剱岳 〜北方稜線（東進）〜

2023年08月24日(木) 〜 2023年08月28日(月)

• GPS: 23:27
• 距離: 32.1km
• 登り: 4,788m
• 下り: 4,953m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:21
• 休憩: 0:04
• 合計: 4:25

5:31 馬場島荘
6:19 6:20 松尾平
7:37 7:38 早月尾根標高1600m標識
8:50 8:52 1920.9m三角点
9:54 9:54 丸山
9:56 早月小屋

2日目

• 山行: 7:19
• 休憩: 1:31
• 合計: 8:50

4:32 早月小屋
5:47 5:48 標高2600m標識
6:35 6:42 標高2800m標識
7:01 7:07 カニのハサミ
7:27 7:34 剱岳
7:49 8:01 長次郎のコル
8:01 8:08 長次郎ノ頭
8:53 9:13 池ノ谷乗越
9:22 9:31 チンネ
9:43 9:43 池ノ谷ガリー
9:52 9:56 三ノ窓
10:03 10:13 小窓ノ王
11:17 11:22 小窓（乗越）
11:59 12:00 小窓氷河
12:25 12:26 旧鉱山道取付き
12:45 12:46 剱岳展望台
13:22 池の平小屋

3日目

• 山行: 4:56
• 休憩: 0:14
• 合計: 5:10

5:41 池の平小屋
6:06 6:07 仙人峠
6:18 6:18 仙人池ヒュッテ
7:34 7:39 仙人温泉小屋
7:47 7:48 仙人温泉湯元
8:04 8:04 雲切新道最高点
9:53 9:54 仙人谷ダム
9:57 9:58 仙人谷駅
9:58 10:02 関西電力人見平宿舎
10:30 10:31 権現峠
10:51 阿曽原温泉小屋

4日目

• 山行: 4:37
• 休憩: 0:10
• 合計: 4:47

4:50 阿曽原温泉小屋
6:11 6:19 折尾ノ大滝
6:24 6:25 オリオ谷
6:49 6:50 大太鼓
7:31 7:31 志合谷
8:13 8:13 蜆谷
8:55 8:55 水平歩道始・終点
9:37 欅平駅

天候

8/24 馬場島到着直後、豪雨
8/25 快晴、後雨
8/26 快晴、夕方から豪雨
8/27 快晴、午後一時雨
8/28 快晴

アクセス

利用交通機関：

電車 タクシー ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

（往路）
大阪駅（電車）＝金沢駅（新幹線）＝富山駅（富山電鉄）＝上市駅（タクシー40分9,000円）＝馬場島

（復路）
欅平駅（トロッコ）＝宇奈月駅（富山電鉄）＝新黒部駅-黒部宇奈月温泉駅（新幹線）＝金沢駅（電車）＝大阪駅

写真

8/24 11:00

大阪から富山まで電車。
富山駅から富山電鉄で、上市駅まで。
上市駅から馬場島キャンプ場までタクシー。
前日に予約しておいたら、左前追歩くドライバーさんが、迎えに来て頂きました。

8/24 11:50

タクシーで45分。
馬場島駐車場に着いたら、雨。
これくらいなら早月小屋まで行こうと、雨支度をしていると。

8/24 12:16

豪雨

8/24 12:16

登りは諦めて

8/24 17:10

テント泊も諦めて

8/24 17:19

山菜も美味しかったし

手打ちそば
大根おろしと鰹節をまぜまぜして食べました
おいしかったです

8/24 17:22

このカツも美味しかったですよ

8/24 17:33

お味噌汁
ミョウガとつみれ

8/24 18:29

早月尾根が夕日に映えます

8/25 5:12

とても良い宿舎でした

8/25 5:32

馬場島荘

8/25 5:36

8/25 5:39

試練と憧れ

8/25 6:09

今回、いろいろ考えた挙句、朝食をとらず、行動食に変える試み。

8/25 6:09

8/25 7:26

8/25 7:26

富山市内

8/25 7:39

大日三山

8/25 7:39

8/25 8:17

8/25 8:17

このルートは樹林帯で

8/25 8:39

景色は

8/25 8:39

これくらい

8/25 8:41

奥に、三の窓、小窓の王、マッチバコ

8/25 9:02

ビバークポイント

8/25 9:14

8/25 9:50

岩場

8/25 9:56

早月小屋が見えました

8/25 9:56

右から、マッチバコ

8/25 9:57

早月小屋

8/25 9:57

8/25 10:28

遠くでゴロゴロ鳴り始めました
テント設営

8/25 16:21

8/25 18:01

早めに寝ます

8/25 16:24

1500円のお弁当とビール2本で3000円の夕食。

8/26 4:36

翌朝出発

8/26 5:04

大日三山

8/26 5:04

朝からかなとこ雲が
雷雲の予感

8/26 5:10

8/26 5:10

登山口から樹林帯でしたが、この辺りから岩場が増えてきます

8/26 5:30

ここでヘルメット着用

8/26 5:36

奥に朝日に照らされるのが薬師岳

8/26 5:48

8/26 6:01

薬師岳

8/26 6:01

三の窓、小窓の頭

8/26 6:36

8/26 6:39

朝日が強く感じます

8/26 6:41

この痩せ尾根は、少し怖かった

8/26 6:41

右から
大日三山、奥が薬師岳、手前は室堂、剱御前、左奥に立山三山

8/26 6:58

いよいよ、岩場本番です

8/26 7:03

8/26 7:16

剱沢

8/26 7:19

やっとこの標識

8/26 7:20

もうすぐ頂上

8/26 7:27

写真の順番待ち

8/26 7:29

4度目の剱岳

8/26 7:29

頂上直下に、ビバークポイント

8/26 7:29

富士山が見えました。

8/26 7:41

八峰

8/26 8:01

長次郎のコルから、長次郎の頭への登り

8/26 8:06

剱岳

8/26 8:06

後立山

8/26 8:06

ん−、八峰、壮大です。
いつかあそこに！

8/26 8:24

北方稜線、唯一のお助けスリング

8/26 8:31

長次郎の頭をこえて、熊の平に下りる辺りに、ビバークポイントが2か所

8/26 8:39

八峰！

8/26 8:51

池ノ谷のコルへのクライムダウン

8/26 8:51

ここにもビバークポイントが数か所

8/26 8:52

ガスが吹きあがる

8/26 9:30

視界不良

8/26 9:30

池ノ谷ガリーへの下降ポイントで、チンネに迷い込み
懸垂下降の残置を何個もやり過ごし

8/26 9:32

ビバークして通行者を待つ覚悟もしたガレ場でした

8/26 9:38

体力不足による判断ミス
その動揺から立ち直れず
安全を十分確保せずクライムダウンした岩場

結果、靴が滑ってずり落ちて、怪我が無くて、ほんとラッキー

8/26 9:43

やっと、池ノ谷ガリーを下ります

8/26 9:43

対抗者を避けて中央を降りますが

8/26 9:50

右岸に寄ります

8/26 9:57

池ノ谷ガリーを下って
ここにも、ビバークポイント

8/26 9:57

ここにも
全部で5〜6か所
沢山あります

8/26 10:01

発射台
ここの登りもつらい

8/26 10:13

発射台の上から

8/26 10:13

ここでの事故が多いらしいです

8/26 10:14

左の岩壁が、三の窓

8/26 10:16

これ、三の窓

8/26 10:56

池の平方面
ここから、小窓の雪渓に辿り着くのが大変

8/26 11:14

このガレ場の後に
草むらの中の岩ゴーロ
今回の全ルートで、一番いやな歩き方

8/26 11:32

雪渓が、大きな音共に先ほど割れて、一つクラックが増えました

8/26 11:44

昨年9月末に着た時でも、こんなに大きな穴は開いていませんでした

8/26 11:49

失敗、アイゼン忘れました

8/26 11:49

ストックと

8/26 11:59

キックステップで

8/26 11:59

九十九折で下ります

8/26 12:19

通常の倍時間かかりました

8/26 12:23

ここから雪渓を脱出

8/26 12:37

右岸（上流から右手）に滝が見えたら、脱出ポイントはあります

8/26 13:15

八峰

8/26 13:18

池からの風景

8/26 13:24

池の平小屋

8/26 15:48

早月小屋で購入した2リットル1300円の水。

8/26 16:07

ハチノキダケ、かな？

8/26 16:20

恒例の入浴

8/26 16:21

浴室からの風景

8/26 16:21

8/27 5:44

今日は少し遅めに出発

8/27 6:00

8/27 6:08

8/27 6:10

池の平小屋
木段で進みます

8/27 6:18

8/27 6:18

8/27 6:19

8/27 7:08

8/27 7:10

水量が多いと少し難儀するかも

8/27 7:10

基本、テープがあるので

8/27 7:45

またまた沢

8/27 7:45

ここの水量は多いですよ

8/27 7:51

湯煙

8/27 7:52

硫黄臭が漂ってます

8/27 8:02

8/27 8:02

休業中の仙人小屋

8/27 8:07

8/27 9:21

8/27 9:36

やっと沢に出ました

8/27 9:40

冷たくて涼めます

8/27 9:49

木橋が増えてきました
整備して頂いている方に感謝ですね

8/27 9:53

仙人ダム

8/27 9:54

水の爆音が

8/27 9:54

ダム社屋の上を歩きます

8/27 9:54

8/27 9:54

ほら

8/27 9:55

この水量

8/27 9:56

施設の中を歩きます

8/27 9:57

8/27 9:57

水蒸気の靄
なんか映画みたい
こわい

8/27 9:58

この辺の来ると明るくて安心

8/27 9:59

硫黄臭と

8/27 9:59

熱気が

8/27 10:01

8/27 10:06

8/27 10:08

ここまでは水平移動

8/27 10:08

ここからの登りが堪えます

8/27 10:23

辛い終点の目安

8/27 10:23

ここから水平

8/27 10:30

でも、バンセンの登場

8/27 10:53

阿曽原温泉小屋に到着

8/27 10:54

下にテント場があります

8/27 10:57

水場とお手洗いが整備されていて、とても良い場所でした。日陰もある。

8/27 11:10

8/27 11:12

8/27 11:14

杏バー
これが最高―に美味しかった

8/27 12:04

最終日は、小屋泊にしました
テントを洗って干していたら、あっという間に乾きました

8/27 12:08

露天風呂には、徒歩5分

8/27 12:10

草刈済み

8/27 12:11

露天風呂

8/27 12:11

きれいに整備されています

8/27 12:12

源泉を引いてきているようです

8/27 12:12

時間別で男女を分けているそうです

8/27 12:12

源泉

8/27 12:12

お水

8/27 12:18

つかってからの景色です

8/27 12:18

8/27 12:18

8/27 12:19

ここで休んでいたら、随分と虫にさされました

8/27 13:13

個室、一人だけです

8/27 13:13

12人寝れるそうです

8/27 13:13

8/27 13:35

昼食

8/27 17:23

晩御飯

8/27 18:03

NHKで放送された小屋の紹介ビデオを見せてもらいました

8/28 4:53

欅平に出発

8/28 4:54

木道

8/28 5:34

この階段、きつかった

8/28 5:36

登り切って、息が上がるくらい

8/28 6:12

8/28 6:13

8/28 6:13

8/28 6:15

8/28 6:25

昭和時代の建造物

8/28 6:26

右の道を歩いてきました

8/28 6:31

対岸に水平に道がついています

8/28 6:35

バンセン

8/28 7:06

丸太で落ちないようにガイドが設置されています

8/28 7:07

狭い渓谷沿いに道が通っています

8/28 7:09

丸田道。滑って落ちたらアウト

8/28 7:09

8/28 7:10

迫力ある岩壁

8/28 7:10

8/28 7:12

8/28 7:18

谷底

8/28 7:18

8/28 7:24

トンネル
ライト必携です

8/28 7:25

8/28 7:26

8/28 7:27

8/28 7:27

8/28 7:30

5分位は歩きます

8/28 7:32

中央付近がトンネルの入口

8/28 7:44

阿曽原温泉小屋のお弁当
美味しかったです

8/28 7:51

しばし休憩

8/28 7:55

8/28 7:56

8/28 8:19

8/28 8:25

8/28 8:25

8/28 8:55

発電所が近づいてきました

8/28 8:55

8/28 9:12

もうすぐ欅平

8/28 9:13

8/28 9:15

8/28 9:15

8/28 9:40

8/28 9:46

8/28 9:53

500円

8/28 9:53

8/28 9:53

8/28 10:14

8/28 10:23

8/28 10:36

8/28 10:36

8/28 10:36

8/28 10:40

8/28 11:03

8/28 11:04

トロッコ電車で、欅平から宇奈月まで

撮影機器：

OLYMPUS Tough TG-5 オリンパス

iPhone 12 128GB SoftBank Apple

装備

個人装備

テント泊

感想

bamboo_izumi

剱岳の早月尾根ルート、北方稜線の東進ルートの確認が目的。

【早月尾根ルート】
馬場島から山頂までは、全体の2/3程度が樹林帯。眺望はそんなにない。早月小屋から1時間程度で、岩稜帯に出る。岩場レベルとは、Ⅰ〜Ⅱ弱。そんなに難しくはないが、数箇所痩せ尾根の通過や、鉄杭のトラバースなどがあり、滑落したらまずい箇所が複数箇所あるので、しっかりとした準備が必要。別山尾根ルートよりは、技術的には幾分か簡単だが、体力的は充分整えないと、けっこうつらいと思う。水の最終補給ポイントは、早月小屋（2ℓペットボトル1300円）。

【北方稜線の東進ルート】
西進ルートより、ルートファインディングは難しい。また、クライムダウンする箇所では、長いため目標地点が分かり辛く、初訪ではルート判断に苦しむと思う（降りていくルートにテラスや進路があるのか不明な箇所がある）。

長次郎の頭へのルートは、3つ。①2本の残置ロープ、②中央バンドから右巻き、③下から右に大巻き。①が堅実のようだ。②③は、長次郎の頭に行くのに大回りとなる。後で池の平小屋のご主人に確認すると、今回は少しルートを外れていた。

池の谷ガリーへの進入は、十分注意が必要。狭いコルからガリーに入るが、ガスで視界不良時は、チンネに誤進入する可能性あり。誤進入の場合、即座に撤退若しくは懸垂下降にて、ガリーに合流しないと、要救助の必要あり（懸垂下降装備、必要かも）。ガリーの下りは、上から見て右壁を頼りに進む。中央も歩けるが、下り時は落石を誘発する。

小窓の雪渓からの下りは、アイゼン（チェーンスパイク）必携。この時期でもアイスバーンがあり、無しでは、特に下りは技術が必要。クラックも多発しているので、それを避けて自由に動くためには必要。雪渓から鉱山登山口に上がるには、右岸（上流から見て右）に滝が見えてきたら（滝を過ぎたら確実に行き過ぎ）、左岸に登り道を探す。

【総括】
今回は、馬場島で停滞一泊。3泊4日での行程で、いわゆるピークは、剱岳のみだったが、とても良い経験ができた山行となった。また、池の平小屋、阿曽原温泉小屋での待遇は抜群で、是非、宿泊をお勧め。

ただ、2日目までは随分とつらい山行になった。何度もルート変更しようと思いながら歩いた。準備不足に猛反省。

新調して3回目に履く靴に対応出来ていない事や、食事の摂り方を変えたりした事もあり、備忘録として…。

① テント泊縦走の時は、1ヶ月前からランニングが必要。→昨年の北方稜線の西進ルート時では、準備万端で余裕ありで下山。

② 宿泊予定の小屋情報は、念入りに下調べ。→小屋の昼営業で提供される食事は、終始、レトルト商品だけだったので閉口、しかも食料切れで、最終日は小屋泊に。

最後に、繰り返しますが、とても良いコースで、実りある山行でした。今回のコースは、特に何かに、こだわりがある方にお勧めです。

コメント

pinokndes

お疲れ様でした。
8月24日〜27日の日程で、室堂in〜欅平outで裏剱縦走しました。
真砂沢ロッジ、池ノ平小屋、阿曽原温泉小屋泊でした。
２６日に阿曽原温泉小屋に泊まりましたが、宿泊者は私1人だけでした。
小屋の主人の佐々木泉さんの貴重なお話しを聞けました😊
雲切新道整備のDVDも視せて頂きました。
夕食も美味しかったですね。
露天風呂で、?や?に刺されました😅

bamboo_izumi

pinokndesさん
お疲れ様でした。お天気も良くて、良い山行でしたね。
佐々木泉さんのお話やビデオはとても興味深かったですね。特に、高熱隧道を読んだばかりだったので、とても参考になりました。
お料理もなかなか抜群に良くて、とても美味しいかったです。特に、冷たいそうめんは格別でした。
コメント、ありがとうございました😊

sanae15

こんにちは。池の谷ガリーですれ違ったパーティーの者です。
写真を見て私だとわかりました(笑）
あの時ガリー中央を下ってらっしゃった赤い（オレンジだったか･･･）ザックの方ですね？
当パーティも剣岳登頂し、無事に下山いたしました。
お互い良い山行となったようで、良かったです。
プロフィール拝見すると現住所が兵庫県尼崎市とのことですが、実は私も、同行していた夫も尼崎市在住です！
あんなに遠い、厳しい北方稜線のルート上で尼崎市在住の方とすれ違うとは、うれしい驚きです(^^♪
これからも素敵な山行を続けてくださいね！

bamboo_izumi

sanae15さん
こんにちは。ガリーのパーティーの方でしたか！しかも、尼崎在住とは、奇遇ですね。

そうです、オレンジ色のザックを背負ってました。何気なく撮ったんですけど、ご縁が重なって良かったです。

あそこの登りは、きつかった事でしょう。発射台の下りは怖かったですかね。無事にご帰還されて、良かったです🤗

sanae15さんも、これからも良い山行を重ねてくださいね♪