北鎌尾根(ヘボが入ると後悔する)
- GPS
- 50:26
- 距離
- 48.5km
- 登り
- 2,778m
- 下り
- 2,785m
コースタイム
- 山行
- 7:32
- 休憩
- 2:06
- 合計
- 9:38
- 山行
- 11:57
- 休憩
- 2:49
- 合計
- 14:46
- 山行
- 2:18
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 2:47
よく言われる、15kgザック担いで12時間行動を連続2日→これは大丈夫かと思った。
岩登りIII級程度がこなせるくらい→よく分からない。リードで登れる10dもあればトップロープですら登れない10cだってある。これはワタクシがホームとするボードが悪い。常連さんが気まぐれでホールドの位置を変えまくるものだからグレードが一定しないような気がする。よって自分が岩登り上手なのか下手なのかいまだによく分からない。
分からないことずくめ
天候 | 晴れて欲しいとこ曇り、あと晴れ。下山時も晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
2:15到着でゲート開き待ち80番目くらい。連休初日の車が溜まっててほぼ満車でしたがなんとかねじ込めました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はいっぱい |
写真
装備
個人装備 |
2日目スタート時・ワタクシ水4.5リットル(2リットル余った)・ヨッシー水1.5リットル(ドンピシャ)・気候が良かったので消費少なめ
|
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共同装備 |
・20mロープ1本ずつ携行。ダブルフィッシャーマンで繋いで40mになるから大丈夫。なワケない 片っぽ落ちたら20m。たった20mで何が出来るというのか。(墜ちないようにしよう)という無理な約束をする。・スリング・カラビナは各自3セットほど。・お互いの救急セットの所在位置確認せず。プチ反省。・2人用テント。ツェルト・ツェルトでも良かったけど
快眠を得るためテントにした。快適な寝所をこさえ
一晩でベホマできた。
|
感想
北鎌尾根?
そう難しくない。
なんてブログも見れば
いや、難しい。国内屈指のルートであることには間違いなく、攻略は困難。というのも見る。
《どっち!?》
ま、実際行ってみるしかないんだろう、どれもこれも行った人・本人の主観だ。ワタクシの記録も当然、主観にまみれている。
sin-kazamaで行けたのなら俺なら楽勝。そう取ってもらっても構わない´д` ;
加藤文太郎氏がお正月に降ろうとして遭難死、享年30歳。
松濤明氏がお正月に登ろうとして遭難死、享年26歳。
いずれも旧式装備・厳冬期のお話。こちらはと言うとゴアテックス含む最新装備の上、雪なんか無い無雪期。比べるのもおこがましいが。
ま、それでも北鎌尾根。
に、しても靴が届かない・・。ほぼ2週間前に発注したがメーカーからは返答がないんだという。力のあるアウトドアショップだとは思うけど、店員さん曰くメーカー側はそれ以上に強気で殿様商売気質・けっこうナメてるんだと。ギリギリまで待ったが来ないので諦め、持ってるウンコ靴で臨むこととする。このウンコ靴というのはそこら辺の大型スポーツショップで購入したハイカットの登山靴。(重登山向け)などというよく分からないカテゴリーの中の一足。当然、底はビブラムではない。北アルプスで履くにはちょっと恥ずかしいが仕方がない。
今回のパートナーは砂丘の国から来たヨッシー32歳。お若いのに山知識深く、バキバキに強い。何より超が付くほどの慎重派だ。こんなルートの伴侶にはもってこいだった。軽量化にはグラム単位でこだわる。けどシュラフは今回化繊を持ってきていた。「ダウンは濡れたら終わる。軽量化より安全が勝る」んだと。ワタクシはミカンの国から、ヨッシーは砂丘の国から出立し、現地で落ち合った。
初日は水俣乗越から北鎌沢出会いまで行きビバーク。先着の10を超えるパーティの焚火が風流だ。小石を除け、砂を敷き詰めて芝生より快適なテント下地を作り、さっさと就寝。
【2日目】
2:30起床。それでも数パーティはすでに準備をしている模様。飛び出しは3番手だった。真っ暗な中、沢を這い上がる。クライマーホイホイはどこだか分からなかった。2時間かけて稜線に乗った。
夜も明け周囲の山々が朝焼けに燃えていた。(今、ワタクシは北鎌に居る)と思えば気合が入ってきた
《独標まで》
天狗の腰掛けまではなんて事はない。ただ、独標の手前に一箇所片側が切れ落ちて怖いところがあった。何でも有名な(逆コノ字)とかいうとこらしい。あまり事前知識を入れたくなかったので北鎌の予習はほどほどにしておいたので先程知った。他にも悪いところは二箇所くらいあったかも。
《独標から大槍基部》
大槍が見えてくるのでテンション上がるが、遅々としてなかなか進まない。なるだけ巻かず直登を続けるうち、ヨッシーの腕がパンプ寸前に。ワタクシはワタクシでザレ場のトラバースにチビリかけ。両名共口にこそは出さなかったけど実は参っていた。
「北鎌尾根。山小屋は当然なく、水場もない。エスケープルートも存在せず戻る事も困難。」なんてのを思い出し、戦慄する。行くしかない、石鎚山のお守りを握りしめた。
後半はナイフリッジの連続。そのうちナイフエッジの様用を呈してくる。極力腕力使いたくないヨッシーは巻き中心、トラバースがイヤなワタクシは直登で進み、なんとか大槍直下へ。ウンコ靴、ザレへのスリップ耐性は驚くほど低いが硬い岩へのグリップはガマンできるレベルだ。
それはそーと、(ラク〜!!)(ラァッ〜ック!!)アチコチで聞こえる。
(落石は落としてはならない)の一般登山道の常識はここでは当てはまらない気がした。次の足置き場が浮き石のとこしかないのだから仕方ない。先行者も(落とすかも)と一声くれる。隠れろー、だ。
《大槍基部から祠山頂へ》
ルートの正解はない。いけるトコを行き、這い上がる。岩はしっかりしているが高度感あるのでちょっとイヤ。(大槍から転げ落ちる)のはシャレにならないので頑張った。
祠から見えない角度で這い上がったのでお決まりのスタンディングオベーションはなかったけど、居合わせた山ガール軍団が目をまん丸にしてこちらを遠巻きに見ていた。そのうち大学生とおぼしき少女が「アレを通ってきたのですか?」とウネウネの竜の背中のような北鎌尾根を指し、聞いてきた。「まさか!筋斗雲で飛んできたのですよ」とおどけてみる。
人気の山とか聞いていたけど山頂って人数こんだけ?伊予富士と変わらないなー。と思いつつ、下を見ると・・山頂への渋滞100人以上の列(°_°)
混み合う槍ヶ岳山荘。皆さま登頂の喜びのためか笑顔でいっぱいだった。
そよ風に吹かれながら横尾まで一気にダウンヒルした。
フルスロットルで北アルプスの核心部を駆け抜けるといったとこでしょうか!
いつかこんなルートの山登りをしてみたいものです。
ご無事で何よりです!
イエイエ。
終わってみて考えてみたけど。いわゆる、「技量以上の山行」だったのではないかと思ってます。もっと経験積まなきゃですね
充実した山行だったみたいですな!オラも北鎌行きたい〜 こっちはイマイチ不完全燃焼でした。寄り道せずにジャンまで行けばと後悔しています。また一緒に変態山行行きましょう!
まさかトシさんが西穂に居るとは思いもよらず(^^)
北鎌沢出合い〜北鎌コルまでの沢登りは石鎚南沢のほうがはるかに難しく、稜線に上ってからは北沢のほうが道は明らかに悪いです。
けどキタカマというネームバリュー、畏敬の念、高度感もろもろでややビビッてしまいました。チキンだぬー(^^;)
お疲れ様でした♪
まさか1日違いで北鎌にとりついていたとは
北鎌コルでテントを張れず 直下でシュラフのみで星空のビバークしていました
疲れました(笑)
えぇ!そうなんですかー。
ワタクシらが行った時も三人組の人が直下ビバークしてましたよ^_^
ビックリです
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