北岳 至福の時(ブロケッン+夕日+ご来光+キタダケソウ)大満足
- GPS
- 32:00
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 2,032m
- 下り
- 2,016m
コースタイム
- 山行
- 4:25
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 4:40
- 山行
- 5:24
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 6:00
天候 | 梅雨の晴れ間 空気は澄み 360度パノラマビュー |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
そこからはバスや乗り合いタクシーに乗って50分ほどで広河原 6月25日から11月9日までマイカー規制 |
コース状況/ 危険箇所等 |
芦安の駐車場にある登山案内場所で記入 |
その他周辺情報 | 市営駐車場バス乗り場の温泉は700円 少し降りて金山沢温泉は850円 かなり降りて市営温泉山渓園は400円 |
写真
感想
偶然生まれた連休。それも日月と人もほどほどで、お山へ行くには最高なとき。
天気予報を調べ、最近のレコを参考にいろいろな方面を考えます。
東北方面・新潟方面は天候今ひとつ。関東方面は晴れ。梅雨の晴れ間を狙って・。
先日、ヒュッテ夏沢の従業員の方との登山談義で
その方のベストNO1が「北岳」でした。
その段階での私のNO1は「鳥海山」。
その話が耳に残り、一度は目にしたい「キタダケソウ」
南アルプス林道の冬季通行止め解除・北岳開山祭etc
そうだ!北岳へ行こう!!!と相成りました。
家を5:30に出ようと準備していたのですが、
ワールドカップのなでしこの活躍も気になりやや遅れ気味。
更にはあまりの天気の良さに何度か車を止めて山撮影をしていたら
芦安に到着したのが8:00。あれ〜妙に静かだなぁ・・・・。
駐車場の誘導員の方に聞くと次の乗り合いタクシーは9:50発だとか?
うん?どういうこと?乗り合いタクシーって、
数人でも9人分のお金を出せばいつでも出てくれるんじゃないんだ???
まぁ仕方ありませんね。と、最初から大きなつまずきです。
駐車場の脇にある山岳観光案内所で25日に撮影したキタタケソウを
見せていただき、二股の分岐近くにあるミヤマハナシノブの花写真や
これから向かうコースを教えていただきました。・・フムフム・・・。
9:00少し過ぎに4名の若い男性グループが駐車場につき
後もう少し集まれば9:40ころには出れそうだとのこと
なかなか人が増えませんが、夜叉神で二人の方がタクシーを待っている
ということで、9:42頃乗り合いタクシー出発です。
途中、天皇陛下が見学された展望台で停車してくれ
農取岳から北岳の稜線まではっきりくっきり見えます!
広河原に着き、開山祭のセレモニーをしただろう場所を散策しながら
出発準備にかかります。南アルプス開山を手掛けた方々のモニュメント?
を見た後、出発です。
吊り橋に向かう途中から見られる北岳。
どうにか山頂に着くまでそのままでいておくれと懇願しながら足を速めます。
まずは二股を目指し、大樺沢を右岸から上り崩落地を避けるため
一度左岸へ、そしてまた右岸へ・・・・
所々でみられる北岳は相変わらず、早くお出でと言っているようです。
二股分岐到着ここまで1時間半、さて昼食をとりながら
ミヤマハナシノブを探します。右股の取り付け左に
何やら撮影者が残してくれた花一輪。
ありました。ミヤマハナシノブです。清楚な花が魅力的ですね。
他にもグンナイフウロウ等が見られます。
二股から八本歯のコルへ向かう人がゆっくり雪渓を上がっていくのが見えます。
しかしながらこの時間の出発ではやはり無理ですね。
右股に進み急坂で標高を稼ぎます。
もっと樹林の木陰を歩けるかな?と思っていたものの
そうでもなく、強い日差しを背に浴びて水分補給はやや多めでしょうか?
30分歩いて、5分休憩を1セットにして、
4セット2時間で稜線にようやく到着。
登りきったところで見えた甲斐駒&仙丈はそこまでの苦労を一掃してくれます。
肩の小屋までの稜線はハクサンイチゲがいたるところで群生しており
ただただ圧倒されるばかりです。
更にどこもかしこも眺望がきくので疲れた足は早まりません。
富士山はこの辺りから雲隠れが始まりましたが、
目的の北岳方面は相変わらず晴れ模様。これなら大丈夫でしょうと、
更に写真撮影を続けながら肩の小屋を目指します。
結構時間をかけましたが15:07到着、それでも広河原から4時間40分で到着でした。
まずは受付を済ませてビールを購入です。
小屋の中は改修工事中のため入室は5時頃にならないとだめだそうで、
それまで外のベンチで待っていました。
肩の小屋辺りでもぽかぽか陽気、風もなく本当にのんびり眺望を楽しめます。
旧式のマクロレンズですが、わざわざ持ってきたので、
リュックから取り出しセッティングします。
花に近づいたり、遠景を入れたりしながらただただニンマリです。
館内の壁面張替え工事が終わり、夕食間際になったので入室します。
本日は40名ほどなのでスペースもゆったり確保できました。
B13が私の割り当て、敷き毛布をしき、毛布を二枚賭け枕をセットして
準備万端にしてから夕食です。(あれ?これ夕食の後だっけ?)
夕食はコチ?の煮魚がメインデッシュです。
どうしても食事前は通常生活どおり、ビールを飲まないと落ち着かず
缶ビールをもう一本購入しました。
ご飯&味噌汁お替り自由だそうです。
テレビの天気予報は明日もよさそうです。
夕飯をいただいても6:00前、
小屋前の広場の下の山野草園にキタダケソウがありますよ。と
教えてもらったので撮影しました。雪をかぶらせ開花を遅らせているような??
東の谷はガスが沸いてきて、ブロッケン現象が見えると大はしゃぎです。
ガスの上は青空、ホント見事な光景でした。
また、偶然にも以前浅間山前掛山でお会いした御婦人に声をかけられました。
いろいろ話していると、お近くなようです。
ヤマレコはやっていないがフェイスブックで公開しているようなので
拝見させてもらおうかな?今年は100%の晴れ女ですって。
夕日を待ちながら、お話させていただいたり
毎年この時期に北岳に登っていてキタダケソウのレアポイントを
教えてもらったりしながら、山ならではの楽しいひと時を過ごします。
夕日の方は西の空がガスがわきはじめ
太陽の輪郭が見えたり見えなかったり・・・。
このままでは、見えないなぁ!とあきらめモードです。
19:05を過ぎ何かどんよりしてしまったので、
明日のご来光を楽しみに待ちましょう。と数名解散。
私もトイレにより小屋に入ろうとしていたら
御婦人の歓声が聞こえ、あわてて戻ってみると
急にガスが切れまさに沈みかかる一瞬を目にすることができました。
夕日に映える山々は見る余裕がありませんでしたが、
北岳の上には紅色の雲が見え、これまたいい感じです。満足満足。
お天気婦人に感謝です。
星空は・・?という期待もありましたが、
一度小屋に戻って布団に入るとそんなことはすっかり忘れ
20:30の消灯とともに眠りにつきます。
(なかなか、こういう場所では寝れないのも事実なのですが・・・)
2日目
3:50頃から小屋内も声が聞こえ始めます。
4:00からは電気がつき、ご来光を眺めに出かける人が増えました。
私も4:05からご来光を見に待機します。
これだけのために持ってきた一脚を使ってご来光を待ちます。
すでに富士山は雲海の上に顔を出し、仙丈ケ岳や甲斐駒ケ岳はまだ雲の下。
北岳ってホントすごいですね。
地蔵岳から観音岳の奥が赤く染まってきます。
オベリスクに突き刺されば面白いなぁと思っては見たものの
その向こうにも稜線があるのでこの位置からではありえないことでしょう?
寒さも若干ありますが、たいした防寒着でなくとも大丈夫でした。
若干手前に雲の帯があったので、それほどではありませんでしたが、
十分満足いくものです。
その後、北岳のモルゲンロートをみたり、北アルプス方面を見たりしながら
小屋に戻ろうとすると、あら不思議?どなたも広場にいませんでした。
ここでも、好きな写真を撮り放題です。
5:00からの朝食をいただき。
荷物整理や布団の片付けをして北岳&キタダケソウを目指します。
大きな荷物はすべて小屋デポですので、身軽で安心。
あっという間に山頂登頂です。
キタダケソウに会いたい気持ちが高まりますが、
途中、マクロレンズを置いてきてしまったことを後悔しておりました。
トラバース上の2回連続する梯子の向こうにありますよ。と
教えていただいたので、わかりやすいコースに変更します。
他にも写したい花はたくさんあったのですが、
やはり、キタダケソウを見るまではその気にならず、
ひたすらキタダケソウを目指します。
ありましたありました。
されど、登山道から写せる範囲は限界がありますね。
もっと上にいい花が見えたり、下には群生が見えたりするのですが
カメラにはうまく収まりません。
やや、おそきの感のある個体をひたすら写します。
反対側からこられた方にある場所を説明し、逆にこの先はどうなのか?
と訪ねてみるのですが、ありませんでしたよ。とのこと。
人も増えてきたので、進むしかありませんね。
やや不完全燃焼の感じでしたが、稜線から戻る中で、
南斜面を除くと見える場所がありますよという言葉を
頼りに何度か覗き込みます。
なかなか見つかりませんが、降りてこられた方が
あの場所にまだしっかりとしたキタダケソウがありますよ。
とのこと。
さっそく行ってみるとすでに人だかり。
それでも少し待ってバッチリ撮影できました。
満足満足!その後再度山頂に行き
山頂ポーズを撮影していただき
後は下山です。ちょっぴり急ぎすぎてこけそうになったとは
慎重になりました。
肩の小屋に預かっていただいていたリュックを持ち
後は下るばかりとなりました。
肩の小屋8:07発
12:00のバスに乗るという男性とご一緒させていただき
かなり早めにおりました。
前半ペースを上げすぎたのかな?
暑さもあり、結構ハードでしたか?
白根御池が見える頃からペースはダウン
御池山荘に立ち寄りソフトクリームをいただき
この時間ならコースタイムでおつりが来そうだな?
と、余裕を持っていたら、
ご一緒された方がひざ痛で、微妙とのこと
ストックをお貸しして一緒に下りますが
第二ベンチあたりを過ぎ、お先にどうぞとのこと
何か後ろ髪をひかれる思いもしましたが
無理強いしても行けませんので
そのお言葉に従って下山します。
団体さんとの擦れ違いや登りの方との譲り合いで
広河原に到着したのは11:30.
乗り合いタクシーも考えましたが、12:00発のバスにして
先ほどの方の動向をうかがいます。
11:50頃には無事到着。間に合ってよかったです。
久しぶりの本格登山。
いや〜本当に満喫できました。
南アルプスの懐の広さをまざまざと感じさせられ
私の中でNO1の山行「北岳」になりました。
この8月、ヒュッテ夏沢に行ったら
従業員の方に報告しますね。
大きな動機づけをいただきありがとうございました。と。。。
aonumaさん こんばんは。
久しぶりの本格登山ですね、いいなーヨダレ
ブロッケンも見たいなー、大きな山はやっぱり違いますねー。実際行ったら疲れるのに憬れてしまうのは何故なんでしょうねー。続きが楽しみです。
まだ泊まりは今年していません、羨ましいでーす。
7月の末にクラブで甲斐駒と千丈に行くのがあるそうで参加しようかと思ってます。
yumesouf様こんばんは。
yumeさんの花紀行に刺激されていってきました。
6月分の画像ファイル量が終わってしまったので
キタダケソウは明日アップしますね。
山小屋泊は楽しみが倍増しますが、
寝苦しさも若干上がりますね。
テンパクするとなると荷物が重くなりすぎますし…。
まぁ、さておいて凄い山行ができました。
鳥海山にかわって私のNO1は北岳になりそうです。
aonumaさん、日・月曜日は梅雨の中休みは下界でもスンバらしい天気でした。夕立ちや雷雲の心配もなく中野市からは終日北アルプス等、山々の眺望が利き、なんで下界にいるのか、家の周りの雑草取りをしているかと思うほどの天気でした。
次の日の画像アップが楽しみですね。
こんばんは、kintakunteさん
ちょっと無理しましたが
やはり天候がいい日は無理してでも行った方がいいですね。
同じ山でも天気によって受ける印象は大きく変わります。
改めて感動の北岳山行をレコ書きながら
わくわくする思い、自然とこぼれる笑みを
抑えるのが大変です。
aonumaさん こんばんは。
偶然生まれた連休・・・。いい間でしたね。
絵に描いたような梅雨の晴れ間とキタダケソウ。
いい写真をこれでもかってくらい堪能させられてしまった。
(まいったな >_<)
ひさしぶりに北岳に行きたいなぁって・・・
そんな気分させられてしまったようです。
ありがとうです。 (^o^)丿
こんばんは、TODAYさま
ご無沙汰しております。
職場が変わり、以前のような山行ができなくなりました。
もろもろの事情が重なり突然生まれた連休。
よし!と思い切って行ってよかったです。
天気のよい眺望のきくときって、年間どのくらいあるのでしょう。
さまざまな場面に遭遇し、日帰り登山では味わえない
至福の時間を過ごさせていただきました。
これで一か月は乗り切れそうです。
次は、白馬かな?
aonuma様 はじめまして。
小屋前、トラバース道、山頂でご一緒だった者です。
私のNo1も、北岳です♪
最後の写真は、aonuma様を参考にさせていただきました(笑)
こんにちは、fujimonさま
fujimonさまのレコ拝見させていただきました。
山頂で写真を撮っていただいた方ですね。
その節はありがとうございました。
うれしくてうれしくて、
何度かお会いしていたので、
気軽に頼んでしまいました。
三脚をしっかり持参されていたので凄いなと思ておりました。
それにしても梅雨の真っ只中
あの、好天気を当てるのはこの先の人生でもないかもしれませんね。
また、いつかあんな様な日に再会できることを
楽しみにしております。
以前、八ヶ岳のツクモグサの折に
コメント頂いております。
花の名前のご教授、ありがとう
ございました。
そしてこの日、覚えてますよ〜
ビールで思い出しました。
そして、浅間山開山祭の
お話も、聞こえておりました。
キタダケソウの開花場所は
僕が、逆に、教えて頂いて
おります。大変助かりました。
今後とも、よろしくお願いします。
見事な天気当てましたよね。
あふれるばかりの高山植物、ブロッケンにご来光
(日没は粘り勝ち!)
こんな素晴らしい演出はそうありませんよね!。
キタダケソウの開花場所はそうでしたか?
山行ですれ違う皆様が素晴らしい思い出を分かち合うように
気軽に話しかけられていたのも好印象の山行でした。
またどこかでお会いできるのを楽しみにしております。
お久しぶりになります。
この山行の肩の小屋で一緒だった者です。
朝夕と撮影楽しかったですね。
今年も北岳行けたら…と思ってます。
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