硫黄岳〜横岳〜赤岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 18.7km
- 登り
- 1,879m
- 下り
- 1,882m
コースタイム
5:30オーレン小屋〜5:55夏沢峠〜7:00硫黄岳〜8:50横岳〜10:35地蔵の頭〜11:35赤岳山頂(昼食)〜12:20文三郎尾根分岐〜14:22行者小屋〜16:35美濃戸(やまのこ村)
天候 | 14日 午前 山だけ曇り 午後 晴れ 15日 晴天 午後から雲が出てきたが概ね晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
美濃戸(車)ー茅野ー新宿(特急あずさ) |
コース状況/ 危険箇所等 |
オーレン小屋〜峰の松目・赤岩の頭方面の道に部分的に残雪あり。 意外と深いので踏み抜きに注意。 横岳〜赤岳の鎖場はゆっくり行けば大丈夫。 梅雨時のせいか意外と人が少なく、横岳の鎖場と赤岳の登りで若干順番待ちした程度。 |
写真
感想
今週は硫黄岳ピストンの予定でしたが、どうせ1泊するなら赤岳まで縦走してしまえと、急きょ計画変更しました。
天気予報は土日とも晴れでしたが、14日(土)は山にだけ雲が覆い被さっていて曇り。なので15日(日)に望みを託して、1日目はとりあえず山小屋を目指しました。
美濃戸から北沢ルートで赤岳鉱泉。アイスキャンディーの土台が残っていました。小さなお花なんかを楽しみつつも、赤岩の頭へ登る頃にはちょっと小雨っぽくなったので、レインウェアを着用。人はそんなに多くはなく、のんびり登って赤岩の頭。素晴らしい展望なはずなんだけど、真っ白でなーんにも見えず。ここから硫黄岳に向かう人が多かったですが、私らは峰の松目方面へ。ハイマツの這う道はシャクナゲも多く、花が咲いてれば景色が見えなくても楽しめたのにな〜。でもハイマツに通せんぼされてるような道は大好きです。
だんだん周りは屋久島のような、苔むした森の中へ。日当りが悪いせいか、ところどころ残雪も。なだらかに下って峰の松目のコルに到着。ここから峰の松目まで15分ぐらいでしょうか。一カ所ちょっと急な岩を攀じ登る所がありましたが、無事に山頂に到着!赤岩の頭とここが、今日のピークハント。木々に囲まれて展望はありませんが、どうせガスってて何も見えない。シャクナゲだらけだったので、咲いてれば嬉しかったんですが、ここも不発。少し休憩して下山を開始すると、なんだかだんだん晴れてきやがりました。一度、木の根っこで滑りました。また、オーレン小屋までの下りの間に、ところどころ残雪があり、数回踏み抜いてしまいました。
さてオーレン小屋は、とてもすてきな山小屋でした。ボルシチを食べたかったのですが、今日はお客さんが多いので、もう食堂を閉めて夕食の準備をしているとのこと。残念です。お腹が空いたので、ロビーのコタツでカップ麺を頂きました。そう、寒かったのです。天気は回復しましたが、さすがに標高2,330m。体が冷えるのでお風呂に入りました。夕食は楽しみにしていた桜鍋!お部屋もいびきかく人もおらず、ゆっくり眠ることが出来ました(私がいびきかいてたらどうしよう…^_^;)そういえば、6月いっぱいは宿泊者全員に、開山祭の記念手ぬぐいをプレゼントしてくれるそうで、鈴木ともこさんのイラストが可愛く、とても嬉しかったです。
翌日は、5時半に出発。外は雲一つない青空で、ワクワクしながらまずは夏沢峠を目指します。ここで今日初めての展望を楽しみ、どんどん登って行くと、やがて硫黄岳へのガレ場の登りに。南だか北だか中央だか私はほとんど山座同定が出来ないのですが、とにかく素晴らしい眺め。登りは疲れますが、景色に励まされて頑張れます。やがて山頂が見えてくると、なんだかケルンだらけで登っても登っても風景が変わりません。それでもいつかは終わりが来ます。
やがてだだっ広い硫黄岳山頂に到着。これから歩く横岳・赤岳の稜線を眺めながらおにぎりを食べました。
先は長いのですぐに出発。硫黄岳山荘付近では、小さなお花もチラホラ見かけ、テンションアップ。写真を撮ってばかりでなかなか先に進めません。左手には綺麗な形の富士山がくっきり見えて来ました。
しかし、そのうち高度感のある岩場・鎖場が登場してきました。小さな梯子もあります。ガイドブックの写真では怖そうだった場所も、行ってみれば道幅があり、足場もしっかりしていて問題なし。それでも滑落したら大変な場所なので、慎重に通過していきます。だから若干渋滞。プチ鞍部を跨いで逆側へ。大丈夫、怖くありません。そして案外早くに横岳登頂。この辺一帯は横岳のピーク群。素晴らしい展望と心地いい緊張感を楽しみながら、縦走は続きます。
やがて地蔵の頭に到着。「あそこは滑落が多いよ」と下を指差し仲間に話している男性がいました。(>_<)そうなんだ…ブルブル。赤岳展望荘を通過し、いよいよ赤岳への最後の登り。ここは確か、BSフジ「山へおいでよ!」で狩野英孝が登ったルートです。なかなか急ですが、登りなら大丈夫。前を歩く男性が固まっちゃってましたが、もしかして高い所が怖いのかな?(←失礼)足がつったのかな?「怖い」より先に、疲れるのが本音。少々前後がつかえてますし、あまりゆっくりも出来ない。頑張って登ります。キバナシャクナゲも出迎えてくれます。そして、赤岳頂上山荘に到着!こちらは北峰です。手前で、サッカーW杯のラジオ中継を聞いているおじさんとすれ違いました。その後、「2−1で負けてる」という会話が聞こえてきました。録画してあるんだから、言わないでよ!とワガママを言います(心の中で)。
奥に進んで赤岳南峰。狭いので長居は出来ませんが、標高2,899mの標識を見ると、感慨もひとしおです。ほんとは自信なかったんだけど、なんとか、登れちゃいました!
しかし、私にとってはここからが正念場。苦手な急傾斜の下りが始まります。最初は岩場で鎖があり、足場も豊富で問題ありません。緊張はしますが写真を撮る余裕もあります。かなりゆっくりペースですが、混雑していなかったのが幸いでした。傾斜が強いため、土の道になっても鎖を頼りに後ろ向きで下る私。みんな前向きで普通に下っているのですがね…。階段が出てくると、これでもう安心!とホッとしましたが、いやまだまだ。傾斜強めの半ガレ場みたいな感じで滑りやすく、怖くて早く歩けません。途中からストックを出しましたが、そーすると階段が出てくる。なんとか慎重にゆっくり頑張って、いつの間にか樹林帯に突入。展望はなくなり、地味に下って行くと、平坦な道に。しばらく歩くと行者小屋に到着。先に歩いていた友達は、すでにコーヒータイムを満喫していました。
ここからはもう危険箇所はありません。南沢ルートでシメます。平坦で快適な道が続いたのでストックをしまったら、やがて下りになりました…。でもなだらかだから、自力で歩きます。ここから美濃戸まで、ほんとに長かった。行きなら苔や花や沢を楽しむ快適ルートなのですが、帰りはもう、疲れきってて、そんな余裕はありません。最初は友達の後ろをついていけていた私も、だんだんと距離が広がって行く…。なんて脚力がないんだ…。
美濃戸山荘に到着。お水を頂いて、ほどなくやまのこ村の駐車場に到着。疲れたー!でも歩き切った!良かった生きて帰れて!(?)いやいや、無事家に帰り着くまでが遠足です。友達の車で茅野駅まで送ってもらい、特急あずさで帰還。今日のヤマレコアップを断念し、眠い目をこすりながらサッカーW杯コートジボワール戦(録画)を観ましたが、やはり奇跡の逆点・引き分けもなかった…。
しかし、ヘタレなりに赤岳に登れたことは、私にとって大きな自信になりました。自分ではけっこうすごいと思ったんだけど、レベル的には中級ぐらい?おそらく私は中の下ぐらい(いや下の上か?)。今回登れたのは友達のアドバイスのおかげでもあるので、思い上がらずに、慎重に、少しずつステップアップしていきたいと思います。
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