記録ID: 28886
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山
風吹大池・白馬岳・黒部川・剣岳
2008年09月08日(月) 〜
2008年09月12日(金)
- GPS
- 105:15
- 距離
- 80.3km
- 登り
- 8,289m
- 下り
- 6,278m
コースタイム
9/8
大糸線北小谷駅7:15―7:30来馬温泉(土沢林道入口)―8:45土沢林道700m地点(藪で進めず引き返す)―9:30土沢林道入口―10:45北野集落手前林道分岐―12:00土沢900m地点―13:00風吹大池登山道入口―13:20 1200m地点―15:15風吹山荘16:15―16:40風吹岳―17:00風吹山荘
9/9
風吹山荘5:15―7:20天狗原(栂池分岐)―8:30白馬大池山荘8:45―10:00小蓮華山10:10―11:15白馬岳山頂11:25―11:40旭岳分岐―13:40清水岳直下―15:10不帰避難小屋15:20―16:35百貫山北側鞍部―17:15百貫沢―19:15名剣沢19:40―20:00祖母谷温泉
9/10
祖母谷温泉6:07―6:40欅平6:57―8:07阿曾原水平歩道起点―9:40志合谷―10:32オリオ谷―12:15阿曾原温泉12:40―13:45仙人谷宿舎―14:10仙人谷渡渉点―17:30雲切新道1629m地点―18:00仙人温泉小屋
9/11
仙人温泉小屋5:55―8:15仙人平8:30―10:45剣沢二股―12:40真砂沢ロッジ13:15―17:05剣沢小屋
9/12
剣沢小屋5:15―5:45剣山荘―6:10一服剣―7:10前剣―8:40劔岳9:10―12:00剣山荘12:20―12:50剣沢小屋13:30―14:20剣御前小屋14:30―15:30雷鳥平15:40―16:35室堂ターミナル
大糸線北小谷駅7:15―7:30来馬温泉(土沢林道入口)―8:45土沢林道700m地点(藪で進めず引き返す)―9:30土沢林道入口―10:45北野集落手前林道分岐―12:00土沢900m地点―13:00風吹大池登山道入口―13:20 1200m地点―15:15風吹山荘16:15―16:40風吹岳―17:00風吹山荘
9/9
風吹山荘5:15―7:20天狗原(栂池分岐)―8:30白馬大池山荘8:45―10:00小蓮華山10:10―11:15白馬岳山頂11:25―11:40旭岳分岐―13:40清水岳直下―15:10不帰避難小屋15:20―16:35百貫山北側鞍部―17:15百貫沢―19:15名剣沢19:40―20:00祖母谷温泉
9/10
祖母谷温泉6:07―6:40欅平6:57―8:07阿曾原水平歩道起点―9:40志合谷―10:32オリオ谷―12:15阿曾原温泉12:40―13:45仙人谷宿舎―14:10仙人谷渡渉点―17:30雲切新道1629m地点―18:00仙人温泉小屋
9/11
仙人温泉小屋5:55―8:15仙人平8:30―10:45剣沢二股―12:40真砂沢ロッジ13:15―17:05剣沢小屋
9/12
剣沢小屋5:15―5:45剣山荘―6:10一服剣―7:10前剣―8:40劔岳9:10―12:00剣山荘12:20―12:50剣沢小屋13:30―14:20剣御前小屋14:30―15:30雷鳥平15:40―16:35室堂ターミナル
天候 | 期間を通して快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路はバスで富山地方鉄道立山駅へ出て、富山駅から北陸本線、ほくほく線、上越新幹線を利用して帰った。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大糸線北小谷駅から風吹大池まで:平成元年発行の5万分の1地形図「白馬岳」を頼りに、来馬温泉から土沢沿いに伸びている林道をたどって風吹大池登山口を目指したが、標高700m近辺で林道が突然途切れ、その先は密生した藪で進むことが出来なくなっていた。このため来馬温泉まで戻り、北野集落方面へ向かい、途中の「風吹大池登山口まで車で20分」の指導標に従って林道に入ったが、これが結局土沢上部の以前の林道と接続していた。古い地図を使っている人はこの点注意する必要がある。 土沢登山口から風吹大池、天狗原、乗鞍岳、白馬大池を経て白馬岳への登山道は特に問題なかった。風吹山荘には管理人がいなかったが、開放されていた。素泊まり5500円。小屋前の水場の水は池の水の汲み上げで、煮沸してから飲用した。北小谷から白馬大池手前まで、登山者には一切会わなかった。 白馬岳から祖母谷までは長い道のり。道は比較的整備されていて迷うようなことはなかったが、細かい上下が多く体力を使った。祖母谷から登ってくる登山者にも一人会った。不帰の避難小屋にはシュラフが置かれていて、水場も小屋のすぐ下にある。不帰避難小屋から祖母谷への下りでも、沢を横切るところが何箇所かあり水が得られた。道は大体明瞭で、暗い中でもヘッドランプで下れたが、最後名剣沢の河原に出たところで、どうすれば林道に出るのかわからず時間を使った。実際には河原に出たところからそのまま左岸沿いに下れば簡単に林道に出た。 欅平からの水平歩道への登りはかなりの急登。水平歩道はほぼ水平で道幅も十分あり、歩きやすいが、南斜面に面した側は日差しが照りつけてかなり暑かった。水も欅平から志合谷の手前までは得られなかった。 阿曽原温泉からは以前の阿曽原峠経由の道は廃道となっており、150m登ってから一旦150m下って仙人ダムに降り、そこから雲切新道を登るようになっている。道ははっきりしているが雲切新道はかなりの急登で、重荷での登りはこたえた。仙人ダムの手前で登山道が岩壁に穿たれたトンネルを通過する場所があるが、岩盤が高温になっており、トンネル内もかなり暑い。雲切新道は以前の阿曽原峠経由の道に比べて遠回りだが、吉村昭氏の『高熱隧道』の舞台を覗けてちょっと得した気分だった。 仙人温泉から仙人平への登りは雪渓が残っている場合厄介だと聞いていたが、この時期雪渓はほとんど残っておらず、問題なかった。 剣沢二股から真砂沢までの道は沢沿いのゴーロ伝いで一部はっきりしない個所がある。真砂沢ロッジの手前で通常の道は雪渓崩壊のため通行止めになっており、一旦剣沢を渡ってハシゴ谷乗越への登り道に入り、途中から分かれて剣沢右岸を高巻くようになっていた。 剣沢から直接剣山荘へ上る道には、黄色のペンキで矢印が書かれていたが、指導標はないので、この道を通る人は分岐点に注意する必要がある。 別山尾根から剣岳へのコースは、登山者も多く、一つのクサリ場に常に複数の人がとりついている状況で、大きな事故が起こっても不思議のない状況だった。 剣沢山荘から別山乗越への登りは取り付きがややわかりにくかった。別山乗越から雷鳥平への下りはよく歩かれたよい道だが、かなりの標高差があるうえ、浮石も多い。私は疲労の蓄積もあってか足を挫いてしまい、二週間ほど足を引きずって歩く羽目になった。雷鳥平から室堂への登り返しも疲れた足には意外にきつかった。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
撮影機器:
感想
随分長いこと、あちこちの山を歩いているのですが、北アルプスに入るのは今回が初めてでした。
天候には最高に恵まれましたが、五日間の強行軍はふだん運動不足の身に随分とこたえました。
北アルプスに今まで入らなかったのは、人が多いのを敬遠して避けていたのです。今回は比較的人が少なく、しかも駅から歩いて登る、ということを条件に計画を立ててみました。結局、大糸線の駅から白馬岳を越え、黒部川を遡って剣岳・立山を越え、室堂に出る、という計画になりました。立山は疲れて割愛しましたが、室堂まで歩きとおすことができました。
時間の都合上仕方がない場合も多いのですが、車などの交通機関でできるだけ頂上に近づいて、さっと登って降りてくる、というような山登りは、金で友人を買っているのと同じような気がしてあまり好きになれません。今回は幸い時間が取れたので、大糸線の駅から白馬岳に登って剣岳を遠望し、一旦黒部に下って谷を遡り、ようやく仙人平で剣に再会し、剣岳の東面をぐるっと巡ってから山頂を極めたので、私としては大満足の山行でした。途中道がなくなって引き返したり、日が暮れて暗い中午後8時まで歩いたり、色々とハプニングもありましたが、全体としては非常に充実した山行でした。
ただ毎日あまりに強行軍で、ゆっくりやすんで山の空気を吸収するような余裕がなかったのが反省点です。今度はもう少し山の中でゆっくりする計画を立ててみたいと思っています。
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