南八ヶ岳周遊(舟山十字路〜編笠〜赤岳)
- GPS
- 27:44
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 2,218m
- 下り
- 2,216m
コースタイム
- 山行
- 5:46
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 7:00
- 山行
- 5:28
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 6:15
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・キレット小屋はコロナ禍から営業停止のまま ・キレット小屋の水場は非常に細く、汲むのに30分掛かる&汲めても要煮沸(時期によるかも?) |
その他周辺情報 | ゆーとろん 水神の湯 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
テント
テントマット
シュラフカバー(シュラフなし)
携帯トイレ
|
---|
感想
■8/5土曜日
某所にレンタカーで前泊で乗り付け、深夜午前1時に就寝、6時起床で舟山十字路の駐車場へ。多分八ヶ岳の入口としては比較的マイナーな方だと思われ、自分も初めて使う場所である。7時半に駐車場に着くとまだ若干余裕もある。久しぶりの車中泊と寝不足で身体が若干重い以外は幸先良く入山。
単独行で長く歩く山行なんて一体いつぶりか分からないが、目的は山を始めた頃の初心に返る事。計画の条件は3つ。
「行った事の無い南八ヶ岳のピークを踏む」
「ロングコースでテン泊」
「ピストン的なのではなく往路と復路は別なルートで(飽きるから)」
舟山十字から始めて時計回りに西岳→権現岳→赤岳に抜けると阿弥陀岳から上手く舟山十字に帰って来れるはずだ。
登山靴を履くのすら久しぶりでも、山に入れば感覚が蘇ってくる。林道ゲートを抜けて水場で水を補給してから広河原に至ると、登山道から外れて西岳に向けて尾根筋に乗ってショートカットする。入り口だけ難しいが尾根に乗ってしまいさえすれば、等高線通り分かり易い綺麗な形で自然に登山道まで合流出来た。西岳の山頂まで人とのすれ違いはゼロ。山頂で2パーティを見掛けたくらいで、この辺りは人が少ない。山頂は見晴らしが良く、向かう青年小屋を中心に右に編笠山、左に権現岳が綺麗に見渡せる。今まで何度も北側〜中央までは歩いたが、南側から入ると全く山容が違う物だ。
青年小屋に着いたのが11時前、今日の残りの予定は権現岳を越えてキレット小屋までだった。体力的にも思ったより余裕があるので、荷物を小屋にデポして編笠山のピークまでピストンする事にする。
小走りで山頂まで駆け上がると思った以上に綺麗な景色が迎えてくれた。山梨方面が広く見渡せるので「ほったらかし温泉」辺りの景色に雰囲気が似ているが、より高い高度で広く見渡せて気持ちがいい。自分が思っていた急峻な八ヶ岳のイメージを良い意味で払拭してくれた。足を伸ばしてみて良かった。
景色を堪能した後、駆け戻ってまた青年小屋、今度は権現に向けて出発。最初南側の別なまき道に入り掛けて小屋に引き返し10分程ロス。権現岳手前のギボシが思った以上に威圧的に迫る。そうそう、どっちかって言うとこちらの方が八ヶ岳らしくはある。ガレ場を乗り越え、権現小屋をパスすると権現岳の山頂に至る。岩塔の祠をお参りして時刻は13時半。この辺になると段々と疲労が蓄積されているのを感じて来た。とはいえ後はせいぜい1時間くらい。やはり編笠行って程良いコースになった。残りのツルネを越えると14時半、本日のテン場であるキレット小屋に到着。この直前ツルネ〜キレット小屋間で靴のソールが剥がれ始め、テーピングで固定する事案が発生。そしてテン場の近くの水場に向かう際、残りの一足のソールも剥がれ始める。履かないで何年も放置するとこういう事が発生するのか…保管してるだけで劣化があるんだろう。明日が本番なんだが!?
ちなみにキレット小屋はコロナ禍以来閉業中らしく、テン場には当然誰もいない。小屋には頼っていないので困るとすればテン場の利用料を払えなくて残念なくらいだ。そうそう、もう一つ困った事と言えば、水場の水が細すぎて滴るくらいだったので、容器が茶色見掛かった水で満水になるまで30分くらい掛かったのと、一応タオルで濾して煮沸を2順するのがやや大変だった事か。汚ないなぁと思ったがよく考えたら沢の水煮沸して飲む方が汚いし、よくがぶ飲みしてたわと思い出したらどうでもよくなって来て、レトルトのビビンバを食べて気持ち良く寝た。
(キレット小屋の水場をあてにして、通過で水を補給するポイントにするのはやめた方がいいだろう)
■8/6日曜日
泥のように眠って朝4時起床、シュラフカバーだけで着替えや雨具を着込んでザックに足を突っ込んで寝たがメチャメチャ熟睡して完全に回復した。4時起きでも10時間以上寝てるから明らかに昨日より調子いい。初日の方がむしろ寝不足で体調悪いが、早めに寝るので2日目メッチャ体調良いという山あるある。あるあるなのか?
ゆっくり朝ごはんを食べて撤収。貸し切り状態のテン場に別れを告げ5時に出発。小屋の方ありがとう、また営業再開されますように。
キレット小屋から進むとすぐに道が険しくなり始め、ミス出来ないポイントが増えてくる。天狗尾根の分岐前後〜竜頭峰は思った以上に悪かった。ロープ出せない分下手なアルパインより危ないんじゃないか。ここノープロテクションなんだ、へぇ〜?みたいのが結構出てくる。まあ落ちませんけど。嫌だったのは昨日補強した靴のテーピング擦り切れてまた剥がれて来た事だった。ここでかぁ〜試されてる〜と思いながら、残りのテーピング全投入しつつ、それでも足りないので靴紐を靴底に一周させて上側で結んで凌ぐ。これソール剥がして登った方がマシかもなぁ〜と思いつつ、一番悪い所を越えた。
上から強そうな雰囲気の二人組パーティとすれ違って、靴それ大丈夫〜と声を掛けてくださったので、「赤岳山荘まで行けば後はなんとか〜」と言うとテーピング一巻いただけるとの事で有り難く頂戴する事に。感謝感謝であった。さらにグルグルに補強して赤岳山頂に着。有難うございます。
本当はここで荷物デポして横岳ピストンしてから下山の計画だったけど、靴のソールがリスキー過ぎるし、それで事故ったら馬鹿らし過ぎるのでこれでさっさと降りる事にする。保険で小屋の売り物にテーピングが無いか聞いてみるが無いそうで、「ガムテープなら売り物じゃないけどちょっと使って良いよ」との事。直接踏む部分はスリップしそうなので中央の凹み部分を補強させて貰う。安心感ややupだが…頼む下山まで持ってくれ!!もうこの山行の主旨は「ソールが持つかどうか」という次のステージに進んでいるのであった。
ありがとう小屋の人!悪いから無駄にスポドリ買っといた。
赤岳から中岳、阿弥陀岳方面のルート上はたくさんの人で賑わっていた。やはりこっち側がいわゆるメジャールートなのだろう。まずは美濃戸口からみたいなとこあるもんな。僕は阿弥陀通過して早くマイノリティーに還ろう。
それでもメジャー所の赤岳、横岳、阿弥陀岳なんかは思い出も深くて、名前を聞けば当時登った時の事を思い出して感慨深い。それぞれの楽しみ方が出来る八ヶ岳って良い山よね〜と改めて思った。降りるのはあっという間で、阿弥陀を越えて気付けば森林限界を過ぎ、樹林帯に入る。いわゆる日本の低山の雰囲気。十分過ぎると思ったテーピングも継ぎ足し継ぎ足しで貼っていくと最後結構ギリギリだった。あとは舟山十字路までは歩きやすく緩やかな道がずっと続くので距離ほど大変ではなく、問題無く到着。
なんやかんや予想外あり、助けられてしまってドラマが生まれるんだなという山だった。道具の保管やメンテが悪いと言われればそこまでなんだけど。でもそういう感謝した事とかが思い出に残るんだよなぁ。
何はともあれ、まだ思ったより歩けるなぁという安心と、なんだ俺まだ普通の山登り好きじゃんという気持ちを確認出来た。また単独行もいいかも知れない。でも岩も行きたい。嗚呼、ままならんなぁ〜。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する