ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 46568
全員に公開
ハイキング
八ヶ岳・蓼科

赤岳(真教寺尾根〜北八ツ気分の稲子湯へ)

2009年09月20日(日) 〜 2009年09月21日(月)
情報量の目安: B
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
rainbow その他1人
GPS
27:18
距離
14.3km
登り
1,268m
下り
1,633m

コースタイム

9月20日:清里ハイランドパークリフト頂上11:35−12:35牛首山12:50−扇山−15:55赤岳16:00−16:05赤岳頂上小屋
9月21日:赤岳頂上山荘6:55−8:25三叉峰8:40−9:30硫黄岳山荘−10:00硫黄岳10:25−11:00夏沢峠−11:45本沢温泉
−13:00中山峠との分岐−13:05しらびそ小屋(みどり池)13:55−15:05みどり池入口ゲート−15:13稲子湯
天候 快晴!!
過去天気図(気象庁) 2009年09月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
1.清里ハイランドパークのリフト頂上に登山ポスト、水洗トイレ(観光用ヒュッテ内)あり。
2.真教寺尾根の鎖場はしっかりしているので、鎖を使って登ると楽。
  言うまでもないが、グローブを着用したほうがいい。
  自分で言っておきながら、面倒くさがって岩場を素手で登っていたら指を軽く擦り剥いた。
  サングラスもあれば着けたほうがいいと思う。鎖場で西日を浴びても、手元が分かりやすい。
3.赤岳天望荘・硫黄岳山荘間は所々痩せているので、手は空けておいたほうがいいと思う。

稲子湯の入湯料は600円。足の疲れがほぐれ、気持ちよかったです。

感想

1日目。快晴。
小海線の車窓から眺めると、高原の木々と真青な空。
・・・と、威容を誇る赤岳の頭。今日はあんな所まで登るんですか・・・。

【清里駅】
10時21分清里駅に着く。もっと早く現地入りしたかったが、この時間に到着するのが精一杯。
この日は某団体の会合日に当たったらしく、駅はオジサマオバサマで溢れていた。
乗換時間が15分あるにもかかわらず、バスを逃しそうになった。
ピクニックバスという、木製シートのリゾート地らしいバスに乗る。

【清里ハイランドパーク】
午前11時、清里ハイランドパークに到着。
スタートの遅さを取り戻すため、パノラマリフトで時間と距離を稼ぐ。
リフト乗場で赤岳に行くと告げ、1,000円で乗せてもらう。
10分でリフト頂上に到着。美し森からここまで歩くと1時間半かかるらしい。
地形図を見ると、このあたりは大泉・清里スキー場とのみ記載されている。
現在は、清里ハイランドパークの方が通りが良いようだ。
山岳地図は情報が新しいので、こういう時は悩まずに済む。

【真教寺尾根】
時間が押していることもあり、真教寺尾根はテンポよく登る方針で行く。
最後の登りに備えて体力気力は温存したいので、小休止と水分は少しずつ30分毎にきっちり取って登る。
昼食・間食とも少量に抑えてみたところ、歩く調子はなかなか良い。
天気の良さも味方したが、この尾根からの眺めは大変良い。
可愛らしい金峰の五丈岩、ごつごつした山容が何とも言えず魅力的な甲斐駒ケ岳。
富士山が左右対称に裾野を広げる様子は優美の一言に尽きる。
牛首山でささっと昼食を摂り、なだらかな道を歩く。道はまもなく庭園を廻る趣となる。
時間に余裕があればのんびり歩きたい道である。

牛首山から30分経過。どうやら急登に取り付いたらしい。
敢えてあせらないよう、足元だけを見て登る。下ばかり見ながら歩くので、木の枝に頭が支えたりする。
岩場でも同じことをやった。忘れた頃に頭がつっかえるので注意が必要。
時々立ち止まり、振り返り、富士山の均整の取れた姿を飽かず眺める。

【鎖場を経て赤岳山頂】
大きな鎖場は2〜3箇所位あった。基本的に三点確保で行く。
鎖がしっかりしているので、途中から鎖を使って登ることにする。
自分は身軽ではないので、鎖を使うほうが断然早く登ることができる。
この時間に真教寺尾根を降りてくる人は少ないので、鎖場で待ち時間がないことは有難い。
登山道沿いに丸い金属製の立札がある。「10-10」とあったら、そこは権現岳からの登山道との合流点。山頂まであと15分。
(ちなみに大きい鎖場を登ったら「10-8」とあった。)
梯子も使ってなおも高さを稼ぐ。
まもなく美濃戸からも合流、そして山頂。赤岳山頂小屋はすぐそこ。
・・・とうとう登ってしまった。今朝見た、登れなさそうだった、あの山に。
この山は360度の展望が楽しい。
北、中央、南のアルプス、奥多摩、奥武蔵、奥秩父、浅間、あれは谷川か。
見えた山の名をいちいち挙げたらキリがない。興奮、そして放心。
これだけメジャーな山がワンサカ見えるところも珍しいのではないか。

【硫黄岳まで】
今日も快晴。赤岳山頂小屋で朝食を摂って出発。
今回はシルバーウィークに当たるため、宿泊者が大変多かったそうだ。
この小屋は前日に宿泊受付をした時点で、翌日の朝食時間が決まる仕組みになっている。
結果、夕食はいいとして朝食の時間が遅くなった。
またもや時間が少々押し気味だが、北八の雰囲気を味わおうということで、
当初の予定通り稲子湯を目指すことにした。今日はバスの時間に追われそうだ。
赤岳から急坂を下るのを皮切りに、ヤセた道やちょっとした鎖場、梯子などを歩く。
硫黄岳の方向からも沢山人が来るので、この道は大変賑やかである。(八ヶ岳銀座!)
ところで、ストックを手に持ったまま登り降りする人が結構いらっしゃるが、怖くないのでしょうか。
梯子に引っ掛けやしないかと、見ていてゾッとするんですが・・・。
左手に小同心、大同心といった奇景?を眺めたり、(ほとんど終わりのしょぼくれ)コマクサ、
きれいな黄緑色のカメムシ(!)を見つけたりして楽しく歩く。
硫黄岳山荘前到着。ここよりなだらかに見える硫黄岳の登りが始まる。
こういう時ほど先を見ると苦しくなってしまうので、「100歩登って立ち休み」を繰り返す。
これを9から10回繰り返したら硫黄岳。漬物石に使えそうな石がごろごろ。道は歩きやすかったです。

【本沢温泉を経て稲子湯へ】
グランドキャニオンを彷彿とさせる硫黄岳を背に、夏沢峠への道を下る。
やまびこ荘を通過。(ももんがあ、また今度ね。)
樹林帯に突入し、さらに下ると硫黄の臭いで本沢温泉が近づいてきたことを知る。
既にお昼の時間だが、本沢温泉の横を急いで通り過ぎる。(きのこ鍋よ、いずれまた。)
本沢温泉を通り過ぎてから、予定していた稲子湯発のバスに乗るためには
かなりのピッチで歩くことが必要であることに気付く。

走り過ぎるよりも、バスを1本遅らせて北八ヶ岳エリアをゆっくり歩くことを選ぶ。
松原湖方面との分岐を左に登りみどり池を目指す。(しらびそ小屋のコーヒー、待っててね。)
しっとりとした明るい樹林と朽ちた倒木を愛でつつ、足元のきのこを探して歩く。
・・・お腹がすいた。
しらびそ小屋に辿り着き、みどり池とニュウ?を見ながらお昼ご飯。
食後はのんびりと日向ぼっこしながら、美味しい名物コーヒーをいただく。
(大人しい、性質の良さそうな犬がいました。ここで飼われている犬でしょうか。)

北八の名残を惜しむように広葉樹とシダの道を沢沿いに歩いて、稲子湯に到着。最終バスが来るまで、あと1時間あります。
折角なのでここのお宿で入浴させてもらいました。
ここの炭酸泉は、足の疲れを心地よく取り去ってくれました。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1017人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [3日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら