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Yamareco

記録ID: 3599795
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

剱岳・源次郎尾根(単独/ソロ)

2021年10月02日(土) 〜 2021年10月03日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
20.0km
登り
2,467m
下り
2,469m

コースタイム

1日目
山行
4:55
休憩
0:50
合計
5:45
9:00
90
10:30
45
11:15
11:25
15
11:40
12:00
35
12:35
40
13:15
5
13:20
5
13:25
25
13:50
14:10
35
2日目
山行
11:15
休憩
1:20
合計
12:35
3:50
100
5:30
5:40
110
10:00
11:00
75
12:15
45
13:00
100
14:40
14:50
50
15:40
40
16:20
0
16:20
室堂
天候 1日目 晴れ、一時あられ
2日目 快晴
過去天気図(気象庁) 2021年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
夜行バスで富山駅
富山駅から富山電鉄/ケーブルカー/バスで室堂
コース状況/
危険箇所等
<源次郎尾根について>
地図には載っていない、いあわゆるバリエーションルートですが、人気ルートのためか踏み跡は明瞭です。とはいえルートファインディング能力は要ります。

途中懸垂下降ポイントがあるので、言うまでもなく、ロープやハーネス、下降器など一般的なクライミングギアが必要です。

難しい岩場は序盤に2箇所あります。オーバーハング気味で手も少ないです。
残置ボルトがあるので最悪A0はできます。体感ですが、登山靴のせいかボルダリング5級くらいには感じます。複数人行く場合はロープを出すこともあるみたいです。

この2箇所の岩場が核心として注目されがちですが、それ以外の岩場も難易度は落ちますが、気は抜けません。特にソロで行く場合は核心部含めてある程度の登攀力(ボルダリングだと4-5級)がない不安だと思います。

懸垂下降は50mで最下部一段上のテラスに降りられます。60mロープがあれば最下部まで楽に降りられると思います。懸垂支点は鎖もついていて、しっかりしています。

登攀難易度以外のところでいうと、基本的にずっと直登・急登なので、人並み以上の体力が要ると思います。特に私のようにその日のうちにバスで帰ろうとする場合は、ある程度スピーディに登らねばなりません。
予約できる山小屋
夜行バスで富山駅前着
5時過ぎ頃。JRバスが到着早いです。
夜行バスで富山駅前着
5時過ぎ頃。JRバスが到着早いです。
富山電鉄で立山駅へ。早い便はweb予約現地ともに完売。webで7:40の便を予約していたので、1時間ほど待機。
富山電鉄で立山駅へ。早い便はweb予約現地ともに完売。webで7:40の便を予約していたので、1時間ほど待機。
室堂到着です。良い天気。
さすが台風一過です。
室堂到着です。良い天気。
さすが台風一過です。
人が溜まっていると思ったら、登山道に雷鳥さんが!
4羽もいました。家族かな?一瞬でした。
人が溜まっていると思ったら、登山道に雷鳥さんが!
4羽もいました。家族かな?一瞬でした。
紅葉もいい感じです。
2021年10月02日 10:11撮影 by  Canon EOS KISS M, Canon
10/2 10:11
紅葉もいい感じです。
雄山で参拝。
一の越山荘からの登りはかなり混雑してました。
2021年10月02日 11:22撮影 by  Canon EOS KISS M, Canon
10/2 11:22
雄山で参拝。
一の越山荘からの登りはかなり混雑してました。
大汝山で写真撮影。
20分くらいの待機列ができてました。
明日目指す剱岳もくっきり。
2021年10月02日 11:56撮影 by  Canon EOS KISS M, Canon
1
10/2 11:56
大汝山で写真撮影。
20分くらいの待機列ができてました。
明日目指す剱岳もくっきり。
剣御前小屋でカップ麺を食べ、簡単なお昼。
写真をとってもらったお兄さんと一緒に剣沢キャンプ場まで。
明日一般ルートで初剱トライで、普段は外岩でクライミングもやってるって。
剣御前小屋でカップ麺を食べ、簡単なお昼。
写真をとってもらったお兄さんと一緒に剣沢キャンプ場まで。
明日一般ルートで初剱トライで、普段は外岩でクライミングもやってるって。
剣沢キャンプ場で、雪渓の情報を確認。
平蔵谷出合での雪渓横断は問題なさそう。
剣沢キャンプ場で、雪渓の情報を確認。
平蔵谷出合での雪渓横断は問題なさそう。
テント(ヘリテージクロスオーバードーム旧型)を設営していたら、急に霧が濃くなり、気づいたら暴風+あられのエクストリーム天気に。なんとか立て終えたが、いっしょに来たお兄さんはガイラインがなく、暴風でテントが立たず。キャンプ場受付でビニールひもをもらって、あられのなか協力してなんとか設営。ポールだけではテントは立たない!
それにしてもクロスオーバードームの耐久性が心配。
テント(ヘリテージクロスオーバードーム旧型)を設営していたら、急に霧が濃くなり、気づいたら暴風+あられのエクストリーム天気に。なんとか立て終えたが、いっしょに来たお兄さんはガイラインがなく、暴風でテントが立たず。キャンプ場受付でビニールひもをもらって、あられのなか協力してなんとか設営。ポールだけではテントは立たない!
それにしてもクロスオーバードームの耐久性が心配。
3時過ぎに起床。
暴風雨は日没には収まり、クロスオーバードームも無事だった。
灯りは結構ついていたが、出発準備していたのは1パーティのみ。後でわかったが、やはり源次郎尾根行きだった。
3時過ぎに起床。
暴風雨は日没には収まり、クロスオーバードームも無事だった。
灯りは結構ついていたが、出発準備していたのは1パーティのみ。後でわかったが、やはり源次郎尾根行きだった。
迷いつつ、平蔵谷出合到着。
少し先に出ていた先行パーティの灯りが見える。尾根のかなり上にも灯りがひとつ。後続はなし。源次郎の割には少ない?
チェーンスパイクは持ってきていたが、出さずに慎重に横断。
迷いつつ、平蔵谷出合到着。
少し先に出ていた先行パーティの灯りが見える。尾根のかなり上にも灯りがひとつ。後続はなし。源次郎の割には少ない?
チェーンスパイクは持ってきていたが、出さずに慎重に横断。
開始早々の岩場(核心その1)
ややオーバーハング気味。残置ボルトがあったので、ヌンチャクをかけてA0しました。
開始早々の岩場(核心その1)
ややオーバーハング気味。残置ボルトがあったので、ヌンチャクをかけてA0しました。
II峰の懸垂ポイント。結構しっかりしている。
ここまでに先行の4人パーティを抜いており、懸垂セットしていたら追いついて来ました。
東京大阪愛知などみなさん色々なところから来てるそう。どういうつながりなんだろうか(聞きそびれた)。
II峰の懸垂ポイント。結構しっかりしている。
ここまでに先行の4人パーティを抜いており、懸垂セットしていたら追いついて来ました。
東京大阪愛知などみなさん色々なところから来てるそう。どういうつながりなんだろうか(聞きそびれた)。
懸垂下降後、II峰を見上げて。
50mロープを持っていきましたが、事前情報通り、5mくらいの高さのテラスに余裕で届きました。そこからクライムダウン。

4人パーティはリーダーの方がグリグリ+でシングルロープで先に降りて50mロープで足りるか確かめてました。さすが。
懸垂下降後、II峰を見上げて。
50mロープを持っていきましたが、事前情報通り、5mくらいの高さのテラスに余裕で届きました。そこからクライムダウン。

4人パーティはリーダーの方がグリグリ+でシングルロープで先に降りて50mロープで足りるか確かめてました。さすが。
剱岳無事到着。感無量!
剱岳無事到着。感無量!
天気は快晴無風でこれ以上ない感じ。地元の方というおじさんが「今までで一番天気が良い」と言ってました。
紅葉シーズンの割には人は少なめかな。
天気は快晴無風でこれ以上ない感じ。地元の方というおじさんが「今までで一番天気が良い」と言ってました。
紅葉シーズンの割には人は少なめかな。
例の看板。
せっかくなので、早月尾根を少し下ってカニのハサミも見に行きました。
例の看板。
せっかくなので、早月尾根を少し下ってカニのハサミも見に行きました。
下りの途中でばててしまい、終バスギリギリになってしまいました。雷鳥沢からの最後の階段上りが精神的に結構きました...。
バスは激混みで、結局1時間くらい待ちました。
1
下りの途中でばててしまい、終バスギリギリになってしまいました。雷鳥沢からの最後の階段上りが精神的に結構きました...。
バスは激混みで、結局1時間くらい待ちました。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ タイツ ズボン 靴下 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ライター 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ ファーストエイドキット ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック テント テントマット シェラフ ヘルメット ガムテープ カメラ ロープ ハーネス 確保機 ロックカラビナ カラビナ クイックドロー スリング ロープスリング セルフビレイランヤード タイブロック

感想

台風一過を狙って、紅葉の週末に源次郎尾根にアタックしました。
これ以上ないくらいのベストコンディションで、達成感マックスでした。

<1日目>
足慣らしに立山を縦走しました。アルペンルートはweb予約が無難ですね。
浄土山の方から登る人は少なく、一の越山荘に直接行くルートの人が多いようです。浄土山への登りで運よく雷鳥の一団(4羽)に出会いました。
雄山への登りはやや渋滞気味でした。
劔御前小舎で写真を撮ってもらったお兄さんと一緒に剣沢キャンプ場まで行きました。剣は初めてで明日一般ルートから登るそう。
キャンプ場で雪渓情報を確認。源次郎尾根取りつきでの横断は問題ないようでした。富山県警の方は不在のようでした。
テントを立てていたら、風が強くなり気づいたら、暴風+あられで遠くで雷の音も。
なんとか立て終えたら、一緒のお兄さんがなんとテントのガイラインがなくて全く立たないとのこと。キャンプ場受付でビニールひもを借りてなんとか協力して設営。あられが痛かった...。
その後収まるまでテントで引きこもっていたが、日没頃には収まりました。正直こんな荒天は経験がなく、クロスオーバードームが耐えられるか心配でしたが、なんとか耐えてました。

<2日目>
日の出に合わせて源次郎尾根に取り付けるように3時ころ起床。
源次郎尾根に行くっぽいパーティもいました。

*剣沢〜平蔵谷出合
夏道を行きますが、暗くて結構迷いました。ペンキも所々ありますが、特に雪渓が見え始めたくらいからが怪しいです。地形図やGPSで確認しつつ外れたらなんとか復帰という感じでした...。

*平蔵谷出合〜源次郎尾根取りつき
チェーンスパイクを一応持ってきていましたが、横断だけならということで出さずに慎重に渡りました。対岸の尾根取りつきでハーネスなどを装備。
取りつき付近に先行パーティ(4名)、尾根のかなり上の方にもライトが見えました(ソロ?)。

*源次郎尾根取りつき〜核心岩場その1
雪渓から少しザレ場を登ると明瞭な踏み跡に合流します。終始踏み跡は(バリエーションルートにしては)明瞭です。
少し登るとレコでもよく出てくる核心岩場その1です。ややオーバーハングしていて、ホールドが中々ないです。わかりやすいところに残置ボルトの穴があったので、少し考えて、ヌンチャクをかけてA0しました。

*核心岩場その1〜核心岩場その2
しばらく木の根を登っていく「木登りゾーン」ですが、それが終わるころに核心岩場その2があります。こちらもオーバーハングしていて、かつ向かって左側が切れ落ちているので怖いです。正解かわかりませんが、私は右側からオーバーハングしている部分をトラバース気味に越えてクリアしました。こちらは登ってからボルト穴があることに気づきました。A0も可能だったかもしれません。

*核心岩場その2〜I峰
これまでに比べれば、難しい岩場はありません。

*I峰〜II峰懸垂ポイント
I峰からそれなりに下ってII峰に向けて登り返しです。こちらも難しい岩場はありません。
I峰あたりで先行パーティを抜きました。

*懸垂ポイント
事前情報通り、しっかりした懸垂支点があります。
近年標準のランヤードに下降器をつけて、フリクションヒッチでバックアップを取る方法で降ります。
50mロープを持っていきましたが、事前情報通り最下部から5mくらい上のテラスには余裕で届き、そこからクライムダウンできます。60mロープ(または30m x 2)なら下まで降りれて楽かもしれません。

追いついてきた後続パーティはリーダーがまずシングルロープ+グリグリで降りて高さを確認してました。念入りです。

*懸垂下降後〜剱岳
難しい岩場はないですが、ザレ場が多くなるので浮石・落石に注意です。

*剱岳
快晴無風のベストオブベストコンディションで感無量でした。
ハーネスをつけている人は全然いないので、「どこから来たの?」とか「源次郎から?」とか声をかけられました。

*剱岳〜下山
別山ルートで下山しました。
終バスに間に合うように計画していたのですが、途中でバテてしまい、結構ギリギリになってしましました。
剣山荘付近でおじさんとすれ違って、
「この先の分岐で荷物おいたら頂上までいけるかな?(14時過ぎ)」
「え?頂上って剱岳のことですか?片道3時間はかかりますし、岩場もありますし、暗くなる前に戻れないと思いますけど...」
みたいな会話をかわしました。恐ろしや...。

劔御前で水が完全に切れたのでペットボトルを購入。雷鳥沢からの階段の登りは、バスの時間も迫っていてかなり絶望でした。

室堂には16時20分ころ、終バス10分前のギリギリ到着でしたが、行列ができていて結局乗れたのは17時30分ころでした。

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