北岳【百名山】・間ノ岳【百名山】=>湯めみの丘
- GPS
- 09:58
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 2,233m
- 下り
- 2,230m
コースタイム
- 山行
- 9:01
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 9:57
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
その他周辺情報 | 【湯めみの丘】 泉 質:ナトリウム−塩化物泉(低張性アルカリ性高温泉) すべて掛け流し 泉 温:44.3℃ 料 金:700円 営業時間:通年 10:00〜22:00 定休日:無休 駐車場:100台 住 所:山梨県甲斐市下今井2361-11 |
写真
感想
数年前から北岳に登ろうとずっと画策してましたが、日程や天候、敷居の高さなどで、なかなか実現できませんでした。
今回ようやく実現の運びとなりましたが、北岳だけの日帰りにするのか、間ノ岳とあわせて山中一泊とするのか等々、迷った挙げ句、せっかくだから近年トレランで鍛えた脚力を試してみようということを思い立ち、北岳と間ノ岳の両座の山頂を日帰りで踏むことに挑戦しました。
事前の計画で時間効率を重視し、大樺沢を登り二俣から右俣コースで肩ノ小屋経由で北岳に登頂、北岳山荘から間ノ岳の間をピストンし、北岳山荘からトラバース道で八本歯ノコルへ抜け、左俣コースを下るルートを考えました。
このコースだと標準コースタイムが14時間50分で、70%のタイムレートで歩くと10時間23分となります。始発のバスが広河原に着くのが6時15分で、最終のバスが広河原を出るのが16時40分ですので、使える時間は10時間25分であり、計算上ピッタリとなります。過去の実績や、直近の仙丈ヶ岳のタイムレートが57%だったことから、頑張れば60%〜65%ぐらいで歩けるだろうということで、この計画に決定しました。
実際に歩いた結果ですが、肩ノ小屋の登りまでに稼いだ25分を、管理人の森本さんとの談笑と北岳への最後の登りで失い、北岳山荘を出発する時点で5分遅れでした。
そこで、北岳山荘に荷物をデポすることを決心し、チョコとペットボトルとスマホと地図以外の荷物を全てデポし、ほぼ空荷で間ノ岳までをピストンしました。
これでかなり時間を稼げるだろうとの見通しは甘く、高山の空気の薄さに阻まれて歩行速度は上がらず、北岳山荘に戻ってきた時点で2分遅れでした。(それでも標準3時間のところを2時間6分です。)
気合を入れ直して八本歯ノコルに向かうも、予想外の登り返しに息がはずみ、高所恐怖症の天敵である丸太組の桟橋に足がすくみ、なかなか思うように前に進みませんでした。最後に八本歯ノコルに降りる丸太梯子では目がくらみました。高さが10m以上あります。
八本歯ノコルでも2分遅れでしたが、さすがにここからの下りは早く降りられるだろうとの楽観も、またまた甘く、丸太組の梯子が延々と続き、場所によっては後ろ向きに降りることを強いられ、かなり苦労しました。左俣コースの後半はなんとか速度が上がり、標準の64%で八本歯ノコル〜二俣間を下り、15時20分に二俣に到着し、3分の早着となりました。
絶対に16時40分のバスに間に合わせるべく、さらにここから気合を入れ直し、ほぼトレランで標準×50%の55分で二股〜広河原を下り、20分以上の余裕を残してなんとか無事に広河原に到着しました。全体では休憩時間も含めて、コースタイムの67%で歩いた結果となりました。
二俣〜広河原間で最終バスに間に合いそうにない人を4人抜きました。(タクシーはあるのかな?)あと、広河原まで残り10分程度の場所(白根御池分岐の下部)でバスに間に合わない不安におののく女の子に「間に合いますか〜?」と声をかけられました。まだ25分あったので、「だいじょうぶですよ〜。」とやさしく声をかけておきました(笑)。無茶な計画をしている人が自分以外にもいるものです。
てんくらはAでしたが、甲府側は残念ながら完全にガスの中で、富士山等は望めませんでした。けれども、西側はほぼ晴れており、南アルプスの核心部の素晴らしい景色を存分に楽しむことができました。特に、中白根山から眺める北岳と赤石山脈の主稜線が素晴らしかったです。肩ノ小屋の森本さんの話によると、7日の朝は風速20m以上の強風が吹いていて、山行にならなかったそうなので、この日に行って正解だったと思います。
かなり無謀な計画でしたが、頑張れば自分でもここまでできるんだと思うと非常に感慨深い山行となりました。
今後の大目標は、甲斐駒の黒戸尾根日帰りと奥穂高の白出沢ルート日帰りに定めました!
最後に、ちゃんと普段からトレーニングして鍛えていないのに、安易にこの計画の模倣をしないでください。遭難します。自分は月間100キロランニングし、トレランも月に2回は走って鍛えているつもりです。加えて高山病になりやすい体質の方は高山に対する訓練や対策も必要だと思います。
標準コースタイム:14時間50分
自己コースタイム:10時間00分
コースタイムレート:0.67
通過した三角点
三等三角点「白根岳」標高3192.18m(北岳)
三等三角点「相ノ岳」標高3189.13m(間ノ岳)
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