ドキドキの槍ヶ岳アタック、穂先に5時間(笑)!?(新穂高温泉In上高地Out)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 36.0km
- 登り
- 2,256m
- 下り
- 1,831m
天候 | ◆13日(土)晴れ ◆14日(日)晴れ、午後ガスのち晴れ ◆15日(月)薄曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◆13日(土)新穂高温泉11:34-13:00白出沢出合13:06-15:27槍平小屋 ◆14日(日)槍平小屋6:00-7:46千丈分岐7:55-8:29千丈乗越8:35-(西鎌尾根)-9:46槍ヶ岳山荘10:45-14:57槍ヶ岳山頂15:15-15:50槍ヶ岳山荘 ◆15日(月)槍ヶ岳山荘6:22-殺生ヒュッテ-9:07槍沢ロッジ9:15-10:23横尾山荘-11:21徳澤園12:00-13:14穂高神社奥宮-14:31上高地BT |
その他周辺情報 | ◆ ◆ ◆ |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
◆13日(土):穂高温泉〜槍平小屋
8月の天候で中止した槍ヶ岳。9月の三連休に山友との都合が合い、そして、天気も良さそうという事で、アタックするチャンスを得た。11時半に新穂高温泉に到着。白出沢出合まで林道歩きをし、ここから登山道が始まる。増水すると渡渉が困難になるという沢も、前日、小屋に電話して聞いていたとおり、問題なく渡れた。
白出沢出合から槍平小屋の道は、石や岩の上を伝って歩くという登山道で、浮石や湿った岩もあり、距離の割にはスピードもです、歩きやすいとは言えなかった。それでも予定より早く小屋に到着したので、チェックインした後は夕食まで周りを散策。まだ咲き残っている花を眺めたり、テント場を見に行ったりする時間もあった。
三連休でこの日はずいぶん前から予約受付停止されているほどだったので、激混み覚悟だったが、4人部屋に6人寝るはずのところ、結局、私たち2人とツアーできていた女性2人の4人のみ。布団一枚に一人で、ゆっくり休めた。消灯時間までは同じコースを歩くという彼女たちと話をしたり、談話室に行ってみたりして過ごした。やはりみんなの関心は一つ。槍の穂先の話がメインだった。
◆14日(日)槍平小屋〜千丈分岐〜千丈乗越〜(西鎌尾根)〜槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳
今日はいよいよ槍の穂先にアタック。今までいろいろ調べて情報集めをし、自分の弱点や起こりそうなことを予測して、自分なりの対策をしてきた。それでも、わくわく半分、ドキドキ半分。
小屋を出発してまず千丈分岐点へ。槍ヶ岳山荘も見えてきた。さあここで、飛騨乗越から行くか千丈乗越から行くか決めなければならない。今日は快晴で風も無い。西鎌尾根をたくさんの人が歩いていくのも良く見える。よし、西鎌尾根で決まりだ。
千丈分岐点から千丈乗越まで細い道をくねくね急登。振り返ると笠ヶ岳と2年前に行った乗鞍が見える。千丈乗越からは想像以上の大展望。気持ちよさそうに伸びる西鎌尾根の先に双六岳。立山へ続く山並みが良く見えた。三保蓮華岳、鷲羽岳、黒い水晶岳。奥には薬師岳もはっきりと。心臓の鼓動の高鳴りをどうにか治めつつ、今日のメインへ足を運ぶ。
穂先が目の前に見えると、久しぶりに会いたい人に会えた気分。早く取り付きたい。ただ、千客万来。当然、人気者は独り占めなんかできない(笑)とりあえずチェックインして、サブザックで長蛇の列へ。列の最終蛇はなんと山荘の玄関前。そこから穂先の登りはじめ(穂先の足元)まで2時間!
やっと登り始めてもちょっと進んでは止まりの繰り返し。牛歩の速度で穂先にアタック。前の人が進んだからといってつられて先を登ってしまうと、変なところで岩にしがみつき待たされる。予想とはまったく別の緊張感だった。それでも山頂に立ったときは、感無量。混雑は承知の上で来たが、撮りたい写真を撮るだけの時間もあり、それをせかす人もなく、順番で写真を取り合ったり、この長時間登頂をお互いにねぎらいつつ、喜びの雰囲気を感じた。結局、取り付きから穂先の往復には3時間!!取り付き間での時間を入れると、何と5時間!!!
待っている間も登って帰ってきた後も、この話題でいろんな人と話ができた。列を作っているときは、隣の人がこの辺り地域の救助隊員。後ろの人が似たような仕事をしていて今は山岳ガイドという方。北アルプスの話や、天候の話しなどしてくれて、それも楽しかった。いろんな出来事を含めて、忘れがたい思い出になりそうだ(笑)
◆15日(月)
前日の夜の山荘はすごかった。急遽泊まった人も多かったようで、談話室、乾燥室、廊下にも布団が引かれ、ただ廊下に転がって寝ている人もいるという、ごった返し状態。それでも何でだろう、そういう騒然としたごちゃごちゃの感じがまた私の何かををくすぐる。
夜は山友と満天の星と天の川を眺めて、足元も見えない暗がりのなか二人で興奮。部屋に戻るとこの日は9時半まで夕食の放送が流れ、どこからともなく聞こえてくるいびきのBGMで就寝。
朝は日の出を眺めて、上高地へ下山。ああ、もう帰るのか…。徳沢園のソフトクリームを目標に2人でひたすら下る。下る。下る。明神池で無事登山を終えたお礼参りをし、家路へ。今年は天候が不安定なか、念願だった特別な山に行ってくることができた。帰ってくると反省点もたくさんあるので、次回に活かしたい。お疲れ様でした。どうもありがとうございました。
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