ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 4776940
全員に公開
ハイキング
槍・穂高・乗鞍

北アルプスどっぷり涸沢穂高岳ツアー

2022年09月14日(水) 〜 2022年09月17日(土)
 - 拍手
pitapapa その他2人
体力度
9
2〜3泊以上が適当
GPS
78:18
距離
42.7km
登り
2,934m
下り
2,928m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:36
休憩
1:09
合計
7:45
5:30
5
6:31
6:44
3
6:47
6:48
7
6:55
6:55
5
7:00
7:00
42
7:42
7:43
16
7:59
8:08
16
8:24
8:24
43
9:07
9:29
18
9:47
9:47
48
10:35
10:58
58
11:56
11:56
24
12:20
12:20
55
13:15
2日目
山行
14:29
休憩
3:25
合計
17:54
4:34
4
4:38
4:45
45
5:30
5:33
36
6:09
6:18
63
7:21
7:50
40
8:30
8:43
27
9:10
9:14
23
9:37
9:38
6
9:44
10:27
3
10:30
10:39
19
10:58
10:59
20
11:19
11:25
87
12:52
12:53
54
13:47
13:48
19
14:07
14:08
77
15:25
15:26
5
15:31
16:47
3
16:50
16:50
338
22:28
3日目
山行
9:32
休憩
2:06
合計
11:38
4:26
5
4:31
4:32
198
7:50
7:52
31
8:23
8:23
2
8:25
8:25
16
8:41
9:16
0
9:04
9:04
27
9:31
9:40
142
12:02
12:11
4
12:15
13:25
31
13:56
13:56
13
14:09
14:09
56
15:05
15:05
32
15:37
15:37
15
15:52
4日目
山行
3:19
休憩
0:42
合計
4:01
7:46
38
8:24
8:24
21
8:45
9:04
2
9:06
9:06
61
10:07
10:07
11
10:18
10:24
37
11:01
11:01
13
11:14
11:30
7
11:37
11:37
8
11:47
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2022年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
真岡IC〜沢渡市営第三駐車場〜日立南大田IC
コース状況/
危険箇所等
素晴らしい整備に感謝
その他周辺情報 ひらゆの森
朝5時過ぎ。2番乗りでした
2022年09月14日 05:09撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
9/14 5:09
朝5時過ぎ。2番乗りでした
穂高の山々
2022年09月14日 05:24撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/14 5:24
穂高の山々
今回同行する還暦アスリートのお二人。私より元気です。
2022年09月14日 05:28撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/14 5:28
今回同行する還暦アスリートのお二人。私より元気です。
河童橋を渡って川向うを進みます
2022年09月14日 05:31撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/14 5:31
河童橋を渡って川向うを進みます
幻想的
2022年09月14日 05:43撮影 by  FCG01, FCNT
2
9/14 5:43
幻想的
癒されますね
2022年09月14日 06:15撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/14 6:15
癒されますね
まだ開店前
2022年09月14日 06:45撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/14 6:45
まだ開店前
ここから通勤道路に戻ります
2022年09月14日 06:49撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/14 6:49
ここから通勤道路に戻ります
明神館のメニュー
2022年09月14日 06:54撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/14 6:54
明神館のメニュー
ああ、久しぶり
2022年09月14日 06:55撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/14 6:55
ああ、久しぶり
この景色ですよ
2022年09月14日 07:33撮影 by  FCG01, FCNT
2
9/14 7:33
この景色ですよ
出るそうです
2022年09月14日 07:35撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/14 7:35
出るそうです
徳沢に到着
2022年09月14日 07:55撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/14 7:55
徳沢に到着
裏手から長塀、蝶ヶ岳への登山口
2022年09月14日 07:59撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/14 7:59
裏手から長塀、蝶ヶ岳への登山口
サンダルも日光浴
2022年09月14日 08:08撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/14 8:08
サンダルも日光浴
2022年09月14日 08:35撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/14 8:35
晴天の横尾大橋
2022年09月14日 09:09撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/14 9:09
晴天の横尾大橋
いざ出発
2022年09月14日 09:30撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/14 9:30
いざ出発
屏風岩に見とれる
2022年09月14日 09:50撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/14 9:50
屏風岩に見とれる
えっさえっさ
2022年09月14日 10:26撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/14 10:26
えっさえっさ
花に癒され
2022年09月14日 10:29撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/14 10:29
花に癒され
ほいさほいさ
2022年09月14日 10:30撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/14 10:30
ほいさほいさ
本谷橋
2022年09月14日 10:36撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
9/14 10:36
本谷橋
休憩しましょう
2022年09月14日 10:44撮影 by  FCG01, FCNT
2
9/14 10:44
休憩しましょう
2022年09月14日 11:21撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/14 11:21
きつい登り
2022年09月14日 11:54撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/14 11:54
きつい登り
寝床を確保したら
2022年09月14日 14:31撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/14 14:31
寝床を確保したら
生ビールで乾杯
2022年09月14日 14:46撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/14 14:46
生ビールで乾杯
涸沢ヒュッテといえばおでんですね〜
2022年09月14日 14:47撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/14 14:47
涸沢ヒュッテといえばおでんですね〜
黄昏るテント場
2022年09月14日 17:05撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/14 17:05
黄昏るテント場
カールの中腹でモルゲンロート
2022年09月15日 05:30撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/15 5:30
カールの中腹でモルゲンロート
ザイテングラートに気合いを入れなおします
2022年09月15日 06:03撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/15 6:03
ザイテングラートに気合いを入れなおします
2022年09月15日 06:23撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/15 6:23
穂高岳山荘で休憩。平和な空気が流れてました。が、いやでも奥穂への急登が目に入ります。
2022年09月15日 07:21撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/15 7:21
穂高岳山荘で休憩。平和な空気が流れてました。が、いやでも奥穂への急登が目に入ります。
庭ではキャッチボール。屋根の布団では?
2022年09月15日 07:44撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/15 7:44
庭ではキャッチボール。屋根の布団では?
おっさん、奥穂高岳を制す
2022年09月15日 08:32撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/15 8:32
おっさん、奥穂高岳を制す
ジャンダルムの勇姿
2022年09月15日 08:39撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/15 8:39
ジャンダルムの勇姿
ウマノセを降りちゃったよ
2022年09月15日 09:01撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/15 9:01
ウマノセを降りちゃったよ
迫ってきた〜大迫力!でもどうやって行くの?
2022年09月15日 09:30撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/15 9:30
迫ってきた〜大迫力!でもどうやって行くの?
基部までやってきた
2022年09月15日 09:38撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/15 9:38
基部までやってきた
遂に天使様とツーショット 壮絶な登山道に顔が引きつってる(笑)
2022年09月15日 09:58撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/15 9:58
遂に天使様とツーショット 壮絶な登山道に顔が引きつってる(笑)
奥穂高岳で留守番してるHさんに撮ってもらいました
2022年09月15日 10:04撮影 by  FCG01, FCNT
1
9/15 10:04
奥穂高岳で留守番してるHさんに撮ってもらいました
オブジェ達
2022年09月15日 10:04撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/15 10:04
オブジェ達
天使様と富士山
2022年09月15日 10:10撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/15 10:10
天使様と富士山
帰路振り向きざまにパチリ
2022年09月15日 10:35撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/15 10:35
帰路振り向きざまにパチリ
後で知ったロバの耳。よく見ると矢印とクサリ
2022年09月15日 10:49撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/15 10:49
後で知ったロバの耳。よく見ると矢印とクサリ
これもHさん撮影。時間的にウマノセを登り終えて奥穂高岳へ戻るところ
2022年09月15日 11:15撮影 by  FCG01, FCNT
1
9/15 11:15
これもHさん撮影。時間的にウマノセを登り終えて奥穂高岳へ戻るところ
破線ルートですね
2022年09月15日 11:16撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/15 11:16
破線ルートですね
洗濯物が増えてる
2022年09月15日 11:57撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/15 11:57
洗濯物が増えてる
Tシャツと手ぬぐいをゲット
2022年09月15日 12:39撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/15 12:39
Tシャツと手ぬぐいをゲット
常念岳をバックにアスリート二人 テント場からは常念岳は見えません
2022年09月15日 14:22撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/15 14:22
常念岳をバックにアスリート二人 テント場からは常念岳は見えません
今日は涸沢小屋で煮込み
2022年09月15日 14:48撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/15 14:48
今日は涸沢小屋で煮込み
ギリ常念岳とおっさん
2022年09月15日 14:52撮影 by  FCG01, FCNT
2
9/15 14:52
ギリ常念岳とおっさん
小屋から見たテント場 私のモンベルは一番左の一番奥
2022年09月15日 15:23撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/15 15:23
小屋から見たテント場 私のモンベルは一番左の一番奥
我が家からの贅沢な景色
2022年09月15日 17:15撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/15 17:15
我が家からの贅沢な景色
涸沢の雪解け水で割るウイスキーの贅沢さよ
2
涸沢の雪解け水で割るウイスキーの贅沢さよ
三日目は飛行機雲を見ながら
2022年09月16日 05:06撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/16 5:06
三日目は飛行機雲を見ながら
昨日よりは薄いけどモルゲンロート
2022年09月16日 05:32撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/16 5:32
昨日よりは薄いけどモルゲンロート
穂高をバックにアスリート二人
2022年09月16日 07:41撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/16 7:41
穂高をバックにアスリート二人
手前のギザギザ尾根を若者カップルがクライミングで並走
2022年09月16日 07:41撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/16 7:41
手前のギザギザ尾根を若者カップルがクライミングで並走
奥穂高とその向こうのジャンダルム
2022年09月16日 07:43撮影 by  FCG01, FCNT
1
9/16 7:43
奥穂高とその向こうのジャンダルム
分岐に到着
2022年09月16日 08:01撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/16 8:01
分岐に到着
槍をバックにぱちり
2022年09月16日 08:19撮影 by  FCG01, FCNT
2
9/16 8:19
槍をバックにぱちり
素晴らしい
2022年09月16日 08:27撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/16 8:27
素晴らしい
ダイキレットに挑む冒険者
2022年09月16日 08:36撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/16 8:36
ダイキレットに挑む冒険者
憧れの小屋
2022年09月16日 08:43撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/16 8:43
憧れの小屋
至高の一杯
2022年09月16日 08:52撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/16 8:52
至高の一杯
下りも気を付けて
2022年09月16日 09:16撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/16 9:16
下りも気を付けて
見納めの絶景
2022年09月16日 09:28撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/16 9:28
見納めの絶景
まだまだ
2022年09月16日 10:42撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/16 10:42
まだまだ
テントをたたんで下山です
2022年09月16日 14:26撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/16 14:26
テントをたたんで下山です
コケ
2022年09月16日 15:31撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/16 15:31
コケ
戻ってきました
2022年09月16日 15:50撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/16 15:50
戻ってきました
素敵な横尾のテント場
2022年09月16日 16:50撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/16 16:50
素敵な横尾のテント場
食材大消費。海苔巻いて磯辺焼き〜
2022年09月16日 16:50撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/16 16:50
食材大消費。海苔巻いて磯辺焼き〜
爽やかな朝。ゆっくり準備して出発
2022年09月17日 06:17撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/17 6:17
爽やかな朝。ゆっくり準備して出発
あえてコーヒーソフト うんまー
2022年09月17日 08:50撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/17 8:50
あえてコーヒーソフト うんまー
お洒落な店内
2022年09月17日 08:53撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/17 8:53
お洒落な店内
明神館
2022年09月17日 10:14撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/17 10:14
明神館
無事戻ってきました。
2022年09月17日 11:32撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
1
9/17 11:32
無事戻ってきました。
いつかは嫁さんと寄ってみたい
2022年09月17日 11:37撮影 by  M2101K6R, Xiaomi
2
9/17 11:37
いつかは嫁さんと寄ってみたい
撮影機器:

感想

YAMAPデータから転載
2022夏 北アルプスどっぷり涸沢ツアー

2022/10/10追記
ファンのyoutuber「あどちゃんねる」のあど隊長がこのレポの2週間後の北穂高岳をほぼ同じ時間帯で登ってました。アフターのお風呂、ノンアルビール、トンカツ定食まで同じでした(笑)

2022年9月14日(水)〜2022年9月17日(土)

3日間しかない会社の夏休み、9月の3連休と合わせて3泊4日の涸沢テン泊ツアーを組みました。穂高の懐にどっぷり3日間テント泊して穂高の山々をめぐる計画です。今回同行したのは還暦を迎えたトレラン、フルマラソンをたしなむアスリートHさん、Sさんのお二人。3人合わせて170歳のオッサン珍道中となりました。

〇9/13 茨城→沢渡駐車場
・私が通常勤務のため還暦のお二人には私の単身赴任先である下館まで電車で向かってもらい、私の車でピックアップ。そのまま沢渡駐車場を目指します。

〇9/14 上高地〜涸沢 快晴
さすが平日、沢渡の市営第三駐車場もがらがら。バスターミナル近くに悠々駐車。しばし仮眠をとってバスターミナルへ。ソロの方を誘って4人でタクシー。ラグジュアリーなアルファードタクシーで快適。釜トンネルもちょいフライング気味に開けてもらって5時過ぎには上高地到着。4600円/一人1150円也
今回は河童橋を渡って嘉門次小屋に寄り道して通勤道路に合流。明神、徳沢、横尾と順調に進み本谷橋からの急登にヒイヒイ言いながら涸沢に到着。テントもまばらでコンパネも使い放題。テントを設営して涸沢ヒュッテ名物おでんと穂高の山々を肴に生ビールをぐびぐび。至福のひと時ですね〜。テントに戻って夕食、翌日のおにぎりを作って18時頃就寝。

〇9/15 涸沢〜奥穂高岳 快晴
3時半起床。4時半登山開始。ずいぶん早いですがSさんが「どうせならジャンダルムじゃん」という何とも恐ろしい提案で早めにスタートです。涸沢小屋側から目指すもルートを間違えてガレを直登(汗)。後続隊にずいぶん抜かれるが綺麗なモルゲンロートに気を取り直して正規ルートに合流。初のザイテングラートは慎重に進めばそれほど危険は感じませんでした。穂高岳山荘はバイトさん達がキャッチボールしたり屋根に干した布団にくるまって読書したり平和な時間が流れてましたね。ここでおにぎりを頬張って補給完了。いよいよ奥穂高へチャレンジ。小屋の脇からいきなり急登ですからね。慎重に登って8時半に奥穂高岳到着。快晴無風の頂上は穏やかで360度のパノラマに感動です。
西を見れば目の前に笠ヶ岳、その奥に薬師岳、手前に黒部五郎岳、去年登った水晶岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳、双六岳、天空の滑走路もくっきり。北には槍ヶ岳が鎮座、東には燕岳から続く表銀座をたどって大天井岳、横通岳、常念岳、蝶ケ岳のどうとうたる勇姿が。まさに北アルプスのど真ん中。圧倒的な景色に心を奪われます。そんななか長靴で登ってくる登山者がいます。聞けば長靴のみで三百名山制覇にチャレンジされてるそう。少し話をさせていただきましたが、非常に元気な方でそのまま西穂高へ縦走するとか。ジャンダルム大丈夫ですよ、行けますよ〜と近所のコンビニにでも行くようなセリフに背中を押されて?それならウマノセだけでも見てみようかとSさんとジャンダルム方向に進むことにしました。ここでHさんは留守番です(すみません)。
ちなみにこの長靴の方、「長靴・三百名山」で検索してみてください。逆境をはねのけ素晴らしいチャレンジをされております。
何度もyoutubeで見たウマノセ。映像の何倍も怖かった。必死にそして冷静に降りて無事基部まで到達。ふぅとため息をつくも「どーすんのこれ?」と見るだけだったはずが気付いたら降りきってましたよ。じゃあ行けるところまで行ってみるべと口とは裏腹に進む足取りは軽い軽い。その先はガレの急降下。浮石だらけなのでホールドをしっかりと確認しながら慎重にいけば大丈夫。鞍部に到着すると目の前には通称「ロバの耳」が聳えます。ロバの耳というのは後で知りましたがここもなかなかですね。思わず「いや、どーも」と茨城弁を連発ですよ。
仕事柄、電柱に登って災害時の電力復旧などに長年携わってきたので三点支持や高所での所作などは身についております。ただ、それは安全帯があっての話。生身の体でこの崖っぷちを行くのはあまりにリスキーだと正直思います。それでも先行者やSさんと励ましあいながら進むことを決意。まずホールドから。掴む岩を目で確認して掴んだらゆすって動かないかを確認。これを手足すべてのホールドで実践します。仕事では「足場よし」と呼称します。しっかりしたホールドを確保し三点支持さえ守っていれば落ちることはまずありません。そしたら恐怖でがけにへばりついた体をそっと離してください。周囲が見えるようになります。次の足掛かり、手掛かりを見つけたらまた同じことの繰り返し。はやる気持ち、焦る気持ちで2点支持にならぬよう冷静に。危険だからケガをするわけではありません。油断するからケガをするのです。
中腹のトラバースの高度感には縮みますね。てっぺんのナイフリッジを跨いだらジャンダルムの基部へ鎖で急降下。目の前のジャンダルムは直登が難しいので一旦真後ろまで回り込みます。これ西穂側への続く鎖場を降りる必要があるのですが同行していた3人とも最初分からず変なところから登ろうとしたりウロウロ。西穂から縦走されてきた方に正規ルートを教えていただき無事ジャンダルム登頂を果たしました。天使様が目に入ってきたときは興奮と感動で歓声をあげてしまいました。それにしても静かで穏やかな山頂。来た道を振り返るととんでもないことになってますがあの岩ドームのてっぺんにいるのかと思うと感慨もひとしおですね。
しばし頂上を楽しんだら今度は戻り。来た道をたどって慎重に冷静に。鎖に全体重が掛からぬようなるべく岩を掴んで進みます。ウマノセを登り終えるころには終わってしまった感と無事に戻ってこれたという安堵感が心地よく押し寄せてきました。奥穂高の頂上で留守番してたHさんと合流、いろいろな登山者と話が出来て退屈しなかったとおっしゃってましたがほんとすいません。そのまま穂高岳山荘でラーメンを食べてTシャツと手ぬぐいをゲット。帰りは涸沢小屋でビールと煮込みで乾杯!
その後テントに戻り夕食とおにぎりを済ませ持参したウイスキーをきゅっとやったらそのまま寝てしまいました。

〇9/16 北穂高岳〜横尾 快晴
今日は北穂高岳ピストンと下山。出来れば小梨平か徳沢まで降りる計画です。
昨日と同じヘッデンをつけてスタート。涸沢小屋の東側の登山道から取りつきます。これがなかなかの急登でぐんぐん標高を上げます。途中途中ザイテングラートより危険かな?と思われる個所もしばしば。涸沢カールから登る場合、奥穂高岳より北穂高岳のほうが難易度は高いと思います。途中、全く違う方向に進む若い男女がいましたがクライマーだったみたいで遠目にギザギザの稜線に挑む姿がちょうど自分たちと同じペースで登ってくるものだからHさん、Sさんともに応援しながら登っていきました。その後頂上で声かけさせていただきましたが、お二人ともまだ大学生ぐらいで街で見たらとてもクライマーには見えないお洒落な若者でした。ちょうど息子と同じぐらいかな?
北穂高小屋のテラスはあまりの絶景に言葉を失うほどでした。北側からは南岳へ続く大キレットの稜線が一望でき、そのスケール感に圧倒されます。昨日のジャンダルムで調子に乗っていつかは行ってみたいと思ってみたり。さて、この小屋では目的がありました。それは淹れたてのコーヒーを頂くこと。早速注文、500円はスタバより安いですね。このロケーションなら1000円でも安いぐらいですよ。絶景を見ながら頂くモーニングコーヒー。最高級なひと時を過ごしました。その後はバッジを購入して下山。気の抜けない急坂を慎重に降りました。クロユリスラブの下りに大きな不安を抱えていたHさんですが、途中ですれ違った女性がを回避できるルートあるかもよ?とのヒントを頼りに一応ルートを探すことに。するとまっすぐ降りる沢筋が。早速降りてみると未踏の沢らしくたまたま晴天が続いて枯れているだけのような様子。土壌も柔らかく靴が埋まりますが歩けないこともない。慎重に進むと見事にくろゆりスラブを回避して無事登山道に合流できました。続いてHさんも無事合流。そのまま涸沢小屋まで戻ってカレーライスでランチ。
その後、テント場まで戻ってマイホームを撤収。今日は金曜日。この日から入山する登山者が多くコンパネは売り切れ状態。自分たちが使っていたコンパネは近くにテントを張った新入居者に喜んで引き取ってもらい返却する手間が省けました。
時間的に小梨平は諦めて涸沢の絶景に後ろ髪惹かれる思いで下山開始。途中すれ違いが多くて益々時間が押してしまい、徳沢も諦めて横尾にテントを張ることにしました。せめて徳沢のお風呂と生ビールを期待してましたが横尾の静かな雰囲気も良かったですね。持ってきた食材をふんだんに使って簡単な宴会をしてこの日も19時には就寝しました。

〇9/17 横尾〜上高地〜日立
この日はゆっくり。7時半に横尾を出発。途中徳沢ではコーヒーソフトをチョイス。シナモンが効いて美味しいですね。そんな平和な時間を過ごしていると・・徳沢を出てすぐそれは起きました。走っていたHさんが石に躓き派手に転倒。ストックを持っていたため受け身が取れず地面に強打した鼻と膝から流血が。さっそく応急処置を施します。鼻は絆創膏でオッケー。膝は傷口は小さいものの傷が深く血がたらたら止まらなかったので、大きな絆創膏の上から包帯できつく縛り止血。いずれも骨には異常なしと判断しこのままゆっくり進むことにしました。そしたら遅れた分を取り戻すとまたHさんが走り出す(笑)。もう迷惑だからやめてくれと私(笑)。そんなこんなで上高地まで戻ってお土産を購入してバスターミナルへ。ちょうど出発するタイミングだったみたいで係員の方がバスの出発を遅らせて私たちの乗車券を発券して乗せてくださいました。他の乗客の皆さんを待たせてしまって申し訳ないやら恐縮しながら乗り込みました。
帰りはひらゆの森で4日ぶりのお風呂〜。併設のレストランでとんかつを頂きさっぱりすっきりして帰路につきました。

あっという間に過ぎた4日間。すべて晴天に恵まれこれ以上ない山行になりました。奥穂高岳や北穂高岳からの絶景、穂高岳山荘のラーメン、北穂小屋で飲んだコーヒー、涸沢キャンプ場、横尾キャンプ場の素晴らしいロケーション、おでんと煮込み、まさかのジャンダルム、涸沢の水で割ったウイスキー、横尾の朝に作ったたらこスパゲティ、どれも贅沢でかけがえのない時間を過ごすことが出来ました。しばらくは余韻を楽しみつつ来年のテント泊もじっくり考えていきます。それまでは日帰り登山ですね。

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