槍ヶ岳 槍沢ルート〜南岳〜天狗原
- GPS
- 56:00
- 距離
- 41.1km
- 登り
- 2,000m
- 下り
- 1,992m
コースタイム
- 山行
- 4:40
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 5:30
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 8:50
天候 | ほぼ曇りとガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
メジャールートなので、道迷いの心配なし 南岳からの横尾尾根下山は岩場と急坂が続くので雨天時は滑らないように |
その他周辺情報 | コロナのため立ち寄らずに直帰 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調味料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
|
---|---|
備考 | 食事は山小屋と割り切れば、食料の軽量化が可能 |
感想
コロナと紅葉の状況を見ながら仕事を片付け、なんとか10月3日〜5日に休みがとれた。残念ながら天気はイマイチの感じだけど、久しぶりの北アルプスで槍ヶ岳アタックを目標にGO!
1日目
あかんだな駐車場に停めたら、なんとか6時半のバスに間に合った。これで今日は梓川沿いをのんびり歩いて槍沢でテント泊ができる。いつもは素通りの明神池に初めて行った。明神岳を目の前に頂いた池は神秘的。ここでの結婚式の出席者はどうやってアクセスするんだろう??横尾からは初めての道になった。槍沢ロッジまでは坂もなくひたすら歩く。テント受付を済ませてババ平へ向かうが、13時で既にいっぱい・・。川原に降りた上流の一番奥に設営したけど、そこがまた気持ちよかった。
さて、昼間からテント場での飲酒タイムということで、つまみとバーボンで一杯やってると、ご近所さんが帰還してきた。天狗から回ってきたリッキーさんと、東鎌尾根をやってきた黒さん。どちらも、オススメルートを紹介してくれる。東鎌尾根は魅力ありそうだけど、テン泊装備ではちょっと自信ない・・。共に言うのは「槍沢ルートはひたすら面白くないよ」ということでした。うーん・・悩みながら3時半起きの予定で就寝。2400mのテント場なので涸沢なみの寒さを想定して、SOLのエスケープライトヴィヴィを装備したけど暑かった。しかも蒸れるのでシュラフが濡れそうになったので、マットとして使っただけ。うーん、あれはあくまで緊急用だな。
2日目
過ぎたお酒が残る中、3時起きしてテントを撤収。なんか頭痛い・・。これじゃ、やっぱり東鎌尾根は難しいか・・。真っ暗な中、クマにおびえながら大曲分岐まで来たけど、やっぱり体調考えてつまんない槍沢ルートをチョイス。徐々に高度を上げるけど、沢ルートなのでそんなに景色が変わるわけでもなく、ガスで槍ヶ岳ご対面〜の感動もなく、ただひたすら高度を上げる。天狗原分岐でナナカマドの赤さに癒されて、ジクザク道を修行僧のように歩く。青空が恋しい。残りの距離数のペンキがなかなか減らずバテてきた。ガスの中ひたすら歩くこと4時間で槍ヶ岳山荘までたどり着いた。ガスガスなので、アタックできる状態になるまでストーブのある休憩室で待機。
9時には待ちきれずにヘルメットを装着してアタック開始。空身なので身体は軽いけど、三点支持で慎重に上る。掴むところと足を置くところがたくさんあるので慎重に行けばそれほど難しい岩場じゃないかも。だけど、風と寒さで手がかじかみ握っている感覚がマヒしてくる。高度感もあるのでちょっと怖い。雨ではないけど鉄梯子が濡れているので防水グローブの方が良かった。幸い、こんな天気なので渋滞もなく30分で穂先までたどり着き無事登頂した。ガスが一瞬晴れて、山荘が見えたときは改めて高度感がわかった。こえーーーー
しかし、小槍でアルペン踊りできるやつがいたら見てみたいね。あそこはクライマーしか登れないでしょ。
下りは登りより慎重に足を置いて、無事山荘まで降りることができた。これで、今年のやりたいことリストの一つが叶った。達成感もそこそこに冷えてきたので、今夜の南岳小屋に出発。晴れていれば穂高を目の前に3000mの稜線歩きを楽しむところだけど、あいにくのガスガス。晴れてたら・・とリベンジを誓う。中岳手前でハシゴがあるものの、フラットに近い軽いアップダウンの岩場続きの稜線を楽しんだ。13時には南岳小屋にチェックイン。6人のベッドを独り占めで荷物を広げまくった贅沢な山小屋ライフを過ごさせていただいた。午後からは雨模様で駆け込んでくる人もあり、早めの到着で良かった。夕食はコメが美味しくてお替わりしてしまった。こんな高所であんなに上手にご飯を炊くのは難しいんだろうな。みんなでテレビの天気予報にくぎ付けになりながらの情報交換と明日のルートを検討した。明日は荒れるからね。
7時ごろ休憩室でくつろいでいると外から、にーちゃんが暴風雨の中入ってきた。ん?
「ビール下さい」
えーーーー!!
こんな寒い暴風雨の中、ビール??!!しかも
「ロングってないすか??」
うーーむ・・
若いっていいな。というか、なにもの??
小屋止まりにして良かった・・ホットバーボンを飲みながらつくづくかみしめて暖かいシュラフにくるまって就寝した。
3日目
頭痛くて朝ごはん食べたくないくらい気持ち悪い。酒??高山病??
小屋の人が、今日は厳しいコンディションなので気を付けるようにと注意をいただいた。早々と停滞を宣言する人も出て、コンディション待ちの人ばかり。雨ザーザーで風ビュービューなんですけど、若者グループは帰りのバスがあるからと横尾尾根で下山していった。「あそこの下りはエグイですよ」という言われてたが、どのルートを取っても厳しい難所続き。一番安全なのが槍ヶ岳へ戻っての槍沢ルート下山だが、風の方向から稜線降りれば止むと判断して多少小降りになった8時半に出発。これから回復することはわかってるので、滑らないことだけに集中して下山開始。横尾尾根は噂通りテン泊装備の下山向きじゃない。一度ルートを外れて冬道に入り込んでしまった。登り返せないくらいの急坂だったので危なかった。ハシゴの下は、ペンキマークの矢印に注意ください。1時間くらい緊張した岩場が続いたけど、なんとか天狗池までたどりついた。有名なスポットだけど、今日は誰もいないしガスガスなので神秘的な池を独り占めで見ることができた。
ナナカマドのトンネルをくぐって天狗原分岐で槍沢ルートに合流。徳沢ソフトとカレーを楽しみにペースを上げて、ギリギリ2時で徳澤園に到着。カレーを頼むが「もう売り切れです」
( ノД`)シクシク… がっくし・・
だけど、「あと1人いけます」の神の声で、カレーにありつけた。北穂高岳小屋のカレーと同じくらいおいしかった。林道歩きは飛ばして15時には河童橋に到着。駐車場のバスは残念ながらギリギリ間に合わず・・
一時間、河童橋周辺で観光客と一緒にお店をブラブラ。ブルーベリージャムをゲットして家族に喜ばれたとさ。帰りはアクティブクルーズコントロールのおかげで快適な高速走行ができて、安全に家にたどり着きました。
晴れてればなーと、何回も思ったけどこれも山のスタイル。槍ヶ岳から南岳の稜線はまた歩いてみたい。そして、そのまま大キレットにチャレンジできると良いな。
印象に残る山行でした。
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