 4:58

夜行バスで信濃大町駅まで。
きれいな朝焼け。雨予報だがはたして今日のお天気は？
タクシーで登山口へ連れてっていただきました。

8/12 5:49

トイレに身支度して準備OK.
楽しみにしていた白沢ルートからいざ入山。
ではーレッツゴー！

8/12 5:59

ヌスビトハギかな。

8/12 6:00

お、ママコナですね

8/12 6:00

イタドリ

8/12 6:01

トリアシショウマ（3回3出複葉）

8/12 6:13

タマアジサイ

8/12 6:14

心地よい白沢の清流

8/12 6:18

エゾアジサイ

8/12 6:21

へつりポイントあり

8/12 6:35

オクモミジハグマがたくさん
晩夏を感じます

8/12 6:50

下に見えるのが紅葉ノ滝かしら

8/12 6:52

こんな足場もあります

8/12 7:05

ノブキもあちこちに

8/12 7:17

気温は高いが沢の近くは涼しさを感じる

8/12 7:18

ヤグルマソウ

8/12 7:19

前方に大きな滝が見えてきた
いい感じ^^

8/12 7:20

すると沢沿いに咲くこの花
楽しみにしてたシラヒゲソウ！

8/12 7:21

蕾の状態がかわいい

8/12 7:22

まだ咲き始めでフレッシュです

8/12 7:23

ミヤマトウバナかな。
トウバナは同定が自信ありません。

8/12 7:23

ひっそりと足元にコアカソ

8/12 7:24

オオバギボウシ

8/12 7:26

滝に向かって勾配が高まる。
シラヒゲソウを愛でながら

8/12 7:27

魚止ノ滝が正面に

8/12 7:40

ソバナ

8/12 7:43

沢沿いを彩るシモツケソウ

8/12 7:48

そしてハクサンオミナエシ

8/12 7:50

深山にヤマアジサイがぱっと鮮やかに

8/12 7:52

滝を見ながらさらに上流へ

8/12 7:59

斜面を彩るシロウマレイジンソウ
紫の色がきれいです

8/12 8:05

最終水場へ到着！

8/12 8:17

うまい^^
4リットルほど調達。ザックが重いw

8/12 8:55

蒸しかえる登山道

8/12 9:28

カメバヒキオコシ

8/12 9:32

ノリウツギ

8/12 9:38

明るい草地の斜面に差し掛かると
ヨツバヒヨドリが咲き誇ります

8/12 9:43

クロクモソウ

8/12 10:30

急登を超えやっと標識
ここが大凪山かな

8/12 10:35

その先の山頂っぽいところに
一瞬生き物かと思った・・

8/12 10:48

下の方はガスで覆われている

8/12 10:50

猛毒キノコ

8/12 11:50

2235p地点

8/12 12:38

シナノオトギリも
登山道でいっぱい咲いてます

8/12 12:42

さあ、ここからラストスパートですね

8/12 12:45

ぽつんと白いレイジンソウは、
オオレイジンソウ。
初めての花が多くて歩が進みません^^

8/12 12:46

モミジカラマツ
もう散っているものがほとんどでした

8/12 12:57

サンカヨウ。
いつも食べようか迷ってしまう

8/12 13:14

ヤマブキショウマかな（2回3出複葉）

8/12 13:15

ウサギギクは元気いっぱい

8/12 13:27

意外と長いのね・・・

8/12 13:30

ハナニガナ

8/12 13:30

そして今年もミヤマアキノキリンソウ

8/12 13:32

ミヤマコウゾリナ

8/12 13:33

タテヤマアザミ
アザミはこれから咲く印象です

8/12 13:42

ミヤマホツツジは花盛り

8/12 13:47

エゾシオガマも最盛期

8/12 13:50

ミヤマセンキュウ

8/12 13:53

コケモモ

8/12 14:03

オヤマリンドウは咲き始め

8/12 14:03

ネバリノギランも少し見られます

8/12 14:07

そして、やっと餓鬼岳小屋へ到着〜
いやー疲れた〜

8/12 14:10

味わい深い絵です
餓鬼がもっている花束イカす

8/12 15:01

異彩を放つバッジ　いいね！

8/12 14:51

事前予約しておいたテン場へ設営
1000円也

8/12 15:03

いや〜すっかり晴れやん^^

8/12 15:21

小屋から5分程度に餓鬼岳山頂！

8/12 15:27

燕に向かう稜線が見事

8/12 15:35

夏空に涼しい風が吹く

8/12 15:39

野口五郎岳と裏銀座

8/12 15:43

この先唐沢岳へ続く道
いつかまた来よう

8/12 16:13

担いできたご褒美でカンパイ

8/12 17:22

ペペロンチーノに
常温できるソーセージみたいなカルパスを追加。
ちょっとごちそう感出ました。まいうー。

8/13 4:41

翌朝。雲海の彼方に富士山

8/13 5:15

稜線に朝日が昇る。

8/13 5:18

高瀬ダム、裏銀を照らす朝日

8/13 5:24

雲海の彼方に見える峰々

8/13 5:31

振り返るとかっこいい岩峰

8/13 5:35

行く先には巨岩群
巨人とか動物とかいろんなものに見える

8/13 5:48

朝露のチングルマ

8/13 5:51

剣ズリの基部へ到着

8/13 5:54

高度感のある景色

8/13 5:57

振り返ると、餓鬼岳〜唐沢岳が見える

8/13 6:04

垂直階段を下って

8/13 6:08

オオシラビソの森へ
結構な高度を下っていく

8/13 6:33

樹林帯はキノコの楽園

8/13 6:39

崩落した砂礫のトラバース道へ出ると
ヤマハハコがお出迎え

8/13 6:46

しばらく樹林帯の木の根を進む
道はそんなに歩きやすくはない

8/13 6:56

前方のピークへ虹が^^

8/13 6:58

東沢岳への登り返し

8/13 7:07

方角的に妙高とか浅間山方向かな

8/13 7:22

この先の岩峰がいい感じ

8/13 7:42

んーなんだろう。チョウジコメツツジかな。
北八ッで見たのとちょっと生え方が違うな・・

8/13 7:49

岩峰は結構巻かずに稜線通しだった気がします

8/13 8:09

やっとこさ東沢岳へ。小屋から3時間かかった。
上にピークがありそう

8/13 8:15

ピークに来ると、奥に東餓鬼岳。
あそこへは探検になりそう。

8/13 8:22

振り返るとこの景色。
ここから見る餓鬼岳方向は素晴らしい

8/13 8:40

斜面を下るとニッコウキスゲに癒やされて

8/13 8:46

次第に笹薮が濃くなってくる
雨露でパンツがずぶ濡れに・・

8/13 9:02

オオカニコウモリ

8/13 9:05

東沢乗越へ到着
結構下ってきた。

8/13 9:09

行く先は赤テープの笹薮斜面
ここから燕に向かって登りが延々続く

8/13 9:38

ゴゼンタチバナ
今年も敢えて嬉しい

8/13 10:08

花崗岩の砂礫に咲く
ミヤマコゴメグサ

8/13 10:11

その先に花畑。
クロトウヒレンに、

8/13 10:12

可憐なハクサンフウロや

8/13 10:23

ミヤマキンポウゲに

8/13 10:32

好きなウメバチソウ

8/13 10:38

ミヤマトリカブトは咲き始め

8/13 10:42

ハシゴの地点へ到着。
ここを登った先には

8/13 11:00

一面の花畑！

8/13 10:51

斜面を埋め尽くす

8/13 10:51

アオノツガザクラ

8/13 10:59

道の脇にたくさん咲く

8/13 10:59

チングルマの群落

8/13 10:59

いや〜このタイミングでこれは嬉しい

8/13 11:06

そしてその先の稜線へ出ると

8/13 11:08

コマクサ！

8/13 11:08

今年も見ることができて嬉しい

8/13 11:10

稜線は強風。
雨露に濡れたレインを着てても寒い

8/13 11:10

強風に負けず元気に咲く
タカネツメグサ

8/13 11:11

あ、これはまさか・・

8/13 11:11

クモマスミレ（タカネスミレ）！
いや〜まさか会えるとは思わなかったので感動^^

8/13 11:32

あの岩峰が北燕岳かな。あれ登れる山なのだろうか。

8/13 11:33

風の通り道には
チシマギキョウがへばりつくように咲いてます

8/13 11:35

その先、斜面に出ると一面大花畑。
ここはすごい種類の花々が咲いていた。
ヨツバシオガマに

8/13 11:40

グンナイフウロ

8/13 11:43

マルバダケブキ

8/13 11:43

ムカゴトラノオ

8/13 11:45

こちらはホソバトリカブト

8/13 11:47

ミヤマクワガタもわずかに咲き残っていた

8/13 11:48

ウメバチソウもフレッシュ

8/13 11:49

オノエイタドリ

8/13 11:49

イワオウギ

8/13 11:52

イブキトラノオは最盛期

8/13 11:52

ミヤマシシウド

8/13 11:53

シュロソウ

8/13 11:56

オタカラコウ

8/13 12:06

再び稜線に出るとコマクサの群落

8/13 12:14

初めてこちら側から

8/13 12:17

3回目の燕岳へ到着！
大休憩で食事

8/13 12:45

めがね岩

8/13 12:47

ガスが晴れる

8/13 12:47

最後はいい天気で締めくくれそう

8/13 12:52

クルマユリ

8/13 12:54

おなじみのイルカ岩

8/13 13:00

小屋は結構人で賑わってました。
バス時間の前に温泉寄りたいので急ぎ足！

8/13 13:04

テガタチドリ

8/13 13:11

咲き残りのハクサンシャクナゲ

8/13 13:18

目まぐるしくガスが変化

8/13 13:27

合戦尾根も花がたくさんありました
ハクサンフウロで締めくくり

8/13 13:33

スイカ食べたいけどまた来ます。

8/13 15:29

下山！
なんとかゆっくりと温泉時間確保できた

8/13 15:39

初めての中房温泉。
いい湯でした！

8/13 15:23

穂高駅までバスで帰ります。

8/13 18:36

帰りのあずさはガラガラ。
いつものお土産にお弁当で帰路へ。
静けさと険しさの餓鬼岳から一転、
花の楽園の燕岳へ、とても変化の多い山旅となりました。
お疲れ様でした！

撮影機器：

iPhone 7 Plus Apple

OLYMPUS Tough TG-5 オリンパス

感想

shitroen

今年も北アルプスへやってきました。
以前に比べ体力もかなり落ちてしまっているけど、
夏山の静かなところなら、遠征もいいのではないかと決心。
以前から行きたかった常念山脈末端の餓鬼岳、
白沢ルートの沢伝いを歩く計画を急いでたてた。
地形の印象から、島々谷と似たような雰囲気を期待していったら自分好みのコースで見事大当たりでした。
ただし、最終水場からの上りが長く、今の体力とテント＆水を担ぎ上げるのに、えらくバテました・笑
辛い登りの先に、静かな山頂一人っきりで餓鬼岳から夏空の景色を独占できたこと、とても贅沢な一時でした。

2日目は燕岳から先の常念方面まで行くか、体との相談で歩きはじめましたが、道中のタフなプチ藪とアップダウン、稜線の強風で体が冷え、燕山荘に来たときには、温泉へ足がそのまま向かいました・笑

常念山脈は、未踏の大天井〜常念区間が残すところ。
いつか再び歩きに来たいと思います。

コメント

kazuro

シブいチョイスですね。
shitroenさん、お久しぶりです
またお暑つうございます。

餓鬼岳いいですね。オープニングの沢のとこ
結構足場悪いとことかありませんでしたか？
また餓鬼岳小屋のテント泊って、3丁くらいしか張れないんですよね？
いいなー。
でも燕岳へ向かう途中の尾根がまた厳しそう・・
今の僕じゃハードル高いな。
お花 ももまた凄い事なってますね。羨ましいなー。
上高地は熊と地震があるし、今年は僕もどこか一回くらい
行ってみたいんですけど・・

shitroen

Re: シブいチョイスですね。
kazuroさん
お久しゅうございます。
餓鬼岳の沢道は荒れやすいコースかもしれませんね。でもこれぞ秘境という雰囲気で歩きごたえのある趣深い道です。登山道を切り開いた先人に頭が下がりますね(^^)
二日目のルートはなかなか険しくて、燕岳界隈の歩きやすい道とは一線を画す難路でしたが、
その分高山植物の出会いも格別なものがあります。
なかなか山行回数も減ってしまい、今年は体力挽回の年になりそうです…笑

Etsuno

花づくし♪
shitroenさん、こんにちは。

たくさんの高山植物に出会えよかったですね。私は職場での外出制限があり、会えずですのでshitroenさんの写真で楽しませて頂きました。
私は3年前に槍ヶ岳に行く時に燕岳〜大天井岳、2年前に常念岳から大天井岳〜燕岳、2度歩きましたが、とってもいいところです。是非歩いてみて下さい。私は2度とも9月に歩いたので、次回はたくさんのお花に出会える8月に行ってみたいと思います。その時は餓鬼岳是非チャレンジしてみたいと思います。お疲れ様でした。

shitroen

Re: 花づくし♪
Etsunoさん
こんにちは(^^)
表銀座は思えば始めに行きたいところでしたが、積もり積もってなぜか未踏の今に至ります笑
槍ヶ岳への縦走路は自分も初夏に過去歩いてとてもハードながら満喫できました。
今年は高山植物に初めての訪問でしたので、鬱憤をはらせた山行であります(^^)
いつか未踏地区はまた、再訪を楽しみにしています。

sion

よくきた餓鬼岳
shitroen さん
ご無沙汰してます。

餓鬼岳に行かれたんですね！
しかもテントで燕まで。

狭いテント場はコロナ禍のほうが
予約さえ取れてしまえば
むやみに急ぐ必要がないぶん
安心感がありますね。

白沢ルートのシラヒゲソウ。
同じ場所を歩かれたんだなあと
嬉しくなりコメントしちゃいました。

それから、4Lの水は私も
昨日担いでヘロヘロに…(笑)

厳しい縦走、大変お疲れさまでした。

shitroen

Re: よくきた餓鬼岳
sionさん
こんにちは😃
コメントありがとうございます。
今回の山行、実はsionさんの記録がきっかけです笑
シラヒゲソウとレイジンソウ見ました。
お、今じゃん！(^^)といった具合です。
ありがとうございました。
テン場のキャパが狭い分、予約制なのも小屋の方の登山者へのご配慮やコロナ時代を感じますね。密集せず快適にテント張れたのも助かります。

追伸。ブログでの会駒特急トラブル、大変お疲れ様でした(^^)登山口までのドラマも公共機関派ならではの楽しみやドキドキあり楽しく拝見しました。