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Yamareco

記録ID: 5876041
全員に公開
ハイキング
甲斐駒・北岳

白峰南嶺・白根三山、北岳・間ノ岳・農鳥岳、笹山(黒河内岳)

2023年08月25日(金) 〜 2023年08月27日(日)
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
48:06
距離
31.1km
登り
3,564m
下り
2,871m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:34
休憩
0:49
合計
9:23
6:10
6:12
3
6:15
6:16
79
7:35
7:36
37
8:13
8:13
113
10:06
10:06
90
11:36
11:37
17
11:54
12:13
53
13:06
13:31
33
14:04
14:04
86
15:30
2日目
山行
8:11
休憩
2:18
合計
10:29
3:40
25
4:05
4:05
42
4:47
4:51
26
5:17
5:24
64
6:28
6:28
69
7:37
8:15
41
8:56
8:56
24
9:20
9:44
19
10:03
10:06
11
10:17
10:17
12
10:29
10:50
11
11:01
11:02
7
11:09
11:14
15
11:29
11:44
8
11:52
11:54
44
12:38
12:49
30
13:19
13:24
11
13:35
13:36
18
13:54
13:55
14
3日目
山行
0:05
休憩
0:04
合計
0:09
5:56
2
6:05
ゴール地点
天候 1日目:快晴→ガス→晴れ→ガス
2日目:快晴→ガス→猛烈な雷雨
3日目:快晴
過去天気図(気象庁) 2023年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
▼奈良田駐車場
約100台
仮設トイレ
飲料水なし(未消毒の水あり)
無料
5:30で半数程度の埋まり具合

▼奈良田〜広河原
始発場所は、奈良田駐車場から50mほど下流方向に進んだ路肩スペース。
満員だと他の停留所からは立ちっぱなしになるので、始発場所から乗るべし。
運賃1,100円+協力金300円
コース状況/
危険箇所等
▼藪漕ぎ
白峰南嶺は踏み跡が明瞭で藪漕ぎなし。

▼幕営地
広河内岳以南は幕営跡を頻繁に見かけた。
実線ルートでの幕営は控えるべきだろうが、破線ルート・藪漕ぎ(支尾根)での幕営は大目に見ていいのではないでしょうか。

▼コース状況
危険箇所なし。
奈良田〜黒河内岳(笹山ダイレクト尾根):とても歩きやすい。景色の変化に乏しい急登が続くため、精神的にキツい。
白峰南嶺(広河内岳〜黒河内岳):とても歩きやすい。白河内以北は常に大展望の稜線歩き。

▼ナイトハイク
白河内岳〜広河内岳は踏み跡が錯綜している箇所がある。ガレ場は黄色のベタ塗りペンキが判別しづらく、ナイトハイクは要注意。
草・ハイマツが覆い被さる箇所があるため、朝露で少し濡れる。
農鳥岳周辺はガレ場、大岩が多いため、夜は歩きづらそう。

▼電波
北岳山荘より南では、全域でソフトバンク(LINEMO)が繋がらない。
私のスマホ(Galaxy)はドコモ版のため、BAND8(ソフトバンクのプラチナバンド)が封じられている影響かもしれない。来春にはドコモ系に戻そう。
その他周辺情報 ▼奈良田の里温泉女帝の湯
とろとろした泉質が有名。
古民家の雰囲気が味わえる、立派な木造建物。
入浴700円
食事もできる。ほうとう1,000円など。
思わず長居したくなる素晴らしい場所。ぜひ立ち寄りたい。
ミズナラの美しい道。
でも、ひたすら急登
2023年08月25日 08:30撮影 by  SC-51A, samsung
8/25 8:30
ミズナラの美しい道。
でも、ひたすら急登
シラビソ・ツガなど。
密に生えていて、ザックが引っかかる
2023年08月25日 10:03撮影 by  SC-51A, samsung
8/25 10:03
シラビソ・ツガなど。
密に生えていて、ザックが引っかかる
いかにも深南部な景色
2023年08月25日 11:12撮影 by  SC-51A, samsung
1
8/25 11:12
いかにも深南部な景色
白河内岳以北
開放的な稜線歩き
2023年08月25日 13:38撮影 by  SC-51A, samsung
1
8/25 13:38
白河内岳以北
開放的な稜線歩き
広河内岳から農鳥岳・間ノ岳方面
2023年08月25日 17:30撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
1
8/25 17:30
広河内岳から農鳥岳・間ノ岳方面
白峰南嶺
2023年08月25日 17:31撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
8/25 17:31
白峰南嶺
白峰南嶺に滝雲
2023年08月25日 17:51撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
1
8/25 17:51
白峰南嶺に滝雲
甲府盆地の夜景とオリオン座
2023年08月26日 03:15撮影 by  SC-51A, samsung
8/26 3:15
甲府盆地の夜景とオリオン座
夜明け前
2023年08月26日 04:50撮影 by  SC-51A, samsung
1
8/26 4:50
夜明け前
農鳥岳から
間ノ岳・北岳
2023年08月26日 05:34撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
2
8/26 5:34
農鳥岳から
間ノ岳・北岳
南ア南部
赤石岳・塩見岳など
2023年08月26日 05:38撮影 by  SC-51A, samsung
1
8/26 5:38
南ア南部
赤石岳・塩見岳など
重厚な農鳥岳
2023年08月26日 07:14撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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8/26 7:14
重厚な農鳥岳
甲斐駒ヶ岳・北岳(手前)・八ヶ岳(奥)
2023年08月26日 07:33撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
2
8/26 7:33
甲斐駒ヶ岳・北岳(手前)・八ヶ岳(奥)
小太郎山
2023年08月26日 11:18撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
8/26 11:18
小太郎山

感想

▼概要
白峰南嶺は間ノ岳から派生しており、南ア主稜線東側に位置する。
白根三山(白峰三山)は北岳・間ノ岳・農鳥岳の総称。泊まりの縦走者だけでなく日帰りランの猛者もいる。

▼日記
今週末は太平洋側もまずまずの天気となりそう。
以前から温めていた、白峰南嶺〜白根三山を縦走することに。

▽0日目
Windy、SCW、ヤマテン、iMOC(発雷確率)などの一通りの天気予報をチェック。
土曜日の大気が不安定になりそうなので、できるだけ金曜朝〜土曜昼に行動しておこう。少なくとも土曜午後には限界下に逃げ込みたい。

22時過ぎに仕事から帰り、飲料7Lをザックに詰め込む。軽くしたつもりだが、重量は飲料含めて23kgほど。22:30出発。
この慌ただしさは大学生の頃を思い出させる。

名阪国道を使って東進し、亀山ICから高速へ。真夜中の伊勢湾岸道路は橋や工場の夜景が綺麗だった。首都高の川崎近辺みたい。

今回も英語のPodcastを聴いたら、眠気は吹き飛んだ。

▽1日目
5時半過ぎに奈良田駐車場へ到着。
今日はできるだけ駒を進めておきたいので、朝食をとってさっさと準備をして6時過ぎに出発。

吊り橋を渡って入山。
この吊り橋といい、急登の標高差2,000mUPといい、いかにも南アという雰囲気。
最初は取水口までスギの植林帯を登る。アルプスで人工林は新鮮だ。

植林帯を抜けると、ミズナラが優占する天然林を進んでいく。巨木は無いが、風が吹き抜けて気持ちの良い道。ただ、急登。ひたすら急登が続く。8年ほど前に夏合宿のデポ山行で茶臼岳に登った時のことを思い出した。

昨日から寝ていないので、ちょっとでも立ち止まるとそのまま眠ってしまう。50分につき10分休憩を基本として、1時間で約400mずつ標高を上げていった。数メートルおきにピンクテープがベタ打ちされていた。この辺りは濃霧が発生しやすいのだろうか。

2,400mあたりから、シラビソやツガの細い密林となった。ザックに横付けしているマットが干渉して歩きづらいことこの上ない。

黒河内岳南峰は低木に囲まれた広場となっており、一帯は幕営跡が多い。三角点は伝付峠方面に数m進んだ場所にある。

少し標高を落として樹林帯を抜けると、すぐに黒河内岳北峰に到着。樹林がなく開けている。ガスがかかり始めていたものの、塩見岳〜蝙蝠岳がよく見えた。
南ア南部の赤線繋ぎをしている方や、広河原から熊ノ平経由で来た方など、強者が3人いた。

ここから、幕営適地を探しながら進む予定だが、時折日が差して暑い。ガスに覆われて涼しくなるまで北上していこう。

白峰南嶺は緩やかな起伏が続いており、山も丸みを帯びたものばかり。
白河内岳はだだっ広い砂利の山で、全方位の展望が良かった。今回は昼を過ぎていたこともあり、東側から雲が湧き上がって富士山は見えない。

ときおりハイマツ帯を横切るが、十分な幅を持って切り開かれており藪漕ぎは皆無。黄マークもベタ塗りで、一般ルートと遜色ない程度だった。

15時半ごろに広河内岳に到着。
山頂は大岩がゴロゴロとしており、やや狭い。ガスガスだが、展望は抜群に違いない。
一般ルートから十分離れたところに幕営。昔から何人もテントを張っているのか、素晴らしく綺麗に整地されていた。

17時ごろに、一気にガスが晴れて甲府盆地〜富士山の絶景が広がった。厚い雲が被さる南ア主稜線も美しい。これまで歩いてきた白峰南嶺には滝雲が流れており、夕陽が差し込んで綺麗だった。やはり、テント場ではなく誰もいない場所でゆっくりするのが気持ちいい。激藪に入る気力は無いが、緩めの藪漕ぎに行きたくなってきた。

夕方から冷え込みが激しく、ソフトシェルとレインウェアを着込んで就寝。

▽2日目
2時過ぎに起床。
テントを開けるとガスガスで何も見えない。今夏は全山行で天の川が大きく広がっていたので、ガスは初めてである。意気消沈しつつアルファ米を食べる。

テントを撤収しようと再び外に出ると、すっかり晴れ渡って満天の星空。眼下には甲府盆地の夜景が広がる絶景。素晴らしい。フライは内側の結露が凄まじかった。手は濡れて冷たくてかじかむ。そろそろテムレスが欲しい。

3:30に出発。
朝露を警戒してレインパンツ着用。弱いながらも風が冷たかったので、上はソフトシェルとレインウェアを両方着込んだ。

大門沢下降点へは、稜線から少し外れて下るのでややこしかった。ヤマレコのみんなの足跡を見ながら歩いた。いわゆる歩きスマホ。

ここから農鳥岳へは、夜露の心配も皆無で気分良く登る。
農鳥岳山頂は日の出前に着いた。富士山方面がとても展望良い。北ア方面は西農鳥で隠れ気味。もう少し先へ進もう。

途中で、日の出が始まりそうだったので、走るが間に合わない。西農鳥の手前で夜明け。雲海がとても綺麗な朝だった。白山方面に超巨大な積乱雲が盛り上がっていた。他にもモコモコとあちこちで積乱雲が発達していた。

西農鳥から農鳥小屋への下りで縦走者とスライドし始める。間ノ岳直下まで来ると人がたくさん。全体的に北アよりも強そうな人が多い。

間ノ岳山頂は人だかりなので、少し外れたところで中ア・北アを眺めながら静かに休憩。靴下を脱いで足裏を乾かした。こうした方が疲労が溜まりにくい気がする。

菓子パンは飽きてしまったので、カントリーマアムを食べた。
雲海は見事で、中アが雲に浮かんで見えた。巨大な積乱雲を背景に槍穂連峰がくっきりと映し出される。甲斐駒ヶ岳はすでに雲の下に沈んだ。鋸岳・仙丈ヶ岳はまだ晴れていた。

北岳山荘に着く頃には、雲が湧き上がってきて間ノ岳が見えなくなっていた。北岳ももうすぐ隠れそう。夏山は9時までに登頂しないと景色を楽しめない。南アは東側から雲が湧き出すことが多そうだった。そして、南から雲に覆われていく。

北岳山頂には10:30に到着。
東面から迫り上がったガスに覆われてしまった。ガスの切れ間から仙丈ヶ岳が顔を覗かせる。

下山は早い。
すぐに肩の小屋につき、これまたすぐに小太郎分岐へ。肩の小屋はトレランの人がたくさんいた。テント山行は準備と片付けが大変なので、トレランは時間効率が良さそう。

小太郎山に登ろうか迷いに迷ったが、大気の状態が不安定なため、真っ直ぐ広河原へ。御池小屋で、北岳に登っていた両親に追いついた。

広河原山荘のキャンプ場でテントを張る。
夜は雷雨が凄まじかった。3時間以上土砂降りが続いた。空はずっとピカピカ光って寝られなかった。

▽3日目
5時半ごろに起床。
菓子パンを食べてテントを撤収し、吊り橋を渡って広河原バス停へ。
7時の始発便まで1時間もあるので暇だった。自分のスマホは電波も入らない。
ホテルみたいな広河原山荘のロビーに山と渓谷の雑誌を発見して、休憩させてもらった。

駐車場に着いても、温泉が開くまでさらに1時間以上ある。左岸は日陰なので、日の当たる右岸へ渡ってテントや衣類・寝袋・ザックを乾かした。大雨は後片付けがタイヘンだ。

奈良田の里温泉はとても感じの良い古民家風の建物。泉質もトロトロと気持ちよく、肌がスベスベになった。温泉を出てから、ほうとう1,000円とベーコン丼1,000円を食べた。ベーコンはとても厚切りで豚肉の塊みたいだった。とても美味しい。

2泊目をしたせいで雷雨に遭い、3日目も時間のロスが多かったが、奈良田の里温泉に入れたのは本当に良かった。ここはおすすめ。ぜひ再訪したい。

帰りは新東名・伊勢湾岸・東名阪と乗り継いで、名阪国道・京奈和の無料高速で帰宅。

走行距離:900km
平均燃費:約22km/L

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