記録ID: 2596601
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無雪期ピークハント/縦走
大雪山
大雪山 黒岳〜トムラウシ縦走
2020年09月17日(木) 〜
2020年09月20日(日)


体力度
9
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 23:54
- 距離
- 49.6km
- 登り
- 2,499m
- 下り
- 3,352m
コースタイム
1日目
- 山行
- 7:24
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 7:57
距離 21.1km
登り 1,258m
下り 1,150m
2日目
- 山行
- 3:16
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 3:24
距離 7.5km
登り 345m
下り 291m
3日目
- 山行
- 4:03
- 休憩
- 4:39
- 合計
- 8:42
距離 8.6km
登り 546m
下り 278m
天候 | 9/17晴 18雨 19風雨 20晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:東大雪荘の送迎車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ガス・積雪時は道迷いの危険箇所が多い(整備された登山道ではなく、自然の地形のところどころにマーキングがあるだけの区間も多い)。 |
写真
ひいこら登って忠別山頂。誰もいない。風がひゅーひゅー鳴るのみ。雲が増え、やや暗くなってきた。山頂からの下り、左に折れる道が正解のところ、崖沿いの踏み跡に進んでしまい、少し迷った。その最中、横でガサッと音がしてキツネが出てきた。焦った。時間の余裕は心の余裕。今日は白雲岳までにしておくのが正解だったか。
小屋は見えてからもなかなか近づかなかったが、疲れた足を叱咤激励してようやく到着。ほっとした。水場は小屋前の雪渓。手がじんじんするほど冷たい。浄水器からがぶのみ。体に染み渡るうまさ。
小屋は古く、ドアも隙間だらけだが、あるだけで本当にありがたい。トイレもある。
日没後、人を恐れぬネズミが登場し、小屋内を走りまわる。寝ている間に何かかじられたらイヤなので、小屋内にテントを張って寝たが、翌朝、何も悪さはされていなかった。
日没後、人を恐れぬネズミが登場し、小屋内を走りまわる。寝ている間に何かかじられたらイヤなので、小屋内にテントを張って寝たが、翌朝、何も悪さはされていなかった。
五色岳に登ると風があり、視界も悪くなってきた。気温も前日より低い。化雲岳山頂は視界なし。ヒサゴ沼へはコル経由で行くことにしたが、分岐から50分では小屋まで着けない。コルからの岩場の下りは歩きづらく、重荷がこたえた。ヒサゴ沼もどんより。
テン場もびしょびしょ。今日はここに張るのは嫌だな。
お茶を飲み、雨音を聞きながら昼寝していたら、4時頃、十勝岳までの縦走の方が到着。27時間ぶりに人に会った。大変お世話になり、また楽しい時間をすごさせて頂いた。
お茶を飲み、雨音を聞きながら昼寝していたら、4時頃、十勝岳までの縦走の方が到着。27時間ぶりに人に会った。大変お世話になり、また楽しい時間をすごさせて頂いた。
3日目 夜は風雨が強かったが、朝になると雨はやんでいた。しかしこの日は正午頃をピークに暴風の予報。雲も相変わらずどんより。朝、電波の通じるコルの上まで登って予報を見たが、午後まで悪い予報のままだったので、一旦小屋に戻る。
縦走路に出た。予報では風がピークの時間帯だが、思ったほど強くない。南沼に向かって進む。ところが、天沼あたりで雨も降ってきた。慌ててカッパを着て、進退を考えたが、風の強さがそれほどでもないため、進むことにした。私がヒサゴ沼を出る前に小屋に到着した人に、翌日再会した際に伺ったところでは、小屋では私のことを心配してくれていたらしい。申し訳ないことをした。この日の判断は間違っていたかもしれない。翌20日は好天の予報だったが、正直なところ、もしも予報が外れたら下山できなくなるとの不安はあった。
北沼到着。天沼からここまでの道のりは雨に加えて濃いガスがかかっていた。岩場では道を見逃したら終わりだと考え、何度も立ち止まってガスの中のペンキマークやケルンに目を凝らしながら歩いた。楽しみにしていた日本庭園の景色やトムラウシの遠望が得られなかったのが残念だった。
北沼で雨がやみ、一瞬見上げられたトムラウシ。17日に望んだ時はとても遠かったのに、いま目の前にある。北沼で水を汲み、南沼キャンプ指定地に向かう。水は冷たいが、手がかじかむほどではなかった。風は夕方になっても弱まらず吹き続けた。
4日目 トムラウシ山頂のほうからは、一晩中、ジェットエンジンのような恐ろしい風の音が聞こえていた。朝、祈る気持ちでテントから顔を出すと、天気はこのとおり。かなり落胆したが、もし晴れたらすぐに山頂に向かえるよう、支度を始める。
装備
備考 | スマホと充電器をつなぐUSBコードを忘れてしまい、ヒサゴ沼で同宿の方のご好意に甘えお借りした。反省。 オーバーミトン、スパッツ、スキー用マスクなど最低限の降雪対策はしたが、軽アイゼンは持っていかなかった。結果的には、山中は異常な暖かさで、ダウンジャケットすらあまり着なかった。 |
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感想
1か月前くらいから情報収集を始め、被服や荷物の取捨選択、悪天時のシミュレーションなど考えてきたが、それでも現地に行けば、その場で判断しなければならないことは多く、失敗も含めて、とても思い出深い山行になった。
充電器のコードを忘れるというミスをしてしまい、スマホのGPSが使えなくなるところだったが、ヒサゴ沼で同宿の方にお借りすることができ、本当に助かった。
お酒までごちそうになり、楽しい時間を過ごさせていただいた。どうもありがとうございました。
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