記録ID: 5842034
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
関東
平巻朝日 TWV藪合宿2023
2023年08月05日(土) 〜
2023年08月18日(金)
- GPS
- 320:00
- 距離
- 65.8km
- 登り
- 5,735m
- 下り
- 5,896m
コースタイム
1日目
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 7:25
5日目
- 山行
- 11:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 11:00
18:00
丹後山避難小屋
6日目
- 山行
- 10:40
- 休憩
- 3:00
- 合計
- 13:40
7日目
- 山行
- 4:55
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 5:15
8日目
- 山行
- 5:55
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 6:15
9日目
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 6:05
10日目
- 山行
- 11:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 11:00
18:00
巻機山避難小屋
12日目
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 8:05
13日目
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 6:40
5:05
80分
ナルミズ源頭
11:45
登山口
・50分に一回、10分の休憩をしています。
・行動時間には水汲みも入っています。一回汲むのに1時間以上かかっているところもあります。
・5日目と10日目は体力回復のため、小屋で一日ゴロゴロしていました。
・行動時間には水汲みも入っています。一回汲むのに1時間以上かかっているところもあります。
・5日目と10日目は体力回復のため、小屋で一日ゴロゴロしていました。
天候 | 8/5 晴れのち雷雨。 <フェーズ1 平ヶ岳〜丹後山> 6 朝は快晴。昼前から雲がわき、午後には積乱雲が発達し、夜は強風。雷なし。 7 晴れ。午後は積乱雲が発達。雷なし。 8 晴れ。昼過ぎは日差しがかなり暑い。積乱雲は前の二日より発達が弱かったが、夜は霧に覆われ、音のない空中放電が見られた。 9 曇りのち晴れ。雷なし。 <フェーズ2 丹後山〜巻機山> 10 終始晴れ。20m/s程度の強風。雷なし。 11 終始晴れ。昼過ぎは日差しが暑い。雷なし。 12 朝はおおむね霧で、たまに晴れ。昼からは晴れて積乱雲が発達。夕方数回、地面には落ちないが音が出るタイプの雷鳴を聞く。 13 霧のち晴れ。昼過ぎから日差しが暑く、積乱雲が発達し、夜にかけて大粒の雨となた。夜に音のない空中放電が見られた。 14 霧。巻機山山頂は時々晴れ。 <フェーズ3 巻機山〜朝日岳> 15 終始霧。強風。 16 終始霧。巻機山山頂付近は20m/s程度の強風。夕方少しずつ霧が晴れる。 17 朝快晴。9時ごろには積乱雲ができ始め、17:00から20:30にかけて雷雨。雷は空中で鳴っており、地面には落ちていなかった。 18 朝は新潟県側が晴れ、群馬県側が霧。終始雲が多い。 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰り:土合から電車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<フェーズ1> ・平ヶ岳登山口〜平ヶ岳 普通の長い長い暑い道。アブが大量にいた。池ノ岳の水場で水を汲める。 ・平ヶ岳〜滝が倉山 2072p東cは膝丈の笹で幕営適地。水はこのコルの北の沢で下り10分。コルの中でも一番東の沢がよく水が出ている。剱ガ倉山手前に少々岩場があるが、30kg近いザックでも特に問題なく通過できる。剱ガ倉山を越えると藪が濃くなる。1793m地点には、西側へ10mほど下った平らな場所に池塘がある。今年は雨が少ないせいで汚い。幕営も可能だろう。 ・滝が倉山〜にせ藤原山 滝が倉山を越えた、1740p手前にナイフリッジがあるが、スタンスホールドともにしっかりしており、乾いていることもあって特に恐怖なく通過できた。にせ藤原山手前の1670cは、木を切れば幕営可能。 ・にせ藤原山〜丹後山 水はにせ藤原山北の沢で汲める。時短のため山頂からではなく、尾根を少し北上しベロから出ている小さな尾根を下ったが、それでも往復1時間ほどかかってしまった。やはり今年は渇水である。藤原山手前に10年前の合宿で使ったと思われる幕営可能地があった。藤原山や1610p周辺はつる植物が多くてなかなか厄介。1659bはしなやかな灌木をなぎ倒して幕営できたが、地形的に雷に弱い。大水上山で藪抜け。最後がかなりの急坂なので、右から巻くようにして乗り越えた。水源碑の雪田はすでに消えていた。丹後山避難小屋で天水を使わせていただいた。天水は300Lタンクが満タンだった。 <フェーズ2> ・丹後山〜下津川山 小屋からしばらくは腰丈程度の笹で漕ぎやすいが、1710p付近ではネマガリタケが濃くなり難儀。越後沢山への登りは二重稜線になっており、素直にメインの尾根を登るのが良い。風の谷はかなり気持ちの良い幕営適地。越後沢山を過ぎると藪は薄くなりふみ跡も出てくる。水は子穂口の頭の西側の沢のうち、北の方の沢で汲んだ。渇水のため往復90分ほどかかった。急斜面もあり注意が必要。1725b先の通称「汚い池」は、汚いどころか干上がっていた。 ・下津川山〜ネコブ山 下津川山先のコルは、北東のお椀状の地形が幕営適地。沢を見たが水がところどころに溜まっているだけで流れてはいなかった。ネコブ山へは藪は薄くふみ跡もある。ネコブ山山頂には池塘がある。山頂手前にも池塘があって、水量豊富なうえに比較的きれい。 ・下津川山〜巻機山 この区間の藪は笹主体で漕ぎやすくなる。下津川山からの下りに岩場があるが、藪がたくさんあるので問題ない。小沢岳への上りは東側を巻くようにすると草原だけで山頂に行ける。1869pからは三回ほど小さな沢状地形を乗り越える。三ツ石山の東西のコルは幕営適地。今回は西のコルを使用した。水は南の沢で下り20分。巻機山で藪抜け。小屋から下り3分で水量豊富な米子沢に降りられる。 <フェーズ3> ・巻機山〜柄沢山 1928pあたりまで木道があるが、霧で見失った。次第に灌木が増え、米子頭山への登りはかなりの灌木。南の1809pは南北のコルに池塘があって幕営適地。今回は北のコルを使った。水は東の沢で下り15分。今合宿の藪区間で最も水量が豊富だった。柄沢山までは藪は腰下丈で漕ぎやすい。 ・柄沢山〜JP 柄沢山を過ぎた1680m地点は草原があり、少し傾斜はあるが10人程度は余裕で泊まれそう。下るにつれ灌木が増え、檜倉乗越を過ぎるとそれなりの灌木になって難儀した。檜倉山山頂は池塘があって幕営適地。下りも灌木が多く、大烏帽子山への上りは6月に来た時とは比べ物にならないくらい強靭な藪になっていた。本合宿で最も濃かったと言っても過言ではない。大烏帽子山手前の1740m地点には草原があり、幕営適地。ナルミズ源頭も幕営適地で、水はナルミズ沢へ下り20分で汲める。朝日岳へは最後を除いてふみ跡がある。 ・JP〜土合 道。白毛門からの下りは岩場の連続で、雨だと結構怖いだろう。 <電波> フェーズ1:登山口はau4本。ところどころのピークで入る。auが強い。 フェーズ2:ところどころのピークで入る。docomoも入るところがあるが、auが強い。 フェーズ3:いたるところで入る。コルでも入ることがある。docomo、auどちらも可能。 |
その他周辺情報 | 二週間ぶりのお風呂は、水上駅から徒歩15分のふれあい交流館にて。100円引きのチケットを持っていたので一人500円で入れさせてもらいました。 |
写真
装備
備考 | 3日目にLがダニにかまれたが、ダニリムーバーを持っていたので針まで残さず抜くことができた。 |
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感想
果てしなく壮大で、挑んでも挑んでも跳ね返され続けてしまうような、そんな合宿を出したいと思っていた。この部活に入って、新しい景色をたくさん見て、その度に山の素晴らしさを感じてきたが、それらをも覆してしまうような景色に出会いたかった。
そういう思いで立てた計画なので、Lでありながらまさか完遂できるとは思っていませんでした。暑さに耐えながら、あるかどうかも分からない幕営地へ進むしかなかった3日目、気持ちを奮い立たせて必死に14時間藪を漕ぎ続けた6日目、想像を絶する激藪と化した檜倉稜線に立ち向かった12日目、これらの頑張りがなければ完遂することはできなかったでしょう。ネコブ山の青空も、朝日岳の雲海も、皆の達成感という言葉だけでは表しきれないような満面の笑みも、見ることはできなかったでしょう。沢山の景色に出会えた、かけがえのない13日間でした。
世界には、見たことのない景色がまだまだいくらでもあることでしょう。今回得た経験を糧に、今後も精力的に活動していきたいです。支えてくれた同期や後輩、様々な技術を教えてくださった先輩方、本当にありがとうございました。
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