百名山4つ☆奥秩父主脈縦走 瑞牆山から雲取山へ。金峰山、国師ヶ岳、甲武信ヶ岳、飛龍山、雲取山を経て鴨沢まで1晩縦走。
- GPS
- 28:10
- 距離
- 61.5km
- 登り
- 5,279m
- 下り
- 4,948m
コースタイム
- 山行
- 10:06
- 休憩
- 2:33
- 合計
- 12:39
- 山行
- 12:57
- 休憩
- 2:32
- 合計
- 15:29
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
かねてから行きたかった奥秩父主脈縦走、瑞牆山荘から雲取山まで約62Km、ついにやってきました。雲取以西はすべて初めてなので、よい経験になりました。
GPSのバッテリーが雲取山荘で切れてしまいしたが、雲取山荘から鴨沢まで入れると75kmほどの行程だと思います。
概要:
14日 9:20 韮崎駅着。9:30発のバスで瑞牆山荘へ。
14日 12:00 瑞牆山荘発。
15日 1:00 破風山避難小屋着。大雨・濃霧でこの先の稜線が危なそうだったので、仮眠。
15日 4:30 出発
15日 15:20 雲取山頂。おなかがすいたので山荘へ。
15日 16:30 雲取山荘発
15日 20:00 鴨沢着。 鴨沢山の家で素泊まりして、16日7時台のバスで奥多摩駅へ。
詳細:
14日金曜日に会社を休み、7:30新宿発のあずさに。お盆ということをすっかり忘れて、自由席も指定席も満席。仕方なく山梨まで立ってました。
韮崎駅9:30発のバスに乗り込み、瑞牆山荘へ。日差しが強かったので、バス停で待っている間に女性の方に日焼け止めを貸してもらいました。ありがとうございます。
11:00に山荘に着き、スパゲッティを食べながら準備をします。
11:48頃出発。このときはまだ快晴。富士見平に12:10ころつき、荷物を岩陰にデポして、ペットボトルの水を片手に瑞牆山へ往復。山頂はとても賑わっていました。
行きが1時間、帰りは30分ほどで富士見平に戻ります。
ジュースだけ飲んで、金峰山へ向かいます。苔蒸した原生林の山道を延々と登ります。
森林限界にさしあたる辺りで、子供を背負ったハイカーにすれ違います。金峰山まで行ったとのこと、お父さん、すごい体力ですね。
その直後くらいから、大粒の雨がボタボタと。巨岩で滑りやすい稜線なので、慎重にすすみます。
どこが山頂かわからず、山頂っぽい巨岩の周りを何度もめぐったりしながら、山頂に16時頃につきます。まだ大雨なので、足早に先に進みます。
朝日岳に向かう辺りで、雨がやんできました。晴れたらきれいだっただろうなー、と思いながら大弛に降りていきます。
大弛小屋に18:00着。売店は16:00にしまっていましたが、18:30頃まで待てるならカレーを作って頂けるとのことだったので、お言葉に甘えます。
せっかくなので荷物をデポして、夢の庭園まで上っていき、夕暮れを鑑賞しました。
その後カレーを食べて19時過ぎに出発。一路、甲武信ヶ岳方面へ進みます。
国師ヶ岳に19時40分に到着。あたりは真っ暗。
ここから甲武信ヶ岳に向かうのですが、一番きつい場所のひとつでした。
また雨が降り始め、あたりは濃霧に。5m先くらいまでしか見えない状況が続きます。
ただでさえ、分かりずらいルートだったようで、何度も踏み跡はずしてしまい、戻ってはルートファインディング、というのを10-20回繰り返しました。
次回来るときは、この区間が明るい時間になるようにします。
東梓を越えたところで絶壁にでます。夜中だと吸い込まれそう。
甲武信ヶ岳に23時過ぎに到着。雨と濃霧が厳しいので、破風山避難小屋まで進んで仮眠を取ることに決めます。
避難小屋に1時着。中には1週間ほどかけて縦走されている方が一人いました。
避難小屋においてあったアルミシートを借りて仮眠します。
3:40頃おきて準備。4:30頃に再出発。雨は殆ど降っていません。
5:00の日の出を鑑賞できるポイントを探して足早にすすみましたが、稜線が東に進んでいるのと、まだ雲も多くあり、絶景ポイントはありませんでした。
雁坂峠に6:30着。丁度、ハイカーとすれ違いました。ここから水晶山方面は非常にいいトレイルが続きます。
また、雁峠のあたりは開けていてお花畑があり癒されます。
分水嶺からは笠取小屋へ下り、カップめんとサイダーを頂き、水場でシャツを洗ったり、水分を補給して9:00に再出発。
巻き道で多摩川の源流を見るルートと、尾根道(プラス30分)かで悩みましたが、尾根道を選択。これが予想以上に悪路で危険。
唐松尾山頂までは、長沢背稜のような危険な道で、雨では絶対に通らないほうがよさそうです。
多摩川の源流を見ればよかったと、とても後悔しました。
しかもこの辺りの道中でザックのメッシュ部分が知らぬ間に破れてしまい、補給食の入った袋がなくなっていて愕然とします。
飛龍山へ向かう分岐では、念のため補給しておこうと将鑑小屋までおりていきましたが誰もいません。
カロリー切れの心配が出てきますが、進むも戻るも同じ。
朝に食べたカップめんのみだったので不安したが、残ったジェル3本でどうにかしのぎつつ、最悪三条の湯にエスケープする想定で進むことにします。
ここからが一番つらい区間。三条ダルミまで延々とトラバースが続きます。無限ループに入ったような感じになります。
ようやく三条ダルミに着いたときには、空腹がぎりぎりの感じに。雲取山荘への道は崩落しているので、山頂経由でいくしかありません。最後のジェルを飲んで進みます。
24時間ちょっとで雲取山頂着。ほっとした瞬間に空腹がMAXに。
しばらく息を落ち着かせてから、ゆっくりと雲取山荘に降りていきます。
雲取山荘について軽食をたずねるとカップめんのみとのこと。
カップめんを2つとコーラを頼みます。すぐに消化されるものではないので、ゆっくりしてから再出発。
巻き道経由で小雲取に向かうと、またも大雨。今度はバケツをひっくり返したような土砂降りです。
七つ石の手前でようやく小降りになってきましたが、いかんせん補給食がなく危険なので、石尾根ではなく鴨沢へ降りていきます。
鴨沢の最後のバスは18:30頃ですが間に合わない。タクシーを覚悟します。
19:30頃、鴨沢の手前でようやく電波が通じたので、タクシー会社に電話をすると、なんと今日は営業終了とのこと。
「青梅の往復の2万円ならいいですよ、」といわれ、ちょっと考えさせてくださいと一度きります。
最悪、奥多摩湖沿いにツェルトでビバークかな、と思いながらバス停に向かって降りていくと、「鴨沢 山の家」の看板が。
だめもとで電話してみると、素泊まり3000円でOKとのこと!
思わず小躍りしました。
山の家は鴨沢バス停から100mほどの離れた所。気のよいおばあさんが運営しています。お風呂に入って着替えて22時頃睡眠。
翌7:48 鴨沢バス停発のバスで帰宅しました。11時頃最寄り駅着して、家族と会います。
結果として、汗だくのまま石尾根に下りて風呂も入らずに夜中に帰るよりも、気持ちよく寝て翌日も早朝から行動できるので、山の家に泊まったのはいい選択肢でした。
百名山を4つ楽しめるロングルートです。雨で眺望があまり楽しめなかったのが残念ですが、そのかわり花畑に癒されました。
今度もう一度やるときは、国師と甲武信ヶ岳の間はロストの可能性が高いので、そこを昼に来るルートにしつつ、多摩川の源泉をゆっくりみたいと思います。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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いつか行ってみたいルートですがなかなか実現できません。
なので、皆さんのレポートを見ながら羨ましく思っています。
もう必要の無い情報かもしれませんが参考までに
「鴨沢」から700mほど下ったところの「留浦」だと終バスの時間が
更に遅くまであります。
平日 19:00、20:00
土日 19:10、20:00
http://transfer.navitime.biz/bus-navi/pc/diagram/BusDiagram?orvCode=00042444&course=0000430301&stopNo=1&date=2016-01-04
Kiwさん>
奥多摩にはよく行くので、この情報助かります!留浦というのがあったのですね。
石尾根がやっぱり長いですから、鴨沢エスケープの選択肢が増えるのはとても心強いです。
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