北岳に来ただけ〜間ノ岳まで稜線歩きと写真三昧のよくばり山行
- GPS
- 53:30
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 2,191m
- 下り
- 2,182m
コースタイム
13日 06:00甲府-06:50広河原07:10-大樺沢-12:10二俣12:40-左俣-15:55八本歯のコル-17:20北岳山荘(テント泊)
14日 06:50北岳山荘-07:25中白根山07:30-08:50間ノ岳09:25-北岳山荘12:30-13:50北岳山頂14:20-15:00肩の小屋(テント泊)
15日 08:00肩の小屋-08:30小太郎尾根分岐-右俣-二俣-大樺沢-12:40広河原-日峰会館(温泉)-甲府駅(ほうとう)
天候 | 13日:雨のちくもりのち晴れ・14日:晴れのちガス(くもり)・15日:ガス(くもり) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
芦安駐車場から広河原までの道がぐねぐねで、行きも帰りも少し酔って気持ち悪くなりました。 広河原までの林道は天候により運行しなかったり時間がずれたりする場合があるそうなので、事前に要確認です。 山行当日も夜叉神峠のゲートが開くのが6:30と通常より遅かったです。 八本歯のコルの梯子は数年前より梯子が太くなっているようで、 以前より登りやすくなっているとのことでした。 慎重に登ればそんなに危険ではないと感じました。 それよりも梯子を超えた先の北岳山荘へ向かうトラバース道の岩場で突風が吹いた時の転倒が怖かったです。 下山後は芦安駐車場すぐにある日峰会館で汗を流してさっぱり。 従業員の方がとても対応よくして下さり、お陰でのんびりできました。 甲府へ戻る場合は山梨名物、ほうとうを食べてお腹も満足できます。 |
写真
感想
そろそろ今シーズンの高い山締めくくり第1弾として、
1人じゃ行けない憧れの山へ行きたい計画を立てました。
同行していただく方は、以前からお世話になっているベテランの山名人。
色んな希望を伝え、どこがいいか相談に乗ってもらいつつ、
私の希望をふんだんに詰め込んだ、よくばり大充実パックです。(旅行の商品名みたい)
・今時期だから行ける眺望のいい高い山に行きたい
・稜線歩きを楽しみたい
・ご来光と雲海を観たい
・写真を撮りながら自分のペースで(ゆっくり)歩きたい
・岩よりも緑の雰囲気とこの時期でも咲いてるお花や木の実を楽しみたい
・少し難易度の高い所の歩き方も教えてもらいたい
・テント泊で食事を作ってみたい
・天候・状況に応じてルートの判断をし、無理しない
いやー、北岳に来ただけありましたよ。→北岳に行くからには絶対言いたかったダジャレ(笑)
素晴らしい山ですね!人気があるのも頷けます。
特に肩の小屋〜小太郎尾根分岐〜草スベリまでの、
何とも言えない穏やかな雰囲気がすごく好きになりました。
草スベリ最初のカール場のお花畑も、ハイシーズンならもっときれいなんだろうなぁ。
その頃は大賑わいとのことですが…。
生憎小太郎尾根はガスで見えなかったので、また行きたいです。
◎1日目
のっけから雨で早速雨具を着て皆様が樹林帯の白根御池小屋に向かう中、
激しい雨ではなかったので大樺沢を歩きました。上を見上げるとずっと雲。
二俣に着く頃には雨も止み、お昼のベーグルを食べて小休憩。
さあここからファーストクエスチョンにして、ファイナルアンサー。
肩の小屋へ行くか、八本歯のコルを通り北岳山荘まで行ってしまうか。
いきなり最終決断ですよ。
時間と天候で、八本歯のコルの梯子も渡れそうだったので挑戦しました。
勿論1人なら絶対行きませんが、梯子を経験したいと言う私の希望で向かいます。
梯子の登り方も教わり、一歩一歩慎重に登る。
風も強くなく思ったよりは梯子が丈夫で気づいたら超えられ、まずは一安心。
寧ろ梯子の後のトラバースルートの岩場の方が緊張しました。
どこに足をかけたらいいのか考えながら怖々登ったので、時間がかかりました。
岩場を超えた後はお花を楽しみつつ北岳山荘へ向かいましたが、
途中一瞬突風が吹き、一瞬体が浮いたのでドキッとする場面も。
安全な場所だったのが救いです。
北岳山荘着は日の入も近い17:30。早速急いでテントを立てます。
その合間に赤く染まる北岳をパチリ。写真山行なのでそこは外せません。
その日の夕食は私が担当した豚キムチ丼。
キムチと予めごま油で炒めた豚肉を冷凍し、その場で炒め合わせます。
山で食べる豚キムチ丼は格別に美味しかったけど、
キムチは二度と持って行かないと誓いました。
何せ、匂いが銀マットや化繊の袋に染み付いてしばらく取れずに不快指数が高い!
◎2日目
ご来光も拝み、雲海も堪能してずっとここに居たいと思いつつ、
気持ちのいい快晴の中間ノ岳へ向かいます。
時間的にすれ違う人もいなく、お日様と反対方向の日陰を歩きつつ
とっても気持ちのいい稜線歩き。尾根は岩岩で広くないので慎重になりながらも
順調に途中の中白根山、間ノ岳へ進みます。
間ノ岳山頂は広々していて眺望も最高!
塩見岳や南アルプス南部も良く見える中、のんびり雑穀ベーグルを食べる。
ベーグルは日持ちも腹持ちもするし、行動食に持ってこいです。
反対側は後で向かう北岳への急登や仙丈ヶ岳、鳳凰三山も見える。
北岳、格好いいなあ。
鳳凰三山は燕岳と同じ花崗岩で出来てるんだね。だから白いのかぁ。
燕岳は大好きだから、鳳凰三山も訪れてみたくなった。
お昼前に北岳山荘に戻り、軽く焼いたパンにチューブのカレーをつけてカレーパン♪
コンロがあるとこういう楽しみもあっていいですね。
お腹を満たし、いざ北岳へ。少しずつ雲が出てきました。
今度はトラバースルートではなく、吊尾根分岐を通る急登へ。
地図には危険マークが付いているのですごく緊張!
ここも1人じゃ登れなかった(精神的にも技術的にも)と思いますが
大丈夫、と言い聞かせ慎重に足を運び、乗り越えました。天城越え。
北岳山頂へ着いた時はガスっていたので期待していた眺望は得られず。
でも一時仙丈ヶ岳などが見えて記念写真を撮りまくり。
山頂のお地蔵様にも参拝し、ご挨拶してきました。
後は、どうしても言っておきたかったもう1つの目的を無事遂行。
同行者:「北岳に何しに来たんですか?」
私 :「来ただけ」
(シーン・・・)
眺望も相変わらずだったのでそのまま肩の小屋へ下ります。
先ほどの急登を無事超えられたからか、少し落ち着いて向かえました。
15時に到着し、小屋前にある鐘をお約束通り鳴らします。
(あの鐘を鳴らすのは、わーたーしー)
夕食はマルタイの揚げうどんに中華丼の具を乗っけて皿うどんに。
パリパリの皿うどんも、こうした工夫で美味しく食べられるんですね。
いとおいしゅうございました^^
日の入はガスって残念ながら全く観られず。
◎3日目
わずかに期待した日の出も昨夜のガスのまま変わらず。
結露がすごいテントを拭き、今日は下山のみなので遅出。
朝ごはんはフリーズドライの親子丼と麻婆茄子のダブル丼。
特に親子丼は秀逸で、家で食べても美味しいんじゃないかと思う程。
フリーズドライって美味しいですね。
軽いしこれならわざわざ調理しなくても充分、と思いました。
肩の小屋からほどなくして小太郎尾根分岐に出ますが、
ここも眺望はなく心の目で小太郎尾根の素晴らしい眺望を観て、草スベリ分岐へ。
このあたりの下りはカール状になっていて、なだらかな道をお花畑を眺めながら下って行く何とも幻想的な雰囲気。
更に霧が雰囲気を盛り上げ、おとぎ話のような景色をうっとりと堪能しました。
途中で右俣コースに行き、大樺沢へと下ります。
折角なのでそのまま草スベリを満喫し、白根御池小屋に下ってもよかったかな。
まあまたの機会に取っておきましょう。
丁度出たばかりの乗り合いバスに拾ってもらい、芦安駐車場隣の日峰会館で入浴。
あと30秒遅かったら待ってなくちゃいけなかったので、タイミングがよかったです。
◎所感
今回は北岳には20回以上足を運んでいるというベテランの方と同行。
1人じゃ歩けない箇所も教えてもらったり、植物のお話も聞かせてもらったり、
始めたばかりでこんなに素敵な山に行けるとは思っていなかったので
本当に楽しく幸せな時間を過ごせました。
北岳の印象は、ザ・岩場!(そういうルートを選んだのもあるが)で
不慣れな私は緊張してあまり余裕がありませんでしたが、
慣れた人が居てくれるという安心感はとっても大きいですね。
いざという時も何とかなるという心構えはすごく支えになりました。
そして歩き方や私の傾向などを分析してアドバイスしてくださり、
今後の課題も見えて来たので本当感謝です。
そして同行者も写真山行が目的の方だったので、
時間を気にせず急かされることもなくのんびりペースに合わせてもらったのも
精神的にゆとりが持てよかったです。
目的が違うと楽しいものもそうでなくなりますもんね。
やはり似た目的の人と一緒に行く事が大事だな、と思いました。
(かと言って好き好んで単独行をしている訳ではありません。
本当は気の合う人と一緒に行きたい寂しがり屋です。)
※今回はマクロレンズも持って行った。植物の描写力はやはりきれい。
だけど単焦点のため広角で写したい時にレンズ交換は面倒で、
結局2日目からは通常のズームレンズに差し替えて撮影。
山行には一本で広角・接写できる明るいズームレンズが欲しいと思った。
F2.8以下でないかな… その前に予算が…
※良かった行動食
・無印のゆずピール(ずっとゆずピールが食べたくてようやく発見!酸味が美味しい)
・ポケットチョコミント(チョコをミントでコーティングしていて甘さとすっきり感を同時に楽しめる)
・ナチュラルローソンのドライバナナ(バナナチップスもいいがそれより甘く水分もあり美味しい!)
・ベーグル&ベーグルのベーグルと10穀パン(腹持ちも良く柔らかさキープで美味)
※良かった装備など
・フェルビナク35が配合された湿布(足裏と両膝に貼ったら山行後の筋肉痛が殆どなかった)
・おやすみメディキュット(寝ながら足のむくみを取る大ヒット商品。家でも大活躍。+保温用)
・レッグウォーマー(冷え性なので夜の足首の冷えや朝の行動時に役立った)
※今後の課題・反省点
・コースタイムより時間がかかり過ぎている 幾ら時間を気にせずと行ってももう少し慣れたい
・岩場をすらすら歩けるようになりたい→慣れが必要とのこと
・足元ばかり見ていて大事な分岐を見落としがち→かなり危険なので要注意
・不要な恐怖感があり、下りがへっぴり腰になり転ぶ時がある→膝のクッション効かせてみよう
・秋になってきたので、ヒルズ族を避けていけなかったホームの丹沢でトレーニングを積む
いやー写真良いですね!
朝日の中のキムチ鍋も朝日と間違うくらい美味しそうです(*^^*)
よく言う話でこんな山行したら止められませんね。
わたしも北岳行ってより山登りが大好きになりました。
そのうちまたお邪魔したいところです。
こんにちは!
ありがとうございます
キムチ鍋(の予定が汁が足りずに丼に…(笑)は美味しかったんですが、
銀マットやスタッフバックなどに匂いが移ってなかなか取れないので
もう絶対キムチは持って行かない!と思いました
北岳、素晴らしいお山ですね!
適度に小屋もあり登る課程も眺望があったり、私のような初心者でも
しっかり経験者の方と一緒なら工夫次第で登れるのだな、と。
なんと器の広い山だ
しかも幸運にも山頂からの眺めを堪能されたなんて!いいなー
本当、また訪れたくなる山ですね。
そして私もUlmatsuさんの鳳凰三山の記録を読んで行きたくなりましたよー
雪が降る前に行きたいな…行けるかな…
hellokinokoさん、おはようございます。
パンパンの親子丼・麻婆茄子など、なかなか笑える写真ですね
匂いが気になっても、これからの季節はキムチ鍋は温まっていいですよね。でももうメニューから外れたんですね
いい山行だったようで、なによりです
また、お邪魔しますね
こんばんは!コメントありがとうございます^^
飛行機よりパンパンに膨れてて、すごく面白かったです
キムチ鍋、温まるし食欲も出るしいいですよね!
でもジップロックに入れても匂いが他のものに移って大変だったので
家で楽しむのに留めておこうかな、と
kusmmkさんは山でキムチ鍋をした事はありますか?
初めて自炊したり時間を気にせず登れたり、
ベテランの方と同行すると精神的な安心感が違いますね!
本当楽しかったです
またよかったら見に来て下さいな
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