後立山連峰縦走の巻

2015年07月19日(日) 〜 2015年07月21日(火)

• GPS: 56:00
• 距離: 24.8km
• 登り: 2,994m
• 下り: 2,491m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:35
• 休憩: 1:45
• 合計: 7:20

6:40 柏原新道 登山口
9:30 9:30 水平岬
10:25 11:25 種池山荘
12:00 12:05 爺ヶ岳南峰
12:25 13:05 爺ヶ岳中峰
13:50 13:50 冷乗越
14:00 冷池山荘

2日目

• 山行: 7:00
• 休憩: 1:30
• 合計: 8:30

5:00 冷池山荘
5:50 5:55 布引山
6:35 7:10 鹿島槍ヶ岳
7:40 7:45 鹿島槍ヶ岳北峰
8:25 8:40 八峰キレット
8:50 9:05 八峰キレット小屋
12:15 12:30 五竜岳
13:30 五竜山荘

3日目

• 山行: 4:45
• 休憩: 0:35
• 合計: 5:20

5:45 五竜山荘
7:40 7:50 唐松岳頂上山荘
8:05 8:30 唐松岳
11:05 八方池山荘

天候

19日：雨のち曇り夕方から雨
20日：曇り時々晴れ
21日：晴れのち曇り

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

19日：カナディアンビレッジモントリオール6:10（タクシー）→爺ヶ岳登山口6:30

21日：グラードクワッドリフト11:15→八方ゴンドラリフト11:40（タクシー）
→白馬駅12:00ーあずさ26号14:38→新宿駅18:36

コース状況／危険箇所等

◉爺ヶ岳登山口→柏原新道→種池山荘
登山口前に登山相談臨時テントあり。（要登山届、トイレ無し）
登山開始後すぐに樹林帯の「モミジ坂」の急登を登る。
そこから1時間程歩くと稜線上に山荘が見えるケルン出る。
その後、大きな岩が敷き詰められた「石畳」なだらかに整備された「水平道」雪渓が残る「アザミ沢」を通過し黄金岬へ。
更に「ガラバ」を慎重に進み「鉄砲坂」の急登を登りきると
種池山荘へとたどり着く。

山荘横の種池には山椒魚が生息。
9月最終週末まで、種池山荘ピザ祭り。


◉種池山荘→爺ヶ岳→冷池山荘
山荘東側の道から爺ヶ岳へ。
ハイマツの間を抜け、砂礫のつづら折りの登り坂を進むと爺ヶ岳南峰へと出る。
（巻道あり）そこから5分ほどで中峰へとたどり着く。
（こちらも巻道あり。北峰へは登れない）
赤岩尾根の分岐となる冷乗越まで下り10分程登り返すと冷池山荘。

宿泊者は水1ℓ無料券が配布される。（お湯の場合1ℓ200円）
山荘内は談話室、屋内テラス、玄関横ロビーと休憩施設が充実している。


◉冷池山荘→鹿島槍ヶ岳（南峰ー北峰）
山荘上のテント場を抜け稜線上の道を辿ると布引山へと出る。
そこから砂礫の急坂を登りきると鹿島槍ヶ岳山頂へとたどり着く。
山頂は広く360度見渡す事が出来る。

北峰までは吊り尾根を下る。
高度感のある岩陵の下り坂でかなり注意が必要。
しばらく進むと北峰分岐の看板が現れる。
そこから5分ほどで山頂へ。


◉鹿島槍ヶ岳北峰→八峰キレット→五竜岳→五竜山荘
北峰からキレット小屋までは急峻な岩場が続くので気が抜けない。
特に下りは落石、滑落に注意が必要。
そこからキレット中心部を過ぎ高度感のある鎖場、梯子をやり過ごすと
鞍部に建てられたキレット小屋へとたどり着く。
（キレットでは指導員の方が安全指導をされてました。
　渋滞が起きた場合の指示もされてるようです）

小屋から更に北へ歩を進めると「三段登り」と呼ばれる急坂に出る。
鹿島槍方面からだと「三段下り」だろうか。
しばらく下ると口ノ沢のコルへとたどり着く。
そこから厳しいアップダウンを繰り返し北尾根ノ頭、G7からザレた急登を
過ぎると痩せた尾根G5に出る。
ロープや鎖場に注意しながら下ると最後の登りG4の岩峰が現れる。
落石に注意しつつ鎖をサポートに登り進めると、五竜岳分岐にたどり着く。

五竜岳山頂からは天候が良ければ立山連峰、鹿島槍ヶ岳奥の北アルプスの山々まで見渡せる。山荘までの下りも急な岩場なので注意が必要。

※　滑落事故が頻発する八峰キレットは高度感のある岩場が続くので要注意。
　　コースタイムも長いので、ある程度の経験と体力は必須な印象。

◉五竜山荘→唐松岳→八方尾根
山荘からハイマツ地帯を下り大黒岳を登り樹林帯を進む。
そこから幾つかの岩場をやり過ごし、鎖のかかる急な牛首の峰を過ぎると
唐松岳山頂山荘へと出る。
山荘から山頂までは15分程。
白馬三山から遠くは槍ヶ岳まで見渡せる好展望地。

小屋横の分岐まで戻り八方尾根を下る。
登山道はよく整備されており、危険な箇所は無し。
白馬三山や五竜岳を見渡すポイントなどを繰り返し、
樹林帯や雪渓を下っていくと八方池に出る。
八方池からは観光目的の方々が多数の観光地に変わる。
そこから木道の遊歩道を1時間程下ると、リフト乗り場へと着く。
リフトとゴンドラを乗り継ぎ下山すると八方へ到着する。

その他周辺情報

◉カナディアンビレッジモントリオール：貸別荘レンタルコテージ
ＪＲ信濃大町駅「日向山高原行」バス→13分「大町温泉郷」下車、徒歩５分
http://www.canadianvillage.jp/

◉白馬八方温泉 みみずくの湯：白馬駅徒歩１０分、入浴料金大人600円
http://hakuba-happo-onsen.jp/mimizukunoyu/

写真

7/19 6:06

前日泊のモントリオールからタクシーで出発です。

7/19 6:42

登山届を提出し雨の中出発です。

7/19 7:27

しばらく登ると雨も上がってきました。
遠くに信濃大町の町が見えます。

7/19 7:57

注意。

7/19 8:00

ケルン到着。
山荘まではまだまだありますね。。

7/19 8:03

一息いれて、前日作ったおむすびで腹ごしらえ。

7/19 8:32

ゴゼンタチバナ

7/19 8:38

木々の合間から稜線が見えました。

7/19 9:27

ハクサンシャクナゲ

7/19 9:27

青空が見えてきました。

7/19 9:29

水平な道が有難かったです。

7/19 9:32

岬もあります。

7/19 9:34

コイワカガミ

7/19 9:35

コバイケイソウ

7/19 9:35

優しく包んでくれます。

7/19 9:39

シラネアオイ

7/19 9:43

ミツバオウレン

7/19 9:44

アカモノ

7/19 9:47

アザミ沢は雪渓を横切ります。

7/19 9:49

黄金岬。

7/19 9:58

ザレ場は注意して歩きます。

7/19 10:00

ハナウド

7/19 10:13

鉄砲坂。
ここから急登です。

7/19 10:22

山荘までもうすぐ！

7/19 10:24

チングルマ

7/19 10:24

ミヤマキンポウゲ

7/19 10:27

種池山荘到着！

7/19 10:57

山荘横の池では山椒魚の卵が。
久しぶりに見ました。

7/19 11:00

種池山荘ピザ祭り。

7/19 11:27

美味しいピザで腹ごしらえした後は、
爺ヶ岳を目指します。

7/19 11:52

しばらく歩くと山荘があんな遠くに。

7/19 12:03

南峰登頂！

7/19 12:13

曇り空の中、更に中峰まで。

7/19 12:30

中峰登頂！

7/19 12:16

オオバキスミレ

7/19 12:16

ミヤマダイコンソウ

7/19 13:11

イワツメクサ

7/19 13:38

エゾシオガマ

7/19 13:38

ウサギギク

7/19 13:39

ハクサンチドリ

7/19 13:39

カラマツソウ

7/19 13:41

ヨツバシオガマ

7/19 13:46

稜線上に立ち込める霧と冷池山荘。

7/19 13:49

冷乗越。
山荘までもうすぐ。

7/19 13:49

見事に稜線で景色が分かれてます。

7/19 13:51

タカネバラ

7/19 13:59

冷池山荘到着！

7/19 18:02

休憩後はおかずが豊富な夕食です。
いただきます！

7/20 4:47

翌日。
昨夕から続く雨は止みましたが、雲は多めです。

7/20 4:56

朝日とともに。

7/20 5:03

小屋を発ちます。

7/20 5:07

朝靄の冷池山荘。

7/20 5:19

シナノキンバイ

7/20 5:20

ショウジョウバカマ

7/20 5:54

布引山から鹿島槍ヶ岳南峰。

7/20 5:55

立山連峰の山々が見えます。

7/20 5:55

ミヤマアキノキリンソウ（コガネギク）

7/20 6:02

イワオウギ

7/20 6:27

最後の急登登り切れば山頂です。

7/20 6:36

鹿島槍ヶ岳南峰登頂！

7/20 6:37

風が強くかなり寒いです。

7/20 6:40

今日の朝食は小屋で作っていただいた弁当。
（箱がザックの中でゆがんでしまいました。。）

7/20 7:29

ヘルメットを装着し北峰目指します。
視界が悪く、岩が滑って大変緊張しました。

7/20 7:41

なんとか北峰登頂！
展望はほとんどありませんでした。

7/20 8:03

いよいよ八峰キレット核心部へ。
吸い込まれそうな下り坂です。

7/20 8:08

厳しい岩陵の下り。

7/20 8:12

どこまで下るのでしょう。

7/20 8:13

崖下。
高度感あります。。

7/20 8:26

西側斜面の天候はかなり安定してきました。

7/20 8:27

キレット中心部へ。

7/20 8:32

崖上の細い道を辿り、梯子を登ると一息つけます。

7/20 8:40

ですが、まだまだ気は抜けません！

7/20 8:44

ようやくキレット小屋へ。

7/20 8:44

小屋の背後には五竜岳が。

7/20 9:06

八峰キレット小屋到着！

7/20 9:08

とんでもない場所に小屋はあります。
この小屋はキレットの灯台みたいなものですね。
一息つけてとても有難かったです。

7/20 9:13

小屋をでて再び、登り下りの厳しい山道。

7/20 9:41

キレットからのパノラマ。

7/20 9:49

五竜岳はまだまだ遠いです。

7/20 10:00

小屋より1時間、口ノ沢のコル到着！

7/20 10:26

コルからひたすら登り北尾根の頭到着！

7/20 10:28

ヘルメットを脱いで一息。

7/20 10:34

G7

7/20 10:38

目の前にそびえる岩場。
ちなみに青いヘルメットは同行パートナーです。

7/20 10:57

ザレた急登をひたすら登り。

7/20 11:15

鎖で一気に下る。
そんなアップダウンの連続。

7/20 11:22

G5のピーク。

7/20 11:23

やせた尾根をロープと鎖で下ります。

7/20 11:43

残すは G4。
疲れてしまい途中何度も休憩を入れました。

7/20 12:13

ようやく分岐まで登ってきました！

7/20 12:17

五竜岳登頂！

7/20 12:23

山頂で一息。

7/20 12:27

キレットは想像通りタフなルートでした。

7/20 12:35

カップ麺で昼食。
お湯は少なめです。

7/20 12:49

分岐に戻り山荘まで。

7/20 13:30

山荘までの下りも疲れた身体にはかなり大変でした。

7/20 13:33

五竜山荘到着！

7/20 17:01

夕食はカレーです。
おかわり自由。
もちろんおかわりしました。

7/20 17:44

イワギキョウ

7/20 17:45

ハクサンフウロ

7/20 17:48

ヤマハハコ

7/20 17:58

クルマユリ

7/20 18:00

コマクサ

7/20 18:49

夕暮れに輝く山荘。

7/20 18:50

ブロッケン現象！
初めて体験しました。

7/21 4:46

夕日に染まる五竜岳。

7/21 4:51

まもなく日が暮れます。
長い一日でした。

7/21 5:01

翌朝。
朝食をもりもり食べて出発です。

7/21 5:43

快晴！
五竜岳も堂々とそびえてます。

7/21 5:50

小屋を後にして唐松岳方面へ。

7/21 5:51

お世話になりました。

7/21 6:08

妙高方面の雲海。

7/21 6:09

進行方向には大黒岳と奥に唐松岳。

7/21 6:13

剣岳と五竜岳。

7/21 6:22

オオヒョウタンボク

7/21 6:23

キヌガサソウ

7/21 6:58

イワギキョウ

7/21 6:26

大黒岳を登ります。

7/21 6:48

五竜岳周辺のパノラマ

7/21 7:32

五竜岳と立山三山、剱岳。

7/21 7:32

遠くに富士山、八ヶ岳、南アルプスが見えます。

7/21 7:33

急峻な岩場が現れます。

7/21 7:36

牛首を抜けると、唐松岳山頂山荘が現れます。

7/21 7:41

山荘到着！

7/21 8:08

荷物を小屋に置いて山頂へ。

7/21 8:09

山頂からの景色1
天狗ノ頭、白馬三山。

7/21 8:09

山頂からの景色2
五竜岳、北アルプスの山々。
槍ヶ岳まで見えます。

7/21 8:13

山頂からの景色3
遠くには日本海が。

7/21 8:13

山頂からのパノラマ

7/21 8:20

剱岳。

7/21 8:20

剱岳アップ。
やはりかっこいいです。

7/21 8:22

三日目にして最高の天気となりました。

7/21 8:24

ずっと眺めていたい景色です。

7/21 8:53

名残惜しいですが、八方尾根を下ります。

7/21 8:56

尾根道はなだらかでよく整備されてます。

7/21 9:02

白馬の山々。

7/21 9:11

不帰ノ嶮。

7/21 9:14

白馬三山。

7/21 9:18

ケルンのまわりは見晴らしがとても良かったです。

7/21 9:22

雪渓を滑るように下ります。

7/21 9:46

イワシモツケ

7/21 9:47

シモツケソウ1

7/21 9:47

ニッコウキスゲ

7/21 9:50

ハクサンタイゲキ

7/21 9:52

コバイケイソウ2

7/21 9:55

クルマユリ2

7/21 10:00

タカネナデシコ

7/21 10:01

ミヤマダイモンジソウ

7/21 10:03

キバナノカワラマツバ

7/21 10:04

ハクサンシャジン

7/21 10:04

シモツケソウ2

7/21 10:04

ミヤマトウキ

7/21 10:05

カライトソウ

7/21 10:05

オオバセンキュウ？

7/21 10:08

ハクサンシャジン

7/21 10:15

タテヤマリンドウ

7/21 10:23

八方池はあいにく曇り空で山々は見えませんでした。

7/21 10:27

ウラジロヨウラク

7/21 10:28

ミヤマアズマギク

7/21 10:32

ミヤママツムシソウ

7/21 10:43

ワタスゲ

7/21 10:34

八方ケルンで記念写真。

7/21 10:56

シナノオトギリソウ

7/21 10:45

遊歩道を伝って下ります。

7/21 10:46

楽しい山旅も終わりが近づいてきました。

7/21 11:05

八方池山荘到着。

7/21 11:08

無事の下山を祝してソフトクリームを食べました。

7/21 11:17

リフトで下ります。
風が心地良かったです。

7/21 11:26

ニッコウキスゲの花畑を横切り次はゴンドラへ。

7/21 11:41

あっという間に下りていきます。

7/21 13:00

締めは白馬駅近くのみみずくの湯で汗を流し。
ビール！
お疲れ様でした。

撮影機器：

iPhone 5s Apple