記録ID: 5497766
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
屋久島
屋久島三岳縦走(淀川口〜黒味岳、宮之浦岳、永田岳〜白谷雲水峡）
2023年05月16日(火) 〜
2023年05月18日(木)
shiroaki58
体力度
6
1〜2泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 18:23
- 距離
- 25.9km
- 登り
- 1,916m
- 下り
- 2,608m
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2日目
- 山行
- 9:04
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 10:24
| 天候 | 1日目から2日目晴れ、3日目曇りのち小雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス タクシー 自家用車
船
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
世界遺産の森林・山岳地域を通るコースで、標識・登山路はしっかり整備されている。 入山口の淀川登山口に登山ポストあり。 |
| その他周辺情報 | 入山口に近い安房地区・下山口に近い宮之浦地区には、民宿などの宿泊施設、飲食店、食料品店などあり便利。 |
写真
安房港にレンタカーを停めて、屋久島交通タクシーで淀川登山口に午後4時半過ぎに到着
緩やかな整備された登山道を登り下りして、世界遺産地域に入ります
淀川登山口から1時間弱で、今晩の宿泊予定地の淀川小屋に到着。写真はトイレ（右端が和式汲取式。左2個がエコトイレブース）
黒味岳分れでザックをデポし、サブザックに雨具、水、携帯食料等を詰めて黒味岳に向かいます
黒味岳頂上。途中、ロープ等が設置された急坂もあり注意を要します。
今日一日は天気が持ってくれそうです。左手に永田岳、中央に宮之浦岳と栗生岳。朝日が昇っています
黒味岳分れに戻り、デポしたザックを背に進み、宮之浦岳まで3�劼泙任�ました
ゲンコツ岩の見えるトイレブースの少し手前にある、「水場」の表示がある湧き水。新高塚小屋までのルート上でほぼ最後の水場です
トイレブースのある場所の奥に、ゲンコツ岩が見えます。残ったゲンコツの指が頭に見えて、ロボット兵のようです
焼野三叉路まで下り、再びザックをデポしてサブザックで永田岳に向かいます
ヤクシマシャクナゲは、例年より開花が遅いとのこと。一部はきれいに咲いていましたが、まだ蕾が多いようです
永田岳直下の肩の標識。このまま登山道を下れば鹿之沢小屋まで約1時間。自分は、永田岳の頂上を目指します
赤テープや踏み跡などを見極めながら、道をたどって最後に大岩にかかっているロープをよじ登ります
よじ登った先には大きい岩がいくつもあり、頂上はどこかと少し迷いましたが、写真の右手の岩と左の茂みの間に踏み跡が奥の標識まで続いていました。
5/17 10:14
よじ登った先には大きい岩がいくつもあり、頂上はどこかと少し迷いましたが、写真の右手の岩と左の茂みの間に踏み跡が奥の標識まで続いていました。
永田岳頂上。あまり休憩するようなスペースはありませんので早々に退散します。
この縦走コースには、しっかりした標識が約400メートル毎に設置されていて、疲れた身体と心の励みになります
新高塚小屋に到着。正面にテントサイト、その左に進めば小屋です。（縄文杉への登山ルートも同じ道です）
新高塚小屋のトイレブース。右の2つがエコトイレブース、左の2つがバイオトイレ（和式）で、ポンプを足で踏むと雨水で流す様式です
小屋のテントサイト（デッキ）と、その奥の水場（小さな沢の流れをホースで集めています）
テントサイトと左奥の新高塚小屋。この日は、夜から雨との情報もあるため、定員40人の小屋に約20人が小屋泊。テントが4張でした。
5/17 15:31
テントサイトと左奥の新高塚小屋。この日は、夜から雨との情報もあるため、定員40人の小屋に約20人が小屋泊。テントが4張でした。
その夜は、雷のような、大波のような、ものすごいイビキをかく小屋泊りの男性がいて、耳栓をしても一睡もできませんでした。これも運命とあきらめて、最終日は朝4時半に小屋を出発しました
5/18 4:27
その夜は、雷のような、大波のような、ものすごいイビキをかく小屋泊りの男性がいて、耳栓をしても一睡もできませんでした。これも運命とあきらめて、最終日は朝4時半に小屋を出発しました
前夜から雨ではないかとの予報がよい方にずれ込み、湿っぽく風が強い天候ですが、未だ雨は降っていません。
登り下りして、高塚小屋に到着。ここのトイレは洋式の汲み取り式トイレが一つと小屋の裏にエコトイレブースが一つありました
小屋には1階に4人、2階に4人の方が朝の撤収作業をしていました。見た感じは上下で10人程度で定員でしょうか
縄文杉は、周囲を柵とデッキで囲まれて、いろいろな角度で眺めることができます。まだ朝の6時前なので、荒川登山口からの縄文ツアーの登山者は到着しておらず、静かに見学ができました。
5/18 5:49
縄文杉は、周囲を柵とデッキで囲まれて、いろいろな角度で眺めることができます。まだ朝の6時前なので、荒川登山口からの縄文ツアーの登山者は到着しておらず、静かに見学ができました。
縄文杉はさすがに立派な屋久杉で、荘厳な雰囲気を感じます。でも少し遠くから眺める感じです
大王杉は、下のルートが閉鎖されていて、新しい木のデッキの道が杉の上部を回り込むように作られています。
大王杉の幹の空洞化や根元の土砂の流失の恐れがあり、将来倒壊する危険性があるとのことで、下部の元あったルートを閉鎖している、との説明書きがありました。
1
5/18 6:27
大王杉の幹の空洞化や根元の土砂の流失の恐れがあり、将来倒壊する危険性があるとのことで、下部の元あったルートを閉鎖している、との説明書きがありました。
大王杉をしばらく進むと、自然観察路との分岐標識がありました。同観察路は赤テープが要所に付けられており、慎重にルートを確認しながら進みました（大株歩道のようには整備されていない、踏み跡と赤テープの道）。ウイルソン株までのコースタイムに10分余分にプラスされる感じです。
5/18 7:03
大王杉をしばらく進むと、自然観察路との分岐標識がありました。同観察路は赤テープが要所に付けられており、慎重にルートを確認しながら進みました（大株歩道のようには整備されていない、踏み跡と赤テープの道）。ウイルソン株までのコースタイムに10分余分にプラスされる感じです。
ウイルソン株の近くまで下りてきた合流地点に設置された自然観察路ルート案内板
ウイルソン株。伐採前はさぞや立派な屋久杉だったのでしょう。株の中の空洞が大変広い
祠の反対側の奥隅にしゃがんで株の上部を見上げると、ハートの形に見えました
安房川に沿って、森林鉄道の軌道が延び、その真ん中を歩いて行きます
楠川分れの分岐。左手の山道を登れば辻峠から白谷雲水峡へ。まっすぐ進めば荒川登山口へ
辻峠手前の辻の岩屋。下部分がスパッときれいに切れています。
どうやってできたのでしょうか
どうやってできたのでしょうか
辻峠。白谷雲水峡から登ってきた登山者や旅行者が増えてきます。（欧米系の外国の方も多かった）
太鼓岩までの登りルートの案内標識（太鼓岩からは、別の下りルートがあり、時計と反対回りに一方通行で進んでいきます）
まだ雨は降っていませんが、いつ降りはじめてもおかしくない様子です
七本杉。このあと、最初の徒渉地点を渡ります。まだ雨は降っていません。
白谷山荘。小屋の中に水場、トイレ、就寝できる板間等がありました
増水時は渡らず水が引くまで待つか、引き返す旨の注意看板があります。（もし増水中であれば、ここの徒渉は危険で、白谷雲水峡への下山は避けて荒川登山口に下山予定でした。）
5/18 11:04
増水時は渡らず水が引くまで待つか、引き返す旨の注意看板があります。（もし増水中であれば、ここの徒渉は危険で、白谷雲水峡への下山は避けて荒川登山口に下山予定でした。）
白谷広場に到着。雨は小雨で途中から雨合羽の上衣だけ着ましたが、白谷広場に到着してから強風・強雨に天候が急変しました。
白谷雲水峡の案内所。近くにトイレ棟、駐車場、バス乗場あります。公衆電話はなく、携帯電話もつながりませんが、管理棟の方に聞いたところ、駐車場まで行って開けた場所では、docomoとauはつながることがあるとのことです（docomoをかけてみましたが、当日は悪天のためか通話不可でした。）
1
5/18 11:39
白谷雲水峡の案内所。近くにトイレ棟、駐車場、バス乗場あります。
公衆電話はなく、携帯電話もつながりませんが、管理棟の方に聞いたところ、駐車場まで行って開けた場所では、docomoとauはつながることがあるとのことです（docomoをかけてみましたが、当日は悪天のためか通話不可でした。）
公衆電話はなく、携帯電話もつながりませんが、管理棟の方に聞いたところ、駐車場まで行って開けた場所では、docomoとauはつながることがあるとのことです（docomoをかけてみましたが、当日は悪天のためか通話不可でした。）
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
携帯トイレ
|
|---|
感想
5月中旬、梅雨入り前の安定した天候を期待して、初めて屋久島に行き、2泊3日で宮之浦岳等の縦走登山をしてきました。
鹿児島市内で前泊（新幹線利用）し、16日午前発の高速線トッピーで昼過ぎに安房港に到着。
レンタカーを借りて安房港の駐車場に車を停めて、屋久島交通タクシーを呼んで夕方に淀川登山口まで行き、淀川小屋で1泊しました。（定員40人のところ8人程度の宿泊）
翌17日は、淀川小屋から、花之江河〜黒味岳アタック〜宮之浦岳〜永田岳アタック〜新高塚小屋まで行き、新高塚小屋に宿泊しました。（定員40人のところ20人程度の宿泊）
最終日の18日は、新高塚小屋〜高塚小屋、縄文杉〜楠川分れ〜辻峠〜太鼓岩〜白谷雲水峡に下山しました。
小屋の混雑も想定して、一人用テントも携行して、2泊3日で飲料水2リットルを含めてザック重量15キロで縦走を開始しました。全行程、休憩を含めて、「山と高原地図」の合計コースタイムとほぼ同じ時間で、ケガや事故もなく無事下山することができました。
縦走中、ほぼ晴天で最終日のみ下山時点で小雨でしたが、下山直後から天候が急変して強雨と強風で超満員の乗合バスになんとか乗車して宮之浦の街に下りました。
その後安房の宿に3泊して、愛子岳、ヤクスギランドから太忠岳とそれぞれの日帰り登山も楽しみましたが、縦走登山の下山日の翌日19日には、荒川登山口につながる町道荒川線が大雨のため閉鎖されるなど、屋久島の気候の荒々しさ、怖さも十分に感じました。
この年になるまで行けなかったが、行って本当によかったと思える大変魅力ある屋久島の登山体験でした。
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技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
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