南八ヶ岳、テン泊縦走(阿弥陀岳〜赤岳、横岳〜硫黄岳)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 24.7km
- 登り
- 2,410m
- 下り
- 2,399m
コースタイム
- 山行
- 6:49
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 8:40
天候 | 1日目:晴れ。山頂ではガス 2日目:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
連休初日ということもあってAM6時にはほぼ満車でした。翌日下山してきた際には1km以上先の太陽館まで路駐の列ができてました。 さらに奥のやまのこ村〜赤岳山荘にも駐車場ありますが既に満車。なお、そこまでの道はかなりの悪路です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◇美濃戸口〜美濃戸山荘 非舗装路とはいえ林道ですので危険なし。ときたま車が通るので事故に注意。 ◇美濃戸山荘〜行者小屋 樹林帯の中の山道。通常の山登りレベルの危険度です。土の斜面は少し滑りやすい ◇行者小屋より上のエリア 低高度は樹林帯の山道、主尾根に向かう登山道はだいたいガレており落石注意。主尾根および頂上付近はクサリあり梯子ありの岩登りコースで転落注意。例外的に硫黄岳周辺のみはなだらかです。 |
写真
感想
晴れの予報の八ヶ岳、テント担いで行ってきました!
赤岳を目当てにするとテント場は行者小屋か赤岳鉱泉のどちらかになりますが、せっかくだから他のピークもつないで縦走したいなーと考えると行者小屋一択になります。縦走途中で行者小屋まで下りてきて翌朝登り返すなんて二度手間もいいところですが、それだけになかなか密度の濃い山行になりました。
まずは車で美濃戸口まで。本当はやまのこ村や赤岳山荘のあるところまで乗って行きたかったのですが既に満車との表示だったので美濃戸口の八ヶ岳山荘駐車場に止めて林道を歩くことに。下山後に見た光景からすると美濃戸口に駐車できただけでも恵まれてたのですけどね。
1時間の林道歩きは足慣らしにはちょうどいい感じ。美濃戸山荘からの南沢コースはだらだらと長い高低差600mの道のりです。危険箇所はないので黙々とザックの重さに耐えながら登ります。
行者小屋のキャンプ地は小屋を中心にあちこちにテントサイトがある感じで、斜面の上の方や下の方にも設営できるようです。私は星空が見えやすい広場の一画を確保。(小屋に近いほうが水場やトイレに便利ですが、小屋まん前のイスやテーブルのある場所は遅くまで宴会が繰り広げられるので静かな環境がお好みの方は奥の方がオススメ)
テント内に荷物の大部分を置いて縦走に出発。阿弥陀岳に向かうルートは稜線に出るまでは、最後に少し急登がある程度の難所のない山道。中岳のコル以降の岩登りはなかなかの急斜面ですが、両側が切れ落ちているような箇所はないので慎重に行けば難なくいけました。上りよりも下りの際のスリップに神経を使います。
阿弥陀岳からの下り道、真正面に赤岳を望むと流石の迫力に圧倒されます。ジグザグに登っていく急登も手強いですが、上部の岩場はなかなかの難所。どうしても登山者が多くなるので渋滞やすれ違いに苦戦しました。このあたりのクサリは、頭上を通ってたり、跨がないと進めない高さに張られていたりとなぜか困難さを底上げするような位置にあるのでしっかりと岩を掴んでいったほうが間違いないかも知れません。
そして迎えた赤岳山頂。今回は残念ながらガスが取れず真っ白な景色でしたが、晴れていれば360度の展望が得られるのでしょうね。なお、たくさんの人が集まるので記念撮影の際は順番待ちです。
1日目は地蔵尾根を下りて行者小屋まで帰還。翌日また登り返すのは骨ですが稜線上にテント場はありませんからやむを得ません。今回どうしてもテントにしたかった理由の一つに星空撮影をしたかったというのがありまして。まずまずの出来だったのでひとまず安心と言ったところ。三脚を持っていった甲斐もありました。
なお9月と言っても夜間は0℃くらいまで冷え込みましたから予想以上に寒い。防寒はもう一段階厚くしても良かったかも知れません。
翌朝、早々に準備を済ませて夜明け前に地蔵尾根を登ります。意図したわけではないのですがちょうど日の出を迎えた時点に稜線に出まして、感動的な朝日と雲海を目にすることができました。富士山の山影や朝日に照らされた北アルプスの山々までくっきりと見えて大興奮です。その場にいた登山者全員、まるで酔ったかのように上機嫌で本当に最高のひとときでした。
その後は引き続きの縦走を開始。横岳の各ピークは岩登りを存分に楽しめるスリリングなコースでした。危険度はまあ、安全といえるほどではないですが過剰に身構えるほどでもないという印象。例によって人が多いことによるすれ違いの際に気をつかえばスムーズに進めるかと思います。
横岳の最後の岩場を過ぎると途端に稜線がなだらかになり、非常に歩きやすくなります。ここから硫黄岳までの道のりは距離こそありますがほとんど負担には感じません。景色を眺めながら散歩の気分で進んでいくことが出来ます。硫黄岳頂上自体も広場のような穏やかなもので、赤岳や横岳を一望しながら落ち着いてしまう雰囲気です。一つのエリアにこんなにも性格の違う山が集まっているのは不思議な感じ。
硫黄岳から赤岳鉱泉への下り、さらに行者小屋までの連絡ルートは大部分が樹林帯の中でとくに目を引くものはありません。既に見るべきものは見終えた思いでひたすらに下りました。
テント撤収後の下りもまた特筆すべきことはないのですが、よい山行だったという思いからか足取りは軽く、縦走後の疲れやザックの重さも苦になりませんでした。思いのほか早く美濃戸口に着き、無事に山行終了です。
こんにちは、同日に赤岳に行っていました、tetsuareiと申します。実は、私も、そのコース予定していたんですけど、13日早朝、テントは寒いかな?と思い、テントを置いて、日帰りで行ってしまいました。美濃戸の駐車場、満車でも止められますよ。山のこ村の人に鍵を預ければ大丈夫です。ここだけの話、山のこ村の駐車場2つありまして、知らずに連絡通路に止めていたらしく、夜中に来た車みな、Uターンしていたらしいのです。ゴメンナサイ…。
八ヶ岳、良い山ですよね?テント担いでいけば良かった…レコ読んだら、なおさら後悔しました。
基本ぼっちですか?同じ香りがしますね
普段丹沢らしいですが、奥秩父もいいですよ!どこかで会える日を楽しみにしています。
tetsuareiさん はじめまして!
同じ日に歩かれてたのですか。もしかしたらすれ違っていたかも知れませんね。駐車場の情報ありがとうございます。次回行く際は活用させていただきますよ。
テントはご想像された通り、9月とは思えないくらい寒かったです。テント泊は楽しいですが寒い季節になってくると悩ましいですね。実は暖かいけどスペースが狭い山小屋にするか直前まで悩みました。結局、1人でも違和感がないテント泊になってしまいましたが、このあたり、やはりぼっちが実に染み付いてるんでしょうかね?
最近は奥秩父にも気軽に行くようになったので、どこかでまたお会いできるかもしれません、その際はどうかよろしく。
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