三ノ沢岳・宝剣岳〜リベンジ成る、でも視界ゼロ


- GPS
- 28:46
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,106m
- 下り
- 1,096m
コースタイム
千畳敷 10:30
乗越浄土 11:40-12:15
宝剣岳 12:40-13:00
(雨の為、来た道を引き返す)
乗越浄土 13:20
千畳敷 13:45
15日
千畳敷 8:05
(ルートミスにて時間かかる)
極楽平 9:15-9:30
分岐 9:50
三ノ沢岳 12:00-12:25
分岐 14:40-14:45
極楽平 14:50-15:00
千畳敷 15:10
天候 | 13日:霧〜雨 14日:霧〜曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
*バス・ケーブルカー往復+千畳敷ホテル1泊2食+露天こぶしの湯入浴料:春のまる得プラン12,500円(冬より500円アップ) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【千畳敷−乗越浄土】 *完全に雪道です、まだ2メートル近い積雪が有ります。 カールの底に迂回する冬道では無くカールを横切る夏道(道は出ていませんが)が通れます。 八丁坂上部はまだ相当急峻な雪道ですので念のためアイゼン・ピッケルがあった方が良いと思います。 【乗越浄土−宝剣岳】 ルート上に残雪が有るのは2ヶ所ほどです、アイゼン無しで通過可能です。その他は完全に夏道です。鎖がしっかり設定されています。標識のペンキマークも見えるため慎重に行動すれば危険は少ないと思います。 (この日は山頂で雨が激しくなったため極楽平方面には向かわず元来た道を引き返しました) 【千畳敷−極楽平】 *完全に雪道です、まだ2メートル近い積雪が有ります。 乗越浄土方面と違い入る人が少ない為トレースは期待できません。稜線を目指して直登します。(視界が悪いと目視でのルート取りは極めて困難です、GPS頼りになります) 雪の状態はグズグズの腐れ雪ですが、乗越浄土への道より遙かに急峻ですので軽アイゼン+ストックでは危険です。冬用のアイゼン・ピッケルが必要です。 【極楽平−三ノ沢分岐】 完全に夏道です。これ以降アイゼンピッケルは不要ですので極楽平で外してOKです。 【三ノ沢分岐−三ノ沢岳】 ほぼ夏道です。一部に残雪が有りますがキックステップで通過可能です。 元々入る人の少ないルートで、ハイマツに覆われてわかりにくい場所も有りますが、基本的に稜線を進みますのでルートファインディングで困ることは無いと思います。 分岐から一度大きく下り、その後登り返しです。帰路も同じですので、帰りはなかなかキツいモノが有ります。 【極楽平−千畳敷】 尻セード天国です。下に人が居ないのを確認して一気に滑れます。下りは10分でした。 (コントロールと、もしもの為にピッケルが必要です) |
写真
感想
長年気になっていた中央アルプスの孤高・三ノ沢岳、今年の3月に初めて訪れましたが極楽平までの雪の斜面が雪崩の恐怖で登れず敗退しました。
あれから3ヶ月、すっかり夏山の様子になった三ノ沢岳にリベンジ行ってきました。
6月ですから天気はある程度は諦めていたのですが、ヤマテンの予報ではそれほど悪くなさそうで初日は無理でも、2日目の三ノ沢岳アタックの日には好天を期待して出かけました。
結果は残念ながら初日は曇りから雨、2日目も終始ガスで視界はほぼ0、下山時にかろうじて三ノ沢岳の山頂が垣間見れただけの残念な天気になってしまいました。
それでも30年以上気になっていた三ノ沢岳は期待通りの素晴らしい山でしたし、ついで宝剣岳も登れましたので梅雨の時期の山行としては大成功だったと満足しております。
コース詳細は上記の通り、6月半ばですのでさすがに稜線に雪はほとんど無く、ほぼ夏道で特に危険や困難な場所は有りませんでした。
宝剣岳もしっかり鎖が装備されており、慎重に行動すれば特に危険は無いと思いました。
三ノ沢岳への稜線は宝剣岳近くの主稜線から一気に200m近く下り、その後山頂までまた200m程登り返すなかなかタフなコースです。
残雪有り、岩稜有り、お花畑(まだ少し早かった)有りの変化に富んだコースで、ガスで展望がありませんでしたが飽きることの無い楽しいコースでした。
何よりも良いのは土曜日だと言うのに人が居ないこと。主稜線が1本で人が集中しがちな中央アルプスとは思えないほど静かな山が楽しめました。
意外にキツかったのは千畳敷から極楽平までの雪の斜面。さすがにまだ積雪が2m近くありますので夏道は出ておらず、何処でも好きなところが歩けます。
3月に来たときと違って雪崩の危険もなさそうなので、簡単に登れそうなのですが、視界0では目標が定まらず薄いトレースらしきものについて行ったら、となりの枝稜に登ってしまい一旦退却。その後稜線直下の急傾斜にビビりながら何とか極楽平に登りつきました。
残雪期のザクザクの雪ですので滑落しても大事には至らないと思いますが、念のために持って行った12本爪のアイゼンとピッケルが有って安心できました。軽アイゼンとストックでは極楽平の雪の斜面は厳しいと思います。
逆にこの斜面は下りでは尻セード天国、稜線直下はちょっと怖いので歩きましたがその後は一気に滑り降りられます。乗越浄土からの下りと違いまず登山者はおりませんので、視界が良ければこんな快適な下りはなかなか他では味わえません。ちなみにこの日は登りに1時間10分かかりましたが下りは10分でした。
何となく敬遠していた中央アルプスでしたが、今年2回も行ってしまうほどお気に入りになりました。
また今度は秋の紅葉にでも行ってみたいと思います。
yamaya1127さん、お久しぶりです。
私も昨日、平標山へハイキングへ行って来て、脹ら脛が筋肉痛状態です
千畳敷はまだまだ雪一杯の状態なんですね、やっと春山になってきた感じなんでしょうか?
私も夏は宝剣と木曽駒を周回しましが雪があるときはなかなかチャレンジするには気合いが必要みたいですね。
タフなコースって書いてあるので私みたいな軟弱者は敬遠しちゃいそうです、でもyamaya1127さんの歩かれているコースは参考になります。
また7月のレコを楽しみにしています、私も6月中にもう1回どこかの山を選定中。テン泊で行きたいと思っているけど日帰りになってしまいそうです。
opiro772さんコメントありがとうございます。
軟弱yamayaでまたロープウエイが架かっているところに行ってしまいました
まあ一応3月のリベンジと言う名目で・・・。
三ノ沢岳お勧めですよ!主稜線の山と違い静かでそれでいて存在感の有る山です。
「タフ」と言ったのは私には帰りの登り返しがキツかった、と言う意味で、たった200mくらいの標高差、opiro772さんなら鼻歌交じりで一登りですよ
平標の記録見させて頂きました。
山の花も満開、更に両手に花の山行でうらやましい限りです。
平標、仙ノ倉、さらには谷川や茂倉、ここ何年も全く行っていません。
夏はちょっと暑い山域なので晩秋から初雪の頃に行って見ようかな?と思っています。
opiro772さん今月あと1回ですか?
天候をうまく捕まえられるといいですね、この時期だと白馬や鹿島槍、針ノ木から赤沢岳なんか行ってみたいですね
レコ楽しみにしています
yamaya1127さん、憧れの三ノ沢岳に行かれたのですね。
格好良く存在感があり、主稜線から離れていて静かで、素晴らしい山です。
所々残雪が残っている夏道も良いですね。
雪の時期は怖いので、今度は夏にまた訪れてみたいです。
三ノ沢カール側はガスでしたでしょうか?
真夏には綺麗なお花畑になる場所かなと思います。
ウッドシャフトで長目のピッケル良いですね〜。
自分も学生時代は使っていました(借り物でしたが…)。
コメントありがとうございます。
maruiさんのように積雪期に登りたかったのですが、3月に三ノ沢岳にアタックする以前に極楽平に登れずに撤退したことが悔しくて、来年まで待てずに行ってきました。
積雪期と比べるまでも有りませんが、無雪期でもなかなか登り甲斐が有って思っていた通り素晴らしい山でした。
あいにくガスで視界が無かったのは残念でしたが、心の目で絶景を見てきました(笑)
ピッケルお褒め頂きありがとうございます。
高校生の頃(もう40年程前ですが)初めて冬山に行くために夏に必死でバイトして買った、思い入れのあるシモンスーパーEと言うピッケルです。
あれから40年ずっと現役で使っています。他の装備は時々新しくしていますがこれだけは新しいものに馴染めず、結局ずっと使い続けています。
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