【二泊三日】後立山連峰縦走 白馬岳ー扇沢 唐松岳まで【途中敗退】
- GPS
- 21:41
- 距離
- 26.9km
- 登り
- 3,066m
- 下り
- 2,387m
コースタイム
- 山行
- 6:37
- 休憩
- 2:17
- 合計
- 8:54
- 山行
- 7:39
- 休憩
- 2:12
- 合計
- 9:51
天候 | 曇のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
下山時は八方ゴンドラ |
コース状況/ 危険箇所等 |
台風通過直後なので大雪渓は怖かったです。 結果的に何も無かったですが、沢筋は怖い。 |
その他周辺情報 | 八方の湯はアクセスも良く、 シャンプー等もオシャレ感がある割に洗浄力もあり、登山で汚れたおじさんにもおすすめです(笑) |
写真
装備
個人装備 |
靴スポルティバエクイブリウム
ベースレイヤー
ファイントラックドライメッシュ上下靴下
靴下FITS極厚2足
パンツHOUDINI薄手
下着アイスブレーカーウール
シャツpatagonia山シャツ
防寒着patagoniaキャプリーンエアフーディ
アークテリクスダウンJKT
雨具ファイントラックレグン上下
ヘルメットPETZLメテオ
バラクラバファインラックのドライメッシュ
グローブモンベルトレイルアクショングローブ
ヘリテイジオーバーグローブ
寝袋FEATEREDFRIENDS
FlickerULキルト30
シュラフカバー
イスカゴアテックス
ザックpatagoniaアセンジョニスト55L
ザックは私が16kg妻が12kgくらいです。
|
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共同装備 |
テントエスパースデュオアルティメイト
火器ジェットボイルミニモ
EPIバーナーREVO3700
エアマットマジックマウンテンスーパーライト120cm
デジタル簡易無線アルインコ5W
|
感想
【注意!超長いです!!】
(行こうか検討している人の為になればと思い書きました)
【プロローグ】
待ちに待った夏休み。
白馬三山〜唐松岳〜五龍岳〜鹿島槍ヶ岳〜爺ヶ岳〜扇沢への縦走を計画してました。
先月ボルダリングの着地で膝の前十字靭帯損傷をしてしまいこの縦走も断念と思っていましたが。。
幸い手術しないレベルで済みそうだったので、リハビリも兼ねて挑戦しました。
せっかく膝が大丈夫そうで行こうと決めた所、
ついてないことに観測三十年間で最強の台風が通過するとの事😂
終わった。。
と思っていましたが、白馬は意外と大丈夫そう。
しかし大雨直後に沢筋に入るのは自殺行為。
栂池からロープウェイで白馬頂上山荘を目指すルートも検討しましたが、ロープウェイも動かなそう。
しかも何より長い。(大雪渓ルートの1.5倍)
朝少し降りましたが、大した雨量では無い。アメダスを見て出発を決意。
前日は五竜ドライブステーションに泊まらせてもらい、八方第五駐車場からタクシーで猿倉へ。運ちゃんの軽妙なトーク込み込みで3500円ぽっきりでした。
【1日目白馬大雪渓】
登山届はコンパスで出していましたが、改めて紙でも提出。
パトロールの方とお話して、大雪渓の落石や土砂崩れには注意するようアドバイスして頂きました。何より登山者が少ないから気をつけて下さいとの事。
わかっちゃいましたが、気を引き締めて出発。テクテクのんびり歩きます。
白馬尻まで約一時間。ここから大雪渓脇の秋道へ入ります。
難しくはありませんが、落石が怖いのでそそくさと通過。大雪渓を通過する場所で、先行者を発見。居たんだ!なんか嬉しい。
ソロの方で行く先は同じだということ。写真を撮られていたので先に行かせもらう。
雪渓自体は、事前情報で現在はチェンスパがいらないレベルと聞いていたのでつぼ足で突破。しかし慣れていない人は持って行くべきかもしれません。こけたら怖いよ。
その後は急登をゆっくり登っていき、二時間くらいで頂上山荘へ到着。2名1張り5000円なり。テント設営を済ませ、白馬岳の様子を見てみる。
晴れ間が見えてきてる!
軽荷で山頂へ20分くらい。栂池からロープウェイを使わずに登ってきたという強すぎる若者二人と写真を撮り合う。
なんと!これから鑓温泉まで行くとか(すでに16時過ぎてます笑)
彼らを見送ってのんびり過ごす。こんな穏やかな山頂もあるのか。
お腹がすいてきたのでテン場に戻り赤いきつねに薄いお餅を入れて夕飯。
翌日のために米を2合炊く。二人でおにぎり4個と朝ごはんのお茶漬け分炊けた。
17時半頃稜線に出ると、美しい夕焼け。剱や毛勝三山がよく見える。ドコモの電波も入る。なんて素晴らしい場所なんだ!来て良かった!!感動して戻って就寝。
【2日目白馬三山ー不帰ノ嶮ー唐松岳】
朝4時に起きると風とガスっぽい。
嫌な予感しかしないが片付けて5時半出発のため稜線へ。
15m/sくらいの強風と濃霧、雨のおまけつき。これは、、!
この状態で進むのは僕らの実力では危険と判断し、撤退も頭を横切るが、
7時をリミットとして風のないトイレの前で待機。
7時前位にようやく収まってきたので出発する決意をした。
そこからは美しい稜線に写真を撮りまくって、全く進まない。
すでに90分押していて急がないといけないのに、手とカメラが言うことを聞いてくれない。
困った困ったただでさえ遅いのにこれでは全然進まない。
天狗山荘に着く頃には雨が降り始めており、ここから不帰ノ嶮に向かう身としては複雑な心境。
唐松からソロで来た強そうなお姉さんと情報交換をしてここですれ違う。
本降りになって来たので天狗山荘で雨宿りをさせてもらう。今日は晴れ予報なのに。
11時をリミットとして、これより悪化するようであれば、唐松はキャンセルさせてもらい、天狗にでも泊めてもらおうか。そんな事を考えていたら、雨が弱まった。
ああ、これなら行くっきゃない。
30分ほど歩いたところで山岳パトロールのお兄さんとすれ違う。
時間ギリギリですねと言われたが、承知の上ですと伝えこの先の状況を聞かせてもらった。
懸念点だった岩場は濡れてないようで一安心。天狗の大下りの最初の鎖、特に気をつけてくださいと忠告していただきすれ違った。
天狗の大下りの最初のボルト。
クライミングで使われるちゃんとしたものがついているのだが、驚きのゆるさ。
手で締めておきました。事故が起きなければいいんですが、、。
行く方はお気をつけて。
下りの前半が注意ですが、そこまででもありません。ゆっくり降りれば大丈夫。
下りの苦手な妻でも降りられました。
濡れていたら怖いと思いますので、コンディション次第ですね。
不帰ノ1峰はこれといった見所もないので割愛します。
この辺でストックはしまう。
核心と呼ばれる2峰の登り、鎖がしっかりついてます。
しかも鎖を持たなくても十分登れます。
クライミングの心得があれば伝わると思いますが5.6くらいの緩傾斜のガバ課題です。しかしザックは15kgで確保なしのフリーソロなので緊張感は少しあります。
とはいえ快適なクライミング!短いです。
有名なハシゴを渡り、そこから先も落ちると死ぬポイントが続きます。
ゆっくり歩けば大丈夫ですが、ザックに外付けはしないほうがいいと思います。
3峰は巻道でぐるりと巻きます。危険地帯はほとんどなく、ストックを出して歩きました。
ようやく唐松岳山頂へ。
振り返ると不帰は結構長い印象でした。
妻のペースでバテないようにゆっくり歩きましたが、四時間くらいかかってしまいました。
行く方はペースをよく考えて行動されるといいと思います。
唐松岳は高尾山かってくらい人気で、水もハイレベル!
煮沸しないと飲めない水が1L300円、
そのまま飲めるペットボトルは500ml400円です。
明日のことを考え5L購入し、持参した浄水器で飲用にしました。
しかし、ここのテン場はとにかく小屋(トイレ)から遠く、足場も悪い。
トイレ行きたくなったら細い登り坂を往復20分歩きます。
夜中の雨だと悲惨だろうな。
初めて利用しましたが、もうできれば使いたくない。
また到着時間が遅かったせいもあり、傾斜のテン場に設営。
この傾きじゃ絶対寝れないだろなと思っていたのに、なぜかぐっすり。
初日より眠れました。
翌日はキレット小屋まで行く予定でしたが、天候の悪化が早まって来た事、妻の体力気力が厳しくなって来た事を理由に八方尾根から下山することにしました。
(結果的にこの判断は正解。下山後大雨に降られます。山にいたら大変だったと思う)
五竜や鹿島槍は残念ですが、次回の楽しみにしておきます。
八方尾根は大にぎわい、荷物も3日目で軽くなっておりさっさと下山しました。
【エピローグ】
結果的に途中敗退となってしまいましたが、6年前オフロードバイクのレースに出ていた頃からよく来ていた山域。MTBでも白馬岩岳のダウンヒルに来ていました。
その後立山を縦走できたなんて。
特に白馬三山と不帰ノ険を、前十字靭帯損傷したまま、
怪我なく(すでにしてるけど笑)歩けたので満足です。
超長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。
私は何もなければ白馬山荘の予定でした。
時間的には八方の湯では一緒だったかも…
お疲れ様でした!!ログ拝見しました。
もしかして下山の日、7時すぎに唐松岳から降りてきた方ですか?😁
頂上山荘から登り返しの道で合流した夫婦です。
お互い無事下山で何よりです!!
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