ライチョウにも出会えた「白峰三山」

2014年07月31日(木) 〜 2014年08月02日(土)

• GPS: 56:00
• 距離: 24.3km
• 登り: 2,528m
• 下り: 3,212m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:41
• 休憩: 1:14
• 合計: 8:55

6:25 広河原
6:30 6:45 広河原山荘
7:07 7:10 白根御池分岐
9:28 9:40 白根御池小屋
9:40 9:40 草すべり分岐
11:40 12:10 大樺沢右股ルート合流
12:31 12:31 小太郎尾根分岐
13:07 13:15 北岳肩ノ小屋
14:05 14:11 北岳
14:30 14:30 吊尾根・北岳山荘トラバース道分岐
14:40 14:40 トラバースルート分岐
15:20 北岳山荘

2日目

• 山行: 8:16
• 休憩: 2:14
• 合計: 10:30

4:48 北岳山荘
5:39 6:10 中白根山
7:31 8:00 間ノ岳
9:05 9:18 農鳥小屋
10:15 10:20 西農鳥岳
11:13 12:00 農鳥岳
12:31 12:40 大門沢分岐
15:18 大門沢小屋

3日目

• 山行: 3:06
• 休憩: 0:06
• 合計: 3:12

5:33 大門沢小屋
8:04 8:10 林道終点
8:30 8:30 奈良田ゲート
8:45 ゴール地点

天候

1日目〜晴れのち午後から雨（一時降雹）
2日目〜晴れ（夕立あり）
3日目〜晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

奈良田第二駐車場を利用し、広河原までバス
駐車場は平日は空いていたが下山時（土曜）は満車状態だった

コース状況／危険箇所等

言わずと知れた超有名なコース
道標も完備されている
間ノ岳までの登山者が圧倒的に多く、農鳥岳まで行く人は半減（もっと少ない）

写真

7/30 18:07

前泊
お世話になったえびなやさん
朝食の時間など希望に応えていただきました

7/31 5:09

第二駐車場のバス乗り場
この日は3台で輸送したが、立ち客も出た

7/31 6:22

広河原到着
早朝にもかかわらずインフォメーションセンターは混雑

7/31 6:27

天気は快晴
北岳が〜〜　これから登るぞ！

7/31 6:29

名物の吊橋

7/31 6:31

広河原山荘
トイレを借りた

7/31 6:51

巨樹の下を登る

7/31 7:07

白根御池分岐
御池に向かう

7/31 8:06

白根御池への急登

7/31 9:29

白根御池小屋
きれいな建物

7/31 9:38

白根御池
思ったより大きかった

7/31 9:41

草すべりを見上げる
急斜面でつらい登りになりそう

7/31 10:07

草すべり上部から見えた鳳凰三山

7/31 12:12

大樺沢右股コースと合流

7/31 12:31

少し登ると小太郎尾根分岐

7/31 13:07

北岳肩の小屋到着

7/31 13:27

北岳への登りから肩の小屋を見下ろす

7/31 14:06

やっと着いた北岳山頂

7/31 14:11

山頂はガスにまかれ何も見えず
この直後雨が降り出した

7/31 14:23

北岳山荘に向け下る
ガスで良く見えない

7/31 14:54

花を見にトラバース道を経由するが、はげしい雨となってしまった

7/31 15:09

北岳山荘が見えた

7/31 16:56

北岳山荘には雪が残っていた

7/31 19:11

夕方、雨が上がった
夕暮れの北岳

7/31 19:11

夕暮れの間ノ岳

8/1 4:43

翌朝、朝焼けの富士山

8/1 4:57

間ノ岳に向かう途中でご来光を拝む

8/1 4:59

ご来光その2

8/1 5:35

3千メートルを越えた

8/1 5:39

中白根山頂

8/1 5:40

中白根から北岳

8/1 5:55

中白根で朝食タイム
北岳山荘の朝食弁当

8/1 5:56

簡素だが美味しかった

8/1 6:25

間ノ岳の大斜面

8/1 7:26

もうすぐ間ノ岳山頂

8/1 7:31

真新しい三角点の間ノ岳山頂

8/1 7:35

間ノ岳から北岳・甲斐駒・仙丈ケ岳

8/1 7:35

間ノ岳から中央アルプス

8/1 7:35

間ノ岳から塩見,荒川、赤石など南アルプス南部の山々

8/1 7:57

ライチョウの親子登場
雛は全部で4羽いました

8/1 8:08

間ノ岳を後に農鳥岳へ
遠い…

8/1 9:11

下りきって農鳥小屋

8/1 10:24

西農鳥岳山頂

8/1 10:24

西農鳥岳から間ノ岳を振り返る

8/1 10:39

農鳥岳へ向かう途中の岩稜

8/1 11:13

農鳥岳山頂

8/1 12:08

農鳥岳から大門沢下降点方向
ガスが出てきた

8/1 12:18

農鳥岳の下りは二重山稜のような複雑な地形

8/1 12:31

大門沢下降点

8/1 12:41

ハイマツの中を急降下する

8/1 13:21

樹林帯に入りさらに急降下

8/1 14:54

木橋を渡り

8/1 15:18

大門沢小屋到着
今日はここで泊まり

8/2 4:50

翌朝、朝焼けの中に富士山のシルエット

8/2 5:39

3日目、あとは奈良田に下るだけ

8/2 5:41

沢の中にはイワナさんが

8/2 5:49

危なげな鉄パイプの橋

沢を数回渡る

8/2 6:27

針葉樹林から広葉樹林に変わる

8/2 6:40

こんな平坦なところもあった

8/2 7:42

最初の吊橋
かなり揺れた

8/2 7:53

吊橋から少し下ると治山工事中で登山道は造成中の河原の中に迂回路が付けられていた

8/2 8:00

二つ目のつり橋は工事で新しく付け替えられていた

8/2 8:04

登山道終了

8/2 8:04

ここからひたすら林道歩き

8/2 8:29

やっとバス道路に出た！

8/2 8:42

この橋を渡ると…

8/2 8:45

やっと戻って来ました
2泊3日の歩き旅も終了ヽ(^o^)丿

7/31 7:03

白峰三山は高山植物の宝庫
咲いていた花々
これはホソバキリンソウ

7/31 9:12

タカネグンナイフウロ
草すべりにたくさん咲いていた

7/31 9:36

会いたかった花その1
ミヤマハナシノブ
北岳と白馬岳にしかないそう

7/31 9:48

サンリンソウ

7/31 9:59

ハクサンフウロ
どこの高山でも必ず見られる花

7/31 11:59

テガタチドリ
クロッカスの様な花

7/31 12:13

タカネヤハズハハコ
稜線にたくさん咲いていた

7/31 12:23

シナノキンバイ
稜線下の草地で群落を作っていた

7/31 12:27

イブキトラノオ

7/31 12:29

ハクサンイチゲ
高山植物の代表格
お馴染みの花

7/31 12:31

アオノツガザクラ

7/31 12:32

タカネツメクサ

7/31 12:55

ハハコヨモギ
北岳と木曽駒ヶ岳にしかない

7/31 13:01

イワベンケイ
岩場なら必ずと言っていいほど咲いている

7/31 13:09

会いたかった花その2
キタダケソウ
超有名な北岳固有種
肩の小屋に移植されたものだそうで、最後の一輪

7/31 13:18

イワオウギ

7/31 13:18

ミヤマシオガマ
花も綺麗だがパセリのような葉も綺麗

7/31 13:20

チョウノスケソウ

7/31 13:31

シコタンソウ

7/31 13:35

オヤマノエンドウ

7/31 13:36

会いたかった花その3
タカネマンテマ
およそ花らしくないが、実ではなく花
見つけたのはこれひと株のみ

7/31 13:52

ヨツバシオガマ

7/31 13:57

イワウメ

7/31 14:15

ムカゴユキノシタ

7/31 14:26

イワカガミ

7/31 14:51

タカネコウリンカ

7/31 14:56

ミヤマムラサキ

ハゴロモグサ

7/31 15:03

キタダケトリカブト
小さくて高さ10センチほど
トラバース道で

7/31 15:14

ミネズオウ

8/1 6:24

ミヤマクワガタ

8/1 7:12

ミヤマキンポウゲ

8/1 8:04

イワヒゲ

8/1 8:13

ツガザクラ

8/1 9:02

チシマギキョウ
農鳥岳をバックに

8/1 9:45

イワツメクサ

8/1 12:19

コメバツガザクラ

8/1 12:49

ハクサンチドリ

8/1 12:49

エゾシオガマ

8/1 12:56

オオヒョウタンボク

8/1 12:56

チシマヒョウタンボク

8/1 13:01

キバナシャクナゲ

8/2 5:36

センジュガンピ
樹林にひっそり咲くナデシコの仲間

撮影機器：

PowerShot SX160 IS CANON

感想

こたっきー

念願だった白峰三山に挑戦。

奈良田の民宿「えびなや」さんに前泊。
朝食をおにぎりにしてもらって出発。
奈良田第二駐車場に車を置く。駐車場は比較的すいていた。
5時30分の広河原行きバスに乗車。
バスは3台出たが、混んでいて立ち客もいた。
広河原に着くと快晴で北岳が良く見える。
天気が持ってくれればと願いながら出発。（午後から雨予報）
とにかく急登の連続で息も上がるが、あちこちに高山植物が咲いていて写真を撮りながら登る。
今回見たかった花は、「ミヤマハナシノブ」「キタダケソウ」「タカネマンテマ」の3種類。
急登の末に辿りついた白根御池で、ミヤマハナシノブに出合う。
そこからさらに草すべりを急登するが、ここはお花畑となっていて飽きさせない。
森林限界を抜け、大樺沢右股ルート合流点で昼食とした。ここもお花畑となっていてシナノキンバイが群落を作っていた。
そこからひと登りで小太郎尾根へ。ここから稜線を北岳に向かう。
北岳肩の小屋に着くと、曇って来て北岳山頂も見えなくなった。
小屋の脇には、キタダケソウが最後の花を咲かせていた。時期的にもう遅いので散っていると思っていたので嬉しくて思わず声を上げてしまった。
気分を良くして北岳に向かう。
途中、タカネマンテマを見つけ、これで会いたかった花全部に会えた。
しかし、雲は厚くなり、視界も利かなくなってきた。
やっと着いた北岳山頂では、雨も落ちてきた。
のんびりする暇もなく、写真を撮っただけで北岳山荘へと下山する。
お花畑を見ながら行く計画で、八本歯のコルからのトラバース道に回り込んだが、突然どしゃ降りの雨となり、雹も落ちてきた。
花を眺めるどころではなく、上を向けば雹が顔に当たり痛い。
それでも目立つ花を写真に撮り、今日の宿泊地、北岳山荘に着いた。
雨は一旦止んだが夜また降りだした。明日の好天を願いながら寝る。

2日目
朝、いきなり富士山が雲に浮かんで見えた。良い天気だ。
早出とし、朝食は弁当にしてもらい出発。
中白根に向かう途中で朝日が顔を出した。久しぶりに見るご来光だ。
安全登山を願って手を合わせる。
中白根山頂で朝食タイムとする。
そこから3千メートルの稜線歩きで間ノ岳に着いた。
北アルプス、中央アルプス、南アルプス南部の山々など、360度の展望だ。
広い山頂部でのんびりしていると、目の前に何か動くものがいる。
それはライチョウさんだった。親子連れで、雛は4羽いた。
登山者を怖がる様子もなく、高山植物をついばんでいた。
その様子を楽しんでから、農鳥岳に向かう。
農鳥小屋まで一気に下る。標高差にして400メートル近くあり、ガレている場所も多く慎重になる。
農鳥小屋で一服し、また登り。
西農鳥岳はすぐ目の前に見えたが、思ったより遠かった。
岩場も混じる稜線で、農鳥岳へも以外に時間がかかった。
ここまで来ると、人もぐっと減る。
白峰三山の最後の山は5、6人がくつろいでいるだけの静かな山頂だった。
ここからはひたすら下るだけ。
大門沢分岐からは、ハイマツの中の急降下となり、それは樹林帯に入っても続いた。
いいかげん嫌になるころ、やっと大門沢小屋に着いた。
今日はここが宿泊地。
水が豊富だったので大助かり。冷たい水で喉を潤す。
山中であった人は少なかったが、小屋は混んでいて、二人に一つの布団となった。

3日目
今日はただ下るだけ。
朝、小屋の正面に昨日と同じく富士山が見えた。今日も良い天気だ。
針葉樹林の中を淡々と下って行く。
樹相が針葉樹から広葉樹に変わり、奥山から里山っぽくなってくると吊橋が現れた。
そこからひと下りで、大規模な治山工事の場所に出た。
本来山腹に付いている登山道が、河原の中に誘導されている。
そして間もなく林道に出た。
ここからはずっと車道歩き。時々工事用車両とすれ違う。
てくてく歩いて第一発電所のバス停まで出ると、先行していた何人かが休んでいた。
バスに乗って帰るとのことだが、自分たちはそんままの勢いで歩いて奈良田まで戻ることにした。
駐車場に戻ると、ほぼ満車状態だった。
とにかく、白峰三山縦走はこれでおしまい。
とっても疲れたけど、とっても楽しい山行だった。

コメント

ひじり

はじめまして
小屋前で酒を飲みながら休んでいる小生が写っていましたので、写真を頂戴しました。翌日は3時半に早立ちし西農鳥岳に登った後、白峰南嶺を笹山まで南下し奈良田に下山しました。花をゆっくり愛でる余裕がなく、アップされた花の写真を拝見しながら、自分も見てきた気分になっている次第です。

こたっきー

Re: はじめまして
返信が遅くなって申し訳ありません

一気に笹山まで南下してから奈良田に下山とは、すごいですね！
その体力うらやましいです。
自分は体力がないので、花を見ながらゆっくり登りました。