リベンジの槍ヶ岳からのぉ〜双六、三俣、鷲羽、水晶 〜最後は雨で〆ました〜


- GPS
- 80:00
- 距離
- 53.1km
- 登り
- 4,327m
- 下り
- 4,309m
コースタイム
- 山行
- 7:41
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 8:25
- 山行
- 9:14
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 9:35
- 山行
- 7:02
- 休憩
- 2:11
- 合計
- 9:13
天候 | 晴れ〜曇り〜雨と天気もバラエティー |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【新穂高〜槍ヶ岳】 最初は林道ですが、その後の登山道はしっかり整備されていて歩きやすい。 正直、槍沢ルートよりも登りやすい感じ。 午前中は日陰なので、この時期は暑くなくていいです。 槍平から千丈乗越への分岐に行くまでに、パイプから出てる水場あり。飲んでも大丈夫でした。 【殺生〜槍ヶ岳】 一般ルートを地味に登るよりも、東鎌尾根に出ちゃった方が、槍ヶ岳の眺めも景色もGoodだと思います。 【西鎌尾根】 途中、鎖場や結構ザレている場所あり。 槍ヶ岳から双六方面に向かう分にはほとんどが下り。(最後にそれなりのアップダウンあり) これ、逆コースだと結構しんどそう。 【双六小屋〜双六岳〜三俣蓮華岳〜三俣山荘】 稜線に出てしまえば、なだらかで広い道が続きます。 こういう道、個人的には大好き。 三俣蓮華岳から三俣山荘が見えますが、近いようで結構距離がある。 【三俣山荘〜水晶岳】 水晶岳の手前はちょっとした岩場。 そんな危険な道ではないですが、慎重に。 【岩苔乗越〜黒部源流〜三俣山荘】 岩苔乗越からは結構長く下ります。 ぜひ、黒部源流の水を飲んでください!美味しい! 【三俣山荘〜双六小屋までの巻道】 結構、景色が雄大。 双六小屋の手前でそれなりの登りがあります。 【双六小屋〜鏡平〜新穂高】 とても整備された道。雨でしたが、滑ることもなく歩きやすかった。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
備考 | 寒気が入ったようですが、結構寒かった。 今回、極暖ヒートテック上下にユニクロコンパクトダウン、モンベル#3シュラフで丁度でした。 今回の装備、出発時で、水2Lを含めて18.6kg。 まぁ、このくらいが今の自分には限度かな。 |
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感想
夏休み。
8月前半の天気が良すぎて、嫌な予感があったが、やっぱりその通り、台風のおかげか何か、乱れてしまう。
当初予定していた、5泊の八ヶ岳全山縦走は天気のタイミングが合わず。
なので、急ごしらえのセカンドプランに決定。
春、スキー担いでの中途半端な槍ヶ岳山行へのリベンジ。
数年前、目の前にして登らなかった鷲羽岳と水晶岳。
これらを一度にリベンジしちゃおうプラン。
しかも交通費があまりかからず。
新穂高から槍平経由での槍は初めて。
槍沢ルートがあまりにも飛び抜けて明るいルートなものだから、その対象となるルートは暗いイメージがあったのね。
だが、実はさにあらず。
たしかに午前中は日陰だが、この季節、暑くなく快適快適。
景色もどうかなぁと思ってたが、笠ヶ岳などが太陽に照らされ、なかなかのもの。
このルート、槍沢ルートよりいいのではないか?
昼過ぎに槍ヶ岳山荘に着くも、すでに肩のテント場はいっぱい。
ま、想定内なので殺生でテント。
設営後、ガスがかかりやがて雨。
もう食事して寝るしかない。
夜起きてみると、空は満点の星、星、星。
ほぼ新月の夜、無限の宇宙、白い帯状の天の川。
自分は銀河系の中にいるのだな。
その銀河系ですら、宇宙の中の点にすぎないのだ。
ペルセウス座流星群のピークが近いせいか、それなりに大きな流星がいくつも流れる。
翌朝、御来光は穂先や肩からより、東鎌尾根から観る方が良いと、ひと登り。
ここから観る槍の姿は均整が取れていて素敵だ。
雲が出ており、赤くまではいかなかったが、オレンジを纏う槍の姿は素晴らしい。
穂先に向かうも上段で渋滞。
自分の後ろにはなんと4歳児の男の子。
よくもここまで登ってきたものだ。
この子もたいしたものだが、お父さん、あなたは凄い。
なぜか、私の足をさすって喜んでいる子、君はやがて偉大な登山家になるかも。
穂先から降り、西鎌尾根に突入。
彼方に目的地の三俣山荘が見える。
ん〜、遠いな。
双六小屋に着いた時は、それなりにヘバッており、巻道を行こうかと弱気になる。
いや、ここはちゃんと登っておけ。
三俣山荘で天気の確認。
翌日は晴れの予報。
が、明後日から天気は崩れそうだ。
三俣で二泊しようかと思いはじめていたが、最終日、雨の前に降りてしまいたかったので、鷲羽&水晶の後は双六まで行こうか。
体力が残っているかな。
起きてみると空は雲。
風も強く、気温も低い。
水と軽食とレインウェアのみをアタックザックに詰めて出発。
風が寒くて、レインジャケットをウェインドブレーカー代わりに着込む。
鷲羽への登りはなんだか立山の雄山に向かう道を思い出す。
そして、北アルプス最深部の水晶岳。(赤牛岳の方が奥か?)
やっと来れたなぁとしみじみ。
遠くに富士山も確認。
そして、地元の白山がやけに綺麗にハッキリと見える。
もちろん立山も。
三名山を同時に拝むことが出来た。
戻りは体力温存と時間短縮のために黒部源流経由。
テント場に着くと、10時を少しまわったところ。
うん、十分、双六に行ける。
と、その前にエネルギー補給が必要と、山荘にてラーメン。
エネルギー補給が終わり、双六小屋に向けて出発。
もちろん、ここからは巻道を選択。
非常に景色が良くて気持ち良く歩けたが、双六小屋の手前にて結構な登り。
ここをクリア出来たのはラーメンのおかげ。
双六小屋のテント場に到着し、小屋にて天気を確認。
どうやら、天気は悪い方に向かい、翌日の朝6時には雨になる予報。
雨の中のテント撤収は萎えるので、その前に出発しようと就寝。
だが、夜になるとテント叩く雨の音。
あぁ、降ってきたかぁ。
2時に起床するも、やはり雨。降ったり止んだり。
雨が止んでるうちに撤収したいと、荷造りして待機。
4時頃に一旦雨がやみ、すばらやくテント撤収、4時半に出発。
出発後は小雨程度だったが、どんどん本降りの雨。
まぁ、もう後は降りるだけだから、特に気分も萎えない。
昨日、双六まで降りてきたのは正解だった。
この天気の中、三俣からの下山はくじけそうになったろう。
降りてからの温泉をモチベーションにひたすら下山。
下山後、車を回収してから中崎山荘の温泉に直行。
いやぁ〜〜〜〜、たまらない。
やっぱ、これだね。
人間に戻れるね。
〆は、なにかこってりと美味いものを。
たいていは富山のモツ煮込みうどんだが、今回は富山ブラックラーメン。
さんざん汗をかいて、塩分がかなり抜けているだろうから塩分補給。
だが、さすが富山ブラック。
くどい、くどいぞ。
塩分を補給どころか、過剰摂取になってしまった(笑)
当初の予定が変更になり、最後は雨になってしまったが、登っておきたい山を登れたこと、久しぶりのロング縦走に大満足。
四日間で約53km、自分としては良く歩いた方だな。
最後に。
最終日、一緒に新穂高まで御同行いただいた、横浜のTさん、
おかげで、雨の中の下山も、気分も暗くならず、萎えず、歩くことが出来ました。
本当にありがとうございました。
聴かせていただいた数々の山話、楽しかったです。
またどこかの山でお会い出来ることを楽しみにしております。
これからも良い山行を!
コメント
この記録に関連する登山ルート

こんにちは。
ちょうどタイムリー。
いつか東鎌尾根からなら槍に登ってもいいかな・・・(基本ハシゴ苦手
そして、西鎌尾根を通って雲ノ平に抜けたいな〜
と思っていたところでしたので、詳細なレコありがたいです。
あ、でも、この計画は来年以降のお話
実は8/17に三俣山荘-8/18鏡平小屋-8/19新穂高と歩いてきました。
で、まるっきり大雨ガッスガスだったんですよね〜三俣・双六のあたりは。
晴れていれば、この景色たちが見えたんだなぁ。
やっぱり鷲羽岳、カッコいいですよね!
私も登りたい!という気持ちが新たになりました。
それに水晶岳からの眺望はやはり見事。
お天気が良くて、またその先の道が開けていて、本当に良かったなぁ〜
見える場所には行けるんですものね
ということで、4日間で53km!それはすごい!!しかも18kgも!!!
本当にお疲れ様でした。リベンジおめでとうございます。
柿の甘みと芳醇なウィスキーはさぞかし旅の余韻を膨らませてくれただろうな
と、想像しつつ・・・
muniさん、どうもです〜!
天気が悪かったそうで。。残念でしたね。
こちらも天気のタイミングが悪く、当初の計画がオジャンになってしまい、緊急プランでした。
miouさんからプランは聞いてましたが、完遂は出来なかったのかしら?
レコ、楽しみにしてますよ!
東鎌尾根、殺生からなので、ほんの一部です。
水俣乗越からだと、長い長いハシゴもあるし、結構ハードですね。(過去レコみていただければ)
でも、槍を含めた景色はもの凄くダイナミックで、大好きな道です!
来年、ぜひチャレンジしてみてくださぁい!
18kgは重すぎなんですよねぇ。
結局、フィルムカメラや三脚など、余分なものまで担いじゃうので。
これがなければ、もう少し軽くなるんですけどね。
しかも、今回は初日の夜に三脚が壊れてしまい、二日目の夜からは星空にも見放されたので、
単なるオモリと化してしまってました(笑)
Coral_reefさん。双六からの下りでご一緒させていただきました、横浜のRwenzoriです。その節はお世話になりました。
山行記録拝見させていただきました。自分の下手の記録より読みやすくて大変参考になりました。そしてリベンジおめでとうございます。実は自分も3年前のリベンジだったんですよね。お互いリベンジ成功して何よりですね。今はもう次の山計画を立てているのでしょうか。自分も今年はもう1回くらいどこか行きたいと思います。
またどこかの山でご一緒できればと思います。お互いいい山を続けましょう。
Rwenzoriさん、こんにちは!
こちらこそ、お世話になりました!
ずっとペースメーカーしていただいて、大変助かりました
あの雨の中の歩きは大変でしたよねぇ。
一人だったら、もっと長く感じたでしょうね。
今月中に、また北アルプスのどこかに行きたいと思ってますが、
天気や仕事がどうなるか。
またどこかの山でご一緒したいですね!
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