大峰奥駈け道 吉野〜山上ヶ岳〜弥山〜八経ヶ岳〜釈迦ヶ岳〜太古ノ辻〜前鬼


- GPS
- 30:46
- 距離
- 67.0km
- 登り
- 4,982m
- 下り
- 4,811m
コースタイム
7:19 吉野駅
8:37 吉野水分神社
9:03 金峰神社
9:26 青根ヶ峰
10:26 試み茶屋跡 (道迷い〜11:40)
12:42 四寸岩山
13:40 二蔵宿小屋 (昼食〜14:05)
14:20 近畿自然歩道(小天井ヶ岳方面崩落地〜15:01)
15:45 五番関(小天井ヶ岳)
17:16 洞辻茶屋
18:12 大峰山寺
18:56 小笹宿
8月6日
7:16 小笹宿
7:37 阿弥陀ヶ森
8:39 大普賢岳
10:03 七曜岳
11:14 行者還小屋(昼食〜11:50)
12:39 避難小屋
13:29 弁天の森
13:54 聖宝ノ宿跡
14:42 弥山小屋
15:10 八経ヶ岳
17:05 舟ノ垰
17:41 楊子ノ宿小屋
8月7日
6:40 楊子ノ宿小屋
8:05 孔雀岳
9:20 釈迦ヶ岳
10:09 深仙小屋
10:38 太古ノ辻
12:20 小仲坊
13:05 不動七滝(大滝前)
13:30 前鬼口の大分手前
天候 | 8月5日晴れのち雨 8月6日雨のち曇り 8月7日晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
1.吉野から奥千本まで思ったより遠く、かつ暑くて疲れました。 2.試み茶屋跡で、モノレールの手前に山上が岳.右上の標識があるにも関わらず、モノレールを通り越しそのまま歩いてしまいました。ロスすること約1時間半足らず。 3.コースは岩場・鎖場・ハシゴといろいろありますが、ゆっくり確実に手がかりをつかめば大丈夫。 4.それ以外は尾根道の縦走コースが殆どですが、岩だらけの絶壁や笹原の深い谷など、高所恐怖症にとっては、ちょっとつらかったです。 5.一番つらかったのは、小仲坊からの林道歩きです。バスは1日1本で乗り遅れると1日待たなくてはならず、時間との戦いです(私は釈迦ヶ岳であったイソウラさんに途中でピックアップして貰い、バス停まで歩かずに済んだのですが) ルートですが、一部はGPSが途切れているためカシミールで作図しました。 に蔵宿小屋〜小笹宿。小笹宿〜大普賢岳手前。楊子ノ宿〜終点。 |
写真
暫く迷ったのち20m位上に登り、比較的大きくしっかりしていそうな岩を手がかり・足がかりにして幅約20m程の崩落地をトラバース。
後で冷静に考えると非常に危険な行動でした。
それ以上に食欲が無く、サラダは殆ど食べれず。カレーはかろうじて腹に収めました。
装備
個人装備 |
笛(鈴) 1
筆記具 1
保険証(コピー) 1
飲料 1 ハイドレーション1.5l
ティッシュ 1
バンドエイド 1
タオル 1
携帯電話 1
雨具 1
手袋 1
シュラフ 1
テルモス 1
時計 1
非常食 1 甘いの
帽子 1
サングラス 1
ツェルト 1
コンロ 1
コッヘル 1
|
---|---|
共同装備 |
ファーストエイドキット 1
GPS 1
カメラ 1
ガイド地図 1
|
感想
初の長期(1泊以上)は大峰奥駆け道、吉野から太古ノ辻まで(北奥駆け)を歩くことにしました。
日程をどうするか、迷ったのですが、1泊目小笹宿(可能なら行者還宿)、2泊目楊子ノ宿、3日目は前鬼口14時58分のバスで大和上市へ。
なので、スタートの吉野駅に前泊して涼しいうちに距離を稼ぐか・・・。結局自宅を始発で出て、7時6分に吉野駅着。
まだ、子供達が小さかった頃、桜を見に来たことがあり、直ぐに金峰神社のイメージでしたが、朝から気温が上がったこともあり、奥千本口のバス停に着いたときには汗だくで、アスファルト道の登りを歩いてきたこともあり、とても疲れて、これから大丈夫?状態です。
金峰神社の鳥居を過ぎて直ぐに、行者?(山伏姿)とすれ違い、流石、信仰の山だなぁ・・・。
神社を過ぎるとやっと登山道の始まり。アスファルトから解放され足裏が喜んでいます。
青根ヶ峰を過ぎたころ、両踵になんとなく、靴擦れの予感です。5月の弥山・八経の時もそうだったので、早めに予防的にバンドエイドの傷パワーパッド貼ります。
靴も脱いで十分に休憩したので、調子よくスタート。先ほど休憩したところが試み茶屋跡かと思ったらモノレール小屋が見え、試み茶屋跡の標識。モノレールの手前に山上ヶ岳→の表示があるにもかかわらず、モノレールに気をとられ?そのままモノレールを越え進みました。しばらくは気持ちの良い道でしたが、次第に踏み跡が薄くなり、ついに途絶え・・・。暫く地図を眺めたりコンパスを出したり、GPSで緯度経度を確認したり・・・・。確かなことは、奥駆け道を外れたこと。基本に戻り、確かなポイントまで引き返す、試み茶屋跡まで。
この道迷いで1時間半足らずロス。また、精神的にもどっと疲れ、新茶屋分岐あたりで、ぽつりぽつり雨粒が・・・。判断の悪いときはこんなもんでしょう、取りあえず、ザックカバーだけ掛けて暫く様子を見るか、と思い5分も歩かないうちに大粒の雨がぼたぼた、音を立てて降り注ぎ、雨合羽(レインウェアではありません。)を取り出しますが、普段着ることがないので(雨に降られたことがほとんどないので)、もたもたと着けている間に、内も外もびしょ濡れ状態・・・。
道間違えのロスタイムもあるし、とにかく先を急ぎます。四寸岩山もピークはやり過ごし、黙々と歩きます。
四寸岩山を過ぎて暫くで二蔵宿小屋に到着。とにかく、濡れたカッパを脱ぎ、小屋の中に入ります。綺麗に整理された小屋の中です。ここで昼食とします。昼食はミニカップラーメンに、おにぎり2コ、インスタントコーヒー。しかし、ご飯が喉を通りません。おにぎり1コは途中の行動食に。
金峰神社で見かけた登山者の方が1人入って来られましたが、ペットボトル(2L)のお茶を飲んで直ぐに出て行きました。自分も10分程度のつもりが20分以上も休憩、しかも、全部食べることも出来ず・・・。
出発に当たりデジカメを捜すが、どこに置いたか覚えていません。なんと、小屋の外の丸太ベンチに起きっぱなし。更に、自分撮り用にこの前買ったミニ三脚は雨具を着けた時に落としたのでしょうか、見あたりません。
ここでも、時間をロスしたため、奥駆け道を外れ大天井ヶ岳方面には向かわず、小天井ヶ岳方面(近畿自然歩道)に向かいます。地図で見る限り、時短効果有り(あとで思い出したのですが、ヤマレコで他の方がこの道、通行できないと書いてあった・・・)
しばらくは順調に歩いていきましたが、何回か巻き道をカーブしたところ、木製のハシゴ道が崩落寸前。その先は、登山道自体が崩落!!しかし、手前の木に虎ロープが、その上に鋼ワイヤーが見えます。この崩落現場は上からトラバースできるんだ、と勝手に思いこみ、とにかく登ります。が、15mほど登ったところ、上にはロープもワイヤーもありません。悩んだのですが、この雨の中、また、分岐まで戻るという正常な判断が出来ず、更に5mほど、木の枝や草の根をつかみながら登り、崩落地の中に比較的トラバースしやすそうな場所を見つけ、両手足のホールド位置を確認しながらゆっくりとトラバース。
なんとか、無事に渡りきって、でも、よく考えたら、ここで、谷に滑っていったら助からないなぁ、と後でとても軽はずみな行動だったなと反省しました。
大量の雨が降っているのでしょう、急激に沢が太くなって、地図上の水場マーク以上の数の水場を過ぎ、やっと五番関に到着です。
もう15時40分を回っています。途中時間ロスがあったとはいえ、計画上では大峰山寺あたりの予定です。小笹まで行けるか??なんとなく腹は減った感じがするのに、食欲はなく、言葉少なに(と言っても1人だから当たり前か)ゆっくりゆっくり歩を進めます。
なべかつぎ行者、今宿跡、えー!まだ、こんなところか!
ぐっと登り切ったところで、光背がみえ、その先に洞辻茶屋です。皆さんのレコでよく見る場所、ほっと一息。茶屋の中を道が通っているとのことですが、もう既に17時過ぎ。屋根もあるし、今日はここでツェルト張るか・・・・。
でも、まだ、2時間、19時くらいまではヘッデン無しで歩けるよなーとか、雨の降っている薄暗い天候も考えず、先に進みます。
あ、鳥居!やっと着いた、と思ったら、それから先も結構歩き、やっと宿坊。さらに登っていくと、なにやら音が!そうです、法螺貝の音です!ここは修験道のメッカ(表現が違っていたらすみません)。やがて、大峰山寺の山門が見え、寺内にはいると男の方が法螺貝を吹いています。Tシャツを着ていたので下の町から法螺貝の練習のために?来ているのか尋ねたところ、ここの職員?(大峰山寺の方?行者さん?)とのことで、暫く話をして、小笹宿までの道を教えて貰い出発。
ここからは下り。地図のタイムで25分ほどなので20分もあれば十分到着かと、思い下るのですが、15分過ぎても着かず。といきなり目の前に山伏姿の行者さん。大峰山寺の方でこれから寺に帰るところだとか。今日の予定、今後の予定を聞かれ、小笹宿までの時間、今日の宿は誰もいないこと、突然の雷雨時の対処方法と教えていただきました。
10分後、既に薄暗闇の中に小笹宿。18時50分過ぎ。
小屋の中に入り、雨と汗でぼとぼとのウェアを脱ぎ、晩ご飯の準備。今日は豚丼とミックスビーンズ入り海藻サラダです。そして、当然ながらビール!保冷バッグを開けると冷凍してきたビールはちょうど飲み頃。豚肉も、生レタスも健在です。
やっと落ち着いて、晩ご飯。ビールが体の隅まで沁み渡ります。
食事が終わっても相変わらずのたたきつけるような雨です。ラジオを出してつけてみると、なんと、AMだけでなくFMも入ります。しかし、まだ20時前。天気予報?は今もやっているのでしょうか?学生時代、当番で21時からの天気予報を聞きながら天気図をかいていたのを思い出しましたが、とりあえず、寝ます。
夜中、2時間おきに目が覚め、理由は、雨の屋根を打つ音、そして火照った足の暑熱さ。
目覚ましで4時40分に起床。相変わらず雨の音。多少小降りかな?ラジオをチューニングし、天気予報を聞きます。近畿全般、朝方で雨は上がり、昼からはまた暑くなるとの予報です。
朝ご飯はフランスパンと海藻サラダとコーヒー。サラダがちょっと重い、なんか、食欲ないような・・・・。
天気予報は快方に向かうとのことですが、まだ雨は相変わらず強いし、計画変更して行者還トンネルに降りて洞川へ、取りあえず弥山まで行って狼平へとか、気持ちは後ろ向きです。なので?今晩、小屋でビール飲むこともないか、とか、勝手に思いこみ、今晩飲む予定のビールを朝から飲みます。
こんな状態でぐずぐずしていると7時前。雨も大分小降りになり空も明るくなったような気がして、今日はやっぱり、弥山、八経、楊子ヶ宿を目指すことにして、7時10分過ぎに出発。
歩き始めて直ぐに、一瞬ですが朝陽が射し森の緑と雫の燦めきに生きていることのありがたさを感じ、選択は間違っていなかった喜びをかみしめながら気持ちの良いトレイルを進みます。しかし、残念なことに、ゴミが・・・。どうして、このすばらしい自然の中に自分の食べたお菓子やジュースの紙パックやペットボトルを捨てることが出来るのか・・・。悲しくなりながらザックとザックカバーの間に挟み込みます。
標準時間より10分程度遅れて大普賢岳。このあたりは流石に行場です。岩場に鎖場。気が抜けません。
何度か鎖場などの行場を越え行者還岳もやり過ごし、11時20分前、やっとたどり着いた行者還小屋です。大きく立派なのですが、なんか、冷たい感じ(自分が疲れているせいか・・・)
投げ出すようにザックを置き、昼食です。今日は明太パスタとほうれん草スープですが、朝から?コンロの調子が悪く?コンロを着ける気力もなく、朝沸かしたテルモスの湯でスープだけ作り(お湯注ぐだけ)明日の朝の予定のフランスパンをかじる。しかし、沢山食べられず、行動食用のアミノバイタルゼリーを飲みます。これは、完全に体調不良か。
動作がのろいのか結局30分あまり休憩し、11時50分頃出発。ぼろぼろの避難小屋、弁天の森を過ぎ、聖宝ノ院あと。弥山まで900mです。あと1時間。しばらく登っていくと木製階段です。狼平から弥山に向かったときも同じような階段がありました。森の保護なのでしょうか。
嫌と言うほど木製階段を上り詰めると、いきなり弥山小屋です。14時40分過ぎ。どうする?狼平に下る?この前は、ここから2時間半ほどで楊子ノ宿まで行ったよなぁ・・・。雨も上がったし、3時間かかっても18時前だし、楊子ノ宿まで行くか!
当然?のように弥山も通過、天川奥宮社も寄らず八経ヶ岳を目指します。ほぼ、コースタイム通り30分ほどで八経ヶ岳。眺望もいまいちなので、記録だけ取って直ぐに出発。弥山辻を過ぎ、明星ヶ岳のピークもやり過ごし、ひたすら先を目指します。前に通ったときはいろんな場所名があったのに・・・。
前回は登山地図を片手に歩いていたのでした。実際に最初の標識を見たのは舟の垰。直ぐに楊子ノ森。そして、”あと6分”の標識を過ぎ、小さな崩落箇所を過ぎ、楊子ノ宿です。
ザックを降ろしハイドレパックとテルモスとペットボトルをもって水場へ。今日は豊富な水量です。
小屋に帰って、気は進みませんが、湯を沸かしアルファ化米に注ぎ水を足し、レトルトカレーのパックを入れます。しかし、しばらくすると、あれ?炎が小さくなって、消えました。???何度か点火しますが駄目です。レギュレーターとか着け外してやってみますが駄目です。
結局、カレーはぬるいまま。また、ビーンズ入り海藻サラダの準備をします。しかし、ビールはありません。ご飯にカレーをかけ一口食べますが、味がよくわかりません。サラダは、口に入れても味がしません。二口食べてサラダは諦めました。時間をかけカレーだけは何とか食べ、再度コンロに挑戦!しかし、1分もするとまた炎が消えます。ここは1400m程だし、気温も20度。なぜ?
結局コーヒーも飲めず、横になります。
ラジオを聞く元気もなく、というか、明日は晴れでも雨でも前鬼に向け下るしかないので、寝ます、19時半。
しかし、寝れません。足が暑い、臭い!シュラフはモンベルの#3で、適温は確か±0℃。室温は18℃前後。シュラフの中は暑く、足の臭い、体の汗臭さ・・・。
また、2時間おきに目が覚め、うとうとし、目覚ましで4時40分起床。
直ぐにコンロを着けますが、水からお湯になるくらいでまた炎が消え・・・しかし指を浸けるとちょっと暖かいので、今日は早茹で1分のスパサラの明太子スパです。しかし、コッヘルの中でかき混ぜると湯がどろどろになるものの、芯は残って表面はじゅるじゅる。でも、食べなければ、体が持ちません。
せめてコーヒーを飲みたいと、コンロに挑戦しますが、駄目です。ボンベの中に燃料が残っているのは確かなので暖めて振って、レギュレーターをセットし直して・・・。気体はでているものの炎は着かず、ライターで、マッチで試してみますが駄目。
諦めて、出発の準備にかかります。今日は天気は良さそうですが、風が強そうです。朝のうちは笹の朝露で足下が濡れるため、カッパのズボンとスパッツは着けます。もう、ウェアの臭いにも慣れたかと思いましたが、やっぱり、臭い!特に靴下、とんでもないです。
結局出発は6時40分。上半身は長袖Tシャツと、半袖Tシャツです。風が心地よく、湿っていたウエァは直ぐにさらさらに。しかし、20分もすると汗が・・・。
仏性の横駆けから釈迦ヶ岳がくっきり見えます。そして、頂上に小さいけど、確かにお釈迦様が見えます。本当に、あんな山のてっぺんにお釈迦様があるんだ!
出発して3日目、まだ、”雉うち”をしておりませんでしたが、朝から気分が悪く、急激に下腹部に不快感が!釈迦ヶ岳を望みながら、コースから少し下った木陰で、すごく強固な雉をうちおとし、ちょっとだけ、気分が戻り、また歩き続けます。しかし、胃が硬く喉元が締め付けられ、戻すものがないのに胃が縮こまり、薄まった胃液がほんの少しだけ流れ出ます。
水場で水を飲み、とにかく進みます。
孔雀岳も通過。孔雀覗きは奥駆け道沿いなので東側の山並みを望みます。大台かな?と思える山も見え、気分も多少ましになります。振り返れば弥山・八経にその向こうに山上も!今日は天気が良く、遠くまで山が綺麗に見えます。
小さなアップダウンに岩場鎖場を繰り返し、釈迦ヶ岳まで600mの地点。あと小1時間でしょうか。このあたりが橡ノ鼻?
最後の鎖場を登り切り、やっと会えました、お釈迦様!ついに釈迦ヶ岳山頂です。自分の体と10数キロの荷物だけを引き上げるのもやっとなのに、どうしてこのお釈迦様を担ぎ上げれたのか、凄いの一言です。
頑張った自分へのご褒美でしょうか、360度遮るもの無しの最高の眺望です。
登頂の余韻に浸っていると、前鬼側から鈴の音が。男性が登ってこられました。暫く立ち話をして、今日は唯一、ゴールに時間制限があるので、もっと話したかったのですが”バスの時間がないので先に下ります。”と失礼して、下ります。
深仙宿まで来ました。途中の笹の葉、深くて足下が見えず、また、まだ朝露が残っていて、気をつけているのですが、滑ります。タイミングが悪ければ、谷底までずるずると、滑り落ちる!先ほど会った方は下りは(小仲坊まで)3時間、と教えてくれて、深仙宿まで35分。ちょっと遅れ気味。太古ノ辻まで30分で行かなくては。小仲坊には12時。遅くても12時30分までには着きたい。
太古ノ辻に10時45分。ここで、奥駆け道を外れます。ここからは南奥駆けだそうです。この山行きの前は、秋または来年の春には残りも歩きたいなどと思っていましたが、今は微妙です。
ここからの下りは、激下りです。カシミールでルート図を作り標高グラフも確認しましたが、とにかく急降下です。実際、予想以上に時間がかかり、小仲坊には12時20分過ぎに到着。前鬼口のバスの時間まで余裕がありません。コース図では2時間半です。バスは14時58分なのでぎりぎり。平坦な道は速く歩く自信はあるのですが、今日の体調及び足の状態、更に気温等を考えると???
とにかく脱水で熱中症にならないようにだけ気をつけ、ハイドレチューブからこまめに給水しながら、炎熱飴や干し梅をかじりながら小走りに(個人的な感想です、たぶん、よたよた歩きです)下ります。
トンネルです。トンネルって有ったっけ?と思っていると左手から瀑音が聞こえます。トンネルを三っつ越えたところで、不動七滝。1時間のコースタイムを40分です。地図を確認して、残りのコースタイムが1時間半。バスの時間まで1時間40分。体が持てば、普通に歩いて間に合う。しかし、足の痛みも増してきているので油断せず小走りに?歩きます。
10分か20分くらい歩いたときでしょうか。横に軽のバンが止まり”乗っていきますか”と先ほど、釈迦ヶ岳であった男性です。躊躇することなく”お願いします”。今回の山行きは何とか無事終了です。
乗せて下さった方は”イソウラさん”と言われて、夏場に避暑目的で福岡から30〜40日ほど、とにかく北に向け走っているそうで、200名山を登っておられるとか。今回は8月2日に福岡を出て、四国経由で(東赤石、三峰)そして、和歌山に渡り北上中とのことでした。
今日は奈良を抜け滋賀あたりまで行くとのことで、R169を走って北上するというので、お言葉に甘えて、前鬼口バス停どころか途中で遅めの昼ご飯と温泉に入って汗を流すことも出来、橿原まで乗せていただきました。ありがとうございました。今日あたりは荒島岳あたりを登られているのでしょうか。お気をつけて。
今回の反省点
1.余裕を持った行動計画(体調不良等の事態も想定すること)
2.食料計画をきちんとする(食べれなかったこともあるが、行動食も含め沢山残った)
3.ウェアはやっぱりちゃんとしたものを
4.靴と靴下のマッチングを確かめて(タイトな靴が好きなのですが、靴下が厚めで足を痛めた?)
良かったこと
1.なんと言っても、一期一会です。イソウラさん、またどこかでお会いしましょう
2.抜群の天気に釈迦ヶ岳の山頂に立てたこと
南奥駆けは順峰で歩くかな?
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