記録ID: 720929
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
剱・立山
立山〜剱岳 * 初めての北アルプス *
2015年09月19日(土) 〜
2015年09月20日(日)
ピアソラ
その他1人
体力度
6
1〜2泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 17:09
- 距離
- 17.1km
- 登り
- 2,018m
- 下り
- 2,012m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 5:31
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 6:48
2日目
- 山行
- 8:13
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 9:57
14:50
室堂
【1日目】
○ CT（標準） ： 5時間10分
○ CT（実績） ： 5時間25分 （休憩含まず）
○ 日の出時刻 ： 05:36（JST）
○ 日の入時刻 ： 17:54（JST）
【2日目】
○ CT（標準） ： 8時間20分
○ CT（実績） ： 7時間40分 （休憩＆渋滞による停滞含まず）
○ 日の出時刻 ： 05:37（JST）
○ 日の入時刻 ： 17:52（JST）
○ CT（標準） ： 5時間10分
○ CT（実績） ： 5時間25分 （休憩含まず）
○ 日の出時刻 ： 05:36（JST）
○ 日の入時刻 ： 17:54（JST）
【2日目】
○ CT（標準） ： 8時間20分
○ CT（実績） ： 7時間40分 （休憩＆渋滞による停滞含まず）
○ 日の出時刻 ： 05:37（JST）
○ 日の入時刻 ： 17:52（JST）
| 天候 | 【1日目】 ○ 天気 ： （立山近辺のみ） 晴れ。 ※天気予報は、雨のち曇り ○ 風 ： 普通。 ○ 気温 ： 涼しめ（7℃くらい）。 ○ 視程 ： 長め 【2日目】 ○ 天気 ：快晴。 ※天気予報は、曇り時々晴れ ○ 風 ： 殆ど無し。 ○ 気温 ： 暖かめ（10℃くらい）。 ○ 視程 ： 長め |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
・JR中央線／23:07 {最寄駅} - 23:30 新宿 ・毎日あるぺん号／23:00 新宿都庁前BS - 08:10 室堂BS ※13500円／人（片道） ※参考HP ： http://www.maitabi.jp/bus/tokusyu1.php ○ 復路 ※下山後に後泊 ・立山トンネルトロリーバス／09:15 室堂BS - 09:25 大観峰BS ・立山ロープウェイ／09:35 大観峰 - 09:42 黒部平 ※臨時便 ・黒部ケーブルカー／09:50 黒部平 - 09:55 黒部湖 （黒部ダム観光：60分程度） ・関電トンネルトロリーバス／11:35 黒部ダムBS - 11:51 扇沢BS ※5860円／人（室堂BSから扇沢BSまでの片道） ※参考HP ： http://www.alpen-route.com/access_new/ ・路線バス／12:00 扇沢BS - 12:45 信濃大町BS ※臨時便 ※1360円／人（片道） ※参考HP ： https://www.alpico.co.jp/access/hakuba/ogizawa/ （昼食：120分程度） ・JR中央本線／15:05 信濃大町 - 18:09 立川 ※特急利用 ・JR中央線／18:12 立川 - 18:30 {最寄駅} |
| コース状況／ 危険箇所等 |
【立山：全般】 ○ 室堂から一ノ越までは石畳の道です（以降、普通の登山道）。 ○ 道標も良く整備されており、特に危険箇所はありません。 【剱岳：前剱の門（往路）】 ○ 4mの水平ハシゴを渡ったあとで、岩場をトラバースします。 ○ やや高度感はありますが、足場はしっかりしてます。 【剱岳：平蔵の頭（往路）】 ○ 鎖と鉄杭を頼りに岩を超え、スラブ状の岩壁を下ります。 ○ 濡れているとよく滑りそうなので要注意です。 【剱岳：カニのタテバイ（往路）】 ○ 傾斜約70度。ほぼ垂直に10m以上登ります。 ○ 鎖と鉄杭を頼りに（昔は無かったらしい）、落ち着いて登れば難しくはないです。 ○ 寧ろ先行者の落石に注意しましょう。「ラク！」と聞こえたら上を向かないように。 【剱岳：カニのヨコバイ（復路）】 ○ やや高度感のある切れ落ちた岩壁をトラバースします。 ○ 最初の一歩は、しっかりと両手でホールドしつつ、ペイント（写真参考）に向けて スメアリング気味にゆっくり右足を下ろして、足場を確保します。 ○ それ以降の足場はしっかりしてます。 【剱岳：全般】 ○ 以上に代表的な難所を書きましたが、一つ一つは実はそんなに難しくなく、 寧ろ、一服剱から山頂までの往復約3時間の間、ほぼ絶え間なく （上記以外のものも含めた）難所が連続する点が、困難とされる所以だと感じました。 ○ あと、全般的に落石のリスクが高いため、ヘルメットは必ず着用しましょう。 【雷鳥坂】 ○ 浮石が多いです。 |
| その他周辺情報 | (1) トイレ 以下の場所にありました（山小屋を除く）。 �� 室堂バスターミナル �� 一ノ越 �� 雄山山頂 �� 大汝休憩所 �� 剱沢キャンプ場 �� カニのヨコバイ通過後の垂直ハシゴ下 �� 別山乗越 �� 雷鳥沢キャンプ場 ※剱岳アタック時は剣山荘で最後のトイレを済ませておくと良いでしょう。 上記�Δ老搬咼肇ぅ賤僂量椡�し程度のもので環境も良くないです。 (2) 水場 以下の場所にありました（山小屋を除く）。 �� 剱沢キャンプ場 �� 剣山荘 �� 剣山荘から別山乗越の間のガレ場 ※剱岳アタック時は剣山荘で水を補給すると良いでしょう。 (3) 登山ポスト 室堂バスターミナルにありました。 (4) 登山バッチ 室堂バスターミナルで買いました。付近の山小屋でも売ってます。 (5) 山小屋情報（剣山荘） 剱岳に最も近い山小屋です（1泊2食付9500円）。 17時まで温水シャワーが利用できます（環境的に石鹸等の利用は不可）。 大抵の宿泊客はここに荷物をデポって剱岳にアタックします。 当方が泊まったときは紅葉ハイシーズンにつき、布団3枚を4人でシェアしました。 ※参考HP ： http://www.net3-tv.net/~kenzansou/ (6) 下山後の飲食店 JR信濃大町駅の近くにある老舗「昭和軒」のカツ丼が美味でした（有名らしいです）。 ただ、激込みで注文してからも料理が来るまでかなり時間が掛かるため、 電車の時間等余裕の無い場合はお薦めしません（大体2時間は見ておきたいです）。 ※参考HP ： http://www.kanko-omachi.gr.jp/eating/2010/02/post-21.html |
| 予約できる山小屋 |
|
写真
【1日目】
深夜高速バスで室堂に到着。さっきまで雨が降っていたのに（天気予報も雨のち曇り）、すっかり晴れてしまいました！
深夜高速バスで室堂に到着。さっきまで雨が降っていたのに（天気予報も雨のち曇り）、すっかり晴れてしまいました！
念願の北アルプスデビュー初日のこの日は、立山・別山を縦走して剣山荘まで向かう予定。この後で歩く稜線を眺めながらスタート。
まだ10分と歩いてませんが早くも絶景に大感動！先ほど降り止んだばかりの雨に濡れた草紅葉がキラキラと輝いてました。ってか、こんなに紅葉してると思ってませんでした。
6
9/19 9:39
まだ10分と歩いてませんが早くも絶景に大感動！先ほど降り止んだばかりの雨に濡れた草紅葉がキラキラと輝いてました。ってか、こんなに紅葉してると思ってませんでした。
実は昨日の深夜高速バスでほとんど一睡もできなかったと言う嫁。天気も晴れたし、時間もあるし、のんびり歩こう♪
浄土山（じょうどさん：2831m）はスルーします。また別の機会に。
意外と歩きづらい石畳の道が続きます。そろそろ登山道が恋しくなってきたぞー。
チングルマの綿毛は既に彼方に飛び去ってました。今度は花のチングルマも見てみたいです。
目と鼻の先にあるはずの雄山（おやま：3003m）の山頂になかなか辿り着けません（涙）。
あとちょっと、がんばろー。眼下には室堂平があんなに小さく見えます。立山の近辺だけが晴れているのが良くわかります。
晴れているのはここ（立山近辺）だけなので、残念ながら周りの山は見えませんでした。
お祓いをしてもらい、御神酒を頂きます。ってか、写真撮って良いって知りませんでした。
昼食休憩後、一応石碑の前でも記念撮影。みんなここで撮ってたので（笑）。
次は、立山の最高峰、大汝山（おおなんじやま：3015m）を目指します！
次は、立山最後のピーク、富士ノ折立（ふじのおりたて：2999m）を目指します。明日登る剱岳と同じ標高だ！
立山連峰を振り返る。大抵の人は、この直後の大走りへの分岐で下山して行きました。
ずっと思い描いていたアルプスの絶景が目の前に広がってました。
しかし、本当にここだけ晴れてるなぁ（笑）。立山ではこういうのは珍しくないのだろうか。。。
これから自分が進む稜線の道が遠くまで見渡せる爽快感！たまりませんねぇ。
進むごとに微妙に見え方が変わってくる室堂平についつい目が行ってしまいます。
そして、別山（べつざん：2874m）ドーン！でかっ！もっと小さなピークだと思ってました（汗）。特に、嫁がショックを受けてました（笑）。
2
9/19 14:33
そして、別山（べつざん：2874m）ドーン！でかっ！もっと小さなピークだと思ってました（汗）。特に、嫁がショックを受けてました（笑）。
結構登るなぁ・・・。と、僕らの前のグループが別山の頂上につくや否や、大歓声を上げました。
僕らも別山到着！大歓声の理由は、この剱岳（つるぎだけ：2999m）です！生剱は物凄い迫力でした。よく見ると、その手前に今日泊まる剣山荘も見えました。よーし、明日は頑張るぞー！
2
9/19 15:06
僕らも別山到着！大歓声の理由は、この剱岳（つるぎだけ：2999m）です！生剱は物凄い迫力でした。よく見ると、その手前に今日泊まる剣山荘も見えました。よーし、明日は頑張るぞー！
楽しい稜線歩きもここまで。剱沢方面へと下ります。結構急でした。途中ハイマツ帯の道のど真ん中に特大ウ○チが。もしや？熊？とりあえず、踏まなくて良かったです（笑）。
2
9/19 15:34
楽しい稜線歩きもここまで。剱沢方面へと下ります。結構急でした。途中ハイマツ帯の道のど真ん中に特大ウ○チが。もしや？熊？とりあえず、踏まなくて良かったです（笑）。
剱沢キャンプ場に着きました。箱庭のような空間です。いつかテン泊デビューしたいですね（嫁は嫌がってますが）。
【2日目】4:50 剱岳へのアタックを開始します。ただ、残念なことに、嫁は一服剱（いっぷくつるぎ：2618m）で撤退することに・・・。
2
9/20 5:44
【2日目】
4:50 剱岳へのアタックを開始します。ただ、残念なことに、嫁は一服剱（いっぷくつるぎ：2618m）で撤退することに・・・。
4:50 剱岳へのアタックを開始します。ただ、残念なことに、嫁は一服剱（いっぷくつるぎ：2618m）で撤退することに・・・。
前々日の深夜高速バスに引き続き、昨晩の山小屋でも殆ど眠れなかったようです。さすがに体調が悪そうだったので、剣山荘まで引き返して、待っててもらうことにしました。
2
9/20 6:11
前々日の深夜高速バスに引き続き、昨晩の山小屋でも殆ど眠れなかったようです。さすがに体調が悪そうだったので、剣山荘まで引き返して、待っててもらうことにしました。
図らずも単独行になってしまいました（涙）。さすがに若干テンションが下がりましたが、気持ちを切り替えて登ります。
平蔵の頭（上り）。あぁ、嫁が好きそうだなぁ、こういうとこ（笑）。
下から見上げるとほぼ垂直に見えますね。単独行につき、一人でニヤニヤしていると危ない人だと思われかねないので注意してましたが、あまりの垂直っぷりに思わず笑ってしまいました。
2
9/20 7:19
下から見上げるとほぼ垂直に見えますね。単独行につき、一人でニヤニヤしていると危ない人だと思われかねないので注意してましたが、あまりの垂直っぷりに思わず笑ってしまいました。
難所を一通り越えたら、あとは山頂直下のガレ場をもうひと踏ん張りです。
ヤター、剱岳到着！でも、嫁がいなーい！！こりゃあ、いつかまたリベンジ決定ですね。嫁は「次は早月尾根がいい」と言ってました。が、絶対嫁は別山尾根の方が好きだと思うけどね（笑）。
9
9/20 7:57
ヤター、剱岳到着！でも、嫁がいなーい！！こりゃあ、いつかまたリベンジ決定ですね。嫁は「次は早月尾根がいい」と言ってました。が、絶対嫁は別山尾根の方が好きだと思うけどね（笑）。
山頂はそんなに広くありません。狭い上に沢山のハイカー達で賑わっているので、景色を撮るのも一苦労です。
ましてや、大抵がグループで登頂の喜びに酔い痴れている中、自分だけ独りぼっちでいるのはいたたまれないので（笑）、早々下山することにしました。
2
9/20 7:58
ましてや、大抵がグループで登頂の喜びに酔い痴れている中、自分だけ独りぼっちでいるのはいたたまれないので（笑）、早々下山することにしました。
再び、この尾根（別山尾根）を下ります。前日も事故があったらしいので慎重に。
カニのヨコバイ。赤い矢印の先の赤いペイント部分に最初のステップがあるので、そこに右足を乗せてから、バンドをトラバースします。
4
9/20 8:24
カニのヨコバイ。赤い矢印の先の赤いペイント部分に最初のステップがあるので、そこに右足を乗せてから、バンドをトラバースします。
ってか、誰ですか！？あんなところに石のオブジェを組み立てたのは（汗）。
本コース唯一の垂直ハシゴ（下り）。跨ぐときに足を引っ掛けないように注意して降りましょう。実際僕引っ掛けました。あー冷や汗。。。
4
9/20 8:30
本コース唯一の垂直ハシゴ（下り）。跨ぐときに足を引っ掛けないように注意して降りましょう。実際僕引っ掛けました。あー冷や汗。。。
少し下って前剱を振り返ると、今にも岩が転がり落ちてきそうでした。
剱の雄姿。再び睥睨されました。山登りを始めていなかったら、絶対に目にすることが無かった景色ですよね。
剣山荘まで戻ってきました。そして嫁復活！留守番中に雷鳥を三匹も見たと言ってます。ホントか（笑）？でも元気になって良かったです♪
2
9/20 11:03
剣山荘まで戻ってきました。そして嫁復活！留守番中に雷鳥を三匹も見たと言ってます。ホントか（笑）？でも元気になって良かったです♪
別山乗越（べつざんのっこし）経由で、室堂へと向かいます。この上りが地味にきつかった（笑）。
別山乗越に到着！恐らく硫黄のせいでしょうか、室堂平から吹き上げる風が目に沁みました。
ここからは立山周遊コースと合流し（人が増えます）、雷鳥坂を一気に下ります。
奥大日岳（おくだいにちだけ：2606m）方面の展望。稜線の北側だけガスが溜まってて噴煙みたい。
雷鳥沢キャンプ場まで降りてきました。2日間歩いてきた稜線をもう一度目で辿り、感慨に浸ります。ずっと眺めていたい光景です。
ミクリガ池。雄山にガスが掛かってしまい、微妙な逆さ具合（苦笑）。
撮影機器：
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ライター
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
ヘルメット
|
|---|
感想
生まれて初めての北アルプス（日本アルプス）でした。
皆が北アルプスに焦がれ、足を運ぶ理由が分かったような気がします。
これまでにもいくつか心に残る山には登ってきましたが、そのどれと比べても
北アルプスはまさに別格でした。
立山では、紅葉のピークと晴天（くどいですが予報は雨のち曇り！）という、
ダブルの幸運に恵まれ、アルペンムードの溢れる稜線歩きを満喫しました。
当初は立山を縦走せずに直接剣山荘に向かうことも検討していたので、
本当に幸運だったと思います。
もうひとつ、剱岳の山頂を極めた時は、これまでに感じたことのないほどの
達成感・充足感を覚えました。ついにここまで来たか、というような。
元々僕も嫁もどちらかというと岩場等のあるアスレチック登山が好きだったので、
やはり、無意識のうちに目標として描いていた部分があったのかもしれません。
今回嫁は残念でしたが、いつかまた一緒に再チャレンジしたいです（若いうちに）。
この2日間の山旅は、恐らく一生の思い出になると思います。
さて、次はどこに登ろうかなぁ。
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