赤岳(真教寺尾根〜北八ツ気分の稲子湯へ)


- GPS
- 27:18
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 1,268m
- 下り
- 1,633m
コースタイム
9月21日:赤岳頂上山荘6:55−8:25三叉峰8:40−9:30硫黄岳山荘−10:00硫黄岳10:25−11:00夏沢峠−11:45本沢温泉
−13:00中山峠との分岐−13:05しらびそ小屋(みどり池)13:55−15:05みどり池入口ゲート−15:13稲子湯
天候 | 快晴!! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年09月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
1.清里ハイランドパークのリフト頂上に登山ポスト、水洗トイレ(観光用ヒュッテ内)あり。 2.真教寺尾根の鎖場はしっかりしているので、鎖を使って登ると楽。 言うまでもないが、グローブを着用したほうがいい。 自分で言っておきながら、面倒くさがって岩場を素手で登っていたら指を軽く擦り剥いた。 サングラスもあれば着けたほうがいいと思う。鎖場で西日を浴びても、手元が分かりやすい。 3.赤岳天望荘・硫黄岳山荘間は所々痩せているので、手は空けておいたほうがいいと思う。 稲子湯の入湯料は600円。足の疲れがほぐれ、気持ちよかったです。 |
感想
1日目。快晴。
小海線の車窓から眺めると、高原の木々と真青な空。
・・・と、威容を誇る赤岳の頭。今日はあんな所まで登るんですか・・・。
【清里駅】
10時21分清里駅に着く。もっと早く現地入りしたかったが、この時間に到着するのが精一杯。
この日は某団体の会合日に当たったらしく、駅はオジサマオバサマで溢れていた。
乗換時間が15分あるにもかかわらず、バスを逃しそうになった。
ピクニックバスという、木製シートのリゾート地らしいバスに乗る。
【清里ハイランドパーク】
午前11時、清里ハイランドパークに到着。
スタートの遅さを取り戻すため、パノラマリフトで時間と距離を稼ぐ。
リフト乗場で赤岳に行くと告げ、1,000円で乗せてもらう。
10分でリフト頂上に到着。美し森からここまで歩くと1時間半かかるらしい。
地形図を見ると、このあたりは大泉・清里スキー場とのみ記載されている。
現在は、清里ハイランドパークの方が通りが良いようだ。
山岳地図は情報が新しいので、こういう時は悩まずに済む。
【真教寺尾根】
時間が押していることもあり、真教寺尾根はテンポよく登る方針で行く。
最後の登りに備えて体力気力は温存したいので、小休止と水分は少しずつ30分毎にきっちり取って登る。
昼食・間食とも少量に抑えてみたところ、歩く調子はなかなか良い。
天気の良さも味方したが、この尾根からの眺めは大変良い。
可愛らしい金峰の五丈岩、ごつごつした山容が何とも言えず魅力的な甲斐駒ケ岳。
富士山が左右対称に裾野を広げる様子は優美の一言に尽きる。
牛首山でささっと昼食を摂り、なだらかな道を歩く。道はまもなく庭園を廻る趣となる。
時間に余裕があればのんびり歩きたい道である。
牛首山から30分経過。どうやら急登に取り付いたらしい。
敢えてあせらないよう、足元だけを見て登る。下ばかり見ながら歩くので、木の枝に頭が支えたりする。
岩場でも同じことをやった。忘れた頃に頭がつっかえるので注意が必要。
時々立ち止まり、振り返り、富士山の均整の取れた姿を飽かず眺める。
【鎖場を経て赤岳山頂】
大きな鎖場は2〜3箇所位あった。基本的に三点確保で行く。
鎖がしっかりしているので、途中から鎖を使って登ることにする。
自分は身軽ではないので、鎖を使うほうが断然早く登ることができる。
この時間に真教寺尾根を降りてくる人は少ないので、鎖場で待ち時間がないことは有難い。
登山道沿いに丸い金属製の立札がある。「10-10」とあったら、そこは権現岳からの登山道との合流点。山頂まであと15分。
(ちなみに大きい鎖場を登ったら「10-8」とあった。)
梯子も使ってなおも高さを稼ぐ。
まもなく美濃戸からも合流、そして山頂。赤岳山頂小屋はすぐそこ。
・・・とうとう登ってしまった。今朝見た、登れなさそうだった、あの山に。
この山は360度の展望が楽しい。
北、中央、南のアルプス、奥多摩、奥武蔵、奥秩父、浅間、あれは谷川か。
見えた山の名をいちいち挙げたらキリがない。興奮、そして放心。
これだけメジャーな山がワンサカ見えるところも珍しいのではないか。
【硫黄岳まで】
今日も快晴。赤岳山頂小屋で朝食を摂って出発。
今回はシルバーウィークに当たるため、宿泊者が大変多かったそうだ。
この小屋は前日に宿泊受付をした時点で、翌日の朝食時間が決まる仕組みになっている。
結果、夕食はいいとして朝食の時間が遅くなった。
またもや時間が少々押し気味だが、北八の雰囲気を味わおうということで、
当初の予定通り稲子湯を目指すことにした。今日はバスの時間に追われそうだ。
赤岳から急坂を下るのを皮切りに、ヤセた道やちょっとした鎖場、梯子などを歩く。
硫黄岳の方向からも沢山人が来るので、この道は大変賑やかである。(八ヶ岳銀座!)
ところで、ストックを手に持ったまま登り降りする人が結構いらっしゃるが、怖くないのでしょうか。
梯子に引っ掛けやしないかと、見ていてゾッとするんですが・・・。
左手に小同心、大同心といった奇景?を眺めたり、(ほとんど終わりのしょぼくれ)コマクサ、
きれいな黄緑色のカメムシ(!)を見つけたりして楽しく歩く。
硫黄岳山荘前到着。ここよりなだらかに見える硫黄岳の登りが始まる。
こういう時ほど先を見ると苦しくなってしまうので、「100歩登って立ち休み」を繰り返す。
これを9から10回繰り返したら硫黄岳。漬物石に使えそうな石がごろごろ。道は歩きやすかったです。
【本沢温泉を経て稲子湯へ】
グランドキャニオンを彷彿とさせる硫黄岳を背に、夏沢峠への道を下る。
やまびこ荘を通過。(ももんがあ、また今度ね。)
樹林帯に突入し、さらに下ると硫黄の臭いで本沢温泉が近づいてきたことを知る。
既にお昼の時間だが、本沢温泉の横を急いで通り過ぎる。(きのこ鍋よ、いずれまた。)
本沢温泉を通り過ぎてから、予定していた稲子湯発のバスに乗るためには
かなりのピッチで歩くことが必要であることに気付く。
走り過ぎるよりも、バスを1本遅らせて北八ヶ岳エリアをゆっくり歩くことを選ぶ。
松原湖方面との分岐を左に登りみどり池を目指す。(しらびそ小屋のコーヒー、待っててね。)
しっとりとした明るい樹林と朽ちた倒木を愛でつつ、足元のきのこを探して歩く。
・・・お腹がすいた。
しらびそ小屋に辿り着き、みどり池とニュウ?を見ながらお昼ご飯。
食後はのんびりと日向ぼっこしながら、美味しい名物コーヒーをいただく。
(大人しい、性質の良さそうな犬がいました。ここで飼われている犬でしょうか。)
北八の名残を惜しむように広葉樹とシダの道を沢沿いに歩いて、稲子湯に到着。最終バスが来るまで、あと1時間あります。
折角なのでここのお宿で入浴させてもらいました。
ここの炭酸泉は、足の疲れを心地よく取り去ってくれました。
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