常念山脈縦走（餓鬼岳〜大滝山・徳本峠）
長野県
CCCCRM
- GPS
- 80:00
- 距離
- 47.0km
- 登り
- 4,326m
- 下り
- 3,854m
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5:00白沢三俣-7:10最終水場(休憩〜7:30)-9:05大凪山(休憩〜9:20)-11:55餓鬼岳 行程 6時間55分（休憩時間含）
2日め：
5:50餓鬼岳-8:40東沢乗越(休憩〜9:00)-11:35燕岳-12:00燕山荘(休憩〜12:20)-14:40大天井岳大天荘 行程 8時間50分（休憩時間含）
3日め：
6:25大天荘-8:15常念小屋-9:15常念岳(休憩〜9:40)-11:50蝶槍(休憩〜12:00)-12:15蝶ヶ岳三角点峰-12:45蝶ヶ岳ヒュッテ-妖精の池往復 行程6時間20分（休憩時間含）
4日め：
5:00蝶ヶ岳-6:10大滝山荘-7:30大滝槍見台(休憩〜8:05)-9:20徳本峠-10:35明神館-11:15上高地バスターミナル 行程6時間15分（休憩時間含）
※コースタイムより早いので参考程度に。
| 天候 | 1日め：晴れ時々曇り 夕方より雨 夜雨 2日め：朝から雷雨 のち曇り時々晴れ 3日め：朝小雨 のち晴れ 夜星空 4日め：快晴 昼より曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス タクシー
大町→登山口 白沢三股までタクシー 4,800円（朝5時まで2割増） 帰り：上高地→新宿まで「さわやか信州号」6,860円（渋滞につき到着1時間遅れ） |
| コース状況／ 危険箇所等 |
白沢三俣 登山ポスト有り。トイレ有り。 白沢三俣〜餓鬼岳 登りはきつく長いが危険個所無し 餓鬼岳〜燕山荘 ケンズリ付近の岩場注意 燕山荘〜大天井〜蝶ヶ岳〜大滝山 常念岳の上り下りがきついが、他は稜線漫歩 大滝山〜徳本峠〜上高地 大滝山から徳本峠まで長いが危険個所無し |
| 予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
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感想
北アルプスの縦走路。常念山脈も全てをと、北の餓鬼岳から徳本峠を経て上高地に下りる3泊4日で計画。
残念ながら、唐沢岳と霞沢岳は次の機会に。2日め午前中は雷雨にたたられたが、他は天気も良く、最高の縦走だった。
1日め、
新宿からのバスを、まだほの暗い大町駅で降りたのは、自分ひとりだった。
他に同乗者もいるはずもなく、仕方なしに1人でタクシーに乗り餓鬼岳の登山口までと頼む。
運転手は心得たものですぐに動き出す。ようやく明るくなった中を「あのガスがかかってるのが餓鬼岳」と教えてくれた。
なんと4,800円。ネットで事前に読んだのより高い。朝5時まで2割増の深夜料金だったのだ!!
登山口には4台の駐車あり。身支度をしていると年配男性が一人追い抜いて行った。登山届を書いて出発。
今回はテント泊なので重い。途中最終水場で水を汲み、重さは20Kぐらい。
ペースはコースタイム並み。道は良く整備されている。途中で先行のおじさんを抜く。
そのおじさん。左わき腹が重痛い。上まで行ったらヘリで降ろしてもらおうかとか言っている。
シニアが多くなると健康そうに登っていても、何があるか分からないなあ、もうすぐ他人事じゃ無いなあと思う。
最後の百曲がりをふうふう言いながら登り切り、餓鬼岳小屋の裏に飛び出した。好天。すぐに少し離れたテン場へ。
テントを張る。テン場は4張り分ぐらい。1番乗りであとから来る人のために、考え迷いながら場所を決めたが、
結局その日は自分ひとりだけで悩む必要はなかった。張り終えて飯を食い山頂へ向かう。
良い天気で景色もよく見えた。鹿島槍から針ノ木・蓮華・船窪・烏帽子・野口五郎水晶の裏銀座稜線。
明日向かうケンズリ・燕・大天井。常念は雲の中。槍ヶ岳も見える。東は大町が遥か足元に見える。
7人のおばさんの団体が「常念から来て今日が3日めだが唯一晴れた」と言っていた。
ずっと楽しそうに話している隣で30分くらい唐沢岳を見ながら昼寝してしまった。
テントに戻り米を炊く。久々の飯盒だったがうまくいった。日本酒をやりながら夕飯を食っていると雨。
夜通し降っていた。ときおり風も混じりテントが揺れる。
2日め、朝も相変わらず降り続け、
ここで停滞しようか迷ったが、雨でも燕岳までは行けるだろうと、雨の中テントを畳み荷造りをして出発。
歩き始めて間もなく初め飛行機かと思ったが雷の音。近い。雨足も強い。雷雨だ。危険。ケンズリの岩場付近。
雷が落ちたら死ぬなとと思いつつ、こんなもんどこに落ちるか分からんだろうと、やけに冷静になって進む。
良く落ちなかった。雷に打たれず無事岩場を通過。ガレ場を過ぎてから雨はやっと上がってきた。
途中クロマメの実を食いながら進む。東沢乗越で飯。峠を越える風が強く冷たいので少し外して林の中で休憩。
北燕岳の登りから、ようやく青空になってきた。雪渓の周りからお花畑。綺麗だった。
コマクサも出現。沢山咲いてた。テレビで産卵に砂浜に上陸するカニの群れを見たことがあるが、まさにそんな感じ。
それまで今日は誰にも会わなかったが、燕岳からは登山客が沢山。燕山荘の周りはまさに表銀座。
天気も良く雲はかかっていたが気分よく大天荘まで稜線を歩く。大天荘も宿泊・テン場ともにぎわっていた。
雲がかかった穂高を見ながら設営。そして飯。本日の飯盒飯は少し柔らかい。水が多かった。
3日め
大天井山頂は明日でいいやと思って昨日は登らなかったが、今朝はなんとまたもや雨。小雨だが景色は何も見えない。
雨の中を荷造りし、テントに残して山頂へ。皆無。何も見えない。昨日登っておけば良かった。
戻ってテントも撤収し行動開始。間もなく雨はやみ東天井辺りで視界も開けてきた。今日は登山客が多い。
すれ違うほうも多い。乗越への下りで雷鳥の親子と遭遇。間もなく常念小屋。
常念岳の登りはきつかった。飛ばしたせいもあるが、常念岳がデカいのだ。下から見えてるが頂きは遠い。
汗だくで登頂。頂上はあれだけ見えてたのに、ガスがかかってしまい視界不良。頂上で飯。
登った分だけ下って樹林帯へ。樹林を抜けた2,592峰から蝶槍がガスの中に浮かんで見えた。
このあたりはニッコウキスゲの群落。気持ちのいい場所だった。登山道の裾のほうまで花が続いていた。
蝶槍までの登りもきついが、絶好の展望が待っていた。槍から穂高が真正面。大きすぎてどうしても写真は2枚。
蝶が岳山荘に到着し、悩んだが本日はここに泊まることに。テン場は宮城の古川高校とか沢山張っていた。
テントを設営し頂上へ。雲もなく風も無く日差しが熱い。槍・穂高・乗鞍・御岳・南は富士・南アルプス。最高の眺め。
4日め
日の出は雲海に浮かぶ浅間山の左から。槍・穂高も旭日に染まった。最終日も良い天気だ。
計画通り5時出発。今日は上高地までの長丁場。大滝山までの間、池塘とお花畑が沢山あり綺麗だった。
大滝山はハイマツに囲まれた、頂きらしくない山頂だった。蝶とは違った角度で槍が見えて新鮮だった。
大滝山からの下りもお花畑が沢山あり、今回初めてのタテヤマウツボグサの紫が綺麗だった。
ニッコウキスゲもやはり一面に谷を埋め尽くすように咲いていた。
大滝山から徳本峠までも、大滝山荘に泊まったおじさんと、槍見台手前での娘さんと、2人だけしか会わなかった。
槍見台は、梯子が壊れていたが、櫓に登ってみるとまさしく槍見台、真正面に槍ヶ岳を見ることが出来た。
ここからの槍ヶ岳が今回の縦走で一番かっこいいと思った。ここからは穂高の面々も槍ヶ岳の飾りでしかない。
徳本小屋は、新築されたようだ。本にはランプの宿とあったが、テレビのCSアンテナがついていた。
徳本峠からはまた沢山の登山客に出会った。明神までが長かったが、今日は特に荷物が軽くなったので飛ばした。
上高地には、1時間以上早く到着した。バスを待つ間、火器を出して卵スープにおにぎりを割っておじやにして食った。
売店からタコと鶏のから揚げとビール2本を買って、豪勢な昼飯で今回の縦走を締めくくった。
途中雷雨はあったが、おおむね好天と花と展望に恵まれた。
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