記録ID: 4949010
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
霊仙・伊吹・藤原
日程 | 2022年11月25日(金) ~ 2022年11月27日(日) |
---|---|
メンバー | |
天候 | 土日ともに降水確率0%。 全く降りませんでしたが11/26は薄曇りでパッとしない空。 11/27は秋晴れに恵まれました。 |
アクセス |
利用交通機関
電車、
バス
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|




地図/標高グラフ


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コースタイム [注]
- 2日目
- 山行
- 8時間48分
- 休憩
- 25分
- 合計
- 9時間13分
- 3日目
- 山行
- 6時間59分
- 休憩
- 2時間41分
- 合計
- 9時間40分
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
過去天気図(気象庁) |
2022年11月の天気図 [pdf] |
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写真
感想/記録
by messagetea
車のない登山はアプローチに悩みます。
今回はローカル鉄道が繫ぐ多賀大社から、道路を二時間半歩いて登山口。バスは途中まであるようだけど、たとえそれを使っても大半は歩かなければいけないプラン。乗り合いタクシーが使えるなら楽できるかもですが。
アプローチ道は谷筋でかなり寒いため野宿を諦めます。登山口近くで飼われている犬が吠えるので、なお里での野宿を諦めさせます。
麓に近い登山口は使用頻度も低く、少しわかりにくいなか、暗くてなおわかりにくいなか、少し高いところまで登っていきます。
平坦なところで適度にゴロリ。
面倒でツェルトも張らずにマットの上に寝袋とカバーで横になり空を仰ぐと、おそらくヒノキだろう落葉しない人工林は遮っていました。
翌朝、計画より少し早く歩きはじめましたが、日の出の時刻に太陽があがりません。
一時間ぐらい遅れて、初めてその姿を確認できる曖昧な雲模様でしたから、昨晩星空を見られなかったのはヒノキのせいだけではなかったかもしれません。
案外すぐに人工林地帯を抜け、稜線は多様な鈴鹿山脈。笹地あり花崗岩あり奇跡ありと、1200mそこそことは思えないほど面白い山でした。
最初に踏んだ鈴ヶ岳は人気が感じられない不人気な山で、後ろ姿は少しカヌレに似ています。
しかし、続けてピークらしくない鈴北岳を抜けた先の御池岳は、すれ違う登山者を数えること50名、鈴鹿山脈の愛されようを予感させます。
御池岳は鈴鹿山脈最高峰であり、山頂付近が湿地帯の台地となっており、きっと春や初夏には野草花が綺麗に咲くことでしょう。
しかしながら、なぜか鈴鹿セブンマウンテンには数えられていないのは、どういう選考基準なのでしょう。
私も今回は御池岳を巻いてしまいました。たいして時間はかからないだろうし、せっかくなら山頂を踏んでおけば良かった。
御池岳の山域をすぎるとまた人気のない稜線。
ひとしばらく稜線を歩けば今回のお目当て藤原岳に到着します。
藤原岳は日本三百名山のうち一座。これと日本二百名山の御在所岳が今回の目当てです。
藤原岳を通過したのは11時ころだったのもあって、山頂や山小屋は昼食を食べる登山客で盛況していました。
小学生男子2人組が印象的でした。小学生だけで山登りなんでしょうか。
藤原岳は、ここもまた山頂付近が台地状になっています。御池岳のように湿地帯の風ではなく、奇石奇岩が望める台地です。なんとなく、大雪山系の白雲岳避難小屋周辺を思わせる景色でした。
藤原岳を抜けると治田峠で縦走者を追い抜きます。
御池岳、藤原岳、そしてこのあとにある竜ヶ岳など人気のある山には人がいるが、重曹している人は稀です。
この人には石榑峠で再開しました。
治田峠の先は植生があからさまに変わります。
見通しの良い笹の山、ところどころ露出した花崗岩。
その先には緑色をした竜(ドラゴンクエスト(初代)で姫を閉じ込めていたドラゴン)の背中のような竜ヶ岳です。
笹地の山自体は珍しいものではありませんが、鈴鹿山脈のなかで唯一ここだけ笹山なのは憎い演出です。
竜ヶ岳を抜けると宿泊地の石榑峠まではもうすぐ。
露出した花崗岩は六甲山を思い出させます。
予定より1時間以上早く石榑峠に到着したら、まずは水場で水を汲みます。
しかし、久しぶりに使う浄水器、ぜんぜん水が抜けません。ちっとも浄水されません。
登山口から見て水場の反対側には作りかけのバイオトイレ。まだ使えません。
火を沸かそうと電子ライターを…火がつきません。
電子ライターは高地で弱いため登山はフリント式を使うのが基本ですが、こんな低標高で火がつかないとかある?
いや、こういうときのために予備で用意していたマッチ…火がつきません。お前もか。
ガス缶にとりつけたガスストーブだけが、「トレーニング用の重しだよ」と語りかけてきます。うるさい。
彦根のスーパーで買ったカップラーメンが「軽いけど荷物を圧迫するのが僕だよ」と、うるさい。
火が使えなければカップ麺は食べられないし、汲んだ水を沸かせない。
これは通りすがりの誰かに借りるしかないか…と思っていたら、ライターがつきました。良かった…
石榑峠ではヘリポート?へテントを張るのが定番らしいですが、水場前の盛り土にしました。
ルート先のヘリポートのほうがメリットが多いと思いますが、今回は夜から朝にかけて風が強かったのでこちらでよかったです。
最終日、朝6時出発のところ4時40分に出発。
寒い中関節を痛めるといけないので、防寒着を着たままペースを抑えて歩いていると、トレイルランナー2人に追い抜かれます。
体も暖まっていたところだし、ランナーのペースがちょうどよいので、ちょっと頑張ってついていきました。
ついていきがてら話を聞くと藤原岳を0時に出発して、鈴鹿セブンマウンテンを1日で制覇するという面白いチャレンジをしているそうです。
案外調子がよくて、ほとんどそのままのペースで御在所岳まで行けてしまいました。
御在所岳は観光客が多く、かなり居辛さを感じましたが、名物のカレーうどんを食べると居辛さよりも食の満足感が上回りました。
予定通りのルートをするする降りて、登山道からしばらく歩いて、国民宿舎で日帰り湯に浸かりました。
ワンコインでは入れそうなところが国民宿舎しかなかったのですが、温泉地なのに循環湯のようでしたし、休日は値段が高く結局ワンコインでは入れませんでした。
最後はわかりにくいバスを2区間だけ乗って、湯の山温泉駅へ。
バスはルートも、季節ごとかわるダイヤもわかりにくいので、地元民以外は使いにくいものです。
全国のバス、コミュニティバスなども含めて、ナビタイムのような感じで網羅してくれるともっと使えるのですが。
仕上げに名古屋駅で味噌かつを食べ、赤福を買って3年ぶりの天泊縦走はおしまいです。
今回はローカル鉄道が繫ぐ多賀大社から、道路を二時間半歩いて登山口。バスは途中まであるようだけど、たとえそれを使っても大半は歩かなければいけないプラン。乗り合いタクシーが使えるなら楽できるかもですが。
アプローチ道は谷筋でかなり寒いため野宿を諦めます。登山口近くで飼われている犬が吠えるので、なお里での野宿を諦めさせます。
麓に近い登山口は使用頻度も低く、少しわかりにくいなか、暗くてなおわかりにくいなか、少し高いところまで登っていきます。
平坦なところで適度にゴロリ。
面倒でツェルトも張らずにマットの上に寝袋とカバーで横になり空を仰ぐと、おそらくヒノキだろう落葉しない人工林は遮っていました。
翌朝、計画より少し早く歩きはじめましたが、日の出の時刻に太陽があがりません。
一時間ぐらい遅れて、初めてその姿を確認できる曖昧な雲模様でしたから、昨晩星空を見られなかったのはヒノキのせいだけではなかったかもしれません。
案外すぐに人工林地帯を抜け、稜線は多様な鈴鹿山脈。笹地あり花崗岩あり奇跡ありと、1200mそこそことは思えないほど面白い山でした。
最初に踏んだ鈴ヶ岳は人気が感じられない不人気な山で、後ろ姿は少しカヌレに似ています。
しかし、続けてピークらしくない鈴北岳を抜けた先の御池岳は、すれ違う登山者を数えること50名、鈴鹿山脈の愛されようを予感させます。
御池岳は鈴鹿山脈最高峰であり、山頂付近が湿地帯の台地となっており、きっと春や初夏には野草花が綺麗に咲くことでしょう。
しかしながら、なぜか鈴鹿セブンマウンテンには数えられていないのは、どういう選考基準なのでしょう。
私も今回は御池岳を巻いてしまいました。たいして時間はかからないだろうし、せっかくなら山頂を踏んでおけば良かった。
御池岳の山域をすぎるとまた人気のない稜線。
ひとしばらく稜線を歩けば今回のお目当て藤原岳に到着します。
藤原岳は日本三百名山のうち一座。これと日本二百名山の御在所岳が今回の目当てです。
藤原岳を通過したのは11時ころだったのもあって、山頂や山小屋は昼食を食べる登山客で盛況していました。
小学生男子2人組が印象的でした。小学生だけで山登りなんでしょうか。
藤原岳は、ここもまた山頂付近が台地状になっています。御池岳のように湿地帯の風ではなく、奇石奇岩が望める台地です。なんとなく、大雪山系の白雲岳避難小屋周辺を思わせる景色でした。
藤原岳を抜けると治田峠で縦走者を追い抜きます。
御池岳、藤原岳、そしてこのあとにある竜ヶ岳など人気のある山には人がいるが、重曹している人は稀です。
この人には石榑峠で再開しました。
治田峠の先は植生があからさまに変わります。
見通しの良い笹の山、ところどころ露出した花崗岩。
その先には緑色をした竜(ドラゴンクエスト(初代)で姫を閉じ込めていたドラゴン)の背中のような竜ヶ岳です。
笹地の山自体は珍しいものではありませんが、鈴鹿山脈のなかで唯一ここだけ笹山なのは憎い演出です。
竜ヶ岳を抜けると宿泊地の石榑峠まではもうすぐ。
露出した花崗岩は六甲山を思い出させます。
予定より1時間以上早く石榑峠に到着したら、まずは水場で水を汲みます。
しかし、久しぶりに使う浄水器、ぜんぜん水が抜けません。ちっとも浄水されません。
登山口から見て水場の反対側には作りかけのバイオトイレ。まだ使えません。
火を沸かそうと電子ライターを…火がつきません。
電子ライターは高地で弱いため登山はフリント式を使うのが基本ですが、こんな低標高で火がつかないとかある?
いや、こういうときのために予備で用意していたマッチ…火がつきません。お前もか。
ガス缶にとりつけたガスストーブだけが、「トレーニング用の重しだよ」と語りかけてきます。うるさい。
彦根のスーパーで買ったカップラーメンが「軽いけど荷物を圧迫するのが僕だよ」と、うるさい。
火が使えなければカップ麺は食べられないし、汲んだ水を沸かせない。
これは通りすがりの誰かに借りるしかないか…と思っていたら、ライターがつきました。良かった…
石榑峠ではヘリポート?へテントを張るのが定番らしいですが、水場前の盛り土にしました。
ルート先のヘリポートのほうがメリットが多いと思いますが、今回は夜から朝にかけて風が強かったのでこちらでよかったです。
最終日、朝6時出発のところ4時40分に出発。
寒い中関節を痛めるといけないので、防寒着を着たままペースを抑えて歩いていると、トレイルランナー2人に追い抜かれます。
体も暖まっていたところだし、ランナーのペースがちょうどよいので、ちょっと頑張ってついていきました。
ついていきがてら話を聞くと藤原岳を0時に出発して、鈴鹿セブンマウンテンを1日で制覇するという面白いチャレンジをしているそうです。
案外調子がよくて、ほとんどそのままのペースで御在所岳まで行けてしまいました。
御在所岳は観光客が多く、かなり居辛さを感じましたが、名物のカレーうどんを食べると居辛さよりも食の満足感が上回りました。
予定通りのルートをするする降りて、登山道からしばらく歩いて、国民宿舎で日帰り湯に浸かりました。
ワンコインでは入れそうなところが国民宿舎しかなかったのですが、温泉地なのに循環湯のようでしたし、休日は値段が高く結局ワンコインでは入れませんでした。
最後はわかりにくいバスを2区間だけ乗って、湯の山温泉駅へ。
バスはルートも、季節ごとかわるダイヤもわかりにくいので、地元民以外は使いにくいものです。
全国のバス、コミュニティバスなども含めて、ナビタイムのような感じで網羅してくれるともっと使えるのですが。
仕上げに名古屋駅で味噌かつを食べ、赤福を買って3年ぶりの天泊縦走はおしまいです。
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この記録で登った山/行った場所
- 御在所岳 (1212m)
- 藤原岳 (1144.8m)
- 釈迦ヶ岳 (1092.2m)
- 竜ヶ岳 (1099.26m)
- 鈴ヶ岳 (1130m)
- 三池岳山頂 (976m)
- 水晶岳 (954.11m)
- 藤原山荘 (1090m)
- 白瀬峠 (1005m)
- 藤原岳天狗岩(最高峰) (1171m)
- 鈴北岳 (1182m)
- 国見峠 (1090m)
- 国見岳 (1180m)
- 石榑峠 (689m)
- 治田峠分岐 (1030m)
- ヒルコバ (940m)
- 一ノ谷御在所山の家 (570m)
- 御在所山 一等三角点 (1209.37m)
- カタクリ峠 (945m)
- 頭陀ヶ平 (1142.96m)
- 大黒岩 (1122m)
- 羽鳥峰 (860m)
- 金山 (906m)
- 治田峠 (760m)
- 猫岳 (1057.7m)
- 中峠 (840m)
- 根の平峠 (803m)
- ハト峰峠 (800m)
- 大蔭
- 御在所山上公園駅 (1190m)
- きのこ岩 (1080m)
- ホテル湯の本
- 三慶園
- 彩向陽
- 鹿の湯ホテル
- 三峯園
- 寿亭
- 湯の山ロッジ
- 蔵之助
- 第一ケルン 裏道登山道九合目 (1185m)
- 富士見岩 (1200m)
- 蒼滝不動
- 湯の山パーキングセンター (340m)
- 中道登山口 (550m)
- 八風峠 (926m)
- 八風中峠 (940m)
- 重ね岩 (936m)
- 迷い尾根 (829m)
- 青岳 (1102m)
- 日本庭園
- 元池
- ハンバーガー岩
- 白滝谷分岐 (838m)
- 静ヶ岳入口 (1003m)
- P1053 (1053m)
- 多志田山 (965m)
- 茶野 (938m)
- 桜峠 (910m)
- 茶野登山口
- 冷川岳 (1054m)
- 石門 (1160m)
- 鷹見岩 (1035m)
- 仙香山 (983m)
- セキオノコバ (980m)
- 三池岳 三角点 (971.46m)
- 長石谷登山口 (513m)
- 仙香池 (964m)
- 南峠 (943m)
- 岩ヶ峰尾根分岐 (1025m)
- 御在所岳裏登山道1合目 (394m)
- (旧)三交湯の山温泉バス停 (345m)
- 御在所岳中道ルート前駐車場(旧料金所前) (517m)
- 藤原岳山腹道分岐 (862m)
- 銚子岳入口 (1003m)
- 御池岳・鈴北岳分岐 (1058m)
- 段木尾根分岐 (981m)
- 大平尾根分岐 (976m)
- 三岳寺(三嶽寺)
- アゼリア跡 (1160m)
- 旧千種街道・伊勢谷登山道(ブナ清水)分岐 (762m)
- The rest rock (972m)
- 不動滝 (755m)
- 大黒滝 (950m)
- ジョーズ岩 (1009m)
- 鈴北岳分岐 (1128m)
- 蛇谷分岐 (824m)
- 国見尾根分岐 (1163m)
- 湯の山温泉・御在所ロープウエイ前 (395m)
- 木和田尾根分岐 (1122m)
- 天狗岩分岐 (1157m)
- 見晴し台 (900m)
- サワグルミの池 (1150m)
- 南池 (1149m)
- 真の池 (1136m)
- 白船大神跡 (1005m)
- カタクリ峠分岐 (910m)
- 道池 (1114m)
- 北池 (1139m)
- 幻ノ池 (1069m)
- 釈迦ヶ岳最高点 (1097.1m)
- 北仙香山 (979m)
- 孫太夫山 (833m)
- 御池岳登山道八合目 (1050m)
- 一ノ谷新道下山口 (1163m)
- 表道下山口
- 御在所岳朝陽台
- 一の谷山荘
- 十二相神社
- 佐目自然公園
- 遠久寺
- 緊急時避難小屋
登山 | 登山用品 | 山ごはん | ウェア | トレイルラン |
トレッキング | クライミング | 富士山 | 高尾山 | 日本百名山 |
序盤はロード歩きなので見た目ほどではありませんよ。
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