八ヶ岳 御小屋尾根から阿弥陀ー硫黄岳周回
- GPS
- 33:07
- 距離
- 24.9km
- 登り
- 2,491m
- 下り
- 2,475m
コースタイム
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
8:40八ヶ岳山荘 9:05阿弥陀岳登山口 10:10御小屋山 12:45阿弥陀岳13:35 14:00中岳のコル14:05 14:55行者小屋テン場
2日目
5:55行者小屋テン場 6:45中岳のコル 6:59中岳 7:11鞍部 7:52赤岳8:20 8:45赤岳天望荘 8:59地蔵尾根分岐 9:45三叉峰 10:00横岳10:18 10:45硫黄岳山荘 11:05硫黄岳11:23 11:37赤岩の頭 12:45赤岳鉱泉 13:21行者小屋14:24 16:22美濃戸 17:15美濃戸口
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は思わぬところでトラブルに遭うのでどこでも注意が必要。美濃戸まで入っている車が多いが、自分が歩いている横で、高級車が腹を擦って、運転手が悲鳴をあげていた。 |
その他周辺情報 | スパティオ小淵沢の食堂はイマイチだった。 |
写真
感想
連休前の金曜に休みがとれたので、2泊で仙塩尾根を歩こうかと考えたが、天気も悪くなりそうで、出発も木曜の夜は無理なので、一泊で八ヶ岳に行くことにした。
とはいえ時間が中途半端になりそうなので、初日は歩いたことのない御小屋尾根から阿弥陀岳に登ることを考えた。
10月9日(金)
早朝にさいたま市を出て、八ヶ岳山荘前に着いたのは8時過ぎだった。30分ほど準備をしてスタート。山荘横から別荘地を抜けた登山口まで20分強のアスファルト歩きだが、結構な登りで、汗が滲む。登山道に入るとひんやりして気持ちがいい。
樹林のなかを歩き、1時間ほどで御小屋山。眺望はない。少し歩くと展望が開け、目の前に阿弥陀岳が現れた。上部に行くほど傾斜がきつくなるが、樹林も切れ、後方の視界が開ける。登ってきた御小屋尾根も明らかだ。登山道は、けっこうザレていたり、スラブ状の岩も散在し、歩きにくい。下山にはあまり使いたくない感じだ。
阿弥陀岳への最後の登りは、目の前の岩場が急で、威圧感がある。淡々とこなし頂上に出たかと思いきや、本当の頂上はもう少し先。西の肩といわれる岩場を抜けるが、イヤな取りつきの梯子の下降がある。
スタートからほぼ4時間で阿弥陀岳頂上。30年ぶり‼に来た。360度の大展望。目の前の赤岳が迫力ある。富士山のシルエットにも目がいく。北アは霞んで見えないが、南アの山々はよく見える。晴れて風もなくいい気持だ。
いつまでもいたい頂上だがそうもいかず、岩場を中岳のコルに下る。このまま赤岳に向かいたいところだが、今日はいったんテンバのある行者小屋に下らねばならない。小屋ははるか下に見え、高さを失うのがもったいないのだが。
50分ほどで行者小屋に着く。テンバは空いていた。夕食は小屋にお願いする、2000円也。陽が落ちるといっきょに寒くなる。
夕食は6時から。小屋に入ると暖かい。宿泊者4名(うち2名は子供)、自分も入れテン泊者2名の夕食だった。チキントマトソースがメインだったが、具沢山のスープと付け合わせのコールスローがびっくりするほど美味しかった。かなりの腕前と見た。自炊では絶対無理な食事だ。きれいな小屋で、今度は泊まりにきたい。
暖かい小屋からテントに戻るのはつらかったが、外は思ったほど冷えていなかった。曇っていて星は見えない。シュラフに潜って、米朝全集を聴いて時間を過ごす。この数十年間では東西合わせ最高の落語家だと改めて思う。
夜中に外に出ると満天の星空。頭上にカシオペア、ペガススなど秋の星座が輝いていた。
10月10日(土)
寒いし、ヤだなー、と思いつつ、朝5時に起床。外はまだ暗く、頭上にはオリオンやスバルが輝いていた。食事を軽く済ませ、大分明るくなった6時前に、サブザックに飲み物、行動食とウェアだけを詰めてスタート。今日は空身同然で動けるのが嬉しい。天気もよい。
まっすぐ赤岳に向かおうとも考えたが、せっかくなので、中岳のコルまで戻り、昨日の続きを歩くことにした。
50分ほどで中岳のコルに戻る。快調を感じる。少し登って中岳を越え、少し下って鞍部へ。目の前に赤岳が聳え、登山道がずっと続いているのがわかる。
登るにつれ、左右、後方の眺望が開けてくる。文三郎尾根への分岐を過ぎ、鞍部から40分ほどで赤岳頂上。こちらは3年ぶり。今日は昨日より、空気中の水分も少ないのか、北アルプスも穂高から白馬までの連なりがはっきりと確認できる。赤城の奥には日光の山も。昨日登った阿弥陀岳に目がいく。登山者も4,5人しかおらず、風もなく、少し長居した。頂上小屋を過ぎ、岩場を慎重に下る。空腹を感じたので、天望荘の前で小休止し、行動食を口にする。
地蔵尾根への分岐を過ぎ、横岳に向かう。横岳エリアはけっこう際どいところもあるので慎重に通過する。途中山伏姿の人とすれ違う。しばらくしたら、ホラ貝を吹く音が聞こえた。いくつかのピークを過ぎ、10時前に横岳頂上。ここに来るのも30年ぶり。
横岳を過ぎると険しい岩場はなくなるが、風が強くなる。硫黄岳山荘まではずっと下っていく。途中帽子が風で飛ばされ、あきらめようと思ったが、少し先の落ちたところで止まっていたので回収する。硫黄岳までは緩やかな登り。
硫黄岳の頂上は赤岳鉱泉から登ってきた人で賑わっていた。ここは7年ぶりだ。蓼科方面や北アルプスの眺めがよい。爆裂火口は迫力ある。
11時半も大分回ったので下ることにする。行者小屋に戻ってテントを回収して美濃戸口まで戻らないといけないのだ。
赤岳鉱泉から硫黄岳のルートは7年前の5月に来た時に、残雪で埋まった登山道で踏み抜き地獄に遭い、登りも下りも大変な思いをした。今日はそんなこともなく、50分ほどで赤岳鉱泉に着く。大勢の人が休憩していた。行者小屋へは中山の若干の登り返しが鬱陶しい。30分ほどで着いた行者小屋も大勢の登山者で賑わっていた。外の売店で、カレーライス(800円)をいただく。体に力が戻った感じがした。さあ帰ろう。テンバは既にいっぱいで、素早くテントを撤収し、場所を探していたカップルに場所を提供する。
2時半少し前に行者小屋を出発。南沢を美濃戸に向かうが、途中大勢の登山者とすれ違うのにびっくり。団体のテント泊のパーティーを含め、テント装備の人も多く、張る場所があるのか、他人事ながら心配になる。天気予報も悪そうだし。人気の山域は連休とかは遠慮したほうがよさそうだ。
美濃戸までは思ったより時間がかかった。小休止して、美濃戸口まで最後の歩き。クルマに戻ったのは5時を大分過ぎていた。
小淵沢IC近くのいつもの温泉施設で入浴。気持ちよかったが、併設の食堂はイマイチ。山小屋でもあれだけ美味しいものが出てくるのに。
心配した中央道の渋滞は全くなかった。疲れたので途中2回ほど休憩。いつも寄る釈迦堂PAでざるそばを食べる。家に着いたのは22時だった。疲れた。
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