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Yamareco

記録ID: 495682
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

9歳夏 剱岳は高山病… 立山〜欅平・猿飛峡へ温泉目指して縦走

2014年08月12日(火) 〜 2014年08月16日(土)
 - 拍手
子連れ登山 asahi その他2人
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
42:05
距離
61.8km
登り
8,194m
下り
9,972m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:00
休憩
2:05
合計
9:05
8:33
63
室堂
9:36
10:30
85
一の越山荘
11:55
12:47
40
雄山
13:27
13:36
132
大汝休憩所
15:48
15:58
100
剱御前小屋
17:38
剣山荘
2日目
山行
6:01
休憩
1:04
合計
7:05
6:26
33
剣山荘
6:59
7:06
121
一服剱
9:07
9:19
51
前剱岳
10:10
10:41
125
昼食
12:46
13:00
31
一服剱
13:31
剣山荘
3日目
山行
8:55
休憩
1:36
合計
10:31
7:00
30
剣山荘
7:30
7:55
85
雪渓取り付き
9:20
9:33
94
真砂沢ロッジ
11:07
11:50
143
二股(昼食)
14:13
14:13
18
仙人峠
14:31
14:46
165
仙人池ヒュッテ
17:31
仙人温泉小屋
4日目
山行
13:05
休憩
1:35
合計
14:40
5:25
50
仙人温泉小屋
6:15
6:15
202
尾根頂上
9:37
10:33
72
仙人ダム(昼食)
11:45
12:24
49
阿曽原温泉小屋
13:13
13:13
335
水平歩道スタート
18:48
18:48
77
水平歩道終わり
20:05
欅平
5日目
山行
0:34
休憩
0:03
合計
0:37
6:35
20
欅平
6:55
6:58
14
猿飛峡
7:12
欅平
天候 8/12 大雨・大風
8/13 晴れ
8/14 曇り
8/15 大雨
8/16 雨
過去天気図(気象庁) 2014年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
コース状況/
危険箇所等
●室堂〜仙人池ヒュッテ
 全く問題ありません。
 剱沢雪渓はまだ良く残っている方です。但し、一ヶ所滝になってしまっているので夏道を通ります。

●仙人池ヒュッテ〜仙人温泉
 土砂崩れ、路肩崩壊、雪渓トラバースあり。初めての方がガスに巻かれると道を見失うことも。
仙人峠からの旧道も健在です。地図にはありませんが、まだ通る方もいらっしゃるそうです。

●仙人温泉〜阿曽原温泉(雲切新道)
 頑張って整備されてるようです。
 道幅が狭く、両側が切り立った所を何カ所も通るので勇気が要るかも?
 フィックスロープの他、掴んで安全な物は何でも掴んで利用して下さい。
 仙人谷でマムシを見かけました。注意して下さい。

●阿曽原温泉〜欅平
 水平歩道は良く整備されていて問題ありません。ただ、いつまでも続く道に、「行」をしている気分になってきます。
 トンネルは4ヶ所。志合谷以外はヘッデンが無くても通れます。
 大太鼓付近から、一部の携帯なら繋がります。
 水平歩道の終わりから欅平まで、梯子が壊れている箇所が数カ所あります。

●欅平〜猿飛峡
 散策道です。雨上がりの時など、頭上の岩から水が滴り落ちるのでタオル等をお持ち下さい。 
予約できる山小屋
立山駅前駐車場
午前0時には満車になりました
立山駅前駐車場
午前0時には満車になりました
小4娘
頑張っていこう!
4
小4娘
頑張っていこう!
立山駅
スタンプ集めも抜かりなく
立山駅
スタンプ集めも抜かりなく
雨が降ってきました
先ずは、あの立山に登ろうっか、、、
2
雨が降ってきました
先ずは、あの立山に登ろうっか、、、
室堂の日本最古の山小屋をちょっと拝見
室堂の日本最古の山小屋をちょっと拝見
一之越山荘までは所々雪渓はあるもののセメントで固められた遊歩道
1
一之越山荘までは所々雪渓はあるもののセメントで固められた遊歩道
一之越山荘到着
大雨になったので暫く雨宿り
娘「寒い」
3
一之越山荘到着
大雨になったので暫く雨宿り
娘「寒い」
雨が少し緩くなったので雄山目指して
雨が少し緩くなったので雄山目指して
雄山三角点
強風
娘「寒いぃー!」
4
雄山三角点
強風
娘「寒いぃー!」
社務所で立ったまま食事
2
社務所で立ったまま食事
吹き流しが真横を向いているので風速10m以上。
風が強すぎてあそこへ行くのは子供には危ないのでパス。
2
吹き流しが真横を向いているので風速10m以上。
風が強すぎてあそこへ行くのは子供には危ないのでパス。
あそこに見えるのが大汝山
1
あそこに見えるのが大汝山
最近有名になった大汝休憩所
1
最近有名になった大汝休憩所
富士ノ折立に登るには勇気が要ります
富士ノ折立に登るには勇気が要ります
立山から真砂岳へはこんな所を急降下して
1
立山から真砂岳へはこんな所を急降下して
剱岳が見えた!
左下には今日目指す剱山荘
1
剱岳が見えた!
左下には今日目指す剱山荘
娘「ヘリコプターを近くで見るのは初めて♪」
剱御前小舎のヘリポートです
2
娘「ヘリコプターを近くで見るのは初めて♪」
剱御前小舎のヘリポートです
剱御前小舎から剣山荘の直接ルートはちと険しい
1
剱御前小舎から剣山荘の直接ルートはちと険しい
1つ目の雪渓
2つ目の雪渓
まだあった3つ目の雪渓
まだあった3つ目の雪渓
まだまだ続く岩の連続
まだまだ続く岩の連続
いい加減飽きた4つ目の雪渓
いい加減飽きた4つ目の雪渓
やっと晩飯
妻「どっかの写真で見たとおりのメニュー!」
4
やっと晩飯
妻「どっかの写真で見たとおりのメニュー!」
翌朝
さあ、行ってみようか
1
翌朝
さあ、行ってみようか
一服剱の最初の鎖
娘「なんか、頭痛い」
一服剱の最初の鎖
娘「なんか、頭痛い」
一服剱
娘「頭痛いけど、まだ歩ける」
2
一服剱
娘「頭痛いけど、まだ歩ける」
次はあの前剱
娘「頭痛い、気分悪い」
数歩歩く度に立ち止まって息を切らします
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娘「頭痛い、気分悪い」
数歩歩く度に立ち止まって息を切らします
前剱
頭痛に耐えて顔が歪んでいます
娘「歩くのは、まだ歩ける」
3
前剱
頭痛に耐えて顔が歪んでいます
娘「歩くのは、まだ歩ける」
前剱の門通過
親の判断でストップ
剱岳山頂にいる人がはっきり見えますが、ここで昼食を摂って引き返します
4
親の判断でストップ
剱岳山頂にいる人がはっきり見えますが、ここで昼食を摂って引き返します
剣山荘到着
残念だったね
シャワーを浴びてスッキリしようね
剣山荘到着
残念だったね
シャワーを浴びてスッキリしようね
翌日
仙人温泉へ向けて出発準備
1
翌日
仙人温泉へ向けて出発準備
剣沢雪渓への直接ルート
前にも後ろにも、私達以外誰もいません
1
剣沢雪渓への直接ルート
前にも後ろにも、私達以外誰もいません
見えてきた剣山荘側の取りつき
1
見えてきた剣山荘側の取りつき
雪渓はまだ僅かに接岸しています
雪渓はまだ僅かに接岸しています
アイゼンを付けて雪渓の感覚に慣れた後は、アイゼン無しで降下。
これも練習です。
2
アイゼンを付けて雪渓の感覚に慣れた後は、アイゼン無しで降下。
これも練習です。
夏道へ迂回箇所があります
夏道へ迂回箇所があります
これが原因です
なんだか嬉し楽しそうだね
3
なんだか嬉し楽しそうだね
真砂沢ロッジの下にも雪渓
小屋の方「アイゼン無しでいけるよ〜♪」
真砂沢ロッジの下にも雪渓
小屋の方「アイゼン無しでいけるよ〜♪」
いやはや、子供は慣れるのが速いようで…
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いやはや、子供は慣れるのが速いようで…
30年以上経つと当然川の流れも変わり、楽しみにしていた河原歩きは殆ど無く、横の巻き道ばかりを歩きます。
30年以上経つと当然川の流れも変わり、楽しみにしていた河原歩きは殆ど無く、横の巻き道ばかりを歩きます。
へつって
足場はだんだん狭くなり…
2
足場はだんだん狭くなり…
娘「やったー!つり橋やー。 揺らして良い??(喜)」
私「絶対あかん!!(怒)」
2
娘「やったー!つり橋やー。 揺らして良い??(喜)」
私「絶対あかん!!(怒)」
貴女はこの岩を見て何を思う?
2
貴女はこの岩を見て何を思う?
「仙人新道はしんどい新道」と言ったのは子供の頃。
30年以上経っても変わっていません
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「仙人新道はしんどい新道」と言ったのは子供の頃。
30年以上経っても変わっていません
やっと中間点
向かいに見えるのは池平山
ここから見える登山道には誰もいないようです
向かいに見えるのは池平山
ここから見える登山道には誰もいないようです
まだまだこんなのが峠まで続きます
2
まだまだこんなのが峠まで続きます
仙人峠から仙人池ヒュッテまで木道が続きます。
大人規格なので、子供には段差が高いんです。
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仙人峠から仙人池ヒュッテまで木道が続きます。
大人規格なので、子供には段差が高いんです。
仙人池に写る逆さ八ッ峰
3
仙人池に写る逆さ八ッ峰
仙人谷へ向かって
1
仙人谷へ向かって
これでも一応、登山道です。
浮き石が多く、油断できません。
1
これでも一応、登山道です。
浮き石が多く、油断できません。
仙人谷に出会った所(仙人池ヒュッテポンプ場)。
旧道のマークはまだ残っています。
道を知ってる方は今でもこの近道を利用するそうです。
仙人谷に出会った所(仙人池ヒュッテポンプ場)。
旧道のマークはまだ残っています。
道を知ってる方は今でもこの近道を利用するそうです。
仙人谷
1つ目の雪渓
仙人谷
1つ目の雪渓
雪渓の写真じゃないんです。
右から左への道が土砂崩れで消失しました。
でも、ここを何とかして越えて行きます。
雪渓の写真じゃないんです。
右から左への道が土砂崩れで消失しました。
でも、ここを何とかして越えて行きます。
そのすぐ先では木が倒れて斜面が道ごと崩れています
そのすぐ先では木が倒れて斜面が道ごと崩れています
下から見ると・・・。
木に掴まりながら、4mほど何とかして下ります。
もう、アドベンチャー気分。
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下から見ると・・・。
木に掴まりながら、4mほど何とかして下ります。
もう、アドベンチャー気分。
先頭の妻が道をロスト。
正解は、対岸の下部へトラバース。
但し、この雪渓のどこを歩くかは自己判断で。
先頭の妻が道をロスト。
正解は、対岸の下部へトラバース。
但し、この雪渓のどこを歩くかは自己判断で。
3つ目の雪渓
これもトラバース
3つ目の雪渓
これもトラバース
仙人温泉小屋 露天風呂
ここは混浴。女性専用もあり。
以前、この風呂はもうちょっと左にあり、その横に「猿専用」と書かれた小さい風呂もありました。
2
仙人温泉小屋 露天風呂
ここは混浴。女性専用もあり。
以前、この風呂はもうちょっと左にあり、その横に「猿専用」と書かれた小さい風呂もありました。
夕食
娘に、デザートを用意して下さいました。
感謝感激!!!
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夕食
娘に、デザートを用意して下さいました。
感謝感激!!!
仙人温泉小屋は以前の裏口が今は玄関です
仙人温泉小屋は以前の裏口が今は玄関です
左から、白馬岳、杓子岳、白馬鑓
1
左から、白馬岳、杓子岳、白馬鑓
高橋仙人手作りの橋
これがないと、子供は川を渡れません
2
高橋仙人手作りの橋
これがないと、子供は川を渡れません
源泉
今日も調子が良さそうだ
濃い硫黄の香りが漂っています
この近くにも露天風呂があったんですが今は...
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源泉
今日も調子が良さそうだ
濃い硫黄の香りが漂っています
この近くにも露天風呂があったんですが今は...
雲切新道
頭の右上に小屋が見えます
2
雲切新道
頭の右上に小屋が見えます
歩き易い樹林帯
最高点を過ぎると急坂になってきます
最高点を過ぎると急坂になってきます
1つ目の梯子
1つ目の梯子の下半分
1
1つ目の梯子の下半分
2つ目の梯子
下りると、幅10cmくらいの足場。
鎖がない分、カニの横這いより緊張します。
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2つ目の梯子
下りると、幅10cmくらいの足場。
鎖がない分、カニの横這いより緊張します。
娘「山に、目があるみたい♪」
黒四発電所の送電線出口
娘「山に、目があるみたい♪」
黒四発電所の送電線出口
1つ目の鎖
大阪生まれの大阪育ち娘のお約束!
2
大阪生まれの大阪育ち娘のお約束!
仙人ダムが見えてもまだまだ先は長い
1
仙人ダムが見えてもまだまだ先は長い
3つ目の梯子
雨が降ってきました。
3つ目の梯子
雨が降ってきました。
2つ目の鎖
仙人谷に架かる橋
仙人谷に架かる橋
4つ目の短い梯子と3つ目の鎖
1
4つ目の短い梯子と3つ目の鎖
足元だけを見ようと思っても自然にダム湖が目に入ってしまう。
スリルがあります。
2
足元だけを見ようと思っても自然にダム湖が目に入ってしまう。
スリルがあります。
これを下りると建物入り口
これを下りると建物入り口
ダムの余水の排水
周りの岩はつるつる
3
ダムの余水の排水
周りの岩はつるつる
結構寒い、ダム通路
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結構寒い、ダム通路
トロッコ軌道から温風が出てくるので、暖を取りながら昼食
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トロッコ軌道から温風が出てくるので、暖を取りながら昼食
外は激しい雨になりました
そして、寒い!
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外は激しい雨になりました
そして、寒い!
雲切新道での疲れが顔に出てきました
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雲切新道での疲れが顔に出てきました
阿曽原温泉への登り返しは結構キツイ
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阿曽原温泉への登り返しは結構キツイ
歩き易い水平道
娘「また、頭が痛い」
2
娘「また、頭が痛い」
雨に誘われていろんな生き物が出てきます
雨に誘われていろんな生き物が出てきます
阿曽原温泉小屋
残念ですが、ここの温泉に入る時間は無し
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阿曽原温泉小屋
残念ですが、ここの温泉に入る時間は無し
一旦谷に下りてから水平歩道への登り返し
ツライ、クルシイ
一旦谷に下りてから水平歩道への登り返し
ツライ、クルシイ
ヘトヘトになりながらやっと水平歩道に到着
ヘトヘトになりながらやっと水平歩道に到着
道は快適
天気は最悪
道は快適
天気は最悪
昔と違い、至る所に番線の手すりが有ります。
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昔と違い、至る所に番線の手すりが有ります。
こんな道なら娘は余裕・・・
いや、疲れて無表情なだけです
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こんな道なら娘は余裕・・・
いや、疲れて無表情なだけです
横着して手すりを持たないので、必ずどちらかの手で持ってるよう、指導!
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横着して手すりを持たないので、必ずどちらかの手で持ってるよう、指導!
折尾谷トンネル
今日は水量が多そうです
折尾谷トンネル
今日は水量が多そうです
大雨のせいで、道は至る所こうなってます.
折尾の大滝の渡河点は完全に水没していて渡るのに難儀しました。
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大雨のせいで、道は至る所こうなってます.
折尾の大滝の渡河点は完全に水没していて渡るのに難儀しました。
大太鼓
会社によっては携帯が繋がります
大太鼓
会社によっては携帯が繋がります
志合谷トンネル
トンネル内
左の穴は旧出口。
明かり取りに少し開いてます。
雪渓の下なので、冷蔵庫の中みたいに寒いです。
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トンネル内
左の穴は旧出口。
明かり取りに少し開いてます。
雪渓の下なので、冷蔵庫の中みたいに寒いです。
壁がキラキラ光るので、何かと思ったら雪渓で冷えた岩に着いた結露が凍った物でした。
幻想的です。
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壁がキラキラ光るので、何かと思ったら雪渓で冷えた岩に着いた結露が凍った物でした。
幻想的です。
3つ目トンネル
蜆谷トンネル
暗くなって、ようやく欅平到着
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暗くなって、ようやく欅平到着
翌日
朝食前に猿飛峡へ
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翌日
朝食前に猿飛峡へ
トンネルが何カ所か有ります。
懐中電灯は無くても何とかなります。
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トンネルが何カ所か有ります。
懐中電灯は無くても何とかなります。
カメラを向けると時々、ポーズを取る様になった娘。
少し、色気づいてきた?
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カメラを向けると時々、ポーズを取る様になった娘。
少し、色気づいてきた?
さあ、帰ってご飯の前に温泉に入ろう!
さあ、帰ってご飯の前に温泉に入ろう!
娘「誰もいないなら、お父さんと入る」
と言って、男湯に付いてきました。
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娘「誰もいないなら、お父さんと入る」
と言って、男湯に付いてきました。
黒部峡谷鉄道
これに娘を乗せるのも登山の目的の一つ
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黒部峡谷鉄道
これに娘を乗せるのも登山の目的の一つ
立山へ引き返して
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立山へ引き返して
富山に来たなら、ここも外せない。娘の夏の思い出作り。
「海王丸パーク」
もちろん乗船もします。
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富山に来たなら、ここも外せない。娘の夏の思い出作り。
「海王丸パーク」
もちろん乗船もします。

感想

山登り4年目の妻と娘を引き連れて。
私は娘と同じ歳くらいに通ったこのルート。
山の露天風呂が大好きになったこのルート。
娘も好きになってくれるかな。

GPSのファームを変えてから電源がいつの間にか切れる不思議な事が頻発、絶賛大不調中。
ログのないところは手入力で繋いでいます。

写真の多いのはご容赦を。
道の様子も参考に残したいので枚数が増えました。

この下も長いです。お気に触れば読み飛ばしてください。

☆8月12日
室堂を出発する頃には雨が降り出し、急いで雨支度。
雨はだんだんと強くなり、一ノ越に着くころには大雨。
風も強く、山荘内は雨宿りの人でごった返し。
雨が弱くなるのを待って雄山へ向かって出発。
岩塊がゴロゴロしている急坂を息を切らしてようやく頂上。
汗をかいた体に冷たい雨風が打ちつけてとても寒い。

立山三山を過ぎると鞍部まで、登りと同じような岩塊の急坂を下ります。
この頃からは雨はやみましたが、相変わらずの冷たい強風。
鞍部から稜線を歩いて真砂岳を過ぎ、更に下って別山を巻き、剱御前小屋の裏山へ登ります。
娘は「少し頭が痛い」と。

剱御前小屋から剣山荘まで、昔あった比較的楽な道はすでに消失。
仕方なく、子供には歩きづらい直接ルートで剣山荘へ。

初日から疲れました。

☆8月13日
朝から妻の体調が悪い。
頭が痛く、吐いたらしい。
娘もなんだか元気がない。
妻曰く、昨日冷たい雨の中を歩いた上に強風に晒され続けたので疲れてしまった。体もフワフワしてる・・・とか。

妻を山小屋に残して、娘と二人で剱岳目指して出発。
出発すぐに、娘が「頭が痛い」。
「まだ歩ける」と言うので頑張って取り敢えず一服剣へ。
もう少し頑張ってみようと、前剱を目指すものの、「頭が痛い」に「気分が悪い」が加わりました。
更に、数歩歩く度に息を切らして立ち止ります。
まだ歩けるか聞くと、「歩ける!」と言うのでゆっくりでも頑張って何とか前剱山頂まで来ましたが、娘の調子はとても悪そう。
明日以降のルートを考えると、前剱の門は経験させたかったので、その先の草付きで引き返す事に。

下山を開始すると、娘は何故かとっても元気♪
それでも、一服剣への登り返しでは「また頭が痛い」が。

山小屋に帰って少しすると、娘は咳をしだしたので風邪薬を飲んで早めに就寝。

☆8月14日
今日は楽しい雪渓歩き。慣れればアイゼン無しでもへっちゃら。
私は子供の時に証明済み。でも付けた方が早く歩けるし、尻もちをつかなくてすみます。

真砂沢ロッジからの河原歩きも楽しみの一つ。
ケルンを辿って行きますが、見落として遭難された方も過去にはいます。
一番心配だったのは雨で川が増水することでしたが、この日は大丈夫でホッ。

仙人峠の西側付近から仙人谷へ下りるルートは地図から消滅。(知ってる方は今でも歩くそうです)
仙人池ヒュッテへ遠回り。おかげで、トイレと池に映る逆さ八ツ峰を楽しめます。

仙人谷は路肩崩壊は当たり前。記憶より道幅が狭くなり、高巻き、フィックスロープなどが沢山あります。
草刈りはきちんとしてあるので、歩きにくいということはありませんでした。

仙人温泉小屋は小さな山小屋ですが、仙人とスタッフのおかげで快適に過ごせます。
何より、温泉が敷地内にあるので雨の日でも気楽に入れます。
流れ星を見ながらの露天風呂は最高です。

☆8月15日
旧道なら知っていますが、雲切新道は初めての私。
ネット上では評判はイマイチ良くない様です。
実際歩いてみると・・・
最高点まではこの付近では普通の山道。が、下り初めてだんだん分かってきた。
1段1段の段差が比較的高い。と言っても大人規格の範囲なんだけどナー。と思っていると、これが延々と続くのでなるほど、これはイヤだなと・・・。
但し、至る所にフィックスが張ってあり、安全面の配慮はされています。

長い、なが〜い、雲切新道なので、阿曽原温泉に着くのが遅くなり、温泉に入ることはできなくなりました。
ここの温泉も大好きなので残念!

阿曽原温泉から沢へ一度下り、一登りすれば水平歩道。
この”一登り”が雲切新道で疲れた足にはかなり堪えたのか妻と娘の足が思う様に進みません。
歩道の終点からはライトが必要になりました。

欅平へは激下りが待っています。
土質が弱いのか、路肩が崩れていたり、丸太梯子が傾いていたり。
暗いのも手伝って、案外気を遣います。
妻は疲れ果てた体でゆっくりと下山。
娘はまだ余力が残ってそうでした。

☆8月16日
朝風呂に入りたがる妻を残して、娘と二人で猿飛峡まで朝食前の散策。
小雨の中を、親子でデート。
いつまでしてくれるかなー。


帰りのお風呂は海王丸パークに寄り道したので「天然温泉 海王」
加温、加水無し。源泉掛け流し
結構、人気があるようです。
http://onsen-kaiou.jp/quality.html

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コメント

いいレコ・・・涙
はじめましてasahiさん&ファミリーさん

いゃー、なんかひかれるものあり。
じっくりと見させていただきました。

最後の、お風呂のあたり、感想/記録の内容含め、泣けますねー、ちょっとじーんときちゃいました。
ありがとうございました。

PS:
雨も無事クリアーして何よりでした。
2014/8/19 0:06
はじめまして、BlueSky_54 さん
コメント有難うございます。
3000mある立山には平気で登った娘ですが、妻と同様、強い雨風と冷えにやられたのでしょうか。
翌日は本当に体調が悪そうでした。
そして、それが治りきらないうちに2日続けての長距離、長時間歩行。
「温泉に入れる!」っていう楽しみパワーも手伝ってか、よく頑張りました。

帰宅後、前から欲しがってたかき氷器を娘にプレゼントしたら、シロップをたっぷりかけて食べまくっています。
2014/8/19 18:28
こんにちは
この夏は剱岳にチャレンジされたのですね!
天気や体調などいろいろあったと思いますが何事もなく下山されて何よりです
後半は見たことのない場所の名前が並んでいますが
なんだかすごいところを歩かれていますね
そしてなんといってもasahiさんが子どもの頃に歩かれた道を
今度はお子さんと歩かれるなんて素敵です

こちらは天気に振り回されて夏が終わっちゃいました・・・
2014/8/25 13:00
cocoeさん、お久しぶりです
剱岳は出発地との高度差から来る高山病の問題をクリアすれば、ザイルを繋いだ小2でも登ってしまうんです。
手足が届かない所は親が吊り上げて・・・。
あ、私ではありません。
実は私が子供の時に出発したのは剣山荘では無く、もっと高い所からなんです。
今回は多分ダメかも知れないと思いつつ、剣山荘のシャワー目当てでここから出発して、やっぱりダメでした・・・。

>なんだかすごいところを歩かれていますね
昔はそんな事こと無かったんですが、すごいことになってました。(笑)
剱岳〜欅平は目ぼしいピークもなく、距離も長いので温泉やトロッコ目当てでない限り、子連れではあまり歩かないと思います。
このコースは人が少なく静かな山域で、秘湯と呼べる様な温泉もあって素晴らしい所です。泉質もホント、凄く良いんですよ。
2014/8/26 23:29
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [4日]
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5

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