蓮華岳〜船窪岳〜烏帽子岳〜野口五郎岳〜湯俣温泉
- GPS
- 128:00
- 距離
- 46.1km
- 登り
- 4,311m
- 下り
- 4,451m
コースタイム
- 山行
- 4:15
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 4:40
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 6:10
- 山行
- 8:10
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 8:49
- 山行
- 5:54
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 7:00
- 山行
- 5:53
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 7:39
天候 | 全日程とも晴れ! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
復路:高瀬ダムに来たら運よくタクシーがいたのでそのまま乗車して薬師の湯まで。薬師の湯からはバスにて信濃大町駅へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
北葛岳〜七倉岳の間や船窪岳〜不動岳の間は、ヤセ尾根やガレガレで上に人がいる場合は落石に注意。特に船窪岳〜不動岳の間は、砂礫でスリップしやすいし、非常に狭い尾根を歩くところもあり、滑落事故もちらほらあるとか。 竹村新道は、上部では崩壊地の縁を歩いたり、お花畑と思っていると足元が切れ落ちているところがある。湯俣温泉が見えるようになると、急斜面の劇下りとなる。疲れてきたところでのこの劇下りは結構しんどい。 |
写真
感想
以前から行きたいと思っていた後立山と裏銀座を結ぶコースにようやく挑戦することができました。といっても、下り、特にガレガレの下りが苦手の私にとっては手ごわいコース。余裕を持った日程にしました。
前日に大町市内では宿が取れず、木崎湖の民宿泊とした。JR信濃木崎駅から民宿までまっ昼間に歩いたのでとても暑かった。翌日のタクシーを予約しておいた。
1日目:
翌朝はタクシーで扇沢の針ノ木登山口へ。登山口の目の前まで行けたのでラッキー。私の登山届を見て、登山指導所のお兄さんがデザインした手ぬぐいが野口五郎小屋にあるのでぜひ見てくださいね、と声をかけてくれた。これは小屋で購入した。
針ノ木雪渓のルートは、大昔に栂池から縦走してきたときに下ったことがあるだけなので、すっかり忘れている。今回は長丁場なので、ゆっくりのんびり無理しないように歩いていこう。ぼちぼち登っていくと、大沢小屋。休憩の後雪渓に入る。雪の量は多くもなく少なすぎることもないようだ。もうすぐ針ノ木小屋というジグザグの普通の登山道の登りに入ったとたん、かなり上の方を歩いている先行者が小石を落とし、目の前をヒューンと落ちていった。落石を起こした本人は全く気付いていない様子。誰にも当たらなかったからいいようなものの、狭い登山道でもないのに注意して歩いてほしいものだ。
針ノ木小屋に到着。まだ時間は早いが、翌日と翌々日の苦手のガレガレコースに備えて、午後はゆっくり休養とする。明日歩く稜線がよく見える。時間とともに見え方が変わってくるのが楽しい。
2日目:
針ノ木小屋を出発して蓮華岳に向かう。蓮華岳までは以前行ったことがある。蓮華の大下りの途中に白いコマクサが1輪残っているとの情報を得て、気をつけながら蓮華岳を下る。教えられた通りかろうじて残っていたので写真を撮った。
まだまだ下りが続く。ガレガレのややこしい下りで、前方からのグループとすれ違うが。お互いに落石を起こさないように注意しながらの通過。とにかく一歩一歩慎重に確実に降りていきました。やれやれ。北葛乗越からは北葛岳への登り返し。しんどいなぁと思いながら登っていると、前方から見たことのある2人組が来る。声をかけてみると、やっぱり先月に谷川岳肩の小屋で一緒した方たちだった。似たようなところに行くもんですね、とエール交換。
北葛岳の頂上でゆっくりしたのち、七倉岳に向けてまたまた下り。ややこしいところも出てくるが、急がずゆっくり進む。景色がいいので気が楽だ。七倉岳まで来たら、もう少しで船窪小屋。船窪小屋に到着したときは昼時のため、鐘で迎えてもらえなかったけど、すぐに乾杯。
針ノ木古道経由で来たshirayamaさんと話していると、なんと同郷であることが判明。白山のいろんなコース教えていただきました。
テント泊の方が次々到着してスペースがあまりないらしい。一方、小屋の方は余裕。お天気がいいので、干したフカフカのお日様のにおいのする羽毛布団でした。
夕食時には、小屋での恒例のビデオ上映と簡単な自己紹介をして、和気あいあいの温かい小屋でした。夜には、ペルセウス流星群の流れ星も見ることができました。
3日目:
今日は、小屋のお母さんと写真を撮った後、鐘で送り出してもらえました。ちょっと離れるまでよく響く鐘の音でした。今日の行程が、今回のメインイベント!船窪岳〜不動岳の間の崩壊地の登山道を行きます。ザレザレやガレガレの連続です。船窪岳からちょっと行ったところには、ザレザレで両側が切れ落ちた細い尾根を行くところがあり、ちょっとだけ緊張します。同じ日、すれ違った方のどなたかが滑落したらしいです。
不動岳のほんの手前でライチョウの親子に遭遇。今のところ天気がいいけど、ライチョウさんを見たということは、ちょっとお天気が怪しくなるのかな?とはいえ、不動岳まで来て一安心したので頂上でゆっくり休憩します。といっても、南沢岳までも、まだまだガレガレやザレザレが続きます。
南沢岳を過ぎて、烏帽子四十八池に来ると、もう危険箇所はないので、ゆっくりお花を楽しもう!モードになります。が、ちょっとガスってきて、これはさっきのライチョウさんのせいかな?などと思いながら歩いてました。すると、登山道の真ん中に新鮮なクマさんの落とし物。これはヤバい。とっとと先を急ぎました。烏帽子小屋に到着後、船窪方面から来た人たちは、みなその落とし物があったね、と話していました。
夕方になるとガスがちょっと晴れてきました。
4日目:
今日もいい天気。昨日行けなかった烏帽子岳に行ってから、野口五郎岳に向かうことにします。私と同じく竹村新道を下るという人たちもいましたが、みな1日で下るとのこと。私は下りに時間がかかるのと、せっかく登ってきたのだし天候もよさそうなので、ちょっとでも高いところに長く居たいので、今日は野口五郎小屋までの超お気楽山行です。
前烏帽子からの烏帽子岳はかっこいい!烏帽子岳のピークに登りましたが、不安定なので、長居せずに降りてきました。やっぱり前烏帽子からの眺めがいいですね。
烏帽子小屋から野口五郎小屋までは特に危険な箇所もなく、今日は風もなく展望が良く最高のお散歩日和です。これぞ「山岳リゾート」という感じです。三ッ岳の登りでうっとおしい団体さんとすれ違った以外は、一人でのんびり歩けました。以前歩いた読売新道もよく見えます。
野口五郎小屋に荷物を置いて、野口五郎岳に行きました。風もなく展望もよいので、全然飽きないです。おなかがすいてきたので、昼過ぎに小屋に戻りました。
外で日向ぼっこしていると、小屋からスイカの差し入れが!ラッキーです。おいしかった!とにかくのんびりできた1日でした。
5日目:
今日は竹村新道をひたすら下ります。
まずは、野口五郎岳に登ります。昨日もたくさん写真を撮ったけど、今日もまた、光の感じが違うので写真を撮ります。小屋で一緒だった方と、真砂岳分岐のところで別れて、竹村新道に入りました。
歩く人が少ないためか、お花畑がきれいなのが印象的です。ところどころ崩壊地のぎりぎりのところを通ったりしますが、だんだんと槍ヶ岳が近づいてくるのがうれしいです。この登山道、単独の方2名と前後しながら進むことになりました。南真砂岳からしばらく下るところまでは展望が良かったのですが、そのうち樹林帯に入るとちょっとだけじめじめしていました。そこを登りかえして左に入ると湯俣岳頂上。展望はほとんどありませんが三角点があります。
湯俣岳からはひたすら下りです。針葉樹林の中をどんどん下ります。風が通って気持ちいいなぁと思ったところに、お休み処の看板。確かに休憩にはもってこいのいい感じの場所です。まだまだ下っていきます。地面が乾いた感じになってきたら展望台。久しぶりに槍ヶ岳にご対面です。随分と上の方に見えるようになっていました。湯俣川も眼下に見えます。よく見ると、噴湯丘も見えてます。
展望台からあと少しと思ったら大間違い。ここからが劇下り。ちょっとザレた感じの急な斜面をジグザグとガンガン下っていきます。これまでの下りで疲れた膝には堪えます。やっと平らなところに下りてきたら、癒し系の標識。晴嵐荘まであと少し。小屋の前にいろんなのぼりがあって、ホッとします。
晴嵐荘で腹ごしらえして、噴湯丘を見に行きます。運が良ければ、一人で露天風呂でも・・・と思いながら出かけました。が、ちょっとずつ雲往きが怪しい感じになってきてます。とりあえず、噴湯丘までまっすぐ向かいます。昔、北鎌尾根に行くときにわたった水俣川の吊り橋は、以前よりは補修されていましたが、そこから水俣川沿いの道は怪しげです。噴湯丘へは吊り橋の渡った右手を太いロープを頼りに河原まで下ります。湯俣川の河原を上流に向かって歩きます。ところどころ温かいところがありました。噴湯丘は対岸。渡るには水量が多いので、対岸から眺めるのみとしました。なんとなく、ぽつりぽつりときたので、急いで晴嵐荘に戻りました。
晴嵐荘で内湯に入って、ちょっとだけ選択して落ち着いたら、食堂へ。ここはいろんな種類のアルコールがメニューにあって、とっても嬉しいです。いろいろ飲んでみました。雨は通り雨のような感じで、すぐに上がりましたが、すでにアルコールを飲んでしまっているので、外の露天風呂掘りは断念しました。
ちなみに、小屋に宿泊した山ヤさんは私ともう1名だけです。テントの方が多いです。それ以外は釣りヤさんです。
6日目:
今日もいい天気。
今日はダム沿いの道を歩くだけ。ダムの上方に見える稜線を歩いたんだなぁと感慨深いものがありました。
高瀬ダムの堰堤に来たら、運よくタクシーがいたので、大町温泉の薬師の湯まで乗り、お風呂でさっぱりしました。その後は、バスで信濃大町まで行き、JRで帰阪しました。
長い山行中、ずっと天気が良く、ゆっくり日程のためいざも大して痛くならず、山岳リゾートを満喫できた山旅でした。
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