テント泊で大キレット 上高地ー南岳ー大キレットー奥穂ー前穂ー重太郎新道ー上高地
長野県
岐阜県
masao08162001
体力度について
- GPS
- 23:42
- 距離
- 32.5km
- 登り
- 2,689m
- 下り
- 2,650m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 8:50
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 9:36
- 山行
- 4:31
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 6:19
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 1:47
- 合計
- 7:47
| 天候 | 初日晴れのちガス夜雷強風雨 2日目ガスのち晴れ 3日目晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
よく整備され倒木や崩落も無し |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
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ここから落ちた長谷川くんはお調子者だったと勝手に想像
テント泊で食べる小屋飯は背徳感のある美味しさ。
晴れた時に登れたのは羨ましいが今回はパス
初めて見た時にはこの景色に強烈に惹かれた。
大キレットより先に登ってしまった。
感想
去年何度も行こうとしたが天気が悪く行けずじまいだった大キレットに挑戦。
ヤマテンでも天気はそこそこの予報で今度こそと決行。
さわんど足湯駐車場で車中泊し翌朝スタート。
5時の増便バスで上高地入り。微妙にガスがかかり河童橋から穂高連峰は見えず。
スタートは肌寒かったが上高地を抜ける前に天候は好転し徐々に汗だくになっていく。
槍沢からトラバース気味に天狗原方面に向かうと槍方面とは違いこちらに行くのは極少数。
天狗池ではなんとかガスの中槍が見えて満足。
翌日一緒になる2組と写真を取り合う。
ゴツゴツの岩を超えながら南岳を目指す。
横尾尾根で暑さにへばり気味になり稜線に出て南岳に着く頃には大分ダレていた。
南岳はガスで展望無し。小屋もガスガス。
テント場は風除けの石積みがしっかりされていて悪くはない。
テントを張って休んでいると徐々に風も強まり小雨も降りだしやがて雷も鳴り始め、暴風雨となっていき、不安な夜となる。
翌朝も濃いガスと強い風で天気予報は思いっきり外れている状況。
テント泊の人も小屋に入り、皆で天気予報に文句を言いつつ大キレットに進むか天候を見ながら悩んでいるが状況変わらず時間が過ぎて行く。
撤退する事を決定し下って行く人も多い中、自分は停滞も考えていたので最後までテントを残していたが、とりあえずテントを畳んでから小屋に戻ると誰も居なくなっていてびっくり。
空を見るとガスの切れ間から青空もチラリと見えたため不安ではあったが決行を判断して進んでいくと一気にガスが晴れ天候が回復して暑いくらいになって行く。
先行のガイド付きのお姉様パーティーもいてホッとしてしまう。
獅子の鼻から見える大キレットは圧巻でテンションも上がり気分良く下って行く。
大キレットから涸沢岳までの共通のポイントとしてステップが大きく女性では体格的に辛そうな場面が多かった。
先行のお姉様方の先に行かせてもらい、下りは特に困るポイントはなく大キレットの鞍部までたどり着くと先行の複数パーティーが休憩している。
自分がテントを畳んでいる時に進んだ人もいた様子。
足を痛めていた人も居たので薬学部のワンダーフォーゲル部の人と一緒に手持ちキットで処置をする。
外で看護師っぽい事をしたのも久々だ。
ワンダーフォーゲル部の人たちはガチで登山する気はなかったのにノリで来てしまった。岩場の連続は初めてですと笑っていたが、足を痛めた人と合わせてその後会うことが無かったので気になる。
大キレットの登りは鎖場の連続だがホールドもしっかりしており浮石も少なく技術的に難しくはない。
だが夜も天候のせいで眠りも浅く体力の回復もイマイチでしんどさは感じる状況。
追いついた先行パーティーがまた遠くなっていく。
進んでいくと唐突に長谷川ピークに到着。
その先は少し難易度は上がる感じがしたと思ったら飛騨泣きの看板が目に入る。
高度感は少しあるので慣れてない人は怖いかもしれないが岩好きには特に問題無し。
体力的にはバテながら大キレットを超えて北穂山荘に到着。
ここで初日から何度も顔を合わせ、南岳小屋で悩んでた面々と再会し進んで良かったですねと喜ぶ。
バテていたので北穂山荘でテント泊も考えたがラーメン(うまい)を食べたらやる気も回復し元の予定通り奥穂まで行く事にする。
先行パーティーに追いつくが自分はバテていたので後ろにいたが女性がやはり体格的に不利だった。
北穂から涸沢岳への道のりは意外に大キレットよりも嫌な場面があり気は抜けなかった。
涸沢岳で先行パーティーと分かれるがその人たちはこのまま奥穂を超えて重太郎新道で上高地まで降り、バスが無かったら釜トンネルを歩いて帰ると笑いながら話していて、翌朝は4時から仕事と聞いて若い人の体力に驚かされてしまった。
自分は奥穂山荘でテント泊。
地面はフラットで眺望もよくいいテント場。
昨日と違い風もなく天気も良好で携帯電波もよく入り快適だった。
翌朝も天気も良く微風で登山日和。
下山だけなのでゆっくり準備して7時スタート。
奥穂の登りで溜まった疲れを感じつつ、眺望バッチリで気分は良い。
奥穂は3度目だが晴れでジャンダルムをしっかり見えたのは初めてだったので満足。
遅い出発もあるが吊尾根方面はやはり向かう人は少なくすれ違いもあまりない。
景色は最高で今まで通らなかったのは勿体無かったと思ってしまった。
見た目はギザギザの吊尾根だが基本右にトラバース気味で進むのでアップダウンは少なく快適。
途中で雷鳥親子と遭遇。登山道を占拠されてしまっていたので十分写真撮らせて頂いた。
その先、紀美子平に着くと大勢が休憩中。
休憩スポットにはいいが平ではなくどう見ても子供が遊ぶ場所ではない。ここで紀美子が遊んでいたのだなと思うとその後の紀美子さんがどう育ったか気になってしまった。
ここから荷物をデポして前穂に登るがここは浮石が多くステップも大きい。それらに気を取られていたら上にあったオーバーハング気味の岩に思いっきり頭を打ってしまった。
ヘルメットに感謝し以後慎重に登る。
山頂は少しガスっていたが奥穂はかろうじて見えていた。
紀美子平に戻り特に下りで評判の悪い重太郎新道スタート。
いきなり長い鎖場の連続でずっと斜度が険しい状況が続く。
ザレてると聞いていたがザレ具合はそこまでではないがスイスイ進める道ではない。最初から見えている岳沢小屋が全然近くならない。
ひたすら急下降し岳沢パノラマからは少し楽になりカモシカの立場で核心部終了し普通の登山道になっていく。
岳沢小屋で休憩しバナナスムージーをいただき気力も回復するがその先は遊歩道レベルになり上高地着。大勢の観光客に場違い感を味わいつつ最後に河童橋から今回歩いたルートを眺め登山終了。
予定通り全行程歩き通せて大満足だった。
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と言っても一度お会いしているのですが。
大キレットの途中で足を痛めていたものです。
その節は大変お世話になりました。
masao08162001さんの処置のおかげで、その後なんとか無事に帰宅できました。
本当にありがとうございました。
巻いていただいた固定用のサポーターをそのままお預かりしてしまっているのですが、
なんとかお返しできますでしょうか？よろしければメッセージを送りますので、
送り先をお教えいただけますか？
ちなみに薬学部の学生さんたちとは北穂高小屋で再会し、彼らはおそらく涸沢に下っていったと思います。
よくぞご無事で。
私も医療従事者の端くれとしてあの後もう少し出来たことがあったなと思う所があり、とても気になっていたのでこうして連絡までいただけて嬉しかったです。
しかし骨折までされていたとは。
登山記録を拝見しましたがその後も本当に大変だったのですね。本当にご無事で何よりです。
今回の事を機に自分ももう少し出来る事を増やせるよう勉強しなければと思いました。
nanashinさんもしばらく治療に専念してご自愛ください。
いつかまたどこかの山で出会えると嬉しいです。
足首固定用のサポーターですがあくまで簡易固定用で繰り返し使う用途の物でもないのでお気になさらずそのまま処分して下さい。
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